総務省の家計調査によると、一人暮らしの平均支出は16万3000円だそうです。
「一人暮らしで10万円で生活できるだろうか?」
「実際に節約できている人が何にお金を使っているのか知りたい」
「節約のコツを知りたい」
といった疑問に対して、今回は具体的な予算を組んで提示しようかと思います。
参考までに私は寮暮らしで寮費をのぞいて毎月6万5千円で暮らす生粋の節約家です。
月10万は東京23区内ではかなり厳しい…

まず結論から言うと、大阪市内や東京都23区内での10万円での生活というのはかなり厳しいです。
名古屋市や福岡市や大阪市の外れの方であれば、家賃がさがり可能ではあります。
私の友人が23区内に住んでいたのですが、その時によく言っていたのが
「東京は一畳一万だ。」
ですね笑笑
実際に彼は築25年の1K6畳のアパートに家賃6万5千円で住んでいます。
都会に月10万で住みたければとにかく家賃を抑えろ

家賃の削減というのは一度引越してしまえば継続的にその効果を得ることができます。
一方で変動費の節約というのは精神的にも疲れますのでお勧めしません。
みなさんは部屋が古かったりすると嫌がりますが、実際三回引越した私から言わせてみると、部屋の居心地というのは部屋そのものよりも家具に依存していたりします。
腰痛にならない椅子や寝心地の良いベッドや高さ可変のデスク等々です。
家賃は借り物ですが、家具家電は自分のものですからね。
まあ月10万円で人間らしい最低限の生活をしようと思ったら家賃の上限は5万円ですかね。
手取りの30%が家賃の推奨らしいので本来であれば3万円が適正家賃なのでしょうが、そんな家都会にはほぼ存在しません。
東京家賃5万で検索すると見つかるのは5畳で築30年くらいの物件でしょう。
しかし、家賃ってのは住めば都です。
はっきりいって5畳もあれば十分な生活を送れます。
大事なのは何を置くかです。
賃貸ってのは初期費用が高く、万が一失敗してしまった場合、引越費用も高くついてしまうので慎重に選ぶことをお勧めします。
また、住み込みや社宅、寮、シェアハウス、実家も検討するべきです。
初期費用がかからないという点では、Airbnbを長期で借りるというのも悪くないと思います。
東京であればネットは楽天でいい

スマホも光回線も一年目は楽天の無料キャンペーンの恩恵をたっぷり受けましょう。
無料期間が終了すると毎月税込3278円がかかります。
一応期間終了後も、1GBまで抑えれば無料にはなりますが、テザリングもするならばまず不可能でしょう。
ahamoなどのプランもありますが、都会で暮らすのであれば楽天で十分です。
一方で、田舎で暮らす人は家賃を抑える代わりに、ahamoなど地方でも繋がりやすいプランを契約する必要があるでしょう。
ahamoですと、20GBまでで税込3278円です。
ちなみに楽天モバイルはテザリングも無料なので、実質スマホをモバイルWi-Fiとしても使えるそうですよ。
楽天モバイルといえば、どうしてもケータイのほうばかり注目されてしまいがちですが、楽天光やRakuten Wi-Fi Pocketもかなり安いので要チェックです。

食費は2万

食費は外食含めて月2万以内で抑えましょう。
私は実際に月2万以内でずっとやってきているのですが、目安としては
一週間に一回3〜4千円の買い物
月に2回の千円以内のランチ
で二万以内をキープすることができています。
飲み会には出席しないのは鉄則ですね。
コツとしてはそもそもスーパーに近づかないことです。
スーパーに行くと人は色々と買ってしまいます。ポテチとか。
水道光熱費8千

水道電気ガスについては労力に対して節約のコスパが悪いです。
テレビのコンセントをこまめに抜いてもたかが月数円しか変わらなかったりします。
しかし、少ないですが良い節約方法があります。
光熱費を抑える数少ない方法1
それは、電気の会社を乗り換えることと、シャワーヘッドを取り替えることです。
私のお勧めの電気会社は楽天でんきとMoney Forwardでんきです。
楽天は単純に安くなるだけでなく、支払いに楽天ポイントがつきます。
Money ForwardはMoney Forward MEという家計簿アプリの年間プレミアムプランが無料になるだけでなく、電気代も3%安くなります。


私は迷いに迷ってとりあえず楽天でんきにしました。
そしてガス会社も変えることができるのですが、おすすめは楽天ガスですね。

水道については民営化されていないため、現在は公営のもので固定です。
水道代を抑える数少ない方法その2

苦労せず光熱費を抑える方法についてお話ししましたが、次は苦労せずに水道代を抑える方法です。
それは節水シャワーヘッドに取り替えることです。
例えばこれですね。
水圧を変えることなく、水の噴出量を減らすことで、水道使用料を80%減らすことができるみたいです。
シャワーの使用量にもよるんですが、大体4ヶ月ほどで元が取れるかと思います。
日用品・雑費は月5000円

トイレットペーパーや洗剤、文房具などの消耗品が主ですね。
ここには衣類代や散髪代なども含まれています。
月10万で暮らすには服はただの道具だと考えましょう。
参考に私はもう半年以上服を買っていません。
穴が空いたら買い換えるぐらいの心持ちが一番です。というかそれで十分です。
自分をよく見せるのは実力がついてからじゃないとただの虚勢です。
もちろん汚いのはダメですよ!!
これは月によって買ったり買わなかったりと変動が激しいので、使わなかった月はしっかりと貯金して備えておきましょう。
交通費は月1000円、車は乗らない

移動は自転車で済ませましょう。
都内であれば山手線の内側ならば全部自転車で行けます。
なんなら自転車の方が早い場合だってあります。
交通費の月1000円は万が一県外に出る予定ができてしまった時の予備費と駐輪場代と考えましょう。
車は買うな!

車は買うのにもお金がかかり、維持するのにもお金がかかります。
月10万円での生活で車を所持するのはまず不可能でしょう。
軽か普通かにもよりますが、駐車場代を抜いて月3万程度の維持費がかかるそうです。
私は十分なお金が貯まるまで車を持たないと決めています。
その代わり、オリックスカーシェアとタイムズカーシェアの会員となり、どうしても必要な時だけレンタルするようにしています。
学生であれば、どちらも月額無料で登録できてしまいます。
詳しくは

まとめ ー残りを趣味と貯金に回せー

以上をもとに概ねの予算を組むと次のようになります。
- 収入 +100000円
- 家賃 -50000円
- 通信費 -3300円
- 水道光熱費 -8000円
- 食費 -20000円
- 日用品・雑費 -5000円
- 交通費 -1000円
- 趣味・貯蓄・臨時出費 -12700円
- 合計10万円
臨時出費というのは家電が壊れたり、病気やけがしてしまった時のためとなります。
こういったお金はかなり重要ですので、しっかり貯金しておくことを推奨します。
やはり月10万円で東京や大阪などの都会で暮らすには家賃がかなり苦しいものとなります。
かといって田舎すぎると車が必需品となり、出費がかなりかさみまた苦しい生活となります。
一番重要なのは家賃を抑えることです。
万が一、月1万なんていう破格の部屋を見つけられたらあなたはもう余裕で月10万円生活を送れてしまうでしょう。
まあありえないですが。
住む場所が限られていないっていうのであれば、
「車を持たなくても十分なほど鉄道が発達」
「家賃が安い」
という二つの条件をバランスよく満たす都市としては
札幌市
仙台市
名古屋市
広島市
福岡市
がお勧めですね。

名古屋市は三代都市の一角で高いと考えてしまいがちですが、名古屋市内でも郊外に住めば、地下鉄もあるし、家賃も安いし、という状態が実現できます。たとえば、徳重駅なんかが代表ですね。
そのほかの都市はどれも地下鉄もしくはバスが発達(広島は路面電車)しており、自転車と公共交通機関でユニクロや東急ハンズに行けてしまう生活が送れます。
東京や大阪に住みたいならば副業せよ

「月10万円の生活費」から趣旨はずれてしまうのですが、どうしても東京や大阪に住みたいのであれば、副業をしましょう。
私のお勧めはUber Eatsの配達員です。
チャリとバッグあれば誰でも稼げますし、土日だけでも月5万程度なら誰でも稼げてしまいます。
時給制ではないですが、私の場合、時給換算すると1500円ほどでした。
詳しくは

をご覧ください。
月々の10万円に加えてUberの5万円が給与として入ってこれば、東京や大阪でも十分な金額ですし、普通に過ごせば貯金もできてしまう額です。
実は大抵の場合、節約することよりも稼ぐことの方が楽だったりします。
まあとにかく幸福度は下げずに楽して節約することをお勧めします。
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