
【おすすめ8選】生成AIを比較!日常や仕事で使いやすいサービスはどれ?
生成AIは、学習したデータから新しいアイデアを生み出してくれるサービスです。生成AIはビジネスシーンだけでなく、日常生活でも活用することが可能です。本記事では、おすすめの生成AIを8個を紹介するとともに、生成AIの活用方法を解説します。生成AIを使いこなして日常をちょっとラクにしてみましょう!
目次
生成AIとは?
生成AIは、データを自動で学習して、私たちが抱えるちょっとした問題や疑問、指示に答えてくれます。例えば、流行りのイラストを生成してくれたり、食材を入力するだけでレシピを考えてくれたり、旅行の計画案を提案してくれます。そのため最近では、ウェブで検索するよりもAIに質問する人も少なくありません。
仕事の面でも企画などのヒントをもらったり、難しい資料を要約してくれたり、文章を考えてくれたりと、さまざまなシーンで生成AIは活躍しています。また、生成AIを活用して、より短時間で効率的に副業をする人も増えてきています。
このように、AIは私たちの生活に欠かせないものとなってきています。
生成AIの仕組み

生成AIはユーザーのプロンプト(指示)に基づいて、新たに文章や画像などを創造する能力を持っています。仕組みを簡単に解説すると以下のような流れです。
例えば、「ラッコのイラストを生成してほしい」と生成AIに指示を出すと、世界中にある膨大なデータからラッコについて自動で学習します。次に、ラッコの特徴やイラストのパターンを自分で学習します。最後に、指示に基づいて学習したデータを参考にイラストを生成します。
AIと生成AIの違い

AIとは人工知能そのものの名称です。そのAIという大きな枠の中に生成AIというサービスが存在してます。生成AIは、新しいコンテンツを作り出して、出力することに特化した技術を持っているのが特徴的です。
例えば、ラッコのイラストを生成する場合、従来のAIは人がラッコの写真や元となるイラストなどのデータを渡してからAIが学習して答えを生成します。しかし、生成AIは指示を基に、自分でラッコの特徴などを学習して生成する点が異なります。
総合的に使える!おすすめの生成AI3選
ここからはおすすめの生成AIを紹介します。生成AIにはさまざなサービスがあり、特定の指示を処理するのに長けているものもあります。ここでは、テキスト作成から画像作成など総合的に処理できる生成AIを紹介します。
Chat GPT

Open AIが開発した「Chat GPT」は、幅広い指示に対応できる生成AIです。文章作成から翻訳などのテキスト生成から、画像などの生成もできます。直感的に操作でき、入力するときの指示(プロンプト)も複雑でないのが特徴です。
しかし、事実と異なる情報を生成する場合があったり、最新の情報にやや疎い部分があります。最新モデルは無料で利用する場合、回数と文字制限があるため、無料で利用したいときにはやや不便に感じることもあるでしょう。
無料版 | あり |
有料プラン | Chat GPT Plus:月額20ドル |
使ってみた感想

ChatGPTを利用してみました。テキストで質問をすると、すぐに回答してくれ、指示をしなくても要点を素早くまとめてくれました。これは生成AI初心者さんに優しいサービスですね。

今回、画像生成もしてもらいました。生成にかかった時間は約40秒、やや時間がかかる印象ですが、簡単なプロンプトでも高品質な画像を生成してくれました。
Gemini

世界的IT企業のGoogleが開発した「Gemini」は、テキスト以外にも画像、音声、動画といったものも生成できるマルチな生成AIです。Google検索やスプレッドシート、ドキュメント、カレンダーといったGoogleのサービスとの連携がとれるため、日頃からGoogleのサービスを利用している人にとっては利用しやすいサービス。また、対話ができる機能もあり、人と話しているような自然さも特徴です。ただし、Googleの持っているデータに大きく依存しているため、情報が偏る可能性もあります。
無料版 | あり |
有料プラン | Gemini Advanced: 月額2,900円 (税込) |
使ってみた感想

GeminiはGoogleの生成AIなので、Googleのサービスとの連携がとにかく便利!回答をドキュメントにまとめてくれたり、表はスプレッドシートに出力もできるのが個人的には好きです。また、Geminiを開かなくても各サービスから生成AIを活用できるのも大きな特徴だと思います。
画像生成はやや精度が低く、具体的に指示しないとその通り出力されない傾向にあります。
Microsoft Copilot

Microsoftが開発した「Microsoft Copilot」は、Microsoft 365のアプリケーションとの連携ができ、文章の作成やデータ分析、プレゼンの資料作成などの業務を効率化してくれる生成AIです。そして、Bing検索との連携がされているため、ウェブ上にある最新の情報を元に回答したり、コンテンツを作成してくれます。
デメリットをあげるなら、無料版には利用制限があり、Microsoft 365との連携もやや複雑といった点があります。
無料版 | あり |
有料プラン | Copilot Pro: 月額 3,200円(税込) |
使ってみた感想

Microsoft CopilotはMicrosoft 365のソフトを活用している人にはメリットが大きい生成AIだと感じます。Wordで文章作成してくれたり、Excelのデータを分析してくれたり、業務の手助けをしてくれます。また、ニーズを先読みして、次のプロンプト候補も出力してくれます。
ただし、他の生成AIと異なり、画像を生成するときにはサインインが必要です。実際にサインインして画像を生成してもらいました。生成スピードも早く、しっかりプロンプトに沿った画像を生成しました。
文章作成はおまかせあれ!おすすめの生成AI2選
ここでは、主に文章作成が得意な生成AIを2つ紹介します。文章作成が苦手、要約をしてほしいときなどに活用してみましょう。
Claude

Anthropicが開発元の安全性や倫理性を重視した生成AIです。長文の処理に優れており、書籍などを一度に処理して、要約や分析を行なってくれます。そのため、人と話しているかのような自然な言葉を使って表現します。
AIの懸念点であるプライバシーも重視して開発されているのも特徴です。例えば、会話内容をモデル学習に使用しないことやデータ保存期間と制限などが明確に表記されています。
無料版には機能の制限はありませんが、利用回数に制限があるため、主に使いたいのであれば有料プランも検討してみましょう。
無料版 | あり |
有料プラン | Claude Pro: 月額20ドル |
使ってみた感想

今回は約3,000文字程度の「ビタミンC 再生経路と酸化ストレス(※)」についての論文を要約してもらいました。論文内には難しい単語がたくさん…。専門的に勉強をしている人以外は理解がしにくい内容ですが、一瞬で要約してくれました!
※著者:県立広島大学大学院総合学術研究 森下 雄太、県立広島大学生命環境学部 田井 章博

また、Claudeはサービス内で人が想像した機能を作り出してくれることに感動しました!例えば、読書リストが欲しい場合には、読書管理リストを作成してほしいと指示すると、サービス内に読書管理リストを作成してくれます。さらに、アーティファクトの中には、作成された機能が盛りだくさん。「文章エディター」や「フラッシュカード」なんて機能も!さらに、チャットの内容を生成モデルのトレーニングに使用しない点も好評価ポイントです。
Notion AI

「Notion AI」はタスク管理やデータベース作成などの機能をまとめたプラットフォーム「Notion」に搭載されている生成AIです。Notionを利用しているユーザーなら登録不要なので、すぐに活用できます。
また、作成できる文書の種類が幅広く、会議のメモの要約やブログ記事の原稿作成、翻訳などNotion内でシームレスに動くのが特徴です。
ただし、Notion内でしか活用できないため、利用するならばNotionに登録する必要があります。無料版には機能の制限はありませんが回数制限があるので、ヘビーユーザーは有料プランがおすすめです。
無料版 | あり |
料金 | NotionAIアドオン:月額10ドル |
使ってみた感想

NotionAIはNotionを利用している人にとっては、恩恵のある生成AIです。たとえば、ブログなどのアイデアを考えるとき、下書きを作成したいときなどに特定のキーワードを入れるだけで、一瞬で記事が作成されます。
今回は「大人が英語の勉強する方法やコツをブログで解説するときの原稿を書いてください。」とプロンプトを入力しました。これだけで、しっかり原稿を作成してくれました!ただ、Notionのユーザーしか使えず、無料プランだと数回しか使えないのが残念なポイントです。
ラクラク画像生成!おすすめ生成AI3選
ここでは、画像作成などを行なってくれる生成AIを紹介します。ウェブデザインに使う素材を作成したり、ブログのサムネ画像などのビジネスシーンから塗り絵用のイラストなどを作成するのにもおすすめです。
Adobe Firefly

「Adobe Firefly」は、写真編集ソフトPhotoshopやイラスト作成ソフトIllustratorを販売している「Adobe」が開発した画像生成AIです。サービスはウェブ版とモバイルアプリ版で提供しています。
学習データは、Adobe内の使用許可のあるコンテンツを利用しているのが特徴です。もちろん、PhotoshopやIllustratorなどのソフトともシームレスに連携ができます。画像の生成以外にも、動画の生成・翻訳、効果音の生成も行えます。
しかし、無料版の利用は月に10回までの上限があります。プロンプトの入力が具体的でないとイメージした画像が生成できないため、最初のうちは利用回数を使い果たしてしまう可能性もあります。
無料版 | あり |
有料プラン | Firefly Standard:1,580円(税込) |
使ってみた感想

Adobeと聞くと生成AIも優秀なのでは?と思ったのですが、まだ精度は低いようです。例えば「かわいいラッコのイラスト」とプロンプトを入力すると「かわいい犬のイラスト」が出力されました。プロンプトは少しコツが必要なようです。
Canva

デザインツール「Canva」には画像を生成できるAIが搭載されています。生成した画像はデザインに活用することも可能です。直感的な操作で誰でも簡単に画像を作成できます。また、画像以外にも詩やブログ記事といった文章作成や、約100言語に対応した翻訳機能も搭載されています。
無料で生成AIを使用できますが、利用は月20回までの制限があります。しかし、1回の使用で4枚の画像を生成してくれるため、お得感があります。
無料プラン | あり ※一部機能に制限あり |
有料プラン | ・Canvaプロ(月額):1,180円(税込) ・Cancaチームス(月額):4,500円(税込)~ |
使ってみた感想

Canvaの生成AIはコンテンツ作成のスピードが早いのが特徴です。とくに画像生成はプロンプトを入れて、わずか10秒程度でイラストを4枚作成してくれました。プロンプトも簡単なものだったので、精度に不安がありましたが、作成されたイラストは背景まで作り込まれており、高品質な画像で感動しました!
Bing Image Creator

Microsoftが開発した画像生成AIです。無料で無制限に画像を生成できるのが特徴のひとつ。ただし、画像生成の速度を上げる「ブースト」には制限があり、ブーストを全てを使い切ると生成速度が低下します。しかし、無制限で画像を生成できるため、初めて生成AIに触れる人にとっては、指示の出し方のコツを掴みやすくなるでしょう。また、生成された画像は商用利用は禁止されているので、ビジネスシーンでは利用できません。
無料プラン | あり ※Microsoftアカウントが必要 |
有料プラン | なし |
使ってみた感想

Bing Image Creatorでは簡単なプロンプトを入力してから数十秒で画像を作成してくれました。1回の入力で4枚の異なるテイストの画像を生成。さらに、個人使用しやすいイラストを生成してくれました。そして、なによりラッコらしいラッコが生成されたことにも感動しました!他社の生成AIではラッコよりもカワウソに近い画像を生成されていましたが、こちらの生成AIはきちんとラッコを生成してくれました。
ビジネス以外にも使える?生成AIの活用方法
生成AIはビジネスシーンでも活用されていますが、日常でも活用することができます。ここでは、指示を入力するときのコツと実際に活用してみた事例を紹介します。
プロンプト(指示)入力のコツ
(1)目的や参考となる素材を詳しく書く
(2)欲しい回答例を入力する
(3)書式や回答方法に指定があれば制限する
生成AIではプロンプト(指示)をテキストで入力します。プロンプトが曖昧な内容だと望んだ答えが得られない場合があります。上記の3つのポイントを意識して指示を出してみましょう。最近ではAIが進化しており、一度に具体的な指示を出さなくてもAIが補足してくれることが多いので、まずは目的だけでもはっきりさせておくことが大切です。
旅行の計画に活用する方法

今回はChatGPTで夏におすすめな旅行先を教えてもらいましょう。まずは曖昧な目的のみを入力するとどうなるでしょうか。

曖昧な指示だと上記のような回答が出力されました。AIが国内か海外か判断できなかったため、一通りおすすめが提案されます。しかし、実際に旅行を検討するときには、ファミリーまたは少人数の旅行に向いているか、予算などもあると思うので、その旨を具体的に書いてみましょう。

次に、人数やエリア、予算、気候、その他の要望があれば具体的に入力してみます。するとAIの返答はこうなります。

具体的な条件を入力すると上記のように、旅行先を絞ってくれました。また、おすすめの交通手段といった項目も新たに作成して回答してくれました。
サービスの比較に活用する方法

次に、ChatGPTでおすすめのネットスーパーを聞いて、サービスの比較をしてみましょう。

※実際の回答から一部抜粋
曖昧な指示をあえて出してみました。一通りおすすめを出力してくれましたが、詳しいメリット・デメリット、料金など利用する上で大切な部分は書かれていません。

次にメリット・デメリット、料金、届くまでの時間を詳しく表でまとめてもらうように指示します。

具体的に指示をすると、上記の画像のように表にして具体的にまとめてくれました!これならサービスの比較もしやすくなりますね。プロンプトは、なるべく具体的にテキストにして指示をすることで、より求めていた回答をしてくれます。また、望んだ回答でなくても、修正を繰り返すことで完璧に近い情報やコンテンツを出力するようになります。
画像の生成に活用する方法

最後に、AI(Gemini)に黒猫の画像を作ってもらいましょう。完成イメージは、体毛が黒、瞳が黄色、デフォルメされたかわいい猫です。まずは曖昧な指示をしてみましょう。この指示で出力してくれた画像が以下のものです。

とてもリアルで写真で撮ったかのような、かわいいネコが出力されました。ただ、イメージしたのはもっとキャラクターっぽい描写の黒猫で、瞳が黄色です。では、具体的にプロンプトを出してみましょう。

このプロンプトで出力されたのが以下の画像です。

イメージ通りのかわいい猫の画像が完成しました!きちんと黒猫で、瞳が黄色、クレヨンのテイストを指示通りに出力してくれました。ちなみに、「可愛くデフォルメ」と指示すると少しテイストが異なる画像が出力されました。

「可愛くデフォルメ」という表現は曖昧です。完成イメージがハッキリしている場合には、そのイメージに近づける言葉を使って具体的に指示するのがコツ!
生成AIを使うときの注意点

生成AIはとても便利なサービスですが、利用するときには注意点があります。なかでもとくに気をつけてほしい点を3つに絞って紹介します。
知的財産権などを侵害しない
生成AIで出力したものを利用するときには、知的財産権などを侵害しないように注意してください。例えば、既存の著作物を元に類似したコンテンツを生成し、アップロードや販売などするのは著作権の侵害になります。
そのほかにも、商標登録されているロゴやデザインと似たものを生成して利用するのは商標権を侵害する行為です。これらの行為を行うと、差止請求や損害賠償請求などの民事訴訟や刑事罰の対象になることもあります。
そのようなことにならないためにも「〇〇に似ているコンテンツを作って」「〇〇にそっくりのコンテンツを生成して」といった指示は避けるようにしましょう。
情報を過度に信用しない
生成AIが出力する情報が全て正しいというわけではありません。AIが学習したデータが不正確な場合もあり、嘘の情報(ハルシネーション)や情報が古かったり、出力結果に偏りが出るケースも存在します。とくに、医療や法律、金融などの分類においては専門家の確認が必要となることもあります。
AIが出力した情報は過信せずに「裏付けのある情報であるか」「偏りのある回答でないか」を自分でもチェックしましょう。
個人情報や機密情報は最小限で入力する
生成AIのサービスによって異なりますが、入力した内容を学習データとして活用することがあります。学習したデータを他人の質問の回答に使われ、情報が漏洩する可能性も十分に考えられます。また、漏洩した情報が犯罪に使われるリスクもあります。
会社の経営や営業に関する情報などの機密情報、個人氏名や生年月日、電話番号、住所、メールアドレスなどの個人情報は最小限に控えましょう。
また、生成AIサービスを活用する前には規約を確認し、入力したデータを学習させないように設定(オプトアウト設定)を行うとリスクを軽減できます。
生成AIを使って日常をちょっぴりラクにしてみよう!
生成AIはビジネスに活用されるものというイメージを持っている人も少なくないでしょう。しかし「冷蔵庫の残り物で料理を作りたいけど献立が浮かばない」「引越し祝いってどんなものを送るべき?」といった、日常のちょっとした困りごとも生成AIに質問すると回答をしてくれます。
生成AIは優れたサービスですが、個人情報が流出したり、使い方を間違えると知的財産権などを侵害する可能性もあります。利用前には規約をよく読み、きちんと設定をして個人情報などは最低限入力しないといったルールを設けて活用してみましょう。
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※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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