冷蔵庫の節電の鍵は5つの掟!家庭で最も電力を消費する冷蔵庫を攻略
電気代の請求書をみて、電気代の高さに驚いた経験のある方も多いのではないでしょうか。近年、石炭や液化天然ガスなどの輸入価格高騰の影響で、燃料費調整額が値上げされ、電気代が高額となっています。しかし、毎月かかる電気代は少しでも安く抑えたいですよね!今回は、そんな電気代の節約に一役かってくれる、冷蔵庫の節電術についてご紹介します。
冷蔵庫にかかる電気代は?
冷蔵庫は1度設置すると、365日24時間休むことなく稼働し続けています。そのため、他の家電と比べると消費する電気の量が多くなりがちです。
冷蔵庫が占める消費電力の割合は家電の中では最も高い14.6%で、2位の「照明器具 13.4%」や3位の「テレビ 8.9%」と比較してもかなり高い値となっています。
このように家庭全体に占める消費電力の割合が大きい冷蔵庫だからこそ、電気代の節約を考える上では、節電対策が欠かせない家電のひとつと言えるのです。
手軽にできる!冷蔵庫の節電術
それでは、実際に冷蔵庫の節電をするのに有効な方法をみていきましょう。
1 設置場所を見直す
冷蔵庫は、熱を放出するための「放射板」がついており、常に熱を放出しています。20年ほど前までは、放射板は背面についていましたが、近年販売されている冷蔵庫は、放射板が側面や上部に設置されているものがほとんどです。
そのため、冷蔵庫の上にものを置いていたり、壁に冷蔵庫の側面をピッタリとつけて冷蔵庫を設置していたりする場合には、放熱効果が下がり、冷蔵庫自体の運転効率が落ちてしまいます。
冷蔵庫の電気代を節電するためには、冷蔵庫の上にものを置かないように気をつけ、壁から指が1本程度入る場所に冷蔵庫を設置するようにしましょう。
2 扉の開閉回数・時間を減らす
冷蔵庫を頻繁に開けていると、冷蔵庫の冷気が外に逃げてしまうため、再度冷蔵庫内を冷やそうと多くの電気を使ってしまいます。そのため、冷蔵庫の節電をするためには、冷蔵庫の開閉回数や開けている時間を減らすことが大切です。
開けている時間を減らすためには、探しているものがすぐに見つかるように、カゴなどを使ってグループごとに整理して収納することがオススメです。
3 設定温度を見直す
冷蔵庫の設定温度は、年中同じ設定をしている方がほとんどかもしれません。しかし、夏と冬を比べると外気温が大きく異なるため、冷蔵庫内を冷やすために必要な電力の量も変わってきます。
そのため、季節に合わせて冷蔵庫内の温度を適切に設定することで、節電効果を得ることができます。
4 食品を詰めすぎないように気を付ける
冷蔵庫に食品を詰めすぎないようにすることも、大きな節電効果があります。冷蔵庫いっぱいに食品が詰まっている場合と半分ほどしか入っていない場合には、年間でおよそ1,000円程度の節電効果があると言われています。
冷蔵庫に入れる食品は7割程度に抑えるようにし、必要以上のものを買い込んで詰め込むことがないように気をつけましょう。
5 冷蔵庫を買い換える
古い冷蔵庫を使っている方は、新しい機種に買い換えると大きな節電効果を得ることができます。
同じサイズの冷蔵庫で15年ほど前の機種と最新の機種を比較すると平均で年間4,000円程度節約することができます。
新しい冷蔵庫を選ぶ際には、省エネ性能に注目して選ぶようにしましょう。省エネ基準達成率も節電効果のある冷蔵庫を選ぶ基準の1つとなるので、達成率が100%以上のものを選ぶようにすることがオススメです。
実際にかかる電気代が知りたい場合には、製品に記載されている年間消費電力量を目安に考えましょう。年間消費電力量は、冷蔵庫を1年間使ったときの消費電力量の目安です。
記載されている年間消費電力量(kWh/年)に 1kWhの単価(円/kWh)をかけることで、1年間の電気代の目安を知ることができるので、買い替えの際にはチェックしましょう。
節電のためには電力プランの確認を
電気代を節約したい場合には、電力会社や電気料金のプランを見直すことも大切です。2016年から始まった電力自由化により、私たち消費者は好きな電力会社を選ぶことができるようになりました。
そのため、電力会社同士の競争が激化し、電気料金のプランやサービスの種類も多く増えました。時間帯によって異なる電気代が設定されている料金プランなどもあるので、自分や家族のライフスタイルに合うようなプランを選ぶことが大切です。
どんな電力会社や料金プランを選んだらいいか分からない方は、さまざまな電力会社や料金プランをシミュレーションし比較できるインターネットサイトもあるので、活用するのもオススメですよ!
まとめ
冷蔵庫の節電術や電気代を安くする方法についてご紹介しました。
電力会社や電気料金のプランを見直すのは、少し手間に感じる方もいるかもしれませんが、1度見直しをしておけば、あとはいつも通り過ごすだけで節約をすることができます。
また、手軽に始められる冷蔵庫の節電術も多くあるので、ぜひご自宅でも試してみてくださいね!