「茂木和哉」が書いた本を読んで後悔した3つの理由
忘れたいことほど忘れられない。
そんな忘れたいことをやっと忘れられそうな時に、思い出さざるを得ない出来事が起きる。
そう、それが「茂木和哉」。
「落ちない汚れをラクに落とす掃除術」2017年10月13日発売
私から掃除の楽しみを奪うだけでは飽き足らず、今度は本まで出版して、世の中の掃除を変えてしまう気かしら。
「落ちない汚れ」をこの本につけてやりたいくらい。
あくまで調査としてチラッと読んでみたので、みなさんには読まないほうがいい理由を正確にお伝えすることにします。
「網羅性あるラインナップ」
まず、この本を読んだ率直な感想は、「網羅され過ぎ」。
掃除の醍醐味の1つは「情報集め」から始めること。
調べて調べて、新しいコツを見つけて、どんどん積み重ねていく感じ。
掃除そのものと似ていて、コツコツ感がとても好き。
言ってることはみんなそれぞれバラバラの混沌とした情報の中で、
「これやってみようかな」と恐る恐るやってみて、全然うまくいかない。
それも「掃除にはつきもの」ってのがいいところ。
それなのに、この本ときたら……。
掃除にとって最も重要な「汚れ」のカラクリから始まって、
洗剤職人の目線の「洗剤選び」、挙げ句の果てには「掃除グッズ」まで解説。
もはや、これだけでも「掃除のいろは」をコンプリートできてしまう。
正直、ここまで読んだだけで7回は驚いてしまってるのに、
効率よくできる掃除の基本を、誰にでもわかってしまうように伝えてる。
さらには、浴室、キッチン、トイレ、リビング&寝室、玄関&ウッドデッキ……
お家の中の場所に合わせて、個別に、そして完全に掃除の方法を解説。
これだけ家中を網羅されたら、他に掃除すべき場所なんて残ってないっていうのが正直な感想。
「ここ以外にどこかあります?」って逆に質問しちゃいたいくらい。
これから大掃除の時期に向けて掃除しようと思っていた場所なんて、
カンペキに解説されちゃってて、コンプリート具合にもうお手上げ。
「ここは教えない」とか、そんな気の利いた意地悪の1つや2つ思いつかないのかしら。
あぁ、全部書いてあるなら書いてあるって、もっとちゃんと言って欲しい。
書いてあれば書いてあるで、読みたくなるのが人の性でしょ。
あぁ、本屋さんに置いてあるこの本の何ページかは、今すぐ抜くべきだわ。
このしっかりとカバーされたラインナップを見た時点で、すでにもう後悔してる。
「イラストと手順写真」
掃除好きの私にとって、掃除はある種の「謎解き」。
洗剤のパッケージの裏面に書いてる数少ないヒントから、
掃除の手順を読み解くのが、ひそかな楽しみ。
少ない文字数の中で勝手に想像して、
ほんとうに合ってるかわからなくても実際にやってみる。
足りなすぎる情報を逆手にとって、想像というクリエイティブな時間。
間違ってるやり方でやってたとしても、それはそれでいいの。
失敗の数が多い方が、キレイにできた時、嬉しいから。
それなのに、この本ときたら……。
まずはイラスト。
読みやすい漫画がついて、私の中の「あるある」にドンピシャ。
イラストと図解で理論的なこともすんなりアタマに入ってきちゃう。
想像する暇なんて与えてくれない。
それはもうクリアに、はっきり、しっかり。
さらには写真までたくさん。
実際に掃除しているリアリティーある写真で、もう効果的で最善のやり方はスケスケ。
写真の撮り方もこれまた上手に撮れちゃってるから、
「そうするしかない」と納得してしまう以外の反応が想像できない。
わかりやすさをここまで追求したお掃除の本がこれまであったのかしら。
もう、これは掃除の革命。
誰がやってもできてしまうなんて、「謎解き」の楽しみはどうしてくれるの。
「茂木流というオリジナル」
掃除は誰でもするものだし、日頃から毎日やるもの。
人よりも工夫もしてきたし、たくさん勉強してきた私だから、
しゃしゃり出て言うことはしないけれど、
正直、掃除には自信があるの。
お家に来てくれた人は「お家のなかキレイにしてるね~」って、
7人中5人は言ってくれる。
そんな私だから、掃除には自分の計画っていうものがあるの。
何曜日にどこを掃除するか、場所はだいたい決まってるし、
私なりの王道のペースがあるの。
それなのに、この本ときたら……。
「茂木流」という圧倒的にオリジナルな技。
それも、他にも応用が効くとかいうレベルじゃなく、
ここにしか書いてない技が盛りだくさん。
「ルーティン」を掃除の基本として大事にしている私が
試したくて仕方なくなる技や知識の数々。
もうこれは、私へのスケジューリング妨害でしかないわ。
今読んだばっかりだけど、もう来週の掃除のスケジューリングは完全にやり直し。
クールな掃除を心がけてる私に、「ワクワク感」なんていらないものが出る始末。
もうなんで読んだんだろって思ったところで後の祭り。
後悔した私が恐れてること…
私はもう後悔したってしょうがないけど、こんな後悔をみなさんにはして欲しくない。
家事えもんこと松橋周太呂さんの推薦文が、そんな心配している私をあざ笑っている。
なにこの推薦文。
お掃除の達人がこんなこと言ったら読んじゃうに決まってるじゃない。
しかも、洗剤職人とお掃除の達人のスペシャル対談つき……。
とどめを刺す気??
いや、これはもうとどめを刺しに来てるとしか考えられない。
絶対にみんなこの本を手にしたくなっちゃう。
これは由々しき事態。
今の私はもう来週のスケジューリングで忙しいから、
この記事を読んでくれた人は、知ってる人に「後悔しないように」ちゃんと教えてあげてくださいね。
一応、念のために、最低限の情報を得るために、URLは貼っておきますけど、
くれぐれも変な気は起こさないでね。
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