穂先の硬さで選べる!冠婚葬祭や宛名書きでおすすめの筆ペン10選!
筆ペン選びって意外とコツがいりますよね。穂先のかたさによって、書き味がまったく違うのですから。
特に冠婚葬祭や年賀状などへの宛名書きの際、文字が下手だと恥ずかしさを感じる…。
そこで今回はあなたのレベルに合った筆ペン選びをしていただけるような情報と、オススメの筆ペン10選をお届けします。
目次
自分に合った筆ペンを選ぶ3つのポイント
ペンの先の形状が重要!
ペン先の形状は、筆ペン選びの際に重要なポイントです。
ペン先の形状には硬筆、軟筆、毛筆の3パターンがあり、書きやすさや使いやすさが変わります。
習字経験者と未経験者とでは、適した筆ペンが違うため、購入する際は、あなたの腕前に合ったペン先形状を選ぶべきでしょう。
まず硬筆はサインペンのような形状で、普段、筆ペンを使わない人でも使いやすく作られており、宛名書きの際に跳ねや払いが美しいのが特徴です。
軟筆は毛筆に近い感じなので、書道をしている人にも使いやすいペン先形状です。特徴は弾力があり、太い線もしっかりと表現できること。
毛筆は文字通り、毛筆です。そのため使い込むのは難しく、書道経験者以外には使いにくいと感じるペン先です。
インクの種類で選ぶ
市販されている筆ペンには、使用されているインクに違いがあります。
それは単純にメーカーによる違いではなく、例えば色であったり、濃淡であったり、使う側が用途により選べるようになっています。
書道用の墨汁にも濃淡や色がありますから、筆ペンにもインク種類があっても不思議ではありません。
もちろんこのインクに関する情報は、筆ペンのパッケージにきちんと記載されています。
筆者は筆ペンで文字を書くこと、絵を描くことに一時ハマっていた経験があります。淡墨インクの筆ペンでは、一本だけで水墨画風の絵を描くことができますし、色インクの筆ペンはイラストやマンガ描きにも使用できます。
さらに筆ペンのインクには染料インクと顔料インクがあり、染料は水溶性。顔料は水に溶けず、テリがあります。
ペン先の太さや、ペン本体の長さは目的やレベルに合っている?
筆ペンは書道の腕前により、適したものを選ぶべきです。ではその際、どのような基準で選べばよいのか紹介します。
まずペン先。ペン先は太い方がかたく、サインペンのように使えるので、書道が不慣れな人でも日常的に使えます。
逆に細く柔らかいペン先は、例えばのし紙や不祝儀袋に宛名書きをする際などに最適ですが、ある程度の書道歴がないと扱いにくく感じるでしょう。
次に筆ペンの長さ。これは慣れや好みがあり、一概にこれがオススメとすることはできません。
ペン全般に言えますが、持つ位置が先端に近いほど力が入りやすく、太い線が書けます。そのため、持ち手部分が長い筆ペンは、力加減の調節がしやすくなっています。
無駄な力が抜け、遊び心のある線を引きたい時は、持ち手部分の長い筆ペンを使うと良いでしょう。
初心者はこれ!硬筆タイプの筆ペン4選
筆ペン初心者の人も手軽に扱えるのが、硬筆タイプです。もちろん冠婚葬祭での記名や、不祝儀袋への宛名書きにも使えます。
そこでオススメの硬筆タイプの筆ペンを4つご紹介します。
パイロット筆ペン フデマカセ・EFB
ボールペンやサインペンなどの文房具を販売するパイロット社製の筆ペンです。本品はまるでボールペンのように使いやすい硬筆タイプで、自由気ままに線を引くことができます。
見た目もボールペンやサインペンに近く、ポケットなどにひっかけるフックも付いています。
サインペンのような感じで、筆ペンのような書き味を実現しました。筆ペンに敷居の高さを感じていた人には、ぜひ入門編として使っていただきたい商品です。
書き味はどんな感じなのでしょうか?
硬筆タイプの筆ペンのネックとなる筆割れ。これを防ぐには、丁寧に使い続けるしかありませんね。
商品自体は書きやすいようですし、きれいな文字が書けるようなので魅力的です。
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呉竹筆ペン 筆ごこち・黒セリース・LS1-10S
老舗の呉竹が販売する硬筆タイプの筆ペンです。サインペンのようなペン先で、いつでも使い勝手よく、気持ちの良い文字が書けます。
特に意識したのは書き味で、それが初心者の人からベテラン書道家まで、多くの支持を集めています。
インクは水性で水に滲みます。あて名書きはもちろん、熨斗紙、イラストなど他分野に渡ってお使いいただける筆ペンとなっています。
手軽さは実感できるでしょうか?
実際に使ってきた筆ペンよりも使いやすいという評価は、筆ペンに不慣れな人にとっても選びやすい理由ですね。
難しいことを考えず、とりあえず1本ポケットに忍ばせておくのに便利そうです。
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ゼブラ筆ペン 硬筆細字3本セット・FD-303
定番文具メーカーのゼブラ社が製造販売する硬筆タイプの筆ペンです。シンプルで筆ペンらしい見た目で、どなたにも使いやすくなっています。
気軽にペン書きを行っていただける仕様で、インクは水溶性。伸びがよく、文字を書くことに喜びを覚えます。
ご祝儀袋や香典袋、熨斗紙への宛名書きなど筆ペンを使いたくなる場面であっても、安心して使える筆ペンです。なお本品はお得な3本セットで販売。
使ってみた感想を聞いてみましょう。
信頼できるメーカーが販売していることもあり、使いやすさが保証されている印象を持ちます。
その上で期待を裏切らない作り。硬筆タイプの筆ペンを選ぶ際、オススメの1本です。
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呉竹筆ペン 夢苺・極細ブラック・LPCR010-02S
老舗筆ペンメーカーの呉竹が製造した硬筆タイプの極細毛先のサインペン。まるで筆ペンのような書き味で、文字を楽しく書くことができます。
本体カラーはポップな印象打ちだした斬新なもので、あらゆる年齢層をターゲットにした商品です。
サインペンとして販売しているとはいえ、そこは筆ペンメーカー。書きやすい硬筆タイプの筆先へと仕上げました。
使ってみて感じたことはありますか?
極細毛先は軟筆や毛筆であれば、なかなか使い勝手が難しいものですが、硬筆タイプならば誰にでも使いやすく、文字も書きやすいのでしょうね。
慣れてきたらこちらをテョイス!軟タイプの筆ペン3選
硬筆タイプからステップアップし、若干難しさを感じる軟筆タイプを使ってみたくなったら、ぜひ挑戦してください。
軟筆は毛筆に近く、楽しみながら宛名書きができますよ!
ぺんてる筆ペン 軟筆細字・XSF15-AD
有名ブランドのぺんてる社製の軟筆筆ペンです。柔らかな筆先は線に強弱を与え、書道に近い感覚でお使いいただけます。
ペン先にはウレタンを使用しており、細字の線も引きやすいソフトタッチのペン先です。
持ち手にもこだわり、細めの毛筆を思わせるフォルムとなっています。書くたびに熟練していく書き味が軟筆タイプの魅力。本品も使い慣れればなれるほど、手になじみます。
使いやすいと感じる部分はありますか?
硬筆と軟筆はちょっとした違いのようで、使ってみると大きく違いますよね。
そのため、硬筆タイプから軟筆タイプへと切り替える際は、よく書き味を確かめてから使って欲しいと思います。
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呉竹筆ぺん 美文字・太字黒・セリース・XT4-10S
呉竹製軟筆タイプの筆ペンです。特徴はグリップにラバーを採用したこと。太く握りやすくなったおかげで、軟筆タイプに不慣れな人でも使いやすい商品です。
とめ・はね・はらいを美しく表現でき、軟筆ならではの柔らかな線と顔料インクにより、はっきりとした文字が書けます。
しなやかさのある軟筆の穂先ですが、しっかりとした芯を残しており、硬筆になれた人にも使いやすい筆ペンとなっています。
実際に使用した人の声を聞いてみましょう。
コメントにもありますが、軟筆タイプは穂先が柔らかいため、ちょっとした力加減で文字が崩れてしまいます。
その中でも芯のある穂先を持った本品は、筆ペンの練習にちょうど良いかもしれませんね。
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パイロット筆ペン 小筆軟筆・直液式・SV30KSB
有名ブランドのパイロット社製の軟筆タイプの筆ペン。直液式でインクも出やすく、しっかりとした線が表現できます。
小筆サイズで熨斗紙や祝儀袋への名前入れ、年賀状書きなど、さまざまな用途にお使いいただけます。
シンプルな見た目ですが、インク残量が確認しやすい設計となっており機能的。また、すっと落ち着くような持ちやすさが魅力の筆ペンです。
使ってみた感想を聞いてみました。
きちんとした筆ペンタイプなのに、ポケットなどにひっかけることができるフック付きなのは、珍しいですよね。
この辺がパイロット社のこだわりなのかもしれません。
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最も本物の筆に書き心地が近い!毛筆タイプの筆ペン3選
毛筆タイプの筆ペンは、ちょっとした力の入れ具合で予想外の線を生み出すため、上級者向きです。
しかし、初心者の人にも書きやすい毛筆タイプの筆ペンを3つご紹介します。
ぺんてる携帯筆ペン 薄桜鬼筆・原田左之助・XGFKPH5-A
メディアミックスで展開される人気ゲームのキャラクターをモチーフにした筆ペン。毛筆タイプで本格的な書き味をお楽しみいただけます。
販売元はぺんてる社なので、品質面も安心。コラボ商品ということもあり、各キャラクターをイメージしたカラーバリエーションをご用意。ファンならずとも魅力的に映る美しい外装。
お好みの色から選んでみるのも楽しい、本格的な毛筆タイプの筆ペンとなっています。
製品としての感想を聞いてみましょう。
パッケージに好みが出そうですが、キレイな筆ペンですね。
使用感もきちんと毛筆感覚を再現しているようで、デザイン性込みで良い商品だと思います。
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呉竹筆ペン 万年毛筆・DP150-8B
毛筆万年筆と言う変わり種の筆ペンです。万年筆の体をなしていることもあり、使い勝手がよくクセになる書き味が魅力です。
柔らかな毛筆であり、細筆なので極細の線から太めの線まで気軽に引けます。スペアインキがついて、年賀状などを書く際、起こってしまいがちなインク切れにも対処できます。
毛筆タイプは初心者向けではないものの比較的どなたにでも使いやすく仕上がっております。
使ってみた感想を聞いてみました。
筆ペンで文字を書くのは、腕への負担がかからず、滑るように線が引けるので一度書き始めると楽しくなりますよね。
毛筆は難しいイメージですが、細めの毛先が技術不足をカバーしてくれそうです。
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あかしや筆ペン 新毛筆5本セット・SA-300
オーソドックスな毛筆タイプの筆ペンです。留め払いもしっかりと表現できるもので、毛先のコシが強さに特徴があります。
水に溶ける水性染料インクを使用しており、もしも衣服についてしまった際にも、比較的簡単に落とすことができます。
また本商品は5本セットというのも嬉しいところ。創業380年の歴史ある毛筆製造メーカーが販売しているため、書き味良く、筆ペン習字の練習に最適です。
どんな用途での使用がオススメでしょうか?
初心者には若干敷居の高い毛筆タイプですが、筆先がかために仕上がっているので、使い勝手よく文字が書けます。
歴史ある老舗メーカーが製造していることもあり、品質の良さを伺わせます。
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筆ペン選びに困っている人の声と解決法を3つご紹介
「たまにしか使わないので保管方法が知りたい」
久しぶりに筆ペンを使うと、インクが大変なことになった経験のある人も多いはず。でも筆ペンに保管方法なんかあるの?
もちろんあります!しかも簡単で、誰にでもできる保管方法が。
一度でも使った筆ペンは、そのままフタをして平置きとはせずにペン立てなどに立てておきましょう。
この時、ポイントになるのはペン先の方向。ついつい下に向けてしまいそうですが、筆ペンの場合は必ずペン先が上に向くように立てて保管します。
こうすることで次に使う時、インクがあふれて、フタにこびりついていたり、ペン先を紙においた瞬間、インクまみれになったりすることを防げます。
なお、普段筆ペンを使わない人が使う場合、失敗できないシーンや修正できない紙に書くことが多いので、きちんと保管していても、念のための試し書きはお忘れなく!
「お通夜や葬儀で使いたいのだけど…」
お通夜や葬儀で記名を行う筆ペンを探している人。どんなものを選べば失礼がないのか?ちょっとしたマナーですが、できればキチンと覚えておきたいところです。
筆ペン選びのポイントとなるのは、墨の濃淡です。
香典袋に名前などを書く際、本来は淡墨を使うことがマナーとされています。
近年では市販の香典袋でも、濃くはっきりとした印刷が入っていることが当たり前ですが、マナーとしては淡墨で書きます。
使う筆ペン形状などには、決まりがありません。使いやすいもので表袋には、ご香典やご仏前、中袋には金額やお名前を淡墨の筆ペンを使って書きます。
なお香典袋をコンビニやスーパーでお買い求めになると、表袋にはあらかじめ濃く、ご香典などの文字が印刷されています。
この場合、中袋のみに淡墨の筆ペンで名前などを書くようにしましょう。
「絵手紙などに使える筆ペンってあるの?」
絵手紙を送りたいけど、できれば文字と同じタッチの筆ペンで描きたい思うもの。でも、絵が描ける筆ペンなんて、市販されているのか分からないと言うあなた。
例えば淡墨インクと、濃墨インクの筆ペンを2種類使い、濃淡で絵を表現する。淡墨のみを使って描くよりもずっと簡単に奥行きのある表現が可能です。
また昔からマンガ家が墨汁を使っていたことから、筆ペンをマンガやイラスト描きに使えるよう、黒インクの代わりに赤や青、黄色といったカラーインクを詰めた筆ペンも販売されています。
大手メーカーの物は多少、ペン先がかためですが、跳ねや払いが美しく描け、細かな線も引けます。
さらにペン先が筆ペンで、インクが入っていない商品もあります。こちらはインクの代わりに水を入れて、水彩絵の具などで絵手紙を描くように販売されたものとなっています。
このように絵手紙が描ける筆ペンも豊富に販売されていますから、ぜひ、お使いください。
まとめ
今回は冠婚葬祭の記名や祝儀袋や年賀状への宛名書きなどを行う際、あなたのレベルに合った使いやすい筆ペンの選び方と、オススメの筆ペン10選をご紹介しました。
筆ペン選びのコツは、自分のレベルに合ったものを選ぶことです。とにかく字の下手さが気になる人は、とりあえず硬筆タイプを選ぶと間違いないでしょう。