
窓用エアコンは自分で掃除できる?業者に頼むべきタイミングも解説
窓用エアコンは、壁掛けタイプのような自動清掃機能がないため、定期的な手入れが欠かせません。窓用エアコンの特徴や、フィルター・本体などの掃除方法をわかりやすく解説。カビや臭いの予防にもつながるメンテナンスのポイントが学べます。はじめて窓用エアコンを掃除する方や効率よく清潔を保ちたい方は要チェックです。
窓用エアコンとは?

窓用エアコンは「ウィンドウエアコン」とも呼ばれ、窓にはめ込んで使用するエアコンです。通常の壁掛けエアコンには室外機と室内機がありますが、窓用エアコンはこの2つが一体となっています。
壁掛けエアコンでは室内機と室外機をつなぐ配管を壁に通す工事が必要ですが、窓用エアコンはこの工事が不要なので、自分で手軽に設置ができます。
賃貸住宅で穴あけ工事ができない部屋や、室外機置場がない場合にもエアコンの設置ができ、転勤などで引っ越しが多い方にも便利です。
価格も壁掛けエアコンに比べて安い傾向にあります。窓用エアコンには、「冷房専用」と「冷暖房兼用」の2タイプがあります。冬場に別の暖房器具を使う家庭では冷房専用タイプでもよいですね。
使用中は窓を開けなければいけないため、鍵がかけられないという点に注意が必要です。補助錠などを設置するなどの対策をおすすめします。
2階以上の設置には「ノンドレンタイプ」がおすすめ
通常排出されるドレン水を外に排水せずに、エアコン内部の熱交換器による熱で蒸発させる「ノンドレンタイプ」の窓用エアコンも発売されていて、2階以上の部屋に設置する場合など、階下を気にせずに設置できます。
窓用エアコンの掃除方法

窓用エアコンも壁掛けエアコン同様、使用するとほこりが溜まるため、定期的なお手入れが必要です。
窓用エアコンにはいくつか種類があり、エアフィルターのみほこりを除去できるもの、エアフィルターが水洗いが可能なもの、パネルの取り外しができるものなどがあります。
エアフィルターやパネルの取り外しは、窓用エアコンの取扱説明書を確認して作業を行ってください。
エアフィルターだけでなく、エアコン本体や内部の掃除もこまめに行うことで、エアコンを清潔に保ち、長く快適に使うことができますよ。
【手順1】エアフィルターを掃除する
エアフィルターはほこりや汚れが蓄積しやすい場所。エアフィルターが詰まると風量が減少するだけでなく、ニオイやカビの原因にもなります。エアコンの使用頻度にもよりますが、2週間に1回程度を目安に掃除をしましょう。
お手入れ方法 | |
エアフィルターのみ取り外せるタイプ | フィルターを取り外し、掃除機で吸い取る |
エアフィルターが水洗いができるタイプ | 1. フィルターを取り外し、掃除機で吸い取る 2. ぬるま湯に中性洗剤を加えてフィルターを洗い、よくすすぐ 3. 風通しのよい日陰でよく乾かす ※生乾きのまま設置するとカビやニオイが発生する原因となる |
パネルが取り外せるタイプ | パネルの内側と外側を固く絞った雑巾で拭き取る |
【手順2】窓用エアコン全体を掃除する
エアコン全体にもほこりがたまります。固く絞った雑巾で全体を水拭きしましょう。
【手順3】吹き出し口・ルーバー部分を掃除する
吹き出し口やルーバーなどの細い部分は、フロア用お掃除シートを折りたたみ、隙間に入れて掃除をするとほこりがきれいに拭き取れます。
こまめな内部乾燥運転でエアコン内のカビ予防を

内部乾燥運転とは、窓用エアコンの内部を乾燥させ、カビや雑菌などの発生を抑制できる機能です。定期的に内部乾燥運転を使用することで、清潔な状態を長持ちさせやすくなり、エアコンを快適に使い続けることができます。
カビや雑菌を除去する機能ではないので、カビや雑菌が発生する前に使用することが重要です。内部乾燥運転を定期的に使用して、カビや雑菌などの発生を押さえましょう。
内部乾燥運転時の注意点
内部乾燥運転使用時は、暖房・送風機能を使用するため部屋の温度が上昇します。外出時に運転する、運転中に換気をするなどの対策が必要です。
また、内部乾燥運転をしている間は、冷房等の機能を使用できません。途中で止めてしまうと十分に効果が得られないので、エアコンを使用しない時間帯を考えて運転しましょう。
窓用エアコンの内部洗浄は業者に依頼するのがおすすめ

窓用エアコンは、ほとんどのメーカーで個人で分解しての掃除はできないとしています。個人で分解すると故障の原因となります。また、個人で分解をした場合には、故障が起こっても保証の対象となりません。
嫌な臭いがしたり、内部に汚れを感じたりした場合は、専門の業者に依頼しましょう。窓用エアコンは壁掛けエアコンに比べてデリケートで、業者によっては洗浄を行っていない場合もあります。
また、料金が洗浄料金が高額な場合は、買い替えの方が安くおさえられることもあるので、まずは見積もりを取ってみましょう。
窓用エアコンを清潔に長持ちさせるために
窓用エアコンはフィルター掃除だけでなく、本体や内部の定期的な手入れが重要です。自分でできる範囲の掃除をこまめに行い、内部乾燥機能を活用することで、清潔な状態を長く保てます。
手に負えない汚れはプロに任せるのも一つの方法。日頃のケアが、快適で健康的な空間づくりにつながります。窓用エアコンをお持ちの方は、記事を参考にこまめなケアを心がけてみてください。
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