エアコンを使用している際に「異臭（すっぱい・カビ臭い）がする」「吹き出し口や本体の汚れが目立ち始めた」「エアコンの効きが悪い」と感じる場合は、掃除を必要としている合図です！

今回は自分でできる範囲での天井埋め込み型エアコンの掃除方法や掃除を行う際の注意点、キレイを保つコツについて解説していきます！

天井埋め込み型エアコンとは？

天井埋め込み型エアコンとは、その名の通り天井に埋め込まれて設置されているタイプのエアコンのこと。一般的に家庭用で設置される壁掛け型と比べて見た目がすっきりしている上、空調効率が良いため、オフィスや飲食店で多く使用されています。

まずはエアコンの型を確認しよう！

天井埋め込み型エアコンといっても、エアコンの形によって種類を分けることができ、「天井カセット型」「天井埋込ダクト型」「ビルトイン型」の3タイプがあります。

ちなみに、天井に設置できるエアコンとして他に「天井吊り下げ型」がありますが、こちらはエアコンを吊り下げて設置しているもののため、天井埋め込み型のエアコンではありません。

お使いのエアコンがどのタイプのものかを確認してみましょう！

天井に設置できるエアコンのタイプ一覧

出典:アタゴ空調設備株式会社

天井埋め込み型エアコンの掃除は自分でできる？

天井埋め込み型エアコンの掃除は一見すると難しそうですが、ポイントを押さえれば以下のパーツは自分で掃除することができます。

上記以外のエアコン内部の洗浄はプロである清掃業者に依頼しましょう。

天井埋め込み型エアコンは、パーツの構造が複雑で取り扱いが難しく、部品を全部取り外して分解・組み立てする技術がないと掃除することができないため、エアコン内部の洗浄については知識を持った業者に依頼することをおすすめします。

今回は、天井埋め込み型エアコンのフィルターの掃除方法をご紹介します！

天井埋め込み型エアコンの掃除方法

ご紹介した天井埋め込み型のすべてのタイプ（天井カセット型・天井埋込ダクト型・ビルトイン型）に共通した方法です！順を追って解説していきます。

作業中の感電を防ぐためにコンセントを抜くか、ブレーカーを落としましょう。

取扱説明書を確認しながらパネルを開け、エアコンからフィルターを取り外していきます。

次に外したフィルターから掃除機を使ってホコリを吸い出します。

ブラシや歯ブラシなどを使い水洗いをします。この際、フィルターを傷つけないために力を込めすぎないよう注意してください。

パネルやフィンの汚れが目立つ場合は濡らした雑巾を使って汚れを拭き取りましょう。

十分に汚れを落とした後水切りをし、風通しのいい場所で陰干しをします。

直射日光に当ててしまうと変形の恐れがあるので気を付けましょう。

早く乾かしたい場合は陰干しをする前にドライヤーをかけると効果的です。

フィルターが十分乾いたら元の場所にフィルターを取り付けます。

十分に乾かさずに取り付けると故障の原因になるので気を付けてください。

天井埋め込み型エアコンの掃除を自分で行う際の注意点

自分の手の届く範囲で天井埋め込み型エアコンの掃除を行う際の注意点として以下のことが挙げられます。

高所の作業は十分に注意する

天井埋め込み型エアコンの掃除は、高所の作業になります。机上や脚立の周りは何もない状態にして、必ず2名以上で作業しましょう。周囲に十分配慮してください。

エアコン洗浄スプレーは使用しない

市販で売られている洗浄スプレーは壁掛けエアコン用のため、天井埋め込み型エアコンに使用すると汚れに薬剤が届かないだけでなく、薬剤の流し残しがカビの原因にもなります。

また、薬剤が残ってしまうと風と一緒に薬剤の成分も飛散していくため、市販のエアコン洗浄スプレーの使用はおすすめできません。

分解しすぎない

天井埋め込み型エアコンの内部にもカビやホコリが溜まっているように見えても、フィルターを取り外すために必要な分以外のパーツを分解しての作業は故障の原因になるため控えましょう。

パーツは丁寧に扱う

天井埋め込み型エアコンのパーツは非常にデリケートです。些細な傷であっても故障の原因になることもあるため、取り扱いには十分注意しましょう。

フィルターを洗う際も、ゴシゴシ力任せにこするとフィルターが変形する可能性があります。優しく丁寧に扱いましょう。

また、50℃以上のお湯の使用も変形する可能性があるため、控えてください。

天井埋め込み型エアコンの掃除をしないとどうなる？

天井埋め込み型エアコンの掃除を放置していると、様々なデメリットがあります。

無駄に電気代がかかる（稼動効率の低下）

汚れやカビがフィルターに蓄積すると風の通り道が塞がれ、空気を取り込むときに余計にパワーを使ってしまいます。また、フィルターが詰まると熱交換能力が下がり、設定温度に達するまでに時間がかかり、多くの電力を使うこととなります。

エアコンを掃除すれば運転効率が高まり、電気代の節約にもなります。こまめに掃除するようにしましょう。

エアコンの異臭の原因に

エアコンが吸い込む空気には、目に見えない微細なホコリや塵、ヤニ、カビ菌などが含まれており、フィルターを通過しエアコン内部に溜まっていきます。

エアコン内部に蓄積された汚れはカビの栄養源となり、カビや雑菌の繁殖に適した環境になってしまいます。

エアコンから「すっぱい臭い」「生乾きや雑巾のような臭い」がする場合は、既にカビや雑菌がエアコン内部で繁殖している可能性が高いため、早急に掃除を行いましょう。

体調不良の原因に

エアコンのイヤな臭いの原因がエアコン内部に発生したカビである場合、放置して使用を続けると、カビを吸い込むことで肺炎など呼吸器系の病気やアレルギーの原因にもなりかねません。特に小さなお子さんやご年配の方はカビの影響を受けやすいと考えられます。

水漏れなどエアコン本体の故障に繋がる

エアコン内部に溜まった水を排出するドレンホースに汚れが溜まった状態が続くと、水が外へ流れていかなくなるため水漏れが発生してしまいます。水漏れが原因でエアコン本体の故障にも繋がってしまう可能性があります。

天井埋め込み型エアコンのキレイを保つには？

天井埋め込み型エアコンの掃除の頻度を減らすためにも、普段からできるだけキレイに保っておきたいですよね。天井埋め込みエアコンのキレイを保つコツをご紹介します。

送風運転をする

冷房運転後は、空気を冷やす際に発生した結露が溜まり、エアコン内部が濡れている状態になります。この結露を放っておくことによってカビが発生します。

そのため、冷房運転をした後は送風運転を行いましょう。エアコン内部に残った結露が乾き、カビの発生を防ぐことができます。

こまめに換気をする

こまめに窓を開けて換気することによって、部屋中に浮遊するウイルスや細菌、ホコリや塵、花粉などを屋外に出すことができます。

窓を開けるだけでなく、換気扇や扇風機、サーキュレーターを稼働させると、換気がより効果的です。

定期的に掃除を行う

エアコンを何年も掃除せずに汚れを放置し続けると、汚れが取れにくくなってしまいます。また、こまめに掃除を行うことで汚れやカビの発生を最小限に留めることができます。

天井埋め込み型エアコンの清掃を依頼するなら『ユアマイスター』

自分で掃除できるパーツは非常に限られています。エアコン内部の清掃はエアコンクリーニングのプロである清掃業者に依頼し、分解洗浄を行いましょう。

ただ、いざ業務用エアコンクリーニングを業者に依頼するとなると、このようなお悩みが出てくるかもしれません。

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