
紙オムツを洗濯機で洗っちゃったらどうする?ゼリー状のポリマーは塩で落とせる!
紙オムツを洗濯機で洗濯してしまった場合の対処法を紹介。洗濯機の掃除の仕方から、ゼリー状のポリマーが付いてしまった服の洗い方などを解説していきます。正しく対処をすれば洗濯機が壊れてしまったり、服がだめになってしまうということもありません。慌てずに正しく対処していきましょう。
目次
オムツを洗濯機で洗っちゃった…洗濯機に広がる厄介者、吸水ポリマーとは?

紙オムツには、吸水ポリマーという素材が使われています。吸水ポリマーとは、簡単にいうと「吸水性に優れたプラスチック」。水を吸う前は粉状でサラサラとしていますが、水を吸うことでゼリー状に変化します。1gの吸水ポリマーで約300mlもの水を吸水するといわれています。
このような特性がある吸水ポリマーが使われた紙オムツを洗濯機で洗ってしまうと、洗濯槽や洗濯物が水を吸収してゼリー状になった吸水ポリマーでベトベトになってしまいます。これを取り除くのがなかなか厄介。正しく取り除かないと洗濯機をダメにしてしまったり、服をダメにしてしまうことも。
まずは洗濯機を掃除する方法からチェックしていきましょう。
誤って洗濯した紙オムツを取り除く方法

ここでは、実際に紙オムツを洗濯してしまったときの対処方法を解説していきます。
洗濯槽に付着した紙オムツを取り除く方法
洗濯槽にベットリと付着した紙オムツを取り除きたいときは、洗濯機についているくず取りネットを活用します。
・ティッシュ

洗濯機に入っている紙オムツと洗濯物をいったん取り出しましょう。

洗濯機内部に付いている、くず取りネットに溜まっているゴミは事前に捨てておきましょう。

目に見える紙オムツのかけらや吸水ポリマーは、ティッシュなどで取り除きます。

水量をマックスにしてすすぐことで効率よく取り除くことができるので、水量は減らさずにすすぎをしましょう。

5分後にすすぎをいったん停止して、くず取りネットの吸水ポリマーを取り除きます。
ポリマーがつかなくなるまでくず取りネットのポリマーを取り除く手順を繰り返しましょう。

くず取りネットにポリマーが付かなくなったら、最後に脱水をしましょう。
洗濯物に付着した紙オムツを取り除く方法
洗濯した衣類にくっついた紙オムツや吸水ポリマーを取り除くのには、粘着テープが便利です。
・粘着テープ

紙オムツや吸水ポリマーを取り除くには、粘着テープが効果的です。ほこりを取るように、衣類についた吸水ポリマーなどを取り除きましょう。

しっかりと取り除くことができたら、いつもと同様に洗濯物を干して乾かしましょう。

衣類が乾いたあとに残っていることに気がついた場合は、洋服を振って落としましょう。それでも落ちない場合は、やはり粘着テープで取り除きましょう。
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時間に余裕がある場合は衣類を乾かしたあとに、再度洗濯するとよりキレイになるのでおすすめです。
紙オムツを洗ってしまった場合は排水口も必ず確認しよう
吸水ポリマーは洗濯槽の中だけでなく、洗濯槽から出る排水にも含まれています。吸水ポリマーは水に溶けない性質を持つので、放置してしまうと排水口に詰まってしまう可能性があります。衣類や洗濯槽に付着した吸水ポリマーは目につくので掃除を忘れずに済みますが、排水口は忘れがちなので必ず確認し、掃除をしましょう。
【洗濯機の排水口】掃除方法とは?汚れの原因や予防方法も解説
ドラム式洗濯機でオムツを洗濯してしまった場合は?

ドラム式洗濯機で紙オムツを洗濯してしまった場合は、どのように掃除したらいいのでしょうか?ここでは、その対処方法についてくわしく解説していきます。
ドラム式洗濯機でオムツを洗ってしまった場合、まずはポリマーまみれになってしまった洗濯物を取り出しましょう。いつもの洗濯かごに入れてしまうとかごの中も汚れてしまうため、レジャーシートや新聞紙を敷いた上に取り出すようにしましょう。
洗濯物を取り出したら、ドラム式洗濯機内のゴミを取り除いていきます。手の届く範囲で取れるゴミを取り、フィルター内に溜まっているオムツのゴミも忘れずに掃除しておきましょう。
内部を掃除する場合は、ティッシュペーパーなどやさしい素材でふき取るようにします。ここでたわしや金属で擦ってしまうのは、洗濯機が傷つくためやってはいけません。
次に洗濯機の水位を最大にして、洗いのみで回します。設定時間も一番長いコースにしておきましょう。洗いモードをスタートさせたら、1分くらいで一時停止ボタンを押し、浮いてきたゴミを取り除きます。この作業を完全にポリマーがなくなるまで続けましょう。
ドラム式洗濯機の場合、多くの機種に乾燥モードがついています。乾燥モードがある場合は、オムツのゴミがついた衣類を長めに乾燥させましょう。水を吸ったポリマーを乾燥させることで、元の小さい状態へ戻せます。
乾燥後に残ったポリマーは、粘着テープなどを利用して取り除きましょう。
洗濯機や衣類がきれいになったあとは、排水ホースの中もチェックしておきましょう。ホースの中にオムツのゴミが残っていると、トラブルの原因になります。排水ホースのチェックが完了したら、ドラム式洗濯機の掃除は終了です。
オムツの吸水ポリマーを取り除く裏ワザ
実は塩を使うと、かなり有効的に吸水ポリマーを取り除くことができるってご存知でしたか?塩には、吸水ポリマーに含まれた水を排出させる働きがあります。そのため塩を使うことで吸水ポリマーを小さく、取り除きやすくできるのです。
ただし塩を使ってポリマーを落とす方法は、紙オムツメーカーや、洗濯機メーカーのサイトで推奨されているわけではありません。あくまで自己責任で行うようにしましょう。
・塩
・たらい

水をたっぷり入れたたらいに、大さじ3~4杯の塩を入れて塩水を作ります。

吸水ポリマーを落とすイメージで揉み洗いをしていきます。

揉み洗いが終わったら、通常通り洗濯をして乾かしましょう。手洗いするよりも洗濯機に直接塩を入れる方がラクに思えますが、洗濯槽がさびる恐れがあるので絶対にやめましょう。
紙オムツを洗濯してしまったときにやってはいけないことは?
先にも少し触れましたが、吸水ポリマーを取り除くために洗濯槽に直接塩や重曹を入れるのはやめましょう。洗濯機や衣類に大きなダメージがかかる可能性があるだけでなく、洗濯機がさびたり、故障する要因にもなりかねません。
あくまでできることはすすぎや洗いを繰り返し、ごみを取り除くという作業。地道に掃除をしていきましょう。
紙オムツだけじゃない!ティッシュを洗濯したときには…

今回は紙オムツを洗濯してしまった場合の掃除のやり方を紹介しました。通常の洗濯機とドラム式洗濯機でも大きな差はなく、少しずつごみを取り除く必要があることがわかりました。
焦って再度洗濯機を回したり、なんとなくで記憶していた「塩」や「重曹」と言うキーワードだけを思い出し、直接入れてしまい洗濯機を壊してしまうことがないよう、頭に入れておくといいかもしれません。
また紙オムツよりもやってしまいがちなのがティッシュ。ポケットの中にポケットティッシュを入れて洗濯した経験がある方も多いのではないでしょうか。こちらの記事ではティッシュを洗濯してしまった場合の対処法を紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
洗濯機をうっかりティッシュまみれに!今すぐ元通りにする対処法を4つ紹介
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