
生まれて初めてのエアコンクリーニング体験ルポ!プロが掃除すると汚れはどうなる!?
みなさん、こんにちは。今年も早いもので12月になりました。11月末まで「今年は暖冬かな?」と思うくらい暖かかかったのですが、そろそろエアコンの暖房機能を使いはじめている頃だと思います。でも、ちょっと待ってください。そのエアコン、ちゃんとお掃除していますか?今回は長年設置されているエアコンを初めてクリーニング!
目次
お目当てのエアコンはこちら

・この物件は建築されて10年
・入居して5年目、その間エアコンのフィルタ掃除は1回のみ
・メーカーは日立。型番はRAS-LC25W(2006年製)
エアコンをぱっと見たところ「結構きれいかも」と思ったのですが、排気口の隙間を覗くと、何やら不穏な空気を感じます。
そして、エアコン掃除を初めて体験するのは、デザイナーの鹿さん。鹿さんは普段、都内のIT企業でデザイナーとして働きつつ、プライベートで詩を書いて販売したり、大学の映像学科で学んでいた知識を生かし個人でYouTuberをやっています。

今回はエアコンクリーニングの様子に交えて、鹿さんの「詩」そして「動画」でエアコンクリーニング の魅力を表現していただきました。
さっそく鹿さんのお部屋に到着。いろいろな記事で拝見していたので「あぁここが…あの有名な…」と感動してしまいました。
AM9:30 掃除のプロ「ブルーポート」狩野さん到着
「おはようございます!」
予約時間ぴったりにいらっしゃったのは「ハウスウォッシュ ブルーポート」の狩野さんは、各種テレビやメディアにも出演。おもてなしを追及する少数精鋭のベテランハウスクリーニング業者さんです。

まずは、狩野さんによるエアコンのチェック。事前に狩野さんにはエアコンの型番を予約ページから連絡済なので、その前情報を元に設置されたエアコンを実況見分します。
フィルターの汚れ状況や内部の汚れを確認してもらったところ「確実に4年以上の汚れですね」とのこと。
賃貸物件の引き渡しの時にエアコンクリーニングをすることは少ないとのことなので、おそらくですが、物件が建ってからの10年間エアコンクリーニングが行われていない可能性がでてきました。

エアコンクリーニング開始
エアコンの状況が確認したので、さっそくクリーニング開始です。まずは部屋が汚れないよう、エアコンの付近を丁寧に養生していきます。足場を置く床や、エアコン周辺の壁、そして逆側の机の上にもビニールを貼っていきます。
机の上にある鹿さんの大事な映像編集の機材もこれでひと安心!

次にエアコンの外装を分解していきます。電動ドライバーを使いネジを取り外し丁寧に全体のカバーを外していきます。
鹿さんの動画撮影にも気合いが入ります。

分解した外装の内側を見るとにカビがしっかりと生えていました。外装は洗剤とブラシで洗浄していきます。
フィルタと外装はバスルームで洗浄していくのですが、バスルームの床にも傷がつかないようマットを引いて養生しています(洗浄場所はバスルームかバルコニーになります)。
洗浄後は丁寧にふきんで拭いていきます。

そして、ついにむき出しになったエアコンの内部。熱交換器とその後ろのファンにはカビとほこりがびっしりとついていました。これを高圧洗浄機で洗浄していきます。

まずは洗浄用の洗剤を噴霧していきます。洗剤をふりかけてしばらく置くことでカビや埃などが取れやすくなります。
エアコンの設置場所によっては料理時の煙や油汚れなどを吸い込んでいる場合があるので、汚れ具合に応じて洗剤を選択しているとのこと。リビングダイニングでキッチンに近い場所に設置されているエアコンや、よく部屋で焼肉などをやる場合などは、油汚れが付きやすいとのことでした。

狩野さんが探しに探してゲットしたというレアな「どの方向にも向けられる便利な特殊洗浄ノズル」でついに洗浄開始です。
高圧洗浄機のスイッチがオン!意外にも音はけっこう静かでした。(音は高圧洗浄機の種類でだいぶ違うそうです)

「左右半分ずつ、まずは上側の熱交換器から洗浄していき、次に下側からファンの洗浄をしていくのですが、下側洗浄時にかなりの汚れが落ちます。」とのシャッターチャンスの説明を受け2人のカメラを持つ手に緊張感が走りました。

まずは上側から洗浄開始。少しずつ黒い汚水が落ちていきます。
そして運命の下側の洗浄のタイミングで、狩野さんが一言「では、いきます」。

薬で浮き上がった汚れが一気に下になだれ落ちます。
その後も上側からと下側からの洗浄を繰り返し行い隅々まで洗浄。汚水タンクがだんだん満水になってきました。洗浄が終わった後のタンクを見せてもらったところ、墨汁のような濃さの汚水が。狩野さんいわく「10段階中7くらいの汚れですね」というお話でした。
ちなみにエアコンクリーニングで出た汚水はブルーポートさんが持ち帰って廃棄するので安心です。

最後にきれいになったパーツを組み上げて完成ですが、いったん作業前と作業後を見比べてみましょう。かなり一目瞭然できれいになったことがわかります。

パーツをすべて組み上げて、仕上げに外装を簡単に拭いた後、エアコンを暖房モードにして30分間ほど運転させて内部を乾燥。これでエアコンクリーニングが完了です。
今回撮影を兼ねてでしたので2時間ほどお時間がかかりましたが、普段はスタッフ1名でのお伺いで、壁掛けエアコンならば70分程度のお時間で作業が完了するとのことです。

ブルーポート狩野さんにいろいろ質問してみました
Q. エアコンのメーカーでクリーニングしやすいものはどれですか?
ダイキンと三菱はクリーニングがしやすいと思います。内部がシンプルでネジなどの数も少ないものが多いので分解しやすいというのその理由です。ちなみにフィルターのお掃除機能ができるエアコンは分解しにくくお時間もかかるため、クリーニング料金も高くなってしまうことが多いです。
Q. 気になっているエアコンとかありますか?
フィルターお掃除機能ではなく、エアコン内部を清掃するエアコンが各メーカーから出始めているので、本当に効果があるかエアコンの性能をチェックしています。日立のエアコンに搭載されている「凍結洗浄機能」や、富士通の「加熱除菌機能」などの実際の洗浄能力に注目しています。
Q. 秋・冬にエアコンクリーニングしたほうがいいと聞いたことがあるのですが本当ですか?
カビが生えるのは冷房時で、基本的に暖房時にはカビが生えません。ですので冷房使用時期後の秋にやる方がクリーニング効果が持続できて良いと思います。
夏前は繁忙期で予約が取りにくかったり金額も高くなったりするので、寒い時期に行った方が時間的にも経済的にもおすすめかもしれません。
Q. 今年一番大変だったクリーニングはなんですか?
ブルーポートでは、エアコンの他に換気扇や洗濯機などのクリーニングや小規模リフォームなどお家全般の作業を行っています。その中のクリーニングで一番大変なのはずばり「洗濯機クリーニング」。2人がかりの作業にもなる大変な重労働です。
ちなみに洗濯機も分解して洗濯槽まで洗浄するのですが、日立が発売している「ビートウォッシュ」は分解が難しく9kgまでのものは分解ができるのですが、それ以上のものは承っておりません。
いろいろな質問に答えていただきありがとうございます!

最後に鹿さんが作った「エアコンクリーニングの詩」と「Youtube動画」を大公開!
最後に鹿さんに、きれいなエアコンの空気を浴びつつ、今回の感想を詩でしたためてもらいました。

ふつう、呼吸しているだけで、自分が生きていると実感することはむずかしい。
すごくおいしいものを食べたとか、大好きな人と手をつないだとか、生きていることがすばらしいと思えたとき、あるいは、その反対に生きていることが脅かされたとき、輪郭があらわれる。
それ以外の時間だって、というよりも生きているほとんどの時間は、事件なんか起こらないのに、あるいは、事件が起こっていたとしても気がつかないのに、それでも、おなじように息を吸って、吐いているのに。
エアコンのフィルターの埃を落とすとき、カビを洗い流すとき、わたしたちは呼吸について考える。
呼吸みたいに、あたりまえのことを考える。いままで見えなかったものを見ようとする。
ぼくの部屋に、エアコンがあること。たぶん、きみの部屋にもあること。
ほとんどの部屋の壁に、エアコンがあること。そのエアコンの、フィルターに埃が溜まっていること。カビが生えていること。
まったくべつの場所に住んでいたとしても、おなじ時間を生きて、おなじ床に寝そべって、おなじぬくもりを感じていること。
ぜんぜんちがう仕事をしていたとしても、家族がいてもいなくても、恋人がいてもいなくても、男でも女でも、あるいはそうでなくても。
そのことを、エアコンクリーニングは教えてくれる。
臨場感がわかる「エアコンクリーニング動画」はこちらです
エアコンクリーニング当日に、鹿さんが撮影・編集した動画です。当日のクリーニングの空気感がとっても伝わる内容になっています!季節の変わり目には、ぜひエアコンクリーニングを体験してみてください。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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