ウォシュレットの後付けは、自分でもできる?製品の選び方もご紹介!
公共施設でも設置されることが増えてきたウォシュレット。
シャワー機能のほかにも便座を温めるなど、便利な機能もあり、今使っている自宅のトイレを、ウォシュレットにしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
今回は、自宅のトイレにウォシュレットを後付けする方法をご紹介します。
目次
ウォシュレットは後付けできる?
ウォシュレット(シャワートイレ・温水洗浄便座)は、さまざまな種類が販売されており、規格が合えば、既存のトイレに後付けすることが可能です。
後付けできないトイレもあるので取り付け前に確認をしましょう。
また、便器の種類によっては、取り付け以外にも追加工事が必要になることもあります。
ウォシュレットが後付けできないトイレ
・ハイタンク式トイレ
・ユニットバスのトイレ
・タンク一体型のトイレ
・フラッシュバルブ式トイレ
・汲み取り式など水洗式ではないトイレ
・ユニバーサルトイレなど特殊な便器 など
ウォシュレットを後付けするときにチェックしておくこと
ウォシュレットを後付けする時には、以下の点を事前にチェックしましょう!
トイレ内の電源コンセントの有無
ウォシュレットを動作させるためには、電源プラグを差し込むコンセントが必要です。
感電防止のためアース線の接続もできなければなりません。
アース線を接続できるコンセントがない場合は、コンセントを増設することで対応可能です。
コンセントの増設には「電気工事士」の資格が必要なので、資格を持った業者に依頼しましょう。
コンセントの位置・電源コードの長さ
ウォシュレットの電源コードの位置と、コードがコンセントに届く長さかを確認し、遠い場合は、電源コードの長いタイプのウォシュレットを選びましょう。
スペースの有無
ウォシュレットの種類により、必要な寸法が決まっています。
便座部分に電子部品が入っていたり、横にコントローラーが付いていたりするタイプなど、通常の便座より幅が必要なタイプのものもあるので、注意が必要です。
後付けウォシュレットの選び方
ウォシュレットは、製品によってサイズが異なります。
今ある便器のサイズを測り、便器に合ったサイズのウォシュレットを選びましょう。
便器は、大型サイズのエロンゲート、小型サイズのレギュラーの2種類。
便器の長さと開口のサイズを計測すると、どちらのタイプか判断できます。
便器の長さ…470mm
開口部…355~380mm
便器の長さ…440mm
開口部…320~350mm
また、最近のウォシュレットには、どちらのタイプにも対応できる『兼用タイプ』もあります。
DIYでウォシュレットを取り付けよう!
では、実際のウォシュレットの取り付け方をみてみましょう。
トイレタンクの横側にある止水栓を締めます。
トイレ内に止水栓がない場合は、水道の元栓を閉めましょう。
給水管の端についているナットを回し、既存の給水管を取り外します。
古い分岐金具がついている場合も取り外しましょう。
給水管に水が残っていることがあるので、バケツや雑巾を用意しておくと安心です。
ウォシュレットに付属されているパッキンを、分岐金具と止水栓の間に挟むように接続します。
古いパッキンがあっても新しいパッキンを使いましょう。
トイレの種類によっては、分岐金具とタンクを接続する「フレキシブル管」の取り付けが必要となる場合があります。
便座は、便器の下からナットで止まっているので、モンキーレンチなどの工具を使い取り外します。
ウォシュレットはベースプレートを設置して、そこに本体をはめ込むタイプと、便器にそのまま固定するタイプの2種類があります。
ベースプレートを設置するタイプは、ウォシュレット取り付け穴に、ベースプレート用ゴムプッシュを差し込み、ベースプレートをネジで締め付けて固定します。
ベースプレートを取り付けたら、ウォシュレットをベースプレートに差し込みましょう。
本体の準備が整ったら、給水ホースと給水管を取り付けます。
本体のすべての準備が整ったら、電源をコンセントに、アース線をアース端子に接続します。
試運転をして各機能の確認と、配管のゆるみなどがないか確認をしてください。
水漏れはすぐに見つからないこともあるので、設置をしてから数日は、止水栓の下に雑巾などを敷き、水漏れがないかを確認しましょう。
メーカーによって、接続手順が異なる場合もあります。
必ず取付説明書を確認して取り付けを行ってください。
ウォシュレットの後付けは、業者に依頼することも可能です。
業者は作業に慣れていて、特殊な工具も持っているので適切に作業をしてもらえますよ!
賃貸住宅でウォシュレットは付けられる?
賃貸物件の場合でも、いくつかの条件を満たすことで、ウォシュレットを取り付けることができます。
大家さん・管理会社に相談
賃貸住宅でウォシュレットを後付けしたいときは、まず貸主に連絡しましょう。
許可を得る前に取り付けてしまうと、契約違反などのトラブルになるため、必ず許可が必要です。
退去時に後付けしたウォシュレットを取り外して『原状回復』する
賃貸住宅では、設備を変更した場合、退去時に『原状回復』して元通りにする決まりになっています。
ウォシュレット取り付け時に外した元の便座は、退去時に必要になるので廃棄せずに大切に保管しておきましょう。
まとめ
トイレの種類、コンセントの有無、スペースなどの条件を満たせば、普通便座からウォシュレットに交換することができます。
ウォシュレットは、DIYでも取り付けることができますが、作業に不安がある場合は、専門業者に依頼をしましょう。