
アイラップとは?冷凍や湯煎など便利な使い方や値段を紹介
SNSなどでよく話題になっている「アイラップ」。岩谷マテリアルが製造販売しているマチ付きのポリ袋のことで、“袋のラップ”と言われています。その名の通り、ロールタイプの食品用ラップのように“食品を冷凍・冷蔵でも保存できる”ポリ袋なのですが、それだけでなく、湯煎や電子レンジでも使えて加熱調理にも活躍してくれるんです。
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目次
アイラップとは?
実は40年前から愛されているロングセラー商品なのですが、いま改めて注目されているのはそのマルチな実力。「そんなことにも使えるの?!」という驚きのアイデアが多く、たびたびSNSでも取り上げられています。
本記事では、他の食品用ポリ袋とは違うアイラップの人気の理由と、アイラップの便利な使い方をご紹介します。
他のポリ袋とはここが違う!
まずは「アイラップ」の基本スペックです。
商品名
アイラップUF
原料
樹脂ポリエチレン
耐冷温度
-30度
耐熱温度
120度
サイズ
横210+マチ40×縦350mm
フィルムの厚さ
0.009mm
できること
冷凍・冷蔵・電子レンジ、湯煎(解凍、蒸す、温める)
ここが安心ポイント
食品衛生法をクリアした清潔さ、燃やしても有毒ガスが出ない素材
パッと目をひく鮮やかなオレンジ色のパッケージは、懐かしさもあるレトロなデザイン。この自立する三角パッケージのおかげで、一枚ずつスッと取りやすくなっているのも人気のポイントです。
最大の特徴は、耐久性があり冷凍したり加熱しても大丈夫(注意点はあり)なところ。アイラップに入れて冷凍した食材をそのまま解凍・加熱ができるので、保存だけでなく調理器具やボウル、お皿代わりにと1枚で何役もこなすマルチプレーヤーなんです。
サイズは40mmのマチ付きで横210×縦350mmの縦長タイプ。ミニサイズも展開があります。その他にも便利なシリーズ商品が出ているので用途に合わせて使い分けるのもおすすめです。
・アイラップ 60枚入り マチ付き
・アイラップミニ マチ付きミニタイプ
・アイラップ100 大容量エンボス加工タイプ
・なんでもシート/なんでもシート ミニ
・おにぎりぽっけ
・アイラップ スライドジッパーNEO/アイラップ ダブルジッパーNEO
シンプル派には専用ケースもあるので要チェックです。アイラップケースはアイラップ家庭用60、または100専用です。
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アイラップの値段などコスパについて
アイラップ 60枚入
約120~200円
アイラップ ミニ
約100~150円
アイラップ100
約130~250円
なんでもシート
約210~260円
おにぎりぽっけ 30枚入
約100~150円
アイラップ スライドジッパーNEO
約140~200円
編集部調べ(2024年2月時点)
アイラップはオープン価格のため、購入するショップによって値段が異なります。オンラインでは60枚入りの家庭用が約120~200円前後での販売があり、1枚約2円~の計算になります。
ただし耐久性があるため、保存用に何度か繰り返し使ったり、そのまま調理してゴミ袋にするなど1枚を長く使うことができます。何枚もラップを使って捨てるよりもコスパが良いと言えるのではないでしょうか。
アイラップはどこで買える?
アイラップは、イオンや西友などのスーパーやマツキヨなどのドラッグストア、家電量販店、ホームセンターなどで販売しています。
またオンラインではAmazonや楽天だけでなく、前述したお店のオンラインショップなどでも取り扱いがあります。
アイラップの4つの基本の使い方
それでは、具体的な使い方について紹介します。
アイラップはそもそも食品用ポリ袋なので、第一に「生鮮食品を保存する」という使い方があります。日本食品分析センターの検査に合格していて、防湿性があるので、野菜などをみずみずしく保ってくれます。
そのため一度に使い切れない葉物野菜やきのこなどは、購入してすぐアイラップへ入れ替えるのがおすすめです。使いかけのものをつどラップでくるむよりスマートでエコですよね。
ただし、これではポリ袋の活用法としてはあまりに想定内。そこで、“アイラップならでは”の便利な使い方を4つ実証しながら紹介します。
アイラップの使い方1:ぱらぱら冷凍保存
アイラップは冷凍保存にも使えますが、ネギなどの細かな食材をぱらぱらのまま冷凍させることができるんです!実際にやってみました。
刻みネギ、ピザ用チーズ、しらすをそのままアイラップに移し替えます。冷凍室に入れ、完全に冷凍できた頃合いであけてみると……?
驚くことに、どれもぱらぱら!くっつくことなく一つずつ別れた状態で凍っていました。
封を開けたときは塊になっていたのですが、触るだけですぐにホロホロとほぐれてきます。元の形も壊れずそのまま冷凍されているのには感動さえ覚えました。これなら、使いたいときに使いたいだけ取り出すことができますね。
ネギやしらすは水分の多い状態で冷凍すると、付着した水と一塊で凍ってしまいます。ほぐすことはできますが、粒が壊れてしまいパラパラにはならないので注意してください。
アイラップの使い方2:湯煎
耐熱温度120度のアイラップは熱湯にも耐えられるので、そのまま鍋に入れて湯煎が可能。食品の解凍やあたために使えるだけでなく、油分に注意すれば食材の調理も可能なんだとか。
ポイントは、「アイラップが鍋肌に触れないようにする」こと。そして「必ず耐熱皿を使用すること」です。
今回はポリ袋調理の定番サラダチキンを作って実証してみます。
鶏胸肉に下味をつけて、アイラップへ入れます。
水を沸かした鍋に耐熱皿を入れ、空気を抜いた袋の口を上の方で結んで沈めます。蓋をして数分茹で、火を消して冷めるまで放置しました。
鍋から取り出して冷めたら完成!長い時間熱湯に入れていたアイラップですが、もちろん無傷でした。胸肉に火も通っていて、やわらかくしっとりした食感です。味も染みていて大満足の出来でした。
湯煎調理はハードルの高いイメージがありますが、“アイラップに入れて鍋で放置するだけ”の手軽さは想像以上でした。
アイラップの使い方3:材料を混ぜたり下味をつける
アイラップは耐久性があるので、食材を混ぜたり下味をつける際のボウル代わりにも使うことができます。
今回は、たくさんの具材を混ぜて揉んでつくる餃子のたねで試してみました。
アイラップにひき肉と刻んだニラなどの野菜、調味料を入れて揉みます。4歳児にお手伝いしてもらったのですが、力の加減を知らない子どもにも安心して任せられる打たれ強さでした。
しばらく元気に揉んだり潰したりしましたが、最後まで破れることも染みてくることもなく、もちろん具材も飛び散ることなく、手も汚さずに混ぜることができました。
また、餃子の皮に乗せるときは、袋の端を切れば“絞り袋”に変身!こうすることで、最後まで生肉を触らずに調理することができました。
アイラップの使い方4:災害時の食器や調理器具に
アイラップは日常使いだけでなく、災害時にもそのポテンシャルを発揮します。いざという時のために覚えておきたいアイデアを紹介します。
1.お米の炊飯
緊急時には電気が使えなくなることも。そんな時にガスコンロとアイラップがあれば炊飯も可能です。今回はアイラップの公式Xアカウントで紹介されていた方法でやってみました。
アイラップに研いだお米と水を入れて20分ほど浸水させます。お米と水の割合は「1:1.2」。今回は1合で行いました。無洗米を使うか、緊急時には研がなくても食べられます。
しっかり空気を抜いて、なるべく袋の上の方で結びます。
鍋にお湯を沸かして、耐熱皿を敷いて袋を入れます。 湯がポコポコする程度の火力で20~30分湯煎したら取り出し、5~10分ほど蒸らしたら完成。
炊飯器がなくてもふっくらとあたたかいごはんが炊き上がりました!これなら、鍋での炊飯よりも簡単に失敗なくできますよ。
2.お皿にしいて安心・節約に
災害時には洗い物をする水や紙皿も貴重。そんなときにもアイラップが使えます。
お皿に、アイラップを袋の中に入れるかたちで被せます。
その上に料理を盛り付ければ、衛生面も節水もクリアした一皿に!カレールー等は溢れやすくなるので注意が必要ですが、一般のロールラップを敷くよりも断然食べやすく、剥がれたりするのを気にせず食べられます。
食後はアイラップをはがして捨てるだけ。耐久性の良いアイラップだからこそ任せられる技です。ただし、熱を持った油分や鋭利な刺激には弱いので注意してください。
いつ何時おこるか分からない災害だからこそ、アイラップは非常グッズとしても使えるようにローリングストックを推奨しています。普段から使い慣れているものなら、いざという時も慌てずに済みますよね。特に、炊飯は簡単ですが練習しておくと安心ですよ。
そんな使い方が?アイラップの意外なアイデア6選
その他にも、試してみたくなるアイデアを6つ紹介します。
みんなが作った!たまごサンド
SNSで「3分でたまごサンドができる」と話題になったのは、アイラップと電子レンジだけで作るスピードレシピ。
アイラップに卵を割り入れて黄身に穴をあけ、電子レンジで1分半加熱したら、マヨネーズなどの調味料を入れてつぶしながら混ぜるだけ!あとはパンで挟めばたまごサンドの完成です。
同様に、玉ねぎのみじん切りを一緒に入れればタルタルソースに。また、じゃがいもをレンジ加熱してつぶせばポテトサラダも簡単にできちゃいます。
アイラップを電子レンジで使う際は、必ず耐熱皿にのせて袋の口はねじるかたたんでください。袋を縛るのはNGです。
余ったお餅がおいしくなる!
お正月の余ったお餅はありませんか?切り餅を濡らしてアイラップへ入れ、1分半ほどレンジ加熱して膨らんできたら止めます。袋の中で餅を揉んでから空気を入れ、口を閉じたまま振り、まとまったら完成!お皿につかない、つき立てのようなお餅ができますよ。餅は焼く派の人もぜひ試してみてくださいね。
離乳食づくりにも
少量の食材を調理することの多い離乳食づくりにも、アイラップは適任。小さく刻んだ野菜をそれぞれアイラップに入れて湯煎すれば、数種類をいっぺんに茹でて袋の上からつぶすことができます。冷凍保存にも使えそうですね。
お弁当箱の代わりに
アイラップの保存力を活かせば、お弁当箱の代わりにもできそうです。おにぎりやパンならそのまま入れればラップのゴミが減らせますし、お弁当箱にアイラップを敷いて盛り付ければ汚れずに済みますよ。
また、アイラップにサラダを入れて、食べる前にドレッシングを入れてふり混ぜても◎。レンジ調理ができるなら、焼きそばや焼きうどんもアイラップに食材を入れて持っていけば作ることができちゃいます。
オムツのゴミ袋に
アイラップは丈夫なので、赤ちゃんやペットのオムツなどを入れるゴミ袋としても使えます。裏返して手袋のようにしてゴミを掴み、元に戻せば手が汚れずに捨てられますよ。
ランタン
停電時に覚えておきたいのが、アイラップをライトにかぶせて使う簡易ランタン。光が乱反射してまわりを照らしてくれます。もちろんペットボトルや他のポリ袋でも有効です。
アイラップを使うときの注意ポイント
アイラップは万能のように思えてしまいますが、注意すべきポイントがいくつかあります。安全のために必ず守りましょう。
・レンジや鍋にはそのまま入れず、必ず耐熱皿を使うこと
・レンジ調理では油性の食品は加熱しないこと
いくら頑丈とはいえ、ポリ袋です。過信せずにやさしく扱いましょう。
アイラップ一つでこんなにできる
アイラップは食材の保存だけでなく冷凍や加熱にも耐えられるから、調理のサポートまでしてくれる頼もしい存在。1枚2円~とお手軽なので、さまざまな用途を試してみたくなりますね。気になった使い方があれば、ぜひチャレンジしてみてください。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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