
革製品を水洗いする方法とは?靴はサドルソープ・レザージャケットには中性洗剤で!
革製品ってお高いですよね…。購入したらなるべく綺麗に長く使いたいと思うはずです。しかし自分で洗うってなると何の知識もないまま、さぁ!洗うぞ!とはなりませんよね。そもそも水で洗っていいの?縮んだり色落ちは?と心配になります。革は水に弱いと思われがちですが、実は洗い方に注意すれば自宅でも洗うことができます!それでは、革についてから洗い方までを紹介していきます。
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革について知っておこう
革製品を持っていても、革について詳しく知らないという人は少なくないでしょう。お手入れの前に「皮」について簡単に説明します。
皮と革の違いについて
「皮」と「革」どちらも「かわ」と読みますが違いについて考えたことはありますか?
皮には餃子の皮だったり、みかんの皮などがありますが、ここで言う「皮」は動物の体から剥いだもののこと。その皮に‟鞣し(なめし)”という加工をすることで腐敗、つまり腐らせずに強くしなやかにすることです。それが製品として扱われる「革」になります。
鞣し(なめし)とは
動物の皮をそのままにしておくと腐ってしまいます。だからといって、皮をただ乾燥させただけでは、硬くなり柔らかさがなくなってしまいます。そうならないため、樹液や種々の薬品を使って皮の欠点を取り除くのが「鞣し」です。
なぜ革が汚れるのか
どんなに注意していてもふとした瞬間に歩いている時に傷やスレ、雨に濡れてしまった時の水シミがついてしまうことありますよね。
財布やバックは頻繫に使用するものなので、手垢がついて汚れてしまっています。どんなに大切にしていても使っていれば汚れは付き物です!
そもそも水洗いできるのか
革は洗ってはいけないもと思っているかもしれません。しかし、革が水に弱いのではなく、革は水に濡れてしまうと 他の服に色落ちしてしまう可能性があるだけなんです。洗い方に注意すれば自宅でも洗うことができるんですよ!
革の種類と特徴について
お手入れをするにあたり、皮ごとの特徴も知っておきましょう!市販されている革製品に多く使われる3種類をご紹介します。
牛革(カウレザー)
革製品として多く使用されているのが牛革です。牛革の中にもいろいろな種類があり、靴やバック、ベルト、家具などに用いられます。
豚革(ピッグスキン)
牛革の次に多く使用されている素材です。牛革より薄くて軽い、摩擦にも強いのが特徴です。ジャケットやコート、高級手袋や帽子、旅行用のトランクなどがあります。
馬革(コードバン)
牛革に比べるとや厚み、強度は高くありません。しかし、柔軟性があり馬革は高級な靴にも使われます。
革靴を自宅で水洗いする方法
革靴は履いていると汚れていき、購入した時よりも輝きや艶がなくなってきていませんか?おしゃれはまず足元からとも言いますよね!自宅で革靴を洗って、明日から気分も靴もキラキラにしちゃいましょう。
用意するもの
・乳化性クリーム
・布
・バケツ
・サドルソープ
・スポンジ
・ブラシ
・タオル
・新聞紙
・シューツリー
洗う手順
1. 靴紐を解き外しブラッシングする
馬毛ブラシが自宅にない場合は、代用品として歯ブラシを使ってホコリを落としましょう。
実際に使用した馬の毛のブラシです。他の商品もあるので自分のお気に入りを探してみましょう!
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2. バケツにお湯を入れて靴を浸す
乳化性クリームを塗った靴をぬるま湯のバケツの中に入れます。38~40度くらいのぬるま湯でいいでしょう。30分~1時間ぬるま湯に浸けておきます。そうすることで汚れが浮き落ちやすくなるからです。
手の代わりに重しがあれば、それを代用品として使って汚れを落としやすくしましょう。
3. サドルソープで洗う
スポンジにサドルソープを取り、泡立てます。まずは靴の表面からきれいにしていきましょう。ゴシゴシはせず、優しく髪を撫でるようなイメージです。スポンジの固い面は傷がついてしまうかもしれないので避けましょう。
革靴の表面を綺麗にしたら、次は内側をきれいにしていきます。靴の内側、特にかかとやつま先は汗の汚れがついてしまうものなので、スポンジで強めに洗っても構いません。
実際に洗ってみた時に使用していたサドルソープです。特にキツイ臭いもしないので、臭いに敏感な人でも使いやすいですよ!
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4. タオルで水や泡を拭き取る
まだ、靴には泡がついている状態だと思います。泡を水で洗い流してしまうと、せっかくのサドルソープに含まれる保湿成分まで一緒に洗い流してしまいます。乾いているタオルで優しくふき取ってください。
5. 陰干しする
さぁ、これで汚れは落ちましたね!ここからが重要です!陰干しをする時には靴にクシャクシャに丸めた新聞紙を入れて乾かします。
新聞紙をそのままにしてしまうと、湿度が高いままであまりよくありません。3~4時間ごとに新聞紙を交換しましょう。つま先にしわができないように、かかとを下にして陰干ししてください。
6. シューツリーを入れて完全に乾くまで陰干しする
約1日経つと、半乾きになります。型崩れ防止のためにシューツリーを入れて完全に乾くまで陰干ししましょう。
7. 乳化性クリームを塗って磨く
完全に乾いたら乳化性クリームを塗って保湿をします。布を使って全体にしみこむように塗っていきましょう!
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革ジャケットを洗ってみよう
革ジャケットは洗っていいのか凄く迷いますよね。縮んじゃうかもしれませんし、色落ちしないかなどなかなか手を出しにくいもの…。しかし、きちんと手順を踏めば洗えるんです。
用意するもの
・おしゃれ着用中性洗剤
・捨ててもいいバスタオル
洗う手順
1. 洗濯用ネットに入れる
ジャケットは裏返しにして畳んで洗濯用ネットに入れましょう。洗濯用ネットを使用せずに洗濯機に入れてしまうと、洗濯機内で擦れて色落ちの原因になります。
2. おしゃれ着用中性洗剤を使って手洗いモードで洗う
洗剤はおしゃれ着用中性洗剤を使い、手洗いモードに設定し洗ってください。
洗濯機に手洗いモードがない場合は、ドライモードなどの表記がされています。おしゃれ着用中性洗剤は、スーパーやコンビニで購入することができます。
ちなみに、アルカリ性の洗剤だと汚れや臭いは取れますが、革のひび割れや色落ちが発生してしまう原因になるので使用しないでくださいね!
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3. 30~1分ほど脱水
水洗いが終わったら次は脱水しましょう!この時に早く乾くほうがいいでしょ!と思って1分以上脱水しないでください。型崩れの原因になってしまいます。
4. バスタオルの上に置いて1日~2日かけて完全に乾かす
脱水が終わったら最後の仕上げといきましょう!バスタオルの上で乾かしていきます。
革ジャケットを乾かす時のポイント
直射日光は避けてください
革は直射日光に非常に弱いです。風通しの良い廊下で乾かすのがオススメです。
折り目・シワをしっかり伸ばしましょう!
完全に乾いていないので柔らかいですが、乾いていくと硬くなってきます。乾く途中で折り目がついてしまうと伸ばしても消えなくなり型崩れの原因になってしまいます。シワをこれでもか!!というくらいしっかり伸ばしましょう。
バスタオルは捨てていいものを使いましょう
濡れている革は色移りしやすいです。そのため、バスタオルは捨ててもいいものを使いましょう。
洗濯機を使うのが不安だと思う方は合わせて読んでみてください。
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水洗いする時に注意する素材
ここまでの記事を読んでみると、何でも洗えるんじゃない?と思った方もいると思います。洗えないが注意するべき革と洗わずに、お手入れのみほうがいい革をご紹介しますね。
ヌメ革
革の中でも特にデリケートで、雨濡れるとシミや色落ち・カビの原因になってしまいます。お手入れ方法は、乾拭きで表面のホコリを落とす程度で十分です。もし、乾燥が気になる場合は、オイルケアを行ってください。
クロコダイル革
カバンやベルトなどで使われているクロコダイル革ですが、これも水に弱いんです。汚れたり、雨で濡れてしまったらなるべく早く拭き取り自然乾燥させましょう!クロコダイル革は熱にも弱いためドライヤーで乾かすのは避けてください。
スエード素材
スエード素材は子牛や羊の革を鞣した(なめした)あとに起毛させた革です。これも水に塗れてしまうと起毛が寝てしまい通気性が悪くなってしまいます。
靴などによく使われているスエード素材は、水洗いまではできなくても、汚れてしまった場合きれいにする方法があるんです。水洗いするよりも楽にお手入れできるので、ぜひ読んでみてくださいね!
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まとめ
今回は、革靴とジャッケトの2種類についてお手入れ方法を紹介しました。手順を知らないと革を傷付けてしまう原因になりますが、洗い方を知っていれば自宅で洗うことが可能です。ちなみに、革製品によって適切な洗い方や注意するべきところも変わってきます。事前にしっかり確認してからお手入れしてくださいね!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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