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更新日: 2025年1月23日

汚れやすいムートンブーツ、プロのクリーニングで見違えるほどに蘇る!

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寒くなると活躍するムートンブーツ。履こうと思って靴箱から出してみたら薄汚れていたり、シミやにおいが気になったことはありませんか?そんなときはプロの出番!今回は、靴磨き、修理、レザーケアの専門店である「shoeshine Chum’s Bar(シューシャイン チャムズバー)」さんにムートンブーツのクリーニングについて取材してきました!

ムートンブーツってどんな特徴があるの?

今回、ブーツのクリーニングを担当してくれたオーナーの渡辺さん。学生時代、野球部でグローブやスパイクを磨いていた頃から革や靴磨きが好きだったそう。以前は企業の役員をされていましたが、昔から大好きな革の仕事をしたいという強い想いから脱サラし、2017年6月に独立しました。

靴磨きは大学卒業してから独学で続けること17年。シューケアブランドの最高峰「SAPHIR」の「シューケアトレーナー認定資格」を取得されているので、大切な靴も安心してお任せできますね!

ムートンブーツは、羊の毛を素材としており、通気性が良くて暖かいのが特徴です。今回クリーニングするムートンブーツは、全体的に埃っぽく薄汚れてしまっています。目には見えなくても、内側のもこもこの毛は汗を吸って埃がたまりやすく、カビが生えることも…。

自分で水拭きしてシミを広げてしまうトラブルも多いので、年に一回クリーニングに出すのがおススメです。お気に入りのムートンブーツは大切に履き続けたいですね。

汚れ落としの流れ

汚れを落とすための流れは、大きくわけて4工程あります。

1.毛を起こし、汚れをかき出す
2.革に水をふくませる
3.洗剤で洗う
4.乾かす

そして、プロが使う道具はこちら!

左から

ワイヤーブラシ(1)
クレープブラシ(2)
スエード用洗剤(3)
ブラシ(4)
スポンジ(5)

普段、見慣れないブラシもありますね。では、どんな風にクリーニングをするのか、みてみましょう!

毛を起こし、汚れをかき出す

まずはワイヤーブラシで全体的に毛を起こします。このとき手首のスナップをきかせるようにしてブラッシングするのがコツ。

次に、ゴム素材でできているクレープブラシをかけて、毛の奥の埃や汚れをしっかりとかき出します。

革に水をふくませる

たらいに水をためて、ブーツを丸ごとザブンと入れます。ブーツの内側に手を入れて、毛を起こしながらしっかりともみ洗い。こうすることで洗い上がりのふんわり感が違うそうです。

外側は、スポンジを使って全体的に水を含ませます。ここでムラがあると乾いたときに水ジミになるので、均等に濡らしていきます。

やさしく、均等にブーツに水を含ませたあとは、洗剤で汚れをしっかり落としていきますよ!

洗剤で洗う

しっかりと水を含ませたら、スエード専用の洗剤を使って洗います。渡辺さんは洗剤を細かく噴射するスプレーボトルに詰め替えていています。こうすることで、全体的にくまなく洗剤をいきわたらせることができます。

洗剤をスプレーしたら、スポンジを使って表面を洗います。

内側はつま先に汚れがたまりやすいのでしっかりと手を入れて洗います。

次に、繊維が細かなブラシを使い、縫い目など細かな箇所を念入りに洗いあげます。

洗い終わったら、スポンジでさっと泡をぬぐうように流します。洗剤には保湿成分も含まれているため、ジャバジャバ洗い流さないことがポイントなのです。

洗い終わり、おけの水がこんなに茶色く濁っていますね! 

乾かす

洗剤を洗い流したら、しっかり水分を絞りタオルで拭いていきます。このとき、染料が流れ落ちるので、丁寧に水分を伸ばすようふき取るのがポイント。こうすることで乾いた後の色ムラが抑えられます。

内側はドライヤーの温風で乾かしていきます。こうすることでふんわりと仕上がります。

型崩れを防ぐため内側のつま先部分にタオルを詰めて、風通しの良い日陰の場所でつま先が上になるように立てかけて乾かします。

乾いたらタオルは取り出します。

仕上げの流れ

さて汚れがしっかり落ちたら、いよいよ仕上げです!

1.形を整えてブラシをかける
2.補色防水スプレーをかける
3.毛並みを均等にする
4.仕上げのブラッシング
5.防水チェック

仕上げに使う道具はこちら。

左から、

ワイヤーブラシ(1)
クレープブラシ(2)
スエード革用 補色防水スプレー(3)
馬毛ブラシ(4)
アルコールランプ(5)

特にアルコールランプが何に使うのか気になりますね!では、仕上げの流れを細かくみてみましょう。

形を整えてブラシをかける

内側に除菌スプレーをかけ、シューキーパーをいれてシワを伸ばし形を整えます。クリーニングの時同様、ワイヤーブラシで毛を起こし、手首のスナップをきかせて毛の間のゴミをかき出します。

クレープブラシで力強く汚れを落として…。

その後、馬毛ブラシで丁寧に毛並みを整えていきます。

毛並みを起こしてあげないと、次の工程で行う補色や防水加工にムラができてしまいます。ブーツ全体をまんべんなくブラッシングしてあげるのがポイントです。 

補色防水スプレーをかける

洗剤で洗ったときに染料が落ちてしまうので、補色防水スプレーをかけます。まず、ロゴマークに色がつかないようにマスキングテープを貼っておきます。

そして全体的にスプレーをかけていきます。この時、一定の方向だけではなく、縦にかけたら横に、と均等になるように注意しながら。

毛並みを均等にする

最後に見た目を整えていきます。再度ワイヤーブラシで毛を起こしてみると、ちょこちょこと長い毛があり、このままではきれいな毛並みになりません。

そこで、アルコールランプの登場!なんと、ブーツにアルコールランプの火をかざし、長い毛を燃やしていくのです。

すると、このように均等な毛並みに!細かなところまでプロの技が光ります。

ビフォーは長い毛がちらほらとみえて不揃いな毛並みですが、長い毛を燃やしたあとは、滑らかな毛並みに!

仕上げのブラッシング

ワイヤーブラシで燃えた毛を取り除きます。仕上げに馬毛ブラシで毛並みをそろえます。

これで完成!と思いきや、最後に大事な工程があるんです。その工程とは?

防水チェック

そうなんです。最後に、きっちりと防水効果があるかどうか、水をたらしてみて防水チェックするんです!

ほら、見事に水をはじいていますね?これで、プロのクリーニングは終了です。

クリーニングを終えて

では、ビフォーアフターをみてみましょう。左側がクリーニング前、右側がクリーニング後です。

クリーニング前と比べると、毛並みが整い、色も蘇りました!内側の毛もフワフワ。まるで新品のような仕上がりです。これぞ、プロのクリーニングですね。

最後に一言

「お預かりした靴は、革の状態を確認するところから始まり、洗って磨きあげるまで、そのつど手で状態を確認しながら一足一足に愛情を注いでいます。それは『いい靴はいい場所に導いてくれる』『靴がその人を守ってくれる』と信じているからです。いい靴というのは、自分の足に合って大切に履いている靴だと思っています。高価な靴でなくても、磨けば光ります。これからお客さんが歩む未来への一歩に、足元から輝いていられるような、そんなお手伝いができたら嬉しいです」

今回、クリーニングを担当してくださった「shoeshine Chum’s Bar(シューシャイン チャムズバー)」の渡辺さん。ムートンブーツのクリーニングをどうもありがとうございました。

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※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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監修者
ライター
ワタシト 編集部
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