
ホイールの傷の修理を自分で行えば、プロに頼むよりも半額安く済む話
足としてはもちろん、エンジンの音やそのフォルムなどで私たちを魅了してやまない車。
しかし、使っている最中につい縁石などでホイールを傷つけてしまう事、ありませんか?
そんな時、普通ならプロに頼みますよね。
ですが、実はホイールの傷は自分で修理できるんです!…知ってましたか?
そこで、今回はホイールの傷の修理方法について紹介します。
傷がつく原因
そもそも、なんでホイールに傷がつくのでしょう?
主な原因としては
・走行中の飛び石がホイールに当たる
・洗車のやり方がよくない
この3つが当てはまります。
段差はともかく、飛び石なんかで傷ついちゃうんですね…。
何故こんなにも傷つきやすいのでしょうか?
ホイールは特殊な形をしているので、加工しやすい素材で作られているケースがほとんど。
ですが、加工しやすい分、小さいものが衝突しただけでも、傷ついてしまうんです…!
また、普段の洗車中に傷がついてしまう事もあります…。
じゃあどう洗浄したらいいの?と思ったら、こちらの記事を参考にしてみて下さい!
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ホイールを自分で修理するメリット
そもそも、プロに頼まずホイールを自分で修理するメリットは何なのでしょうか?
それはズバリ、修理にかかるお金を安く抑えられること!
プロに頼むと、タイヤ1本あたり14,000円ほどかかってしまいます…。
しかし、自分で修理するなら7,000円で必要な道具を揃えらますし、その道具を使って、繰り返し何度も使えるんですよ!
できるだけ安く修理したい方にとっては嬉しいですよね。
準備する道具
ホイールの修理をするためには、どんな道具が必要なのでしょうか?
それぞれの道具がどんな役割を持っているのか解説します!
①ホイールクリーナー
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ホイールについたブレーキダストや油汚れを落としてくれます。
修理を行う時は、まずホイールの汚れをしっかり落とすことが大事なんですよ♪
②スポンジ
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ホイールクリーナーと一緒に使います。
ホイールは傷つきやすいので、柔らかい素材でできた車用スポンジがオススメです!
③脱脂剤
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脱脂剤は名前の通り油分を取り除く役割があります。
アルミパテを塗る前に、油分を取り除いておかないと、のりが悪くなってしまうのでとっても大事です!
いらない布
ホイールを洗った後に水気を切ったり、脱脂剤を含ませたりするのに使います。
水気を切る用と脱脂剤を含ませる用の2枚を用意しましょう!
マスキングテープ
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傷のない正常な部分を、塗料や薬品などから守る役割を果たします。
⑤アルミパテ
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削れてしまったアルミの補填用のパテ。
バンパー用など、通常のパテでは剥がれてしまうので、ホイールと同じ金属成分を使用したアルミパテが好ましいです。
今回はチューブ一本のみのタイプを使いましたが、剥がれやすく、何度も塗り直しました…。
ここで紹介している様な主剤と硬化剤を混ぜるタイプの方が、しっかり固まるのでオススメですよ!
⑥耐水ペーパー
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耐水ペーパーとは濡れても大丈夫な紙やすりのこと。
傷の部分をならしたり、塗ったアルミパテを削るのに使います。
#の後についた数字が示すのは目の粗さ。
この値が大きいほど粒子が細かいです。
用途に合わせて粗さの違うヤスリを使い分ける必要があるので、この商品をぜひ使ってみてください!
⑦ホイールペイント
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補填したアルミ部分の色が目立たないようにするのに使います。
スプレーとペンの2種類がありますが、スプレーは均等に塗れる分、ある程度広い範囲にしか塗ることができません。
一方でペンタイプは細かい所の着色ができますが、接触する分凹みができる可能性があるんです。
ここは好みで使い分けましょう!
また、車種によって付属しているタイヤの色は異なるので、どの種類を買うかカー用品店の方に相談すると良いと思います♪
⑧クリアペイントスプレー
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塗装後に吹きかけることで、ツヤを出してくれます。
更に、防サビ効果や耐候性をホイールに与えてくれますよ!
あると良い道具
小さな角材
耐水ペーパーを巻きつけるのに使います。
巻きつけて研磨することで、研磨部分のムラを無くすことにつながり、仕上がりが良くなるんです!
パテヘラ
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アルミパテを塗るときに使います。
今回は普通のヘラで平らにしましたが、すごく大変でした…。
この商品なら傷や凹み具合に合わせて作業の効率化を図れるはずです!
コンパウンド
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コンパウンドとは研磨剤と薬剤を混ぜ合わせたものの事。
やすりよりも目が細かいので、作業後気になる凸凹をならすのに最適です!
液体タイプ、固形タイプ、ペースト状タイプの3種類ありますが、固形のものは粒子の目が粗いんです。
目が粗いと、むしろ小さな傷ができたり、艶が消えたりしてしまいます
そのため、目の細かい液体タイプを選びましょう!
ぼかし剤
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補修箇所との境目に吹きかけることで、色の変化や光沢の違いを目立たなくします。
作業後、周りの部分と光沢・色が気になるときに使いましょう!
カラーペイントを吹きかける前に使うことで、白っぽいザラザラの発生も防げますよ!
注意するべきこと
さあ、道具がわかったところで早速修理だ!
…ちょっと待ってください。
ホイール修理をする時、注意するべきことが2つあるんです!
・雨の日にやってはいけない
この2つです。
傷の程度やホイールによって修理できない場合がある
ホイールの傷といってもいろんな傷があります。
その中でも
・擦った部分にヒビ割れのような跡がある
この2つの傷は修理することができません。
タイヤ屋さんやディーラーさんに。確認してもらった方がいいでしょう。
また、
・切削光沢仕上げ
・その他特殊な塗装など
をホイールに施している場合は、綺麗に直すことができないんです…。
そんな時はプロに頼んでみましょう!
湿度の多い場所でやってはいけない
修理をする時湿度が高いと、パテののりが悪くなる・乾燥に時間がかかるなどの問題が生じます。
そのため、湿度が多い場所で修理をしたり、雨の日に修理をしたりするのは絶対に避けましょう!
実際にやってみた
事前に必要な知識が揃ったところで、実際に修理してみましょう!
ホイールを修理する前にホイール綺麗にしましょう。
ホイールを水で洗い流し、
ホイールクリーナーを吹きかけ、
布で汚れを拭き取ってください。
このタイミングで汚れを落とさないと、後々落とすのが面倒なので、しっかり落としてくださいね。
また、洗った後は、しっかり水気を切るのを忘れずに!
次にするのは、傷部分の凸凹をならすこと。
この部分をまずは#100程度の粗さの紙やすりでならしましょう。
この時注意することが1つあります!
綺麗な部分の表面層まで削らない様にすること。
もし削ってしまうと、大きな磨き傷が残ってしまいます…!
それを防ぐために、凸凹のトガりを直せたら#320以上の目の細かい紙やすりを使ってください!
またこの時、削る部分に塗料を少し吹きかけて、実際の色との違いを確認してみると良いですね。
凹凸をならしたら、布に脱脂剤を含ませて油分を取り除きましょう。
油分を取らないと、パテを塗った時に剥がれ落ちてしまいます…!
油分をとったら、マスキングテープで傷の部分以外を保護します。
リム部分(金属製の部分のこと)だけではなく、車のゴムと接する部分にもマスキングテープを貼ってください!
マスキングテープを貼ったら、傷の凹んでいる部分にアルミパテを塗ってください。
この時、アルミパテは後々削るので、少し多めに盛りましょう!
目安としては、アルミパテがすこ~し山の形に見えるくらいです!
アルミパテを塗ったら乾燥させましょう。
12時間ほど乾燥させるとしっかり固まりますよ♪
アルミパテが固まったら、耐水ペーパーで削って表面を整えましょう。
#400ほどの耐水ペーパーから削り始め、徐々に目を細かくしていって磨いていき、最後には#2000ほどの耐水ペーパーを使って滑らかに仕上げましょう!
またこの時、耐水ペーパーを角材などに巻きつけて磨けるとgoodです!
追加したアルミパテは、色味の違いが気になってしまうことがあります。
そんな時は、ホイールペイントで色味を整えましょう!
また、タッチペンタイプのホイールペイントや小さなハケで塗装する場合、塗りムラができるかもしれません。
そんな時は、塗料が乾燥するまで待って、乾燥したら#2000~#3000くらいの耐水ペーパーで軽くムラとりをしましょう。
やりすぎると、せっかくの塗装が取れてしまうので、こすり過ぎないよう注意して下さい!
パテを塗った部分を塗装したら、クリアペイントを吹きかけましょう。
この時、ペイント部分から離し、素早くサッと吹きかけてください。
そうしないと、塗装垂れや気泡が発生したり、ムラができてしまいます…!
初めてだと塗れてるのかな?と思いますが、そういう時は光の加減を調節すると、光沢が出てくるのがわかると思います。
修理の結果は…
こんな感じになりました!
簡単で即効性のある応急処置法!
「ここまでの文章を見たけど、揃える道具が多いし、時間もかかる…。」
「そんなに時間取れないよ!」
任せてください!そんな人のための商品も紹介します!
それがこのホイール貼るだけシート!
おすすめ 商品

・マスキングテープ
まずは傷ついた部分を耐水ペーパーでならします。
この時、周りをマスキングテープを使って保護しましょう。
ここまでは同じですね。
次は傷のサイズに合ったシールで蓋をします。
リムの部分が少し余ってしまいますが、それで大丈夫です!
蓋をしたら、付属のヘラでどんどんリム側に織り込んでいきます。
これで完了です!
おわりに
今回は
・準備する道具
・注意するべきこと
・修理する方法
・応急処置方法
の5つを紹介しました。
ホイールの傷はどうしてもできてしまうもの。
その分日頃からホイールを見るように気をつけるのをオススメします!
ぜひ、ボディだけでなくホイールにも目を向けて、愛車と過ごす時間をより良い時間にしましょう!
