スーツの裾上げを自分でやる方法を解説!パンツ・スカート両方に対応
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「このスラックス、裾がもうちょっと短ければな~、太さはぴったりなのに!」と思ったこと、ありませんか?パンツって、なかなか自分にぴったりのサイズを見つけにくいですよね。残念なことに、太さはいい感じでも、丈が長いと、きちんと着こなせません。
そんなときには「裾上げ」です。一般的にはお直しのお店で頼んでやってもらうことが多いですよね。確実なやり方ではありますが、どうしてもお金はかかってしまいます。
でも、お金をあまりかけずに、裾上げを自分でやる方法があるんです!しかも意外と簡単にできてしまいますよ。スーツのパンツ、スカート丈の2パターンの裾上げを紹介します。
目次
スーツの裾上げには「シングル」「ダブル」の2種類がある!
具体的な方法の前に、まずはその種類について知っておきましょう。
一口に「裾上げ」と言っても種類があるのです。ずばり「シングル」か「ダブル」か。お店に頼む場合でも使える知識なので、ここで覚えてしまいましょう♪
とはいえ、どちらが何に適しているかはなかなか難しい問題です。 自分にとって理想的な形はどちらなのか、選びながら読み進めてくださいね。
「シングル」とは
裾に折り返しがないよう仕上げたものを「シングル」と呼びます。ちなみに、欧米では「plain」と呼ばれているそうです。昔のスーツ生地は分厚く、折り返す発想自体がなかったと言います。そのため、昔から主流とされていたのはこちらの方法だったようです。
シングルの特徴
一見シャープに見えるシングルには、「正装」のイメージが根強いです。そのため、燕尾服やタキシードなどの正装は、このシングルで仕上げられています。
これはビジネスにおいても同じことが言えますね。面接や取引先への訪問の際など、印象付ける要因の一つとなり得ます。雰囲気が読みにくい場合は、こちらを選ぶのが無難と言えるでしょう 。
とはいえ、ビジネススーツは「略礼装」と呼ばれるもの。必ずしもシングルを選ぶ必要はありません。 カジュアルな雰囲気を出したい場合は、後述する「ダブル」がおすすめですよ。
「ダブル」とは
シングルとは逆に、裾に折り返しがついた仕上げのことを「ダブル」と呼びます。こちらも欧米では呼び方が異なり「turn up」と呼ばれているそうです。時代と共にスーツ生地が薄く、軽くなったことにより生まれた発想。起源には諸説ありますが、実用性や流行によるものが多いですね。
ダブルの特徴
私服で裾を折り返している人も多いのではないでしょうか。スーツにおいても与える印象は同じく、先述した通り「カジュアル」なものとなります。
そのため、シングルを主流としている正装には用いられないスタイルなんです。
結婚式や大切な商談の場面など、正装を求められる場面には気をつけましょう。
逆に、ホームパーティーなどのカジュアルな雰囲気が好まれるような場合はダブルがオススメ。職場に着ていく場合でも、先輩や上司が取り入れているようなら問題ないでしょう。
まずは長さの目安を知る!
裾上げするには、最適な長さを知ることが大切。同じパンツでも、男性と女性でぴったりな長さは違うので、それぞれの目安を紹介していきます。ちゃんと知っておかないと、変な長さになってしまうかもしれないので、要チェック!
パンツスーツの場合
パンツスーツの丈でお悩みの方に向けて、注意です。男女ともにパンツの長さを決めるときに気をつけたい点があります。それは、ウエストの位置。
男女で違うパンツのウエストの位置の目安
男性の皆さんは、腰骨のところにパンツのウエスト部分が来るようにしましょう。女性の皆さんは、おへその位置です。この位置が違うと、長さも当然変わってきますよね。
パンツを裾上げするときには、まず、必ずウエストの位置を決めてから、長さを決めるようにしてください。
男性
まずは男性のスーツの場合。ポイントは、パンツの太さと長さとのバランス。少しダボっとしている太めのスラックスの場合には長め、少しぴっちりしている細めのスラックスの場合には短めにすると、バランスが良くなって、スタイルアップにもつながります。
また、丈の長さで与える印象も変わってきます。短めの場合はカジュアル、長めの場合はフォーマルな印象を与えることができるので、TPOによって使い分けることができると、スーツの着こなし上級者になれるでしょう!
一般的な長さは、くるぶしが隠れる程度で、少しだけ裾にたるみがあるような丈が多いです。人に誠実な印象を与えることができるそうですよ。
女性
女性のパンツスーツの丈のポイントは、ヒールとのバランス。女性がスーツを着る場合、ヒールのある靴を履くことが多いですよね。
丈を決めるときには、必ずいつものヒール靴を履くようにしましょう。履かずに決めてしまうと、思ったよりも短くなってしまった、なんてことになってしまうかもしれません。
実は、女性のパンツスーツの丈は、男性に比べて自由度が高くなっています。長さによるカジュアル・フォーマルの違いなどは、あまりありません。
スタイルを良く見せるためには、細身なパンツであれば、短めに。そして、フレアパンツの場合は、ヒールの真ん中くらいにすると、バランスがうまく取れます。
スカート
ビジネスシーンでのスカートにも適した丈があります。一般的に、膝の真ん中あたりの丈が無難な長さです。短すぎても、長すぎても、バランスがおかしくなってしまいます。少し短めがいい方は、せめて膝のちょうど上のあたり、少し長めがいい方は、ちょうど膝が隠れるくらいにしておきましょう。
裾上げテープを使う方法(パンツのみ)
まずは裾上げテープを使う方法を紹介します。とっても手軽にできる方法なのでオススメです♪裾上げテープは、スーツを買った時についてくる場合もあります。なければ、100均でも買うことができますし、ネットでも買えますよ!
ただ、スカートを裾上げテープで裾上げするのは難しいので、スカートのスーツの丈でお悩みの方は、次に紹介する方法を試してみましょう。
・メジャー
・裁ちばさみ
・アイロン
・裾上げテープ
・水
・当て布
・裾上げテープ
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こちらの裾上げテープであれば、長いテープが1本入っているので、2着分の裾上げができちゃいます。裾上げに失敗してしまった場合でも、まだあまりがあるので、やり直しが可能です!わざわざ予備に2つ買わなくて良いのは、嬉しいですよね。
まずは、長さを決めます。この時、必ずパンツを履いて測るようにしましょう。
決めたら折り曲げて、待ち針でいったんとめます。そのあと脱いだら、パンツの股下の長さをメジャーで測りましょう。左右バラバラにならないように、正確に。
測ったら、待ち針は外してしまって大丈夫です。ただし、測った長さを忘れないようにしてくださいね!忘れてしまったら、もう一度やり直しになってしまいます…。
長くていらない部分を裁ちばさみで切ります。必ず、縫い代となる部分は残しておきます。
「残す部分」は、「手順1で測った長さ+7cm」
1で測った長さだけでなく、それに加えて7cm残してください!この7cmが縫い代になるので、残っていないと、切りっ放しになってしまいます。切る時には、できるだけ切り口がまっすぐになるようにしましょう。
まずパンツを裏返して、手順2で残した7cmのところで谷折りにして折り曲げます。そうしたら、アイロンを使って、その折り目をしっかりつけます。
アイロンの温度は、素材によって適した度数が違います。
・ナイロン、アクリル素材は、110~130℃
・ウール素材は、140~160℃
・綿、麻素材は、180~200℃
ここで注意していただきたいのは、必ず当て布を使うこと。スーツをアイロンがけする時には、必ず使いましょう。使わないと、生地が傷んでしまうかもしれません。
裾上げテープを使う前の準備です。
まずは、ちょうどいい長さに切ります。だいたい「パンツの裾の幅の長さ×2+4cm」くらいの長さが目安です。加えてある4cmは、テープをつけた時に、一周したテープ同士が少し重なり合うようにするための長さです。
テープを水に浸けます。浸けたら、ぎゅっと絞ってください。容器に水を入れると、やりやすいかも。
テープを使ってくっつけたいのは、折った部分の生地と、表に見える生地。そのため、折ってある裾の先の部分と、表の生地の境目のところにテープを置きます。
この時、テープの裏表を間違わないように、気をつけてくださいね!テープにはのりがついている面と、ついていない面があるはず。のりがついていない方を表にして置いても、意味がありません!
テープはアイロンでくっつけることができます。ここでも必ず当て布を使いましょう!
くっつける時のポイントは、ゆっくりと、体重をかけながらアイロンをかけること。一気にくっつけるのではなく、少しずつでないと、よれてしまうことがあり、仕上がりが汚くなってしまうかもしれません。テープをピンと伸ばしながら、たるまないように慎重にくっつけていきましょう。
これで、裏返しになっていたのを表にすれば、完成!
だいたいこのようなやり方だとは思いますが、選んだ裾上げテープによって、もしかしたら少し付け方が違うこともあるかもしれないので、必ず商品ごとに使い方は確認して裾上げしてみてくださいね!
ところで、スーツはシワができてしまうと、どうしてもカッコ悪くなってしまいますよね。でもスーツのアイロンがけは難しそう…そんな風に思っているあなた。この記事を読めば、スーツのアイロンがけのコツがわかっちゃいます!
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これでアイロンもかけることができて、しっかりスーツを着こなすことができますね!
手縫いで裾上げする方法
次に紹介するのは、手縫いして裾上げする方法。
裾上げテープの場合、あくまで貼り付けるだけなので、時間が経ったら剥がれてきてしまう恐れもあります。でもこの方法であれば、裾上げテープよりは手間がかかってしまいますが、縫うので、しっかりつけることができます。テープだと取れそうで怖い、という方は手縫いがオススメです!
また、スカートの場合も、この方法なら自分で裾上げできちゃいます。でも、裏地もちゃんと裾上げするのを忘れないようにしましょう。忘れたら、下から裏地が見えてしまうかも。
スカート部分と同じように裾上げして、見えないように5cm程度スカートよりも短くしておけば大丈夫です。
ちなみに、パンツスーツにも裏地はありますが、太もものところまでしかこないので、パンツの場合には特に裏地のことは何も気にしなくてOKです。
・針
・待ち針
・メジャー
・裁ちばさみ
裾上げテープの時と同じように、パンツまたはスカートを履いて、まずは長さを決めます。決めたら待ち針でいったんとめて、長さをメジャーで測りましょう。
長くていらない部分を裁ちばさみで切ります。この時も縫い代は忘れずに!テープの場合と同じで、「残す部分」は、「手順1で測った長さ+7cm」です。切り口はまっすぐになるように意識しましょう。ここまでは裾上げテープの方法と一緒!
まずパンツを裏返して、手順2で残した7cmのところを三つ折りにします。アイロンをかけてしっかり折り目をつけます。
ここからいよいよ縫っていきます。まずは、手順3で三つ折りにした縫い代の裏から糸を通します。通す前に、玉結びをするのを忘れないでくださいね。玉結びされていないと、スッと糸が抜けてしまいます。
表の生地に針を刺して、糸を通します。手順4で糸を通したところから、5mmぐらい左のほうに刺しましょう。
手順5で通したところから、左に2mmぐらいのところから針を出して、糸を通します。ここで、あまりに離れたところから針を出すと、縫い目が目立ってしまうので、注意しましょう!
手順5と同じように、また縫い代の裏から糸を通します。
この3ステップを、縫い目の始まりと終わりがぶつかるまで繰り返します。
最後に玉留めをして完成です!このようにして縫ってしまえば、簡単にはほどけないので安心ですね!
また、スラックスは汚れたら、自分で洗濯するか、クリーニングに出すか、悩むところ。そんなお悩みを解決してくれるのが、こちらの記事。もしかしたら、お持ちのスラックスは自宅で洗うことができるかも…!
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便利グッズ!裾上げができる接着剤
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「裾上げテープも、手縫いも難易度が高い!」という方には、塗るだけ簡単に裾上げができる接着剤タイプがオススメです。「裁ほう上手スティック」を利用して、楽々裾上げしちゃいましょう!
裁ほう上手スティックとは?
“縫うボンド”というキャッチフレーズで人気となった裁ほう上手。「ボンドだけで服やカバンが作れる!」「洗濯しても問題なし!」とSNSでひそかに話題になっていました。
従来のボンドタイプは、便利な反面、裾上げのようにまっすぐ塗りたい場面では上手に塗りにくい、という問題がありました。解消したのが、スティックタイプの「裁ほう上手」です。スティックのりと同じ感覚で、接着したい部分に塗って抑えるだけ。アイロンで仕上げる必要もありません!
裁ほう上手スティックの使い方
それでは、実際に裁ほう上手スティックを使い、裾上げを行う工程をチェックしてみましょう。
・メジャー
・裁ちばさみ
・チャコペン
・アイロン
・当て布
まずは裾上げテープの時の手順を参考に、裾上げする長さを決めましょう。裾上げテープは、スカートには使えませんが、スティックタイプは、スカートの裾上げにも使用可能です。
パンツやスカートのいらない部分を、先に切っておきます。この時、手順1で決めた裾上げする長さ+7cmくらいを、縫い代として残しておきましょう。
パンツやスカートを裏返し、縫い代の7㎝部分を三つ折りにします。その後、アイロンでしっかり折り目をつけましょう。
アイロンの温度は素材ごとに異なるので、しっかり調べてから行いましょう!
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折った部分を開き、チャコペンの印からはみ出ないように、両面へ裁ほう上手スティックを塗ります。塗りたくるのではなく、軽く2~3回伸ばすぐらいでOKです!
裾上げ部分を折りたたみ、しっかりと手で押さえます。その後、辞書や図鑑など、重しになるものを乗せ、24時間以上待ちましょう!
たったこれだけで裾上げ完了。普段の洗濯にも負けない、頑丈な仕上がりが待っているはずです。
まとめ
裾上げはお直しに出さなくても、意外と簡単に、自分でもできてしまうことがわかったと思います♪裾上げテープを使えば楽々と、手縫いをすれば確実に裾上げできてしまいます。しかも、テープなら300円程度でできてしまいます。縫うのも針と糸があればできるので、ほとんどお金はかかりません。ぜひ試してみてくださいね!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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