壊れたファスナー(チャック)の修理方法!外れた・噛み合わないときの直し方
ファスナーの修理方法を解説します。「ファスナーが噛み合わない」「スライダーが片方外れた」「チャックが閉まらない」など、よくあるトラブル別に自分でできる直し方をご紹介。ファスナーの構造について確認して、どの部分に不具合が起こっているかチェックしてから修理することが大切です!
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目次
ファスナー(チャック)の構造や名称
スライダー:開け閉めに使う持ち手部分。エレメントをかみ合わせる役割
テープ:生地とエレメントをつなぐ部分
ファスナーとは、洋服やカバンなどに使う留め具のことで、ジッパーやチャックとも呼ばれています。ファスナーの修理をする前に、どの部分に不具合が起きているのかを理解することが大切。そのために、まずはファスナーの名称を知りましょう。
ファスナーは大きく分けると、「エレメント」「スライダー」「テープ」の3つに分けられます。ファスナーがうまく開かないときは、主にエレメントかスライダーに不具合があることが多いため、確認してみましょう!
【原因別】自分でできるファスナーの修理方法
・ファスナーが生地を噛んでしまった場合
・ファスナーの滑りが悪い場合
・スライダーが片方外れた場合
自分で対処できるファスナーの直し方を原因別でご紹介します。ファスナーに不具合があるときは、さまざまな原因があり、自分で修理できるケースと修理が難しいケースがあります。ここでは、ファスナーに起こりやすいトラブル別に自分でできる対処法をまとめたので、参考にしてみてください。
ファスナーが閉まらない場合
ファスナーが閉まらない、または閉めても開いてしまうという場合の直し方です。この場合は、エレメントが曲がっていることやうまく噛み合っていないことがよくある原因として挙げられます。また、スライダーが緩んでいることも考えられるので、チェックしてみてください。
エレメントの噛み合わせをよくする
エレメント部分のズレや変形が見つかった場合は、エレメントの凹凸部分が曲がっている可能性が考えられます。ペンチでエレメント部分を挟みながらキレイに整え、噛み合わせをよくしましょう。
スライダーの緩みを直す
スライダー部分の劣化や変形が見つかった場合は、ペンチでスライダーを挟んで緩みを解消しましょう。横からスライダーを見た際、「コ」の字のようになっていれば正常です。
分かりやすいように、エレメントを引き込む部分をスライダーの「入り口」、エレメント同士を引き合わせる部分を「出口」としてみました。入り口と出口部分が緩んでいるような場合は、この2ヶ所をペンチで閉めてみましょう。
ファスナーは軽い金属で作られているため、力をかけると締まりすぎしまい、スライダーが動かなくなることがあります。力を入れすぎないように注意しながら作業を行ってください。
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ファスナーが生地を噛んで動かない場合
クッションにカバーを付ける、リュックのファスナーを閉めるときなどにファスナーが布を噛んでしまった場合は、無理やり動かさずにゆっくり生地を引き出してみましょう。挟んでしまった生地の素材別で具体的な対処法をご紹介します。
柔らかい生地はゆっくり引き出す
綿のような柔らかい生地は、挟まっている周辺をやさしく引っ張りましょう。ファスナーと水平方向に伸ばすように引っ張ることで簡単に取れることがあります。
硬い生地は軽く温める
ジーンズやキャンバス地のような硬い生地は、無理に取り外さず、作業に入る前にドライヤーでエレメントやスライダーを当てて温めておくと、ファスナーが少し柔らかくなって動かしやすくなりますよ。
なかなか巻き込みが直らない場合は、定規やマイナスドライバーなど薄く平べったく、ある程度の硬さがあるものを生地とスライダーの間に挟んですき間から生地を取り出す方法もあります。無理に力を入れすぎないように注意しましょう。
ファスナーの滑りが悪い場合
金属製ファスナーの場合、劣化が原因でスライダーが動かない、滑りが悪くなることがあります。
そんなときは、まず「逆方向に動かしてみる」を試してみてください。無理に動かそうとするのではなく、一度逆方向にゆっくりと戻すことでファスナーの不具合が直ることがあります。
もうひとつ、潤滑油を使って滑りをよくする方法も効果的です。専用の潤滑油がない場合は、リップクリームやワセリン、固形せっけんなどが代替品として使えます。生地を傷めないか確認してから塗布してみましょう。
手順は、綿棒に潤滑油やリップクリームを塗りつけ、スライダーとエレメントにつければOK。スライダーを上下するのを繰り返すことで滑りの悪さが解消される場合があります。ファスナーや生地に潤滑剤が残らないように洗濯するのも忘れないようにしてくださいね!
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スライダーの片側が外れてしまった場合
スライダーが緩くなり、片方のエレメントから外れてしまったという場合は、まずは、スライダーを手で広げてすき間にエレメントが入るか試してみましょう。
手でうまく入らない場合は、マイナスドライバーとペンチを使って修理します。
スライダーを広げて噛ませ直す
ファスナーをドライヤーで軽く温めたら、マイナスドライバーでスライダーのすき間部分をゆっくり広げ、エレメントを挟んだらペンチで少しずつ挟みます。
エレメントを挟みすぎるとスライダーが動かないので注意。また、スライダーを広げすぎて緩くなってしまうこともあるため、ゆっくり調整することがポイントです。
欠け・劣化の場合は新しいファスナーに付け替えよう
ファスナーの状態によっては修理が難しい場合があるので注意。テープ部分が破れている場合や、エレメントに欠けがある、変形して戻せない場合は、新しいファスナーを取り付ける必要があります。
新しいファスナーを取り付ける際は、元々付いていたファスナーの位置を確認しておくと縫い目が分かりやすくなります。テープ部分を仮止めして、ミシンや手縫いでテープと生地を縫っていきましょう。
裁縫が苦手という方は、手芸用ボンドで貼り付ける方法が手軽にできておすすめですよ。
【Q&A】ファスナーの修理に関する疑問
ファスナー修理に関する疑問をいくつかまとめてみたので参考にしてみてください。
Q1. ファスナーの素材によって修理のしやすさは変わる?
A1. 金属製やエレメントが樹脂のタイプは比較的修理がしやすいです。
加工がしやすい金属製や樹脂製のビスロンファスナーなどは自分で修理がしやすいのが特徴。一方、熱や力を加えることで折れる可能性があるプラスチック製ファスナーは壊れやすいため、扱いが難しくなっています。
Q2. ファスナーが動かないときの直し方は?
A2. 生地のたるみを整えてから再度引っ張ってみてください。
エレメントの噛み合わせや生地を巻き込みそうになっていることが考えられるため、スライダーの位置を戻して生地のたるみを直してから引っ張ってみましょう。
Q3. 欠けてしまったファスナーは自分で修理できる?
A3. 欠けてしまった場合は自力での修理は難しいです。
溶けて変形したり、欠けていたりする場合は修理は難しいため、新しいファスナーに交換することをおすすめします。
Q4. ファスナー、ジッパー、チャックの違いは?
A4. どれも同じものを指しています。
チャックは日本語、ファスナーとジッパーは英語という部分に違いはありますが、どれも同じ留め具のことを指します。
壊れたファスナーの修理はお店に依頼するのもおすすめ
不具合のあるパーツやファスナーのトラブル内容を確認して、適した修理方法を試してみてくださいね!
また、破損の程度によって自分で修理できない場合や、作業が心配という場合は無理をせず、修理専門のお店に依頼することも可能です。洋服の場合、お直しのメニューの中にファスナー交換があるお店がありますよ。
ネットを調査してみると、スラックスやスカートのファスナーは2,000円~、スーツケースや鞄のファスナーの修理は、スライダーだけの交換はおおよそ2,000円ぐらい、ファスナー全体の交換となると8,000円~ぐらいとなっていました。費用はかかりますが、大切なものや高価なものは、お手入れも兼ねて修理屋さんにお任せすることも検討してみてくださいね。
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