遺品整理を自分でする方法|詳しい作業の手順やかかる時間を解説
遺品整理を自分で行うことは、故人との思い出を振り返り、気持ちに整理をつける良い機会になります。しかし、家族や親族が亡くなり、いざ自分で遺品整理を行うとなると、何から始めればいいのか困ってしまうと思います。そこで今回は、遺品整理を自分で行う方法を一から詳しく丁寧に解説します。
目次
遺品整理を自分で行うステップ
まず、遺品整理の手順を確認しましょう。目につくところから適当に始めてしまうと、膨大な遺品の量に途方に暮れてしまうこともあります。見通しを持って計画的に作業することで、精神的な負担を減らしながら遺品整理を行うことができます。
次から、それぞれのステップについて詳しく解説していきます。
【遺品整理の手順1】スケジュールの決め方
スケジュールを決めることで、メリハリを持って作業することができるのと同時に、処分を計画的に行うことができます。とはいえ、どうやってスケジュールを立てればいいのかわからない方も多いでしょう。スケジュールを立てる時に押さえておきたいポイントを解説します。
まず遺言書とエンディングノートを確認する
まずは故人の遺志を確認しましょう。遺品を処分してしまった後に、遺言書にその遺品は残しておいてほしいと書いてあったことが判明しても取り返しがつきません。また、途中で遺言が見つかって、遺品整理がやり直しになることもあります。
遺品整理に必要な期間
遺言を確認したら、それも反映しながら、作業にかかる時間を計算します。
ワンルームの場合は2週間程度、一軒家の場合は2週間から1ヶ月かかる場合が多いです。
一度故人の家に足を運び、遺品の量や処分が難しそうなものがないかを確認してからスケジュールを立てましょう。特に故人がモノを溜め込みがちな方だった場合、ワンルームの一人暮らしだから簡単だと思っていたけれど想像以上にものがあった、という場合もあります。
相続税の申告と納税は10ヶ月以内に
遺品整理をしたら、高価なものは相続が問題になります。相続税の申告と納税は10ヶ月以内に行わなければいけないため、10ヶ月以内を目標にスケジュールを立てましょう。
自治体のゴミの日、不用品回収の日に合わせて行う。
遺品整理は大量の不用品が出るため、必ず、自治体のゴミの日、不用品回収の日を確認して、それに合わせて行いましょう。たくさんのゴミを1ヶ月間保管しなければならないとなると、必要以上の労力がかかってしまいます。
【遺品整理の手順2】役割分担の仕方
遺品整理は、一人で行うのではなく、できれば兄弟や親族と一緒に行いましょう。かかる時間が短くなるだけでなく、高価なものを勝手に処分した、売却の利益を全て自分のものにした、などの後々のトラブルの回避にもつながるからです。親族と一緒に行う場合、事前に役割分担を決めておきましょう。
参加者が得意な作業や扱いたい遺品によって、分担を決める
プライベートなものが多いタンスの整理は、故人ととても親しい関係の人、服の整理は故人がどんな服を好んでいたかを詳しく知っている人、新聞紙の処分は力があり単純作業が得意な人、など、場所やものによって担当すべき人は異なります。遺品の特性を考えて役割分担を決めましょう。
車を出せるか、力仕事ができるか、などを考慮して分担
遺品整理で出た不用品の処分には車が運転できた方が良いですし、家具の運び出しは体力がある人が行うのが好ましいですよね。遺品の特性だけでなく、このことも考慮して役割を決めましょう。
遺品整理が大変な場所
役割分担をする上で、遺品整理がなかでも大変な場所を把握しておきましょう。そこに人数を多めに配分したり、時間に余裕がある人が担当することで、一箇所だけ整理が終わらない…というような状況を避けることができます。
キッチン
食器、調理器具、なまもの、乾物など、家の中でも本当にさまざまなものがある場所で、これらを一つ一つ分別するのは本当に大変です。キッチンの遺品整理は、キッチンに立つことが多い人が担当すると良いでしょう。
居間
個人的なものが一番あふれている場所です。アルバム、文通の手紙、賞状など、保存するか捨ててしまうかの判断が難しいものがたくさんあるため、精神的に疲れてしまうこともあります。整理が得意な人や感情的にならずに仕分けできる人が担当すると良いでしょう。
押入れ
押入れは、外見のスペース以上にたくさんのものが詰め込まれていることが多い場所です。故人本人にとってあまり重要でないものが多い場所でもあるため、処分が大変になるかもしれません。
【遺品整理の手順3】準備するもの
役割分担が決まったら、作業をスムーズに進めるために、まず必要なものをすべて準備してしまいましょう。以下が、遺品整理に欠かせないものです。
・ゴミ袋
・ガムテープ
・ビニールテープ
・輪ゴム
・ロープ
・マジック
・懐中電灯(押入れなど暗い場所を見る時に使用)
・ハサミ、もしくはカッター
・プラス・マイナスドライバー(家具などを処分する際に使用)
・軍手
・メモ帳とボールペン
【遺品整理の手順4】仕分けのコツ
遺品整理の準備が終わったらいよいよ仕分け作業に入りますが、その仕分けにも順番があります。
まず探さなければいけないもの
まず、法的な手続きに必要になる以下のものを探して、大切に保管しましょう。他のものと同時に整理すると、遺品の山に紛れてしまったり、分けておくのを忘れてしまうことがあります。
印鑑
年金手帳
貴重品類を探す
次に貴重品類を探しましょう。貴重品類は売却できるものも多いので、手放してもいいものは、早めに買取に出してしまうのが賢いかもしれません。書類はとりあえず保管し、後で整理します。
保険関係の書類
不動産関係の書類
貴重品以外のものを仕分ける
残す、捨てる、保留の3つに即断していきます。それぞれにダンボール箱を用意して分けていくと良いでしょう。
【遺品整理の手順5】買取の出し方
エアコンやテレビなどの家電
大型の家電は、モデルによっては数万円程度で売ることができます。特に購入してから5年以内の家電は、買い取ってもらえる可能性が高いので、ぜひ買取業者にお願いしましょう。近くの家電販売店やリサイクルショップに持っていく方法もあります。
高価なもの
高価なものは買取業者に依頼します。貴金属だけでなく、着物や骨董品など売ることのできるものは意外と多いです。買取をお願いするときは、必ず、複数の買取業者に見積もりをお願いしましょう。
衣服
ブランド品でなくても、保存状態が良ければリサイクルショップで買い取ってくれることがあります。フリマアプリを利用することもできます。また、途上国に古着支援として送ったり、ワクチンに変えてもらうこともできるので、思い入れがあってただ売るだけはできない、という人は、社会に還元できる方法を選ぶことで、故人にも喜ばれる処分ができるかもしれません。
【遺品整理の手順6】処分の方法
遺品整理を通して発生した不用品の中で、上記の方法で売ることができないものは、回収業者や自治体を通して処分します。
不用品回収業者にお願いする
エアコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫は自治体の不用品回収に出すことができないので、メーカーの回収に出します。近くの家電販売店や回収業者に相談するのが良いでしょう。
自治体の回収に持っていく
他の家電や家具は、自治体にもよりますが、小さなものであれば、燃えないゴミ、大きなものは粗大ゴミとして出せることが多いです。自治体に粗大ゴミを出す場合は予約をしなければいけない地域もあるので、お住まいの自治体のホームページで事前に確認しておきましょう。
遺品供養に出す
保存する場所はないけれど捨てるには忍びないものは、遺品供養を利用するのも良いでしょう。お焚き上げで丁寧に供養してもらえるので、故人の気持ちを尊重しながら処分することができます。インターネットなどで、遺品供養を行っている神社を探してお願いしましょう。
自分でできない時は、遺品整理の業者に依頼しよう
自分で遺品整理を行う方法について詳しく説明してきましたが、本当に自分でできるか不安になった方もいるのではないでしょうか?そんなときは、業者の遺品整理サービスを利用するもの一つの方法です。心配なのは費用ですが、自分でできる範囲は自分で整理することで費用を抑えることができますし、自分で行う場合の不用品回収や遺品供養の費用を考えるとそこまで高くない場合もあります。
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※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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