子どもと環境のことを考える。トヨタの木製玩具「間伐材モビリティ」って?
「トヨタ自動車株式会社」が木製玩具「間伐材モビリティ」を製作。木製玩具の安全性や頑丈さなどを配慮し、親子で楽しめるモビリティとなっています。子どもの遊びを通して、環境や森林再生について考えられるステキなプロジェクトをのぞいてみませんか?
木の温もり感じるトヨタの木製玩具
「トヨタ自動車株式会社」のプロジェクトから誕生した乳幼児向けの木製玩具「間伐材モビリティ」。
1~3歳の子どもを持つ親に「木製玩具のお悩み」を募集し、お悩みの多くである、「安全性」や「SDGsに配慮した玩具を使わせたい」などの内容を踏まえ今回の間伐材モビリティが製作されました。
座面やハンドルなど、体が当たる細かな部分にも木材を使用。全体はナチュラルな木目調で、プラスチックとはまた異なった温かさ、やさしさを感じることができます。
足蹴りができない年齢の子どもも楽しめるように、足元のステップや後ろから押せるプッシュバーも装着可能。また、子どもの体格に合わせて、座面やハンドルの高さを調整することができ、より長く乗り続けられるようになっています。
こちらは、ナチュラルなデザインがかわいい三輪車タイプのモビリティ。
「モノづくりの楽しさも味わって欲しい」という思いから、子どもが組み立てられる部品(意匠)と、大人が組み替える構造部品を組み合わせることで完成する設計となっており、親子みんなで楽しめる工夫がプラスされています。
車軸以外の多くの部品は木材。ハンドル部分に自動変速機用のベアリングが採用されており、遊ぶ際の静かさにも配慮されています。
さらに、三輪車は木馬から三輪車、二輪車へと変形が可能。より長く使い続けることで環境に配慮できる仕組みとなっているのですね。
木製玩具が森林再生の一環に
生活の変化や外国産の木材の輸入により、国産木材を使うことが減り、手入れがされにくくなってしまったという人工林。森の木々が混み合ってきたら間引きをすることで、木が成長し健全な森を維持できるそうです。
そして、その間引きした木材を使って製作されたのが、今回の間伐材モビリティなのです。子どもの遊びが森林再生の取り組みの一環に。さらに、車メーカーならではの技術を活かし、子どもにとって安全で長く使い続けられる木製玩具を届けたいという、トヨタの思いがこもったステキなプロジェクトとなっているのです。