
合皮の正しいお手入れで経年劣化を防ぐ!革靴も鞄もツヤが蘇るんです
合皮(合成皮革)の製品はお持ちですか? 本革(天然皮革)に比べて安価だから取り入れやすいですよね。靴や鞄、ジャケット、ソファなどさまざまな製品に使用されている合皮ですが、実は本革ほど長持ちしません。お気に入りの製品を長く使うために、合皮の正しいお手入れを学びましょう。
自己流のお手入れをしてしまうと、素材を傷めたり、変色や変質を起こしてしまう可能性がありますよ!
目次
そもそも革とは?
皮革の中にも大きく分けると
・本革(天然皮革)
・合皮(合成皮革)
この2種類です。
また、合成皮革にも
・PUレザー
・PVCレザー
この2種類があるんです。
それぞれ違いを説明していきます。
本革(天然皮革)と合皮(合成皮革)の違い
本革と合皮の違いを表にまとめてみました。自分の持っている革製品がどちらなのか、区別する際に参考にしてください。
「PVCレザー」と「PUレザー」の違い
合皮(合成皮革)にはPUレザーとPVCレザーの2種類があります。最適なお手入れ方法を知るために、それぞれの違いを把握しておきましょう。
合皮(合成皮革)のトラブル
合成皮革を長く使っていると、さまざまなトラブルが起こってしまいます。
・黄ばみ・変色
・ベタつき
・はがれやひび割れ
・傷がつく
特に、合成皮革を使用する上で避けては通れないのが加水分解です。湿度の高い場所で保管すること、水分と化学反応(加水分解)を起こします。すると表面がベタベタ、ボロボロに…。この現象はPUレザーで起こりやすいもの。製品の経年劣化の大きな原因のひとつです。
合成皮革製品は大切に使っていても、経年劣化を避けられません。トラブルの度合いによってはプロに修理を依頼する必要があります。トラブルを少しでも減らすためにも、お手入れをして大切に扱いたいですね。
次の項目から、自分でもできる合成皮革製品のお手入れ方法を紹介します♪
合成の革靴のお手入れ
合成皮革のお手入れは、本革と比較すると簡単。日常的にやっておきたいお手入れと、特別なお手入れ方法に分けて説明します。
日常的にやってほしいお手入れ
・水拭き用の布
靴全体に付いたホコリをブラシで取り除きましょう。力を入れずに、一方向にブラシをかけるようにします。こうすることでブラシによる傷を抑えられます。
ホコリを取り出しやすいように小さいブラシがオススメです。
革靴のソール部分(底の部分)とアッパー部分(底の部分以外)には、ホコリが溜まりやすいんです。溜まったホコリに水分が付くと、カビが繁殖する原因になります。
古いタオルやもう着ないTシャツなどで汚れを拭き取ります。薄い茶色の革靴などは、水分がシミになる場合があります。力を入れずに、優しく拭きましょうね。
以上で日常のお手入れは完了。しかし、次のようなパターンのお手入れ方法も気になりますよね。
・傷を消したい、色落ちの補色をしたい、ツヤを出したい場合
合成皮革は靴用クリームを使用する必要がないといわれています。しかし、合成皮革の革靴も靴用クリームの使用するメリットもあります。
本革の場合、靴用クリームは水分や油分を補給するのが目的。しかし、合成皮革の場合は見た目を良くするのが目的。靴用クリームを使用することで、色落ちの補色をしたり、ツヤを出す効果があるんです。
汚れが酷い場合のお手入れ
日常的にやってほしいお手入れをおこなった後に、以下の手順で特別なお手入れもやっていきましょう。
・靴クリーナー
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こちらの商品は、水をベースに作られたソフトな靴用汚れ落し。革靴に優しい靴用クリーナーです。汚れが浮き上がり、取れやすくなりますよ♪
靴紐を外しておくことで、お手入れがしやすくなります。クリームなどを使用する場合も、クリームが付着しないように靴紐を外しておきましょう。無理に広げると傷める可能性があるので、できる範囲で構いません。
靴クリーナーを直接靴に付着させると、シミになる原因になるので注意しましょう。
靴の表面を円を描くように、くるくると布を動かしましょう。汚れが落ちやすくなります。
ポイントは、ゆっくりではなく、スピーディーにふき取ることです。こうすることでツヤが出やすくなります。汚れを落としたいだけならこれで十分。この時点でもかなりきれいになります♪
傷を消したい、色落ちの補色をしたい、ツヤを出したい場合
革靴に傷がついている、色落ちが気になる場合は、続いて以下の手順もやっていきましょう。
・乾いた布
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こちらの商品は色付きの乳化性クリーム。柔らかくて、伸びが良いのが特徴です。そのためクリームの使用量も少量で済みます。仕上がりもよく、靴磨きが楽しくなりそうですね。
黒の革靴には黒のクリーム、茶色の革靴には茶色のクリームを使用しましょう。茶色の革靴などは、靴の色よりも薄い色のクリーム使うことがポイントです。そうしないと色ムラが起こったり、シミになる可能性があります。
薄くまんべんなく、均一に、円を描くように塗っていきましょう。ツヤを出したいところや、色が極端に落ちている場所には、小さい円を描くように塗っていきます。
余計なクリームを拭き取ったら完了です。布の面を平らにして、優しくスピーディーに拭くとツヤが出ますよ。
ここまでやるとピカピカに! 時間があるときには、特別なお手入れもぜひ行いましょう。
鞄(バッグ)のお手入れ方法
バッグは、毎日使っていくとどうしても汚れが付いていきます。
合成皮革のバッグのお手入れは、ホコリを落とした後に、衣類用中性洗剤でパッティングしましょう。また部分的な汚れには消しゴムもオススメです。
・柔らかい布2枚
・衣類用中性洗剤
鞄の中にはホコリが溜まりやすいので、内部までしっかり取り除きましょう。
表面を傷つけないように、柔らかい歯ブラシで優しく取り除きましょう。
水ではなく、ぬるま湯を使うことで、汚れが落ちやすくなります。
浸した布を、鞄の表面を軽く叩くようにパッティングしましょう。このとき、こすらないように注意してください。
乾いた布で軽くパッティングして表面の水分を取り除きましょう。その後、形を整えて風通しの良い日陰に干します。以上で鞄のお手入れは、完了です。
部分的な汚れの場合は、消しゴムでこすり取る方法もあります。しかし、劣化の激しい物には不向き。目立たない場所で試してから使ってみてください。
そのほか合皮バックの色移りを落とす方法はユアマイスタースタイルのInstagramでも解説付きの写真で紹介しています!
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ソファのお手入れ方法
汚れが付いた状態だとソファの劣化を早めてしまいます。面倒でもまめにお手入れを行ってください。
・衣類用中性洗剤
普段のお手入れは乾拭きのみで十分です。汚れが酷い場合は、次の項目に進みましょう。
布はできるだけ柔らかい素材を選びましょう。布が固いと傷が付きます。
軽く叩くようにして表面を拭き取ります。
拭き残しがないように注意しましょう。中性洗剤の水分の拭き残しは劣化の原因になります。これでソファのお手入れは完了です。
ソファの表面がボロボロとはがれてきた場合には、劣化の進行を抑えることができません。同じ場所に座ることを避けたり、日光の光やエアコンなどの暖房器具の熱や風が直接当たらないようにしましょう。
財布のお手入れ方法
財布は毎日使うものなので手あかがついて黒ずんでしまいます。男性は特にポケットに財布を入れる方も多いので、汗が染みこんでしまいます。基本的なお手入れはカバンやソファと同じ。中性洗剤を薄めた布でふき取り、乾いた布で拭き取ります。
ここでは、ふとした拍子につけてしまった、ボールペンのインクの取り方をご紹介しましょう。
・カップ
・綿棒
・コットン
こぼさないように気をつけてくださいね。
綿棒の綿の部分に、たっぷりと浸しましょう。
インクが付いた場所にクレンジングオイルを塗ります。
塗ったクレンジングオイルを、コットンなどで優しく拭き取りましょう。
一回で落ちなかった場合は何回か繰り返し行いましょう。ボールペン跡はなくなりましたね。油溶性の汚れであるインクはクレンジングオイルのような油系で落ちるので、諦める必要はないんです!
しかし、試す前には必ず色落ちがないか、目立たない場所で確認しましょうね。
ジャケットのお手入れ方法
合皮のジャケットには、水洗いができるものとできないものがあり、お手入れの方法は異なります。それぞれお手入れ方法は洗濯表示で必ず確認してください。
水洗いが可能な合成皮革のジャケット
洗濯表示に手洗いマークがついていたら水洗いが可能です。
汚れの範囲が小さい場合
汚れの範囲が小さい場合は、以下の手順をやってみましょう!
汚れの部分だけを拭き取りましょう。
天日干しではなく必ず陰干ししましょう。改めて言いますが、合成皮革に日光はNGです。
汚れの範囲が大きい場合
汚れの範囲が大きい場合は、思い切って洗濯してみましょう!
・洗濯ネット
・柔軟剤
洗濯による余計なダメージを避けるために、必ず裏返しにして洗濯ネットに入れましょう。
手洗いコースで洗濯することで、ジャケットを優しく洗い上げます。
20秒程度の脱水をしたら、柔軟剤を投入しましょう。色合いを保ちながらきれいに仕上がります。
ジャケットを干すときには裏返しにしたままハンガーにかけましょう。面倒だからといって、乾燥機は使わないでくださいね。型崩れをおこし、ジャケットを傷つけてしまいます。
水洗いができない合成皮革のジャケット
水洗いができない合成皮革のジャケットは、鞄のお手入れと同じやり方で汚れを落としましょう。ポイントは、中性洗剤が残らないように繰り返し拭くことです。
特別なお手入れ
合成皮革のトラブルは、基本的には高度な技術を持つ職人さんに修理を依頼するのがおすすめ。しかし、合成皮革に付いたカビなら、自分で取り除くことができるかもしれません!
そこで今回は、重曹とクエン酸を使ったカビの取り方を紹介します。
・クエン酸
・オリーブオイル
・乾いた布
水100 mlに対して、小さじ1の重曹を加えて重曹水を作りましょう。
乾いた布に重曹水を浸して、合成皮革製品のカビを優しく拭き取りましょう。
重曹水で拭いただけだと、油分が取れてしまい、表面が白っぽくなります。それを防ぐために使うのが、クエン酸とオリーブオイル。
クエン酸とオリーブオイルを混ぜ合わせたものを、布に浸して塗り込みましょう。
油分が残らないよう乾いた布で念入りにふき取ります。油分が残ってしまうとカビが繁殖する原因に!
カビが取れない場合は、カビ取りクリーナーを使用するのもおすすめです。革製品に使用できますが、念のため色落ちしないかなどを確認してから使用してくださいね。
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こちらの商品は革製品全般に使用できます。布に含ませて、軽く叩くようにカビを取りましょう。少量を取って拭くだけで落とせますよ。
合成皮革製品にやってはいけないこと
お手入れをしたつもりなのに逆効果だった…ということがないようにしたいですよね。合成皮革製品にやってはいけないことを説明します。
揮発性有機溶剤で拭く
汚れを取るために、ベンジンやシンナーなどを使用しないでください。表面の変質や劣化が起こります。
汚れた状態で放置する
汚れを放置しておくとカビや雑菌が発生します。すると表面に広くカビが繁殖したり、においが付きやすくなります。
水を使って丸洗いする
合成皮革には水洗いできる製品もあります。しかし、ほとんどの合成皮革の製品は丸洗いできません。水分が浸透した状態を長時間作るのは基本的にNGです。裏地などにカビが繁殖し、変形などの可能性もあります。
直射日光にあてる
直射日光に当てると、日焼けが発生し、変色が起きます。
高温の場所に保管する・乾燥機を使用する
高温による表面劣化や変形の可能性があります。
ほかの素材と密着させる
ほかの素材と一緒に合皮をおいておくと、素材によっては色移りする可能性があります。
結構多いですよね…。何となくやってませんでしたか? 少しでも長く使うためにNG行為は避けましょう。
長く使用するために
本革と比較して合成皮革は経年劣化が早いんです。ここでは合成皮革を長持ちさせるために、気をつけたいことを紹介します。
汗や水分、油分を極力付着させないようにする
使う上でまったく汗や油分を付着させないことはできませんが、なるべくすぐに乾いた布で拭き取りましょう。
レザークリームやレザーオイルクリームを使用する
レザークリームを使用することで、合皮の表面を傷めることなく、汚れのみを取り除けます。また、レザーオイルやクリームを使うと、ツヤが出て、防水機能がアップします。
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こちらの商品は、ビーズワックス(みつろう)、ホホバオイルといった天然の素材を使用。トリートメント剤によくあるツーンとする嫌な臭いがしません。撥水性が出て、カビが生えにくくなるなど、少量使うだけできれいに革をよみがえらせます。
通気性の良い場所に保管する
通気性の良い場所に保管することで、カビや雑菌の繁殖を防ぐことができます。ジャケットなどは定期的に陰干しをするとようにしましょう。一般的に合成皮革の寿命は3~5年だといわれています。
合成皮革の表面がはがれてきたりした場合は、プロによる修理も前向きに検討してくださいね。
まとめ
合成皮革は、きちんとお手入れすると長く使うことができます。お手入れのポイントは、汚れが付いたらすぐに拭き取ること。日頃からメンテナンスを行って、お気に入りの合成皮革の製品を大切にしましょう。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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