
靴のカビを落とす方法!革靴・スニーカー・スエードなど予防法も解説
ジメジメした季節に私たちを悩ませるカビ。お風呂、キッチンなどカビが生える場所は多々あるけれど、油断しがちなのが靴!実はカビの餌食になりやすいんです!靴に生えるカビの原因を知り、革靴・スニーカー・スエードの素材別に除去する方法を解説します。
本記事内ではアフィリエイト広告を利用しています
目次
靴にカビが生える原因とは?
そもそもなぜ靴にはカビがは生えやすいのか?原因から解説します。カビの原因は主に4つ。
・高温
・栄養分
・酸素
酸素はどこにでもあるものなのでひとまず置いておくとして、カビが繁殖する最大の原因は湿気。70~80%の高い湿気がカビの繁殖を促進させてしまいます。
また、高温もカビが繁殖する要因。温度としては20~30℃。そのため夏場は要注意なんです。
そして、発生したカビをさらに成長させてしまうのは栄養分。これは靴に付着した皮脂やホコリが当てはまります。
うーむ。どうして世の中は、こんなにもカビが生きやすいようになっているのだろう。そんな世の中で、火に油を注ぐNGな行いが1つあります。
カビの生えた靴にやってはいけないたった1つのこと
下駄箱から靴を取り出してみて、真っ青!カビ、生えちゃってる。そんなときまずどうするか?ここから解説するので、落ち着いて対処してくださいね!
まず、ここで1つ覚えておいてほしいことが。
カビが生えているのを発見したとき、絶対NGなのが水で洗い流そうとすること。
表面が汚れているように見えるため、水洗いしたくなる気持ちはわかります。でも、これは逆効果。カビが繁殖する原因の水分を補給してしまうことになってしまいます。
革靴のカビにカビキラーは使えるの?
革靴にカビが生えてしまった場合、水を使うのが厳禁なことがわかりましたね。それでは、家庭に常備していることが多いカビキラーやキッチンハイターなどのカビ退治用アイテムは使えるのでしょうか?編集部が靴のリペアのプロに聞いてみたところ、
「革靴へのカビキラーやハイターはオススメしません!」
という答えが返ってきました。カビキラーやキッチンハイターがダメな理由や、万が一使ってしまった場合の対処法を覚えておきましょう。
カビキラーやキッチンハイターを使ってはいけない理由
大切な革靴にできてしまったカビ。「今すぐ何とかしたい!」と革靴に直接カビキラーをスプレーしてしまったり、キッチンハイターを入れたバケツなどに浸してしまったりしたら…。お気に入りの革靴が色落ちしてしまう可能性があるんです!
「カビキラーやキッチンハイターのついた部分が、ムラになってしまった…」という失敗が非常に多いため、基本的には使用しないことをオススメします!また、ムラにならなかったとしても、革を傷める原因になることも…。革靴のカビは正しい方法で対処するようにしましょう。
もしもカビキラーを使ってしまった場合は?
もし、うっかりカビキラーやキッチンハイターを使ってしまった場合。できるだけ早く、硬く絞ったタオルで拭き取ってください!
しかし、もしかしたらすでに色落ちしてしまっていることも…。そんな時は、プロにリペアをお願いするのもオススメです。靴専門の業者では、色落ちしてしまった部分のカラーリングや、ひどい場合には染め直しをお願いすることも可能です。
費用はかかりますが、大切な革靴とこれからも長く付き合っていきたいなら、お願いしてみましょう。
プロに依頼する
革靴のカビには「重曹×アルコール」
天然の革だとカビが繁殖しやすいです。革靴に白カビだなんて、目立ちやすくてもうはけない…高かったのに!
いえいえ、とりあえずカビをしっかり除去して復活させましょう。
・布
・重曹
・除菌用アルコールスプレー
・新聞紙
・靴用クリーナー
・靴用クリーム
まずは表面についている細かいゴミを払い落とします。革靴用のブラシでブラッシングしましょう。いつも使っているブラシでOKです。
布を濡らして、重曹を少しずつつけます。この重曹をつけた布で、靴全体をこすりましょう。
重曹は、弱アルカリ性。弱アルカリ性のものは、カビを取り除くのに適しているんです。
除菌用のアルコールスプレーを吹き付けましょう。
もちろん靴の内側にもカビは潜んでいます。表面にも中にもしっかりスプレーしてくださいね♪
まれにアルコールスプレーで革靴が変色することがあります。
まず、革の色が変わらないかを確認することをおすすめします。かかとが入る部分など、目立たないところに少しだけ吹き付けてみてください。
アルコールスプレーを吹き付けたら、そのまま2~3日ほど日陰で乾かして除菌します。靴の中に丸めた新聞紙を入れて乾かせば、水分をしっかりとることができます。
革靴は、デリケートで乾燥にも弱いため、直射日光はNG。陰干ししましょう。
革靴用のクリーナーで汚れを落とします。布、またクリーナー専用のクロスなどに、クリーナーを小指の第1関節分くらいをとってください。これで片足分です。全体にうすーく伸ばすように塗っていきます。
おすすめ
[PR]

今回使ったのは、こちらのエム・モゥブレィのクリーナー。軟水をベースに作られているためソフトで革にやさしいタイプ。革靴、レザーのスニーカーやパンプスに雨染みや汚れがついたときはこちらを使うのがおすすめ。
これで、古いワックスやクリームなどの汚れが落ちていきます。
こちらも普段使っている靴用クリームで。せっかくだから、いつものお手入れもしっかりやっておきましょう。
靴用クリームは、革靴用のブラシに小豆やコーヒー豆1粒分くらいをとって全体に塗っていきましょう。これも片足分です。
天然革が使われている革靴は、繊維そのものがカビの栄養分になってしまうのです。スニーカーや合皮など化学繊維の靴は、カビの栄養分になる心配はないのに…。
革靴は普段から念入りに乾かしてお手入れしましょう。さもなくば、カビにやられてしまいます。
スニーカーのカビには「重曹×酸素系漂白剤」
スニーカーは素材によっては丸洗いができます。目に見えないカビは除菌を目指しましょう!
しかし、厄介なのは黒カビなどの目に見えるカビ。これらのカビは、漂白剤を使って落とすことになります。
漂白剤が使えるのは、赤色、黒色のカビ。ただ、赤色、黒色のカビは、繊維の中に深く入り込んでいます。何度か漂白剤を使っても色が薄くなるだけで、完全には落ちない場合があるのです。
完全にキレイにしたいという場合は、クリーニングに出すことをおすすめします。
色物のスニーカーは、残念ながら、漂白剤が使えません。
漂白剤を使うと色落ちしてしまいます。でも、白スニーカーであれば、漂白できます!
スニーカーのカビを「重曹」で除去
それではカビを退治するところからやってみましょう。
・バケツ
・重曹
・靴用石けん
・雑巾
・新聞紙
最初に靴ひもをはずしましょう。表面にホコリやゴミなどがついている場合は、靴用タワシでゴシゴシして落としましょう。
バケツに靴が完全に浸かるぐらいの量のお湯を入れます。水温は50℃ぐらい。そこに大さじ2杯分の重曹を入れてかき混ぜます。靴と靴ひもを中に沈めたら、そのまま3時間ぐらい置いておきます。
靴用石けんをスニーカーの表面にこすりつけて、靴用タワシでとにかくゴシゴシ洗いましょう。
雑巾で水分を拭き取って、1~2日ほど乾かします。スニーカーは、革靴とは違ってそれほどデリケートなものではありません。そこで、除菌力の期待できる天日干しをおすすめします!乾きやすいように、丸めた新聞紙を靴の中に入れましょう。
しっかり乾いたら完了です。靴ひもを結び直しましょう。
スニーカーのカビを「重曹×酸素系漂白剤」で漂白
白いスニーカーに黒カビが点々と…。そんなときは、漂白剤を使ってみましょう!おすすめは、酸素系漂白剤。
塩素系の漂白剤はNG!
塩素系の漂白剤は、アルカリ性の成分が多く入っています。アルカリ性のものは、すすぎ残しがあると、天日干しした際に日光の紫外線と反応して黄ばんでしまうことがあるのです。
・バケツ
・重曹
・酸素系漂白剤
・ゴム手袋
・雑巾
・新聞紙
漂白するときにも、最初に靴ひもをはずします。靴用タワシでゴシゴシして汚れを落としましょう。
バケツにスニーカーがつかる程度の量のお湯を張ります。温度は50℃ぐらいがちょうどいいです。バケツに重曹を大さじ1杯、漂白剤を大さじ1杯入れます。靴と靴ひもを中に沈めたら、そのまま30分ほど置いておきましょう。
漂白剤は、皮膚に触れると荒れてしまいます。必ず、ゴム手袋をつけた状態で、漂白剤を入れましょう。
漂白剤を使っているので、靴用石けんは使わなくてOK。靴用タワシでゴシゴシ水洗いしましょう。このときもゴム手袋をつけるのを忘れずに!
雑巾で水分を拭き取って、1~2日乾かします。ここでも天日干しをおすすめします。中に丸めた新聞紙を入れてしっかり乾かしましょう。
白スニーカーは白さが命。カビも黄ばみも漂白して、むきたてのゆでたまごみたいに仕上げたいですね。
スエードの靴のカビには「アルコールのみ」
靴の中でも非常に厄介なのがスエード。丸洗いができず、汚れも落ちにくいから困りもの。
なんてったってスエードは、起毛革といって革の一種。革靴と同じくらいデリケートなのです。そのため、手順も革靴と基本的に同じになります。
・除菌用アルコールスプレー
・布
・新聞紙
・防水スプレー
最初に、スエード用にブラシを使って、靴の表面についている汚れやホコリを払い落としましょう。
おすすめ
[PR]
スエードは、デリケートな素材。ゴシゴシ拭くことには向いていません。そこで、アルコールスプレーのみで除去しましょう。スプレーを靴の内側と外側に、全体がしっとり濡れる程度に吹き付けます。
スプレーし終わったら、水で濡らした布で靴全体を拭きます。毛並みに沿って優しく行うのがコツ。
新聞紙を丸めて靴の中に入れ、2~3日ぐらい陰干しします。スエード靴は天日干しすると傷んでしまうため、必ず日陰で。
完全に乾いたら、防水スプレーを吹き付けて完了です。
おすすめ
[PR]
スニーカーは丸ごと洗い。革靴・スエードは優しく。これが鉄則です。これでカビをしっかり退治!
靴にカビを生やさないためにできる3つのこと
カビ退治の方法はコンプリートしたものの、そもそもカビを生やさないことがすごく大事なのです。赤カビや黒カビは、一度生えてしまうと取り除くことが非常に難しいもの。
靴にカビを生やさないためには、とにかく下駄箱に湿気をためないことが重要なのです!
靴を収納する前にしばらく乾かす
脱いだ靴をすぐに収納してはいませんか?これが最大のNG事項。脱いだばかりの靴は汗や雑菌でいっぱい。熱もこもっています。特に、素足で履いた靴なんて最悪です。カビ繁殖の原因のオンパレード。
脱いだ靴は、必ず2~3時間ほど陰干ししてから収納しましょう。雨の日はより長時間、念入りに。
靴を乾燥させる靴乾燥機なんて商品もあります。価格は、3,000~4,000円ほど。カビがひどいと感じたら、購入を検討してみてもいいかもしれませんね。
玄関や下駄箱の換気
下駄箱そのものがカビにやられてはいませんか?これはもう致命傷です。カビは胞子で広がりながら繁殖するもの。下駄箱にカビが生えてしまったら、そのまま靴にもカビは生えてしまうのです。
普通に生活していると、玄関や下駄箱には、靴が吸った湿気がかなり溜まってしまいます。天気のいい日、玄関と下駄箱を開けて換気をしましょう。扇風機を当てて空気を循環させるのも1つの手。玄関に除湿剤を置くのもいいですね。
下駄箱の掃除を定期的に
下駄箱にゴミや砂、ホコリが溜まっていませんか?これらが水分を吸い取って下駄箱に湿気がたまってしまいます。ちゃんと下駄箱を掃除することをおすすめします。
下駄箱の簡単な掃除方法
それでは、簡単にできる下駄箱掃除の方法をご紹介します。一番いいのは、こまめにお掃除すること。でもその前に、思い切って下駄箱を大掃除しておくと、これからカビを予防するのも楽になりますよ。
・雑巾
・歯ブラシ
・小さめのホウキ
まずは、中を掃除するために靴や小物を全て取り出しましょう。この機会に陰干しして湿気を飛ばしたり、お手入れするのもいいですね。外に出す場所がないときや雨の日には、新聞紙を敷いた室内に置いておくといいでしょう。できれば晴れた日の作業をオススメします。
下駄箱の中には、靴についていた砂やホコリがたまっています。ホウキで掃き出して、全てのゴミを取り除きましょう。時短したい場合は、掃除機で吸い出してしまうのもOKです。ハンディ掃除機があると便利ですよ。
靴箱の中は暗めなので、なかなかこれという汚れは見つからないと思います。まずは、靴箱の中すべてを磨きましょう。アルコール除菌スプレーを吹き付けて、雑巾で拭いていきます。雑巾を見ると、かなりの汚れが落ちたことがわかるはずですよ。
そして、アルコールスプレーを使っても落ちない汚れを発見したときは?もしかして、その汚れは「カビ」かもしれません。下駄箱の中にもうカビがあったら、大切な靴が危険です。そのため、しっかりとカビを取り除くことが大切になります。
カビを退治するには、塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を使います。カビに効く塩素系漂白剤を吹き付けて、数分間待ってから、捨ててもいい布で拭き取ってください。塩素系漂白剤を使うときには、ゴム手袋をして換気をするなど、取り扱いに注意が必要です。
ここで注意したいのは、漂白剤での色落ちです。強力な薬品で棚が色落ちする可能性もありますので、一度目立たない場所で使ってみて、大丈夫かどうか確認しておきましょう。
スプレーを使った後は、湿気が下駄箱の中に残っています。30分ほど、下駄箱の扉を開けておきましょう。
同時に、玄関のドアや廊下の窓を開けて、その空間全体の通気性を良くしておくと早く乾きます。換気のためには、やっぱり晴れた日に下駄箱掃除を始めたいところです。
換気中は待ち時間になりますので、この時間に靴のクリーニングを進めましょう。全部磨き上げるのは大変ですが、それぞれの靴についた土・泥などを落としておくだけでも、大きな違いが出ます。歯ブラシで靴の底をブラッシングして、きれいにしておきましょう。
換気が終わって、靴がきれいになったら、下駄箱に詰め直しましょう。このとき、隙間なく詰めてしまうと通気性が悪くなってしまいますので、ある程度余裕がある収納をするようオススメします。もう履かないと思った靴があれば、思い切って断捨離してしまいましょう。
まとめ
久しぶりに履こうと思った靴。白いカビがびっしりついていたときの絶望感といったら…。やっぱりそんなことになる前に、防カビをしっかりしないとね。とにかく湿気を撃退。これにつきます。
修理の世界を、もっと身近に。Instagramで大切なモノをもっと大切にする世界を知ろう!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がユアマイスター株式会社に還元されることがあります。
※本記事のコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
