エアコンの取り付けは工具が沢山必要!?自分でやる場合の手順とは?
エアコンは購入時に業者が取り付けを行うことが一般的ですね。
ですが、取り付けには費用が発生するため、 節約のために自分で取り付けをしたいという人もいるのではないでしょうか。
エアコンの取り付けは難易度の高い作業になりますが、自分での取り付けも可能です。
今回は、エアコンをDIYで取り付ける場合に必要な工具や作業方法、取り付け後のチェックポイントをご紹介します!
エアコンを取りつける前に確認すべきこと
エアコンはメーカーによりサイズも異なり、エアコン本体(室内機)や室外機の設置場所によっては取り付けができない場合もあります。
配管を通す位置、エアコン専用のコンセントの位置を確認し、エアコン本体と室外機が設置できる場所であることを確認しておきましょう。
なお、エアコンは普通のコンセントには接続できないため、電圧が異なる場合は電圧変更に伴う作業も必要です。
エアコン取り付け準備
エアコンを取り付けにはいろいろな部材や工具が必要です。
購入が必要なものは事前に揃えておきましょう。
また普段のDIYでは使わない工具もあるので、レンタルなども検討してみるといいですね。
自分でエアコンを取り付ける手順
必要な部材や工具を揃えたら、取り付け作業に入ります。
エアコンを取り付けるときは、脚立を置いたり、工具を落としたりして床や壁を傷つける恐れがあります。
周囲の壁をビニールシートで覆い、厚手の養生マットや不要になった毛布を敷くことで、キズや汚れを防止できます。
エアコンは室内機と室外機を繋ぐ配管を通すための穴が必要です。
最近のマンションや戸建ての住宅には配管用の穴(貫通スリーブ)があることがほとんどですが、穴がない場合や、穴がない場所にエアコンを設置したい場合はコアドリルを使い、自分で穴をあけなければなりません。
室内機を壁に固定するための据付版(背板)を取り付けます。
貫通スリーブの位置や配管の接続場所を確認しながら場所を決めましょう。
場所が決まったらボードアンカーを打ち込み、据付板を壁に頑丈に固定します。
据付版を取り付けたら、配管用の穴に室内機と室外機をつなぐ配管(ドレンホース・電線・冷媒配管)を通します。
電線はビニール製の絶縁体で保護されているので、ニッパーやカッターを使い電線の先をむいて、接続できる状態にしておきましょう。
室内機を据付版にあるツメに引っかけて、室内機を取り付けます。
据付版ツメとエアコン本体正しく合わさっていないと、落下の危険があるので注意しましょう。
室内機と室外機をつなぐ電線は3本(赤・白・黒)です。
それぞれの基盤側にも色がついているので、色に合わせ接続してください。
配管の見た目が気になる場合は、化粧カバー(スリムダクト)で隠すことができますよ。
「フレア加工」とは配線パイプ内にある銅管の端をラッパ状に広げて接続できるようにする作業です。
専用工具が必要になります。
フレア加工が正しくできていないと、冷媒ガスが漏れたり、エアコンの電力効率が下がってしまうので慎重に行いましょう!
室内機側と室外機側の冷媒管を接続します。
加工した配管のフレア部分をつぶさないように、トルクレンチやスパナなどの工具を使ってフレアナットを締めます。
接続が緩いと、冷媒ガスが漏れる原因となるのでしっかりと閉めましょう。
エアコンの排水を通すためのドレンホースを接続します。
ホースの端は、ドレン水が出ても良い場所(ベランダの排水溝の穴など)まで伸ばしましょう。
室外機に、室内機から伸ばした配管を取り付けます。
冷媒配管には受け取る側と送り出す側があり、配管の太さを確認して間違えないように接続してください。
冷媒配管の接続が正しく行われていないと、空気が漏れて真空引き(エアパージ)を正しく行うことができません。
真空引き(エアパージ)とは配管内部を真空にする作業です。
真空ポンプや真空ゲージを使い、内部にある水分などの不純物を取り除き、規定圧以下になるよう作動させます。
真空引きを行うことで、消費電力を抑え、正しくエアコンを機能させることができるので、エアコン取り付け工事の中でも重要な作業です。
六角レンチを使い室外機にあるバルブを細い管(二方弁)、太い管(三方弁)の順に緩めて冷媒ガスを開放しましょう。
ガスの開放ができたらバルブキャップを締めます。
貫通スリーブ箇所をパテ埋めして隙間をなくし、室外機の全面パネルを戻します。
取り付け後のチェックポイント4つ
作業を終えたら、必ず試運転をし、正しく取り付けられているかをチェックします。
吹き出し口 冷房
暖房の試運転を行い、風が出るか。
ドレンホース
室外機の露受け皿に水を流し、ベランダのドレンホースから排水されるか。
室内機
冷房運転にし、熱交換器が冷えているか。
また、水滴が落ちてこないか。
室外機
室外機のファンが回るか。
上記を確認し、問題がなければ、エアコンの取り付け工事は完了です。
もし、問題が発生した場合は、再度手順を見直し、原因となる箇所を探しましょう。
まとめ
自分でエアコンを取り付けると施工費や出張費を節約することができます。
ただし、自分で作業する場合にもいろいろな部材や工具の準備が必要です。
手順を確認してから行いましょう!
作業をするときはしっかりとリスクを理解し、作業に不安がある場合はプロに依頼することも検討しましょう。