ハクビシンは自分で駆除できるの?市販グッズを使った予防も紹介!
ハクビシンは、見た目はイタチのように可愛らしいですが、その実態は「害獣」です。放っておくと被害が広がる可能性があります。そんなハクビシンは自分で駆除ができるのかを解説。市販グッズを用いてできる対策からハクビシンが寄ってくる原因までを紹介します。
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目次
ハクビシンを駆除しないとどうなるの?
ハクビシンは器用ですばしっこく、小さな隙間も潜り抜けることができます。そんな彼らがもたらす被害とは、一体どのようなものなのでしょうか。
被害の主な原因になるのは、ハクビシンの糞尿です。私たち人間や家屋に実害を及ぼす可能性があります。
糞尿、食べ残しによる悪臭
ハクビシンのフンは他の動物に比べて臭いが少ないことが特徴ですが、尿は匂いがきつく、さらには縄張りアピールのために、肛門付近の臭腺から黄色い分泌液を出します。これが悪臭の原因になります。また、持ち込んだエサによる悪臭も被害の1つです。
天井裏、床下の破損
ハクビシンは一カ所に糞をする「溜め糞」という習性を持っています。天井裏や床下を巣にすると、そこに糞尿が溜まるため、重みに加えて積もった箇所の木材が腐食し、天井裏が抜けてしまう事態につながります。
ダニ、ノミによる身体のかゆみ、咳の原因
ハクビシンにはダニ、ノミがたくさんついています。放置すると家屋内で繁殖してしまうことになり、ペットや小さな子どもにも危険が及びます。主な症状としてはアレルギーによる咳や、ダニに噛まれた皮膚炎などが挙げられます。
犬や猫もノミアレルギー性皮膚炎にかかってしまう可能性があるので危険です。
毛の無いハクビシンは疥癬症(かいせんしょう)を持っているため非常に危険です。疥癬は人間や動物にも感染します。絶対に近づいてはいけません!
そもそもハクビシン駆除は自分でできるの?
ハクビシンを自分で駆除するには役所に行って捕獲許可を得る必要があります。ハクビシンは害獣ですが、「鳥獣保護管理法」で保護対象とされる動物のため、個人での捕獲や駆除が禁止されています。
仮に自分で駆除するとしても「狩猟免許」が必要ですが、国家資格であり、限られた人しか取得できません。
それに、申請から許可が降りるまでに最低でも2週間ほどかかってしまうので、その間に被害が広がってしまう可能性もあります。
自分でできるハクビシンの対処法
自力駆除は時間も労力も使うので素人判断で進めないのがベターです。まずは下記の2点を取り組み、ハクビシンによる被害を食い止めましょう。
・寄せ付けないための予防対策
もしハクビシンを見かけても、絶対に触らず、近づかないでください。
ハクビシン対策ができるおすすめの市販グッズ
もうこれ以上のハクビシンの被害を拡大させたくない、駆除はできなくても追い出したいという方に向けて、ここからは自宅で手軽にできる方法と、ハクビシンを寄せ付けないためのグッズをご紹介します!
忌避剤
忌避剤(きひざい)とは、害獣などの有害動物が嫌う匂いや味を用いて、近寄らないようにする薬剤のことを言います。
ハクビシンは嗅覚が鋭く、にんにく、唐辛子、ガソリンなどの強い匂いを嫌います。ハクビシン用の忌避剤には、これらのハクビシンが嫌う成分が含まれています。
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忌避剤の使い方
・屋外→庭先にペットボトルや木、柵や支柱に巻きつける
こちらの忌避剤は、置くだけ、吊るすだけで簡単に対策ができます。効果の持続目安は1年ほどのため、処理に手間取りません。
・出入り口と思われる場所を最後に回して、数日に分け、侵入経路を「通せんぼする」イメージで設置してください。
・ハクビシンの寝床と思われる所に直接置くと、より効果的です。
・屋外の場合、ハクビシンの高さに合わせて地面から10センチほど離して吊るしておくとより効果的です。
・すでにハクビシンの被害に遭っている場合、フンからダニ、ノミが発生して付着する可能性があります。メガネ、手袋、マスクをしっかりつけてから対策しましょう。
・皮膚についた場合には、よく石鹸で洗い流してください。
また、忌避剤の中には、ウルフピー(オオカミの尿を用いた忌避剤)がありますが、ウルフピーは臭いがとてもきつく、使用する際にはご近所に影響が出る場合もあります。
さまざまな害獣に効果が期待できると言われていますが、最悪の場合、ご近所トラブルにも繋がるため、ウルフピーを購入する前にハクビシン用の忌避剤を試してみるのがおすすめです。
超音波
超音波はハクビシンにとっては不快なもの。市販の超音波発生器を設置すると、ハクビシンが寄ってこなくなる可能性があります。ただし、音は慣れてしまうので、先ほどの忌避剤と併せて使用するといいでしょう。
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使い方は、庭先や玄関などに設置するだけ。ハクビシンだけでなく、アライグマなどにも効果があるので困っている方は設置を検討してみてください。
・犬や猫を飼っている場合は影響が出る可能性があるので十分に気をつけましょう。
・庭でペットを遊ばせる場合はスイッチを切ってください。
ハクビシンの侵入予防を自分で行う
忌避剤を使ったり、プロに駆除を頼んだりしても、またハクビシンが侵入してくる可能性はあります。再発を防ぐためには、ご自身で、家の周りの環境作りを行うことが必要になってきます。
ここで紹介する予防法は、お金をかけずにできる工夫です。普段の生活から見直せる行動なので、予防グッズと合わせて試してみてください。
【ハクビシン予防その1】ハクビシンのエサ場を作らない
エサ場を作らないために、次の2点のような工夫を心がけましょう。
エサを家の周りに放置しない
ハクビシンは雑食です。人間の食べ物は彼らにとってはご馳走。小動物や虫なども食べますが、大好物は甘い果物です。庭や畑で育てている作物は、彼らにとって最高のエサになります。作物の周りには柵やネットを設置し、収穫したものを外に放置しないようにしましょう。
このようなものを安易に庭先に置いておかないということが、ハクビシンを家に棲みつかせないための第一歩になります。
収穫する前のまだ熟していない状態でも食べられてしまうときは、もうその家にすみついてしまっている可能性が高いです。そのときには業者さんに依頼して対応してもらいましょう。
ゴミをしっかり捨てる
野菜や果物などの生ゴミ、洗っていない甘い飲料のペットボトルや缶の匂いに釣られて、ハクビシンが人間のゴミ捨て場や庭先を荒らしにやってきます。
また、ゴミを置いておくことでハクビシン以外にカラス、アライグマなどの他の害獣の餌にもなるので、最悪の場合、被害がより広まってしまいます。
ゴミの回収日の朝に出すなど、自治体の定めたルールを守ってください!公共のゴミ捨て場での害獣トラブルは、そのままご近所トラブルにも繋がります。
【ハクビシン予防その2】庭の草木をしっかり剪定する
ハクビシンは賢い動物です。隠れる場所があるとわかればその家に侵入してきます。特に敷地が広く、畑や庭に背の高い草木が生い茂っているところにハクビシンは侵入してきます。
草が生い茂っている場合
雑草が生い茂っている場所はハクビシンにとって絶好の隠れ家になります。ハクビシンは侵入した家屋の屋根裏に巣を作ることからもわかるように、見えづらい位置を好みます。だからこそ、庭の雑草をきちんと処理しておき、隠れ場所を増やさないようにしましょう。
木の枝が伸びきっている場合
また木の枝が伸びていると、その枝を伝って家屋に開いた隙間に入ってくる原因になります。木の枝をきちんと剪定しておき、家屋への進路を断ちましょう。ハクビシンには、木に登れるぐらいの運動能力がありますのが、猿のように木から木へと飛び移ったりすることは滅多にありません。
ハクビシン駆除はプロにおまかせ
自分で行うにはむずかしいハクビシン駆除ですが、ユアマイスターなら、お住まいの地域からハクビシン駆除のプロを探して依頼できます。そこでプロのハクビシン駆除の詳細をみていきましょう。
ハクビシン駆除の内容
ハクビシン駆除は「ヒアリング→駆除方法の説明→駆除開始→清掃・再発防止」の流れで進んでいきます。
ヒアリングで被害状況を把握したのち、各家庭にあった方法で駆除をプロが行います。さらに清掃や再発防止まで入念に行うため、再発防止に繋がります。
ハクビシン駆除の料金・作業時間
各家庭の被害状況によりますが、編集部が調べたところ、料金目安は3~7万円ほどで、作業時間は1回あたり2~3時間、調査や捕獲確認などにより複数回の訪問が必要になります。
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ハクビシン駆除の依頼は悪徳業者に注意
ハクビシンを駆除するには自治体からの許可と、狩猟免許が必要です。ハクビシンの完全駆除は素人ではほとんど不可能に近いため、主に業者さんが駆除を行なっています。
そのような状況につけ込んだ悪徳業者が一定の数いるということは、残念ながら事実です。例えば、作業の質が低かったり、さまざまなオプションがついて、最終的に請求される代金が異常に高いといったことがあります。ここでは、そのような悪徳業者の見分け方をいくつかご紹介します。
表示価格が異常に低い
これは、ハクビシン駆除のプロに限らず、害獣駆除業界での悪徳業者の共通点です。
ハクビシンの駆除には、追い出し、進入路をふさぐ、糞尿の掃除、捕獲した場合の処分、再発防止のための薬剤散布など、1回の作業でやるべきことがたくさんあります。
また、対象範囲が広いほど、薬品の使用量が増え、作業人員も必要になるため、範囲によって費用が変わります。他社と比べてあまりにも安すぎる場合には、作業代がオプションとして後からついてきて、最終的な金額が異常に高くなる可能性があるため注意しましょう。
ネットの表示価格だけで判断せずに、事前に複数の専門業者から見積もりを取ることをおすすめします。
狩猟免許を持っていない
狩猟免許は、ハクビシンを捕獲する場合のみ必要になるものなので、追い出しを選ぶ場合には問題ないと思う方もいるでしょう。しかし、それは間違いです。
狩猟免許を持っていない業者は、必然的に対応できる駆除依頼が少なくなります。その分、利益を出すために、作業ごとの単価を高くするという手段を取らざるを得ないでしょう。
そして、そもそもハクビシンに関する知識が不足している可能性もあるので、免許の所持は必ず確認しましょう。
ハクビシンに関するQ&A
Q.ハクビシンにバルサンは効くの?
A.バルサンだけでは難しいでしょう。バルサンは害虫駆除を目的とした商品です。煙を嫌がる可能性はありますが、ハクビシンを完全に追い出せるとは言えません。
ハクビシンがまた戻って来るケースも十分にあります。 再び入り込めないように、再び入り込めないように、家屋や庭の害獣が侵入できるような出入り口をふさがなければなりません。
Q.ハクビシンの駆除は申請書が必要なの?
A.必要です。自治体に鳥獣捕獲許可を申請してください。
ハクビシンをはじめとする野生鳥獣は、「鳥獣保護法」で保護されており、狩猟期間を除き、許可なく捕獲することはできません。
申請から許可までは約1~2か月かかることもあるので、早めに行動しましょう。
Q.忌避剤はどこに売っているの?
A.ホームセンターやAmazon、楽天市場などのオンラインショップでも販売しています。
Q.ハクビシン駆除で補助金は出るの?
A.一部の地域によっては罠の購入補助、設置補助金などが市から支給されます。
ハクビシンの罠となる箱罠はホームセンターで購入が可能です。
自治体によっては、農家の方や土地を所有していることが条件になっていることがあります。ご自身が補助金の支給対象内かしっかり確認を取りましょう。
ハクビシンを駆除して快適に過ごそう
ハクビシンを家から遠ざける方法から、プロに依頼する際の悪徳業者の見分け方までを紹介しました。基本的には駆除実績のある業者に頼むことをおすすめします。そしてたびたび被害に遭わないために、お金をかけずに自分でもできる対策を行なっていきましょう。
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