ムカデの駆除ってどうやるの?室内・部屋の外での対策法を徹底解説!
この世には、いると非常に不快になる部類の虫がいます。ムカデもまた、多くの人が忌み嫌う虫の一つ。絶対に家に入れたくない方、多いと思います。しかも、ムカデの牙には厄介な毒があるそうな。
そんなムカデの生態や危険性、その対策法について、詳しく知らない方も多いと思います。そこで今回は、ムカデの駆除・対策の方法と、生態や危険性についてまとめました!
家にいるムカデを駆除する方法
今まさに、ムカデが目の前にいる!とか、ムカデが家のどこかに隠れた!という人向けに、すぐにできる対策を紹介していきます。こんな記事をじっくり読んでいる暇なんてないです、すぐに対策するようにしましょう!
目の前にムカデがいる場合
目の前のムカデは、勇気があるならティッシュでくるんでポイで処分しても良いのですが、ムカデはくるんでゴミ箱に入れただけではまた部屋に戻ってきてしまうかもしれませんので、あまりおすすめしません。ムカデを触るのは気分的にもよろしくありませんし、別の方法でやっつけましょう!
殺虫剤を使えば楽に駆除ができます。ここで使用するのは、エアゾールタイプの殺虫剤。ムカデに吹きかけるだけで、らくらく駆除ができますよ。
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エアゾールとは、液体や粉状の薬剤を、ガスの力で押し出すことで霧状にすることができる製品です。霧状になるため広い範囲に散布でき、しぶといクモやムカデに優れた殺虫効果を発揮します。ワンタッチで通常噴射とノズル噴射の切り替えもできる優れものですので、ぜひ使ってみてください!
方法に関わらず、駆除作業を行うときは、なるべくビニール手袋をするようにしましょう。
後述しますが、ムカデの牙には毒があるので、直接触れると危険なのです。
ムカデが家のどこかに潜んでいるとき
ムカデがどこかに隠れてしまうと、上記のような直接的な手段はとれなくなってしまいます。そんなときは、別の方法をとるしかありません。姿が見えないムカデを駆除する方法を、2つほどご紹介しましょう。
まず1つ目は、部屋中に薬剤が広がるくん煙剤やくん蒸剤を用いる方法です。部屋全体にムカデの嫌う煙を広げることで、逃げ場をなくしていきます。
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使い方は、ペダルを踏むだけ。簡単ですね。しかも、害虫駆除だけでなく、害虫の侵入防止効果もあるので大変おすすめです。効果が1カ月も持続するのも強みです。
次に、一風変わった方法をご紹介します。
用意するもの
・大きなビニール袋(ゴミ袋など)
・水を浸み込ませた雑巾(3~5枚)
手 順
1. ゴミ袋などの大きなビニール袋を敷く
ビニールは切り開いて一枚に広げて、ムカデを見失った場所に敷きます。これは、雑巾から染み出る水を受け止めるためです。
2. ビニール袋の中心に雑巾を重ねて置く
水をたっぷり染み込ませた雑巾を、広げたビニールの上に重ねて置きます。雑巾を置くときは、盛り上げて重ねるようにすることが重要です。
ムカデには、盛り上がった場所の頂点に登ろうとする性質があります。雑巾を重ねて置くのは、この性質を利用するためです。このとき、雑巾は押し固めずに隙間が残るようにしましょう。
3. 雑巾の隙間に入ったムカデをそのまま捕獲する
ムカデは水に引き寄せられて、雑巾の盛り上がりに登っていきます。ここで、重なった雑巾の隙間はムカデを捕まえるトラップの役割を果たします。隙間におびき寄せてしまえばムカデは動けないので、らくらく捕獲できます!
4. ムカデを放すか熱湯を浴びせて殺虫する
翌朝に、ビニール袋ごとゆっくり外に出しましょう。捕まえてしまえばもうこっちのものです。どこか遠くに放すか、不安なら駆除してもいいでしょう。
ムカデを家に入れさせない方法
ムカデの対策として一番良いのは、そもそも家にムカデを入れさせないことです。4つの方法を紹介しますので、一つ一つ見ていきましょう♪
侵入口を塞ぐ方法
まずは、一番シンプルで簡単な方法から紹介していきましょう。
ムカデは、家の中にある小さな隙間から侵入します。この隙間を徹底的にふさいで、侵入を防ぐのです。
ドア・窓は開けっ放しにしないようにしましょう。また、網戸の隙間からも入り込んでくるので、そこも要チェックです。
換気扇、屋根裏、床下、水回り(排水部分)などの隙間も侵入経路ですので、しっかり塞ぎましょう。例えば、水回りであれば排水部分にネットを、換気扇にはカバーをかけましょう。
侵入口を塞ぐ方法は、特別な道具を使わず手間もあまりかからないので、何をしようか迷ったらとりあえずここから対策するのがおすすめです!
ムカデは乾燥に弱い!除湿をする方法
ムカデは乾燥に弱く、ジメジメしたところを好みます。そのため、湿ったところに集まる傾向があります。そこで、換気のしにくいところなど、湿気のたまりやすいところに乾燥剤を置きましょう!
砂を盛ったり、排水溝を掘ったりして、庭の土壌の排水を改善するのも効果的です。
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乾燥剤・除湿剤でお悩みなら、こちらの備長炭はいかがでしょうか。汎用タイプなので、どこに置いても活躍するのが強みです。臭いを取り除く効果もある優れものです。
エサとなる虫を駆除する方法
当たり前のような感じもしますが、エサとなる虫がいるから、ムカデは生きていられます。
逆に言えば、エサとなる虫がいないところにはムカデはいません。つまり、ムカデが食べる虫を私たちが駆除してしまえば、ムカデの撃退につながるわけです。
ムカデの好物はゴキブリです。ゴキブリを駆除するときは、色々方法はありますが、ホウ酸団子を用いる方法がおすすめです。ホウ酸団子の効果で脱水状態になったゴキブリは、水場に集まってくるため、ゴキブリ駆除の後の掃除が楽です。
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ホウ酸団子なら、こちらの「ホウ酸 ダンゴ」がおすすめです。名前はシンプルですが、効果は確かです。この商品の一番の売りは、大型ゴキブリも駆除できること。大きなゴキブリが出没しそうなご家庭におすすめです。
香りで防虫する方法
香りで防虫する方法も効果的です。この方法で防虫するときは、ムカデが嫌がるものを使うようにするのがコツです。ムカデは、防虫剤にも使われることのある樟脳(しょうのう)、ヒノキ、ハッカ、ローズマリーなどのハーブの香りが苦手です。これらの使用を検討してみると良いでしょう。
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香りでムカデを撃退したいなら、ハーブや防虫剤もいいですが、ヒバ油もおすすめです。実はヒバ油は、ムカデを撃退するのにとても効果的なのです。お部屋にスプレーして使いましょう。
以上の方法で対策しようと思ったけど、使い方が良くわからないとやっぱり不安。そんなときは、業者さんに依頼してしまうのも一つの手です。業者さんは、薬剤を使って駆除・撃退を行います。そのため、業者さんに依頼するタイミングは、自分で薬剤を使うか検討するときが良いでしょう。
ムカデの生態まとめ
ここまでムカデの駆除・撃退の方法について見てきました。しかし、そもそもムカデってどんな虫か、詳しくは知らない方も多いことでしょう。そんなわけで、ムカデの生態についてまとめておきましたので、ぜひご覧ください。
行動・習性
ムカデは、捕食性の虫です。ムカデが餌とするのは、先ほど挙げた好物のゴキブリの他、小さな昆虫、クモやミミズなどです。普段はじっとしていますが、お腹が空くと餌を求めて素早く動き回ります。人間にも見境なく噛みつくので注意しましょう!
活動時期
ムカデは、湿気を好むため、梅雨に最も活動が活発化します。そのため、6~8月は特にムカデの被害が多いです!要注意ですね。
また、ムカデは夜行性です。布団に忍び込んで人間を噛むこともあるそうです。くれぐれもお気をつけ下さい!
ムカデが好む環境
ムカデは、暖かいところを好む虫です。18℃以上になると特に動きが活発化します。逆に、冷たいところでは活動が鈍化し、10℃以下になると動きを停止します。ですので、12~2月あたりはムカデの被害を心配する必要は無いでしょう。
甘く見ていると痛い目を見る!?ムカデの害・毒性を紹介
ここまで読んでくれた方の中には、そもそもなんでムカデってこんなに目の敵にされてるんだろう?と思った方もいるかもしれません。ここでは、ムカデの害や毒性について見ていきましょう。
見た目が気持ち悪い
これが、ムカデが嫌がられる最も大きな理由です。たくさんいた日にはもう気持ち悪くてしょうがない。モザイク無しでは見せられないような惨状になることも。これを家に招きたいなんて思う人はそうそういないはず。
とはいっても、これだけがムカデが嫌われる理由ではないんですけどね。
ムカデの牙には毒がある
ムカデに噛まれると、直後に激しい痛みがきて、赤くなり腫れてきます。これは、ムカデの牙に毒があるからです。
ムカデは攻撃性が高く、接触した瞬間に牙で噛みついてきます。そして、噛まれると牙から毒が出てきて、噛まれた箇所が炎症してしまうんです。
また、ムカデは生命力が高く、体がちぎれていても生きていることがあります。そのため、死んでいるように見えても油断せず、素手では触らないようにしましょう!
駆除作業の際はビニール手袋をつけて、手を守るようにしましょう。
アナフィラキシーショック
ムカデの毒が体内に入ってしまうと、アナフィラキシーショックというアレルギー症状を発症することがあります。起こる症状は、皮膚症状が中心ですが、体質によっては気管が収縮して、呼吸困難になってしまうこともあるんです。ムカデの毒は決してあなどれるものではありません!注意しましょう。
ムカデに噛まれたときの対策法
先ほどお伝えした通り、ムカデには毒があります。当然、毒をそのまま放置しておくのはたいへん危険です。もしもの時のために、ムカデに噛まれたときどうすればいいか、確認しておきましょう。
熱湯で患部を洗い流す
ムカデに噛まれたら、すぐに43℃以上の熱湯シャワーで毒を絞り出しましょう。ムカデの毒には、タンパク質性の酵素が含まれます。こいつが悪さするから、赤い腫れができてしまうのです。でもご安心を!この酵素は、43℃以上で変性(タンパク質の形が変化し、元に戻らなくなること)し、失活(タンパク質の性質が失われること)します。なので、熱いシャワーは効果抜群です!その後、噛まれた部分に抗ヒスタミン剤含有ステロイド軟膏を塗ってあげましょう。
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さっき名前が出てきた「抗ヒスタミン剤含有ステロイド軟膏」を早速紹介いたしましょう。こちらの商品が知名度トップクラス、買っておけばもしもの時も安心でしょう。炎症を抑える成分の他に、かゆみを止める成分も配合されているため、かゆみ止めとしても有効です。
口で毒を抜かない
ヘビに噛まれたとき、口で吸い出して毒を抜くことがありますが、これをムカデに噛まれたときにやらないように!ムカデの毒が口の中の炎症を引き起こしてしまいます。
もし自分で処置をしても腫れが引かないようであれば、すぐに病院に行ってくださいね!皮膚科に行くと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
見た目が気持ち悪いだけでなく、毒もあるムカデ。小さな隙間から侵入してくる厄介な虫です。
今まさにムカデと戦っているという方は、すぐに駆除してしまいましょう。ムカデを家に入れたくない!という方は、紹介した方法のどれか1つでもいいので、実行しましょう。
ムカデがどんな生き物か知ることも、十分対策になります。
特に、毒には要注意です!噛まれたときのために、処置の方法も確認しておきましょう。