ヤスデ駆除は3~5月に!人への悪影響や屋内・屋外での対策方法を解説
雨が多いジメジメした時期に増えるのが、見た目も気持ち悪いムカデやヤスデ。ふと家の庭や植木鉢の裏を見ると、足が無数にある虫が大量発生していた!なんてことはありませんか?ヤスデについては、人間にどのような害を与えるのかよく知らない人は多いでしょう。下手に間違った対策をして危険な目にあったら大変です。そんな謎に包まれたヤスデの特徴と対策をまとめてみました!
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ヤスデとは?実は益虫?
ヤスデは、毒を持っているムカデと違って直接的な害はありません。本来は土の中にいて土壌を活性化させてくれる「益虫」です。
しかし、雨の多い6~7月前半の梅雨時期と、9~11月までの秋雨の時期になると水たまりができ、土の中にいた大量のヤスデが地上に発生してしまいます。
ヤスデの基本情報
体長は20~80ミリと人差し指ぐらいの大きさ。特徴は、歯ブラシのような細長い胴体と短い多数の歩脚です。200種類以上いるので色も形もさまざま。4~5年ほど生息するので、虫の中では長生きですね。
動きはかなりのろく、ジメジメした場所を好むわりに、水から逃れるために壁をよじ登る習性があります。
ヤスデとムカデの違い
ヤスデとムカデは見た目が似ているので比較してみましょう。
種別
ヤスデ
ムカデ
毒性
ほぼ無毒
有毒
動きの速さ
遅い
速い
足の数
片側2本ずつの計4本
片側1本ずつの計2本
行動
群れで行動
単独行動
足がたくさんある虫が1カ所に群がっていたらヤスデだと思った方が良いかもしれません。ムカデより足は多いですが、動きは遅く、毒もほぼないので、あまり怖がる必要はなさそうですね。
ヤスデの人間への悪影響
猛毒を持っていないなら大丈夫と思いたいところですが、ヤスデにはこんな害があると言えます。
見た目が…
まず、何と言っても見た目が気持ち悪い!不快感を与えるのは間違いありません。
足がたくさんあって、動きがにょろにょろしていて気持ち悪いのに、うじゃうじゃいる…。しかも、1匹ならまだ駆除できても、大量発生するとなると対策は難しいし、放っておくと線路に群がり、電車の運航を妨げるなど甚大な被害もあるそうです。
体の側面から出る「臭液」
ヤスデにむやみに触ったり、潰したりしてはいけません。
ヤスデは、体に何かが触れると側面から「臭液」を出します。その臭液には毒性が含まれるため、肌に触れると少しヒリヒリとした痛みを伴います。特に口や目に入らないように要注意。触れずに対処することが重要です。
ヤスデはいつ駆除すべきか
ヤスデ対策に適した時期は「梅雨になる前の春(3~5月)」。家に入ってこないようにするためには、大量発生する梅雨時期の前に対策を取るのが効果的と言えます。
具体的にヤスデの活動周期を見ていきましょう。
8~9月(産卵期)
ヤスデは1度の産卵で300個前後の卵を産みます。これが大量発生の原因です。
9~11月(秋雨、大量発生)
秋雨前線が停滞して雨が続くと、ヤスデが土の中から這い出してきます。それと同時にこの時期に産卵を終えて死んでしまうヤスデもいます。
11~4月(冬を越す)
冬になると、落ち葉の下などで冬を越します。脱皮を繰り返しながらだんだんと大きくなっていきます。この時期はヤスデがいないように見えますが、実際は土の中に隠れているだけです。
6~7月前半(梅雨、大量発生のピーク)
梅雨の長雨の影響で、成虫になったヤスデが一斉に土から出てきます。ここが最も大量に発生する時期です。
大量発生の時期は秋雨時期と梅雨時期と2回あるため、対策も2度行っておく方が良いのでは?と思いますよね。しかし、秋雨時期には産卵を終えて死んでしまうヤスデも多くいるため、梅雨に入る前の対策のみで事足ります。
場所別のヤスデ対策
それでは、具体的な対策を見ていきましょう!対策方法のポイントをまとめました。
・枯れ葉や腐葉土をこまめに掃除する。
・侵入口となりえる窓や玄関に防虫剤を撒いておく。
・すぐに手に取れるところに冷凍殺虫スプレーを置いておく。
ここからは、屋外と屋内それぞれの対策を解説します。
屋外編
まずは屋外編。ヤスデは雨がたくさん降ると土の中から大量に出てきます。つまり、それを防ぐには、水がたまらないようにすれば良いのです。
すでに土の中にいるヤスデが出てこないようにする
庭や畑の水がたまりやすそうなところに、降雨量の増える梅雨時期(6~7月前半)と、秋雨時期(9~11月)の前に対策を施すと良いでしょう。
具体的には、小石や砂利などの水が流れやすいものをまく、穴を掘る、傾斜をつけるなど。自分でやるのが難しい場合は、庭整備の専門業者に依頼するのも一つの手です。
ヤスデを寄せ付けないようにする
そもそもヤスデが生息しないようにする。これが1番ですね。
ヤスデは、枯れ葉や腐葉土などのジメジメしたところを好んで生息します。そういったところをこまめに掃除して、ヤスデの発生を防ぐのも、対策としては効果的でしょう。
屋内編
次に屋内編です。部屋の中にあの気持ち悪い虫がいたら、夜も寝られませんよね…。
室内にヤスデを入れない!
屋内でのヤスデ対策はとにかく家の中にヤスデを入れないことです。ヤスデが侵入しそうな、玄関や床下などの隙間に対策を行うことが重要です。
具体的な方法は、殺虫剤を撒く、大きな隙間があったらガムテープで塞ぐなど。ヤスデの侵入口を塞げば、屋内で遭遇する機会は少なくなるでしょう。
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スプレータイプの殺虫剤。害虫の侵入防止、駆除に使えます。撥水パウダーが含まれているため雨に強く、効き目は約1ヵ月が目安。家屋の基礎部分、壁面、窓枠、玄関や勝手口の下など害虫が侵入しやすい場所、特にガーデニングをしているベランダや庭に面した窓周りなどで使用するといいでしょう。
もし室内にヤスデがいたら…
どんなに侵入口を塞いでも、小さな隙間やふとした隙に室内に入って来てしまうかもしれません。そんなときは殺虫剤で退治!
しかし、殺虫剤の成分が気になり、小さいお子さんがいたり、ペットを飼っているご家庭では避けたいといった事情もあるでしょう。
殺虫成分が入っていない「害虫を凍らせて駆除する」タイプもあります。常に置いておけば、よく室内で見かけるゴキブリやクモなどの虫の対策にも役立つこと間違いなし!
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殺虫成分不使用で、マイナス85度の冷却剤によって害虫の動きを封じます。食品を扱うキッチンでも使いやすいですね。特殊冷却ノズルを採用しており、広範囲にも中心部にも集中させられるので効果的に冷却できるでしょう。溶剤フリーなので、イヤなニオイやベタつきが残りにくいのも特徴です。
害虫駆除はプロに相談!
ヤスデが発生しずらい環境を作り、屋内への侵入を防ぐことが大切だとわかりましたね。
しかし、これらの対策を全て自力で行うのは、手間も時間もかかってしまいます。面倒だなぁと思う人も多いでしょう。そんな時は、害虫駆除のプロにお願いするのことをおすすめします。
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まとめ
見た目が気持ち悪く、大量発生してしまうヤスデ。湿気の多い時期の不快感を倍増させる厄介な虫です。雨が降る前には水はけを良くして、とにかく室内に入れないようにしてヤスデ対策をしてみてください!
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