浴室に発生しがちなピンク汚れについて解説。そもそもピンク汚れはカビなのか、おすすめの洗剤や落とし方があるのかなどを紹介していきます。また掃除した後のピンク汚れ予防の仕方も解説。原因をしっかりと突き止めて、きれいな浴室を目指しましょう。

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ピンク汚れはカビではない！

浴室などによくみられるピンク汚れ。カビと勘違いされがちですが、実際は「ロドトルラ」という酵母菌が正体。ロドトルラは空気中に存在し、水分がある場所に付着して増殖することで、ピンク汚れを生み出します。

そのため、浴室は絶好の繁殖場所となり、ピンク汚れがたくさんついてしまうという仕組みです。基本的には人体に影響を与えませんが、赤ちゃんや高齢者など免疫力が弱い人はピンク汚れが下人で感染症にかかる恐れも。そのため放置はせずに、しっかり掃除することが重要です。

ピンク汚れの原因と特徴

ピンク汚れを落とすためにもまずは発生する原因と、その特徴を押さえておきましょう。

ピンク汚れが発生する原因

ピンク汚れであるロドトルラは、「湿気が高く、エサとなる石鹸汚れ・皮脂・水垢などがある場所」で発生・繁殖します。したがって、この両方の要素をもつ浴室は、ピンク汚れの絶好の繁殖場所。また、ロドトルラは浴室以外にも、キッチン・トイレなどの水回りや寝具など湿度が高い場所にも生息しています。

ピンク汚れの特徴

繁殖能力が高い

ロドトルラはカビと比べて繁殖能力が非常に高く、増殖スピードも速いもの。付着してからわずか3～4日で、ピンク色に見えるようになります。

黒カビの指標となる

ロドトルラは湿気を好み、石鹸カス・皮脂・水垢などをエサにして発生していきます。実は黒カビも同様。ピンク汚れの方が現れるスピードが速いので、ピンク汚れがあるところにいずれ黒カビが生えてくるということになります。

黒カビが発生する前に、ピンク汚れを早めに掃除してしまいましょう。

ピンク汚れの落とし方

ピンク汚れは黒カビのようにこびりつくことはないので、基本的にスポンジでこすれば簡単に落とすことができます。しかし、これではピンク色が見えなくなっただけで菌はまだ残っています。

そこで、活躍するのが塩素系漂白剤。塩素系漂白剤は汚れを根本から分解することができます。

塩素系漂白剤は強力な殺菌作用を持っています。カビハイターは汚れを落とす力も強くおすすめです。

ピンク汚れは、水気があるところに付着して増殖します。 そこでピンク汚れをとったあとに、浴室の水気を切る必要があります。 スポンジや雑巾などでもいいのですが、おすすめしたいのはスクイージー。 軽い力で効率よく水気を切ることができます。

掃除をする前に、ピンク汚れの場所を確認します。

ピンク汚れがある場所に水をかけましょう。濡れた状態のほうが、乾いた状態よりも漂白剤の広がりがいいです。

ピンク汚れに漂白剤を吹きかけ、20～30分ほど放置してください。

漂白剤を吹きかけたあと、換気扇をまわします。塩素系漂白剤は塩素系ガスを発生しているため、吸いすぎると気分が悪くなり頭痛・吐き気を引き起こすことも。

浴室ににおいがこもらないように、換気を心がけましょう。

吹きかけてから20～30分たったら、シャワーで水をかけて流していきます。このときに漂白剤が残らないように注意しましょう。

最後に、浴室の水気を切っていきます。水気が残っていると再度ピンク汚れが発生してしまうかもしれません。最後まで抜け目なく掃除していきましょう。

ピンク汚れの発生を抑えるためのポイントとは

ピンク汚れを掃除をしてきれいになったら、次は発生を抑える工夫もしましょう。3～4日で繁殖してしまうピンク汚れを、そのたびに掃除するのは大変です。これから紹介するポイントを押さえて、清潔な空間をキープしましょう。

ピンク汚れが好むポイント

まずはピンク汚れの原因菌、ロドトルラが好む環境についておさらい。

水が溜まりやすい場所

ロドトルラは水だけでも繁殖してしまう酵母菌。 なので、お風呂場など水の溜まりやすい場所には要注意です。とくにシャンプーボトルなどが乗っている棚は、溜まりやすいので気を付けましょう。

20～30℃の環境

菌が好む条件の一つが、温度です。 ロドトルラが好きな温度は20～30℃なので、お風呂場はまさに快適な環境。お風呂上りやお湯を張っている間に空気が温まるので、動きが活発になります。 夏場にカビが増えやすいのは、この為です。

エサがたくさんあるところ

増えるためには、たくさんの栄養も必要になります。 そして菌のエサは私たちの皮脂汚れですから、これまたお風呂とベストマッチ。磨き残しがあると、そこからピンク汚れが広がっていきます。

ポイントを押さえてピンク汚れ対策をしよう

押さえておきたいポイントは3つ。 黒カビも同じ条件を好むので、覚えておいて損はありません。具体的な対策方法も紹介していくので、参考にしてみてください。

小物類はなるべく吊るす

まず手を付けたいのが、増えてしまいがちな小物類です。棚に置いておくと水はけが悪くなるので、ピンク汚れが広がりやすくなります。 こうした小物類はできるだけ吊るすように工夫しましょう。水が付いてしまっても、キレが良くなるので菌の繁殖を抑えられます。また、棚に小物がないと拭き掃除も簡単になるのでおすすめです。

使わないものは減らす

シャンプーなどは仕方ないとして、使わない小物まで溜まってはいませんか？菌は動かさない場所ほど増えやすくなるので、こうした小物はぬるぬるに。お風呂場に汚れが広がる原因にもなるので、できるだけ無駄なものの数は減らしましょう。

フタをしてお風呂を出る

水だけでも増えるその特徴から、お風呂場の湿度を下げることも大切になります。簡単にできる方法としては、フタをしてからお風呂を出ること。開けっぱなしにしておくと、お湯がどんどん蒸発するので空気がムシムシに。

また、湯船からの蒸気には人の皮脂汚れが含まれているので、エサを飛ばすようなもの。壁や天井のピンク汚れを抑えることにも繋がるので、ぜひ意識してみてください。

ピンク汚れを予防する方法とは

浴室のピンク汚れについて解説しましたが、ただ何度も掃除をするのは面倒。最後にピンク汚れを発生させないための予防方法を紹介します。

浴室の温度を下げる

浴室温度が高いと、ピンク汚れが発生する原因になってしまいます。お風呂上りは床に冷水をかけるなどして、浴室の温度を下げましょう。

水気を切る

ピンク汚れは水のあるところに付着するので、しっかりと水気を切る必要があります。お風呂上りはしっかり水気を切りましょう。しかし、浴室全体を毎日ふき取るのは大変だと思うので、もともとピンク汚れが発生していた場所を重点的にやることが重要です。

換気をする

湿気が多いとピンク汚れの原因になってしまいます。換気をして浴室の湿気をとりましょう。

お風呂上がりの掃除

ロドトルラのエサを残してはいけません。お風呂上りは皮脂汚れやシャンプーなどが飛び散っているので、シャワーでしっかりと流しましょう。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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