
ジーンズの穴補修はミシンとアイロン!接着芯を使って自分で簡単修理
お気に入りのジーンズほど、ヘビーローテーションで履き込んでしまうもの。ダメージがお気に入りで買ったジーンズも、履き込んでいくうちに弱ってしまうのが現実です。ジーンズの穴や傷って、気づいたらできてしまったジーンズの穴や傷の補修、自分ではできないものだと思っていませんか?
今回は、経年変化によるかっこよさをキープしつつ、ジーンズの傷みを補修する方法を伝授します!
・穴があく原因
・修理しない方がいい箇所
・実際の補修方法
・穴をあきにくくする工夫
高度なリペア技術を必要とするイメージがありますが、実はジーンズの穴補修は、ミシンを使ってご家庭でも簡単にできちゃうんです。「そう言われてもうまくできるか不安。失敗したら嫌だし…」と思う方も、しっかりコツを抑えればジーンズの補修は初心者でもできますよ。
目次
ジーンズに穴があく原因とは?
そもそもジーンズに穴があく原因とは何なのでしょうか。主な原因は大きく、
・水分の蓄積
・洗濯しないことによる汗の蓄積
・摩擦や汗による股ずれ
の3つが挙げられます。
水分の蓄積
デニムに穴があく最大の原因は、水分。デニム生地に水分が含まれると菌が繁殖し、ジーンズの生地に悪さをします。ジーンズはなるべく水分を含んだまま放置しないのが吉です!
汗の蓄積
ジーンズって、1度履いたぐらいでは洗濯しないですよね。でも、洗濯しないと汗の汚れが蓄積し、布が傷んで破れやすくなるんです。洗わずに何度も使うと、汗がジーンズの生地を段々と弱めていき、少しの摩擦などで穴があきやすくなってしまいます。
とはいえ、ジーンズを何度も洗濯するのは、それはそれで生地を傷める要因に。複数のジーンズを用意し、しっかり期間をあけて履き回していくのがオススメです!
股ずれ
ジーンズの股下は、摩擦や汗によって劣化が早く、破れやすくなります。股下の部分は特に汗などの水分が溜まって高温多湿の状態になりやすいので、菌が繁殖し、生地が弱くなりやすいのです。
また、歩く際に摩擦のダメージを受けるのが股下なので、それも相まって穴があきやすくなるというわけです。
自分で補修できる部分はどこ?
デニムは経年変化を楽しむアイテムだからこそ、愛着がわき、自分でリペアしたい方も多いと思います。そんな大切なデニムだからこそ、慎重に、確実に修理してあげたいですよね。デニムの傷の中には、初心者の方は自分では修理しない方がいいものもあるので、解説していきます。
補修は目立たない前後面だけ!
基本的に、自分で補修するのは、失敗してしまっても「味」として評価できるジーンズの前後面に限定しましょう。ベルトや裾の部分の補修、また、大きな穴が開いてしまっている場合は難易度が高いので、プロにお願いするのが無難です。
やってはいけないこと、それが股ずれの補修
ジーンズの傷や穴はかっこよくなる場合もありますが、誰がどう見てもかっこよくない傷、それが股ずれです。自分でリペアする場合、股ずれの補修には手を出さないようにするのが賢明でしょう。
ジーンズの股下はただでさえ穴があきやすい箇所。仮に自分で補修できたとしても、またすぐに穴があいてしまうのがオチ。股下は目立ちにくい箇所ではありますが、プロの方にお願いするのが吉でしょう。
プロの技なら、ひどい股ずれもこんなに目立たなくなります!
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デニムを縫う際に必要なものはなに?
ジーンズ補修に必要なアイテム、それはミシンです!最近では目にする機会も減っているかもしれませんが、押し入れに眠っているご家庭も多いと思うので、探してみてください。
「ミシンなんか持ってないよ…!」なんて方は手縫いでも一応対応できますが、プロにお願いするのが無難です。
手縫いをオススメできない理由
ミシンはないけど、「裁縫にはある程度自信があるから手縫いで済ませちゃおう!」と考えるのは少し待って。硬くて丈夫なデニムを手縫いで補修するのはかなりの重労働です。
また、力任せに行うと怪我にも繋がりますし、何よりミシン縫いの方が補修した箇所が長持ちします。
手縫いが好きで趣味の範疇でやりたい!という方は自分でやるのもありですが、そこまで自信がなく、手間もあまりかけたくない方は、手縫いで挑戦するのは控えた方が良いです。
デニムリペアで活躍するアイテム
ミシン縫いで活躍するアイテムは主に
[1]ミシン
[2]アイロン
[3]接着芯(通常の当て布でも可能)
[4]糸
の4つです。
ミシン
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ジーンズは生地が厚いため、比較的パワーのあるミシンが理想的。また、繊細な作業が必要なので、フットコントローラー付きのものが使いやすくておすすめ。
ただ、必ずしも最新のミシンや高機能のものでなければいけないわけではなく、シンプルな機能のもので十分可能です。ジーンズ用のものなどもありますが、穴を補修する程度なら普通のミシンで大丈夫でしょう。
アイロン
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縫う前にアイロンで生地を伸ばしておくと、シワの重なりがなくなり、失敗しにくくなります。また、次の「接着芯」をつける際にもアイロンが必須になるので、接着芯を使ってデニムの補修をするなら持っておきましょう。
接着芯
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接着芯とはカバンなどの補修に使われることが多いアイテムで、今回は当て布として使用します。接着芯はリペアのプロも使用するアイテムで、自分で補修する際の心強い味方になります。
ワッペンのようになっており、アイロンを当てるだけで簡単に接着できるので、使い勝手も良いですよ♪
糸
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ジーンズを補修する上では、実は糸選びがとても重要!補修する箇所になじむ色を見極めるのは意外と難しく、糸選びを失敗してしまうと、うまく補修しても違和感のある出来栄えになってしまいます。きちんと吟味しましょう。ジーンズよりやや薄い色を選ぶのがポイントです!
糸はできるだけ細めのものを選びましょう
細めの糸なら、もし失敗したとしても、補修した箇所が目立ちすぎず自然な仕上がりになります。糸の細さは60番ぐらいが理想で、それより太くなると見栄えが悪くなってしまうので、気をつけましょう。
実際にデニムを補修しよう!
それでは、実際に補修していきましょう!
・ミシン
・接着芯(普通の当て布でも代用可能)
・糸
・ハサミ

まずはジーンズの汚れを落とし、型崩れを直すためにも、洗濯しましょう。
ジーンズの洗濯方法は、こちらの記事を参考にしてみてください!
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補修したい箇所より少し大きめに接着芯を用意します。接着芯はハサミで簡単に切ることができますよ。少し大きすぎてもあとで切り取ることができるので、ここでは小さすぎないよう注意しましょう。
ちなみに今回補修するのは、こちら!
しっかり穴があいてしまっています。それではさっそく、縫っていきましょう!
裏返して補修箇所に接着芯を被せ、アイロンで固定していきます。

アイロンを滑らせるのではなく、押し込むようにするとうまくできます。穴を塞いだ接着芯の上から、繊維に交差する向き、つまり、縦方向に縫っていきます。このとき、前進縫いと返し縫いを交互にやっていきましょう!
実際の動画がこんな感じ↓
POINT
返し縫いが難しい場合は、ジーンズ自体を回転させましょう。
ジーンズを回転させることで返し縫いの必要がなくなるので、慣れていなくても、曲がらずに縫うことができます。

最後の仕上げに、もう一度縫い込んだ裏の部分を確認し、接着芯の余分な部分をハサミで切り取っていきます。
これで完成!味をキープした補修のできあがりです!
ちなみに、今回修理した箇所はこんな感じになりました!↓
さらに近づいてみると
こんな感じです。
もう少し横に広く縫っても良いですが、やりすぎは見栄えが悪くなるので、気をつけたいですね!
失敗が心配ならプロに頼もう
股ずれ以外は自分で補修できることがわかりましたが、大切なジーンズだからこそ、やはり自分で修理するのは不安が残りますよね。逆に見栄えが悪くなったり、なにかの拍子に穴をひろげてしまったり…。
不安な方は、プロに依頼するのがおすすめ。プロのリペア技術なら、大きな穴も目立たなくなります。
ちなみに、穴あき補修の相場はだいたい2,000円前後。自分で補修しても材料費はかかってしまうので、安心感や労力も考慮するとプロに頼む価値はあると思います!
自分でやって失敗したくない人、時間がない人はプロに頼んでみましょう。ユアマイスター は価格や口コミでプロを比較・検索できるサービス。無料見積もりを実施しているので、とりあえず補修したい箇所を見てもらいたい!という方にもぴったりです。
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ジーンズの穴を未然に防ぐには?
ジーンズの穴補修をマスターしたといっても、やはり望んでない穴はできない方が良いものですよね。少しの工夫で穴あきを未然に防ぐ方法を紹介します。
新品のジーンズには当て布を
新しいジーンズを履く前に当て布をすることで、強度を上げ、穴あきを未然に防げます。特に、穴があきやすい股下や膝などは、お気に入りのジーンズを購入したらすぐに当て布しましょう。このとき使うのは接着芯ではなく、なるべく防水性の高いものを使うのがオススメです!
補修後の洗濯は重要
洗濯は、補修した箇所を完全に馴染ませるために重要な手順。優しく洗濯しましょう。目安としては、洗いは3~5分程度、すすぎは1回、脱水は極力短めで行うといいでしょう。
意外と知らない?ジーンズ洗濯のコツ
「ジーンズは洗わないのが常識」と思っていませんか?たしかに、ビンテージ物のジーンズは、洗ってしまうと価値が落ちてしまう場合もあります。
とはいえ、普段から履くジーンズは肌に直接触れる衣類でもあるため、洗濯しないのは不衛生。いやな臭いや雑菌の繁殖を防ぐためにも、定期的に洗濯してあげましょう。
初めてジーンズを洗うとき
ジーンズを初めて洗うタイミングは、数回履いて汚れてから、ではありません。購入したジーンズは、“履く前にまず洗う”のが良いと言われています。
また、定期的に洗濯することで、好みのカラーを出したり、生地を長持ちさせたりというメリットも。お気に入りジーンズは正しい方法で洗濯しましょう。
天然由来の洗濯用洗剤
(界面活性剤・漂白剤・蛍光増白剤入りのものは不可)
洗濯ネット
ジーンズの過度な色落ちを防ぐため、洗濯の際は必ず裏返します。生地を傷めないためにも、ただ裏返すだけでなく、ボタンやチャックもしっかり締めておきましょう。
ジーンズを洗濯ネットに入れて、5~10分ほど洗濯機を回します。色落ちを防ぐため、洗剤は水を張ってから、ジーンズにかからないようにそっと入れましょう。
洗濯、すすぎが終わったら、1~2分ほど水しましょう。干したときに水滴が落ちない程度が目安です。
ジーンズは、直射日光を避けて陰干しをします。風通しの良い場所で、ジーンズが筒状になるように吊って干すと早く乾燥できます。乾燥機の使用はNG!
また、一般的なジーンズは洗濯機や手洗いで洗濯できますが、中には洗えないジーンズもあります。パッチと呼ばれるラベル部分が本革でできている場合は、革が傷んでしまうため洗濯できません。
ジーンズを洗う頻度は?
ジーンズを洗う頻度に正解はありません。ジーンズショップの店員さんやジーンズ愛好家の方でも、洗濯回数はそれぞれなんです。清潔さを重視する場合は毎回洗っても構いませんし、個性を出したい場合は汚れた時だけ洗うくらいでもOK!
またジーンズは履く回数が多ければ多いほど、味が出るアイテムでもあります。1回目の洗濯をしたら、お気に入りのシワや色落ちになるまでは洗わずに履いて、その後は好みの頻度で洗濯、というケースが多いようです。
ジーンズの全面補強とは?
ところで、全面補強という作業はご存知ですか?
ジーンズはダメージが味を出してくれるもの。だからと言って破れすぎたジーンズを履くのも何か違いますし、穴が開くたびに新しいジーンズを買っていてはお金がかかるばかり。
そこで試したいのが全面補強!“今がちょうどいい”という状態を長く保つための補強作業です。とは言え、全面補強は難しい作業。素人が手を出すのは、正直控えたいところ。一応、どのような作業なのかを知っておきましょう。
全面補強のやり方
部分補修では、接着芯を穴の周辺などに使い、余分な部分はカットして補強しました。しかし、全面補強では、おしりやふとももなど広範囲に及ぶ補強を行います。「補強リペア」なんて呼ばれることも多いですね。
全面補強の難しいポイント
それでは具体的に、どんなポイントが難しいとされているか見ていきましょう。
糸の種類
全面補強はどうしても範囲が広くなるため、問題になってくるのが縫った後の糸です。色合いを間違えばもちろん目立ちますし、糸の太さも見栄えに関係してきます。素人目線でこれらを考慮して糸を選ぶのは、正直難しいところですよね。
硬くなる
弱い部分を補強するので、生地が硬くなってしまうことも。
場所によってはあて布を2枚にすることがありますが、この調整がまた難しい。ミシンで繰り返し縫うことにより、生地にもゆとりがなくなってしまいます。程よい履き心地を残しつつ、弱い部分をきちんと補強していく…。やっぱり難しい作業です!
全面補強は自分でできる?
それでも自分で挑戦してみたいという方は、捨てるつもりだった古いでデニムで試してみるのもありでしょう!初心者が押さえておきたい全面補修のポイントをいくつかご紹介しておきましょう。
接着芯の選び方
あて布に使う接着芯ですが、実はいくつか種類があります。大きく分けると、薄いタイプと分厚いタイプ。薄いタイプは縫い付けが難しい反面、生地が硬くなりにくいです。逆に分厚いタイプは縫い付けがしやすい反面、生地が硬くなってしまいます。
初心者におすすめしたいのは分厚いタイプ。履き心地に違和感は出てしまいますが、しっかりと補強できる点と縫い付けやすい点がいいですね。
無理な場所には手を出さない
補強をする際は、生地が折り重なっている部分に要注意!生地が非常に硬いので、家庭用ミシンでは故障の原因にすらなりかねません。プロが使っているのは工業用ミシンなので、道具から違うわけですね。まずは練習ですから、目立たない場所や簡単な部分から手を出してみましょう。
まとめ
愛好家の中では「第二の肌」とも言われるほど、私たちの生活に密着しているジーンズ。今履いているものに、たくさんの思い出が詰まっている方や、学生の頃から一緒に過ごしてきたなんて方もいると思います。
何度も修理したジーンズは、愛着が湧き、自分だけの宝物のはず。ジーンズも思い出もまだまだ修復可能です!自分の手で上手に直して、大切なジーンズと共に、思い出を作り続けてください。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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