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更新日: 2025年2月7日

革靴の磨き方をリペアのプロに取材!輝きを失った靴はどこまでよみがえる?

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革靴のつま先が汚れていたらおしゃれがだいなし。今回は革靴のお手入れの道20年以上のプロにメンテナンスを実践してもらいました。鏡面磨きの流れからコツまでを紹介します。

靴磨きのプロに取材してみた!

BROSEN本間さん

今回、靴磨きをお願いしたのは、BROSENT(ブロセント)の本間さん

BROSENT(ブロセント)さんは、紳士革靴・ビジネスシューズのオーダー販売、メンテナンス、修理といった革靴全般のサービスを提供している革靴専門店。本間さんは、革靴のお手入れの道20年以上という、革靴について知り尽くしたプロなのです。

そんな本間さんに、今回メンテナンスをお願いした靴はこちらです。

CARMINA

15年前に購入した、スペインのCARMINA(カルミナ)というブランドの靴。当時、日本初上陸のブランドの靴でした。そんな15年物の革靴は、実はとても乾燥してパサパサしてしまっていました。

「このままの状態で鏡面磨きをするのはおすすめできません。先に、靴磨きをすることにしましょう」

そこで本間さんに丁寧に靴磨きをしていただくことに。

靴の鏡面磨き

こちらが、靴磨き後の写真です。栄養が行き渡っている感じがしますね。

プロの靴磨きで、パサパサ乾燥していた革靴がしっとりと潤いを取り戻しました。ツヤが出てとても綺麗です。でも実は、ワックスで磨く作業はまだしていません。驚きですね。 

靴の鏡面磨きとは

靴磨き

革靴のお手入れのプロが、まずは鏡面磨きとは何か教えてくれました。先に靴磨きをしておく理由も理解しておきましょう。

鏡面磨きは「メイクアップ」

革靴の、鏡面磨き。革をワックスと水で磨き、鏡のように光るように仕上げる、という方法です。ハイシャイン、シューシャイン、とも呼ばれています。もともとは、パーティに行く際に、パーティ用の靴を持たない人々が、手持ちの靴をお洒落にしようと磨いたことが始まりだとか。今では、日常的なおしゃれとして楽しまれるようになりました。

「鏡面磨きは、例えるなら女性のメイクアップです。靴は綺麗に光るようになりますが、靴に栄養を与えるものではなく、コーティングをするもの。むしろ革は呼吸しにくくなり、負担がかかります」

一方、靴磨きは「スキンケア」

鏡面磨きと勘違いされやすいのが、靴磨き。「磨き」という名前から、同じことだと思われがちです。しかし、まったく違うものだと、知っていましたか?靴磨きは、革靴の汚れを取り、クリームなどで栄養を与えること。大切な革靴を長持ちさせるために重要な、基本のお手入れです。

「靴磨きは、女性のスキンケアのようなもの。普段の靴磨きで革靴をいい状態に保つことで、革靴が長持ちするんです」

大事なのは日頃のスキンケア

鏡面磨きを希望されるお客様にも、靴磨きをおすすめすることがあるという本間さん。

「メイクアップは、いい状態の肌があってこそ。十分に栄養が行き渡っていない革靴に鏡面磨きをしても、革そのものを傷めてしまいます。」

まずは革靴の状態がよいことを確認してから鏡面磨きをする、が鉄則のようですね。

靴の鏡面磨きの流れ

靴の鏡面磨き
1. 靴の状態を確認します
2. 靴の状態に応じて、靴磨きを行います
3. ワックスを靴に塗り付けます
4. クロスを使って、靴を磨き上げます
5. ワックスを塗り、磨き上げるという作業を数回繰り返します

今回、プロにしてもらった鏡面磨きの流れは、こちら。靴のつま先が、まるで鏡のように光るようになったら、鏡面磨きは完了です。

そしてプロが鏡面磨きに使っていた道具は、こちらです。

靴磨きの道具
ワックス塗り付け・磨きに使う道具

・ワックス(1)
・クロス(2)
・水

なんと、鏡面磨きで使う道具は、この3つだけ。本当にこれだけで、革靴が鏡のように光るのでしょうか。

靴の状態の確認と靴磨き

鏡面磨きの前に、まずは靴の状態の確認をします。

1. 靴の状態を確認する

まずは靴の様子を見る、という本間さん。BROSENT(ブロセント)さんがしているのは、「靴を大切にすること」を前提にした革靴のメンテナンス。靴に栄養が足りていなければ靴磨きをしてから鏡面磨きをする靴の状態が悪ければ靴磨きのみで鏡面磨きはしないことをおすすめする、などしています。大切な靴なら、靴の状態をきちんと見て、靴を傷めないような選択をしたいですね。

ところで、靴磨きが必要かどうかは、どう判断したらよいのでしょう。

「靴磨きをするタイミングは、何か月に一度、など決まった頻度があるわけではないんです。夏は湿度が高いので靴もあまり乾燥しませんが、冬は湿度が低いので靴が乾燥するのも早いです」

はっきりとした時期は言えないけれど、ひとつ目安があるそうです。

靴磨き

それは、写真のように「ひっかいてみる」とわかるとのこと。

「ひっかいて傷がついたところを、豚毛ブラシでこすってみてください。ひっかき傷が消えたら、まだ大丈夫。もし消えなかったら、靴磨きのタイミングです」

2. 必要であれば、鏡面磨きの前に靴磨きをする

靴磨き

靴の栄養が足りていないときには、鏡面磨きの前に靴磨きをします。

ワックス塗り付け・磨き上げ

いよいよ鏡面磨きです。何度かに分けてワックスをつけて、靴を磨いていきます。

靴磨き
プロの道具

・ワックス(1)
・クロス(2)
・水

1. クロスを指に巻きつける

靴磨き

指の腹に当たるところが平らになるように、クロスを指にくるっと巻きつけます。

「クロスの巻き付け方は、簡単です。指にクロスを被せて、余った部分をねじって握るだけです」

2. ワックスを取って、靴につける

靴磨き

クロスを巻いた指にワックスをとって、革靴に指先でくるくるしながらつけていきます。分量は、革靴の表面がちょっとくもるくらいが目安だそう。

「ワックスを革靴の表面がちょっとくもるくらいつけて、磨く、という作業を3回くらい繰り返します。たくさんつけて一度に磨くこともできますが、光り方の様子を見ながら進めることができるので、少しずつつけるのがおすすめです」

そして、鏡面磨きをするのは、つま先だけ。

鏡面磨き

「鏡面磨きをする範囲は、あまり広くない方がいいです。基本的には、靴の履きジワよりも手前。履きじわのところにワックスをかけてしまうと、また履いた時に、固まったワックスが割れてしまうんです。今回の靴のように切り替えがある場合は、そこまで磨くことが多いですね。ない場合は、つま先からグラデーションのように光らせて、自然に仕上げることを希望されるお客様が多いですね」

ですが、「鏡面磨きをグラデーションにするのは、プロでないと難しい」そう。

「鏡面磨きに慣れていないと、全体を均一に光らせてしまうんです。自然に馴染ませたい、というときにはプロがお役に立てるかもしれません」

3. クロスを使って、磨き上げる

クロスを巻き付けた指でワックスを伸ばし、靴の表面を磨き上げていきます。

鏡面磨き

そして、「磨きの一番のポイントは、水」だそう。

靴磨き

「水をちょうどいい分量だけ垂らすと、クロスの滑りが良くなって、摩擦熱が起きます。その熱でワックスが溶けて、革の表面のデコボコをならしてくれる。それによって表面が鏡のように平らになって、光を反射するようになる、という原理なんです」

水の分量は、1~2滴垂らしながら調整しているという。

「水は、多すぎても少なすぎても上手くクロスが滑りません。少しずつ垂らしながら、指先の感覚で調整しています」

4. 手順2と3を数回繰り返す

ワックスを少量付けて磨く、という手順を3回ほど繰り返します。これでプロの鏡面磨きは完了。綺麗に光るようになったので、確認してみましょう。

プロの鏡面磨きを振り返って

鏡面磨き

さて、プロの鏡面磨きを振り返ってみましょう。鏡面磨きの後は、革靴のつま先を覗き込むと、自分の顔が映りこんでしまうくらいになりました。

鏡面磨き

左が鏡面磨きをする前の靴、そして右が鏡面磨きをした後の靴。もともとツヤがあった靴でしたが、まるでエナメルのように光っています。

鏡面磨き

つま先が上品に光る、革靴。こんな靴があったら、思わず出かけたくなってしまいますね。

最後に、今回お手入れしてくれたプロから一言です。

BROSENTの本間さん

「靴磨きで大切なのは、根気です。自分でやってみたい方は、ぜひ忍耐強く頑張ってみてくださいね。

また、グラデーションなど、より自然で美しいツヤを出したいときには、わたしたちプロがお役に立てます。お手持ちの靴をドレスアップしたいときに、お待ちしていますね」

まとめ

革靴を光らせる、鏡面磨き。お持ちの大切な靴をお洒落したいときにおすすめの、革靴のメイクアップです。

ワックスとクロスと水だけで、みるみるうちに靴が光っていく様子には驚きました。自分でもやってみたい、と思うと同時に、こんなに綺麗に光らせられるのは、プロだからこそだなとも感じました。

今回、革靴のお手入れを担当してくださったのは、BROSENT(ブロセント)の本間さんでした。20年以上の経験を持つ、革靴のお手入れのプロ。最後には本当の鏡のように光る革靴は、まさにプロの技でした。ありがとうございました!

「うちの靴もお願いしたい!」「靴のタイプが違うけどいくらになるだろう…?」と悩むとき、プロに見積もりをお願いすることができます!写真を撮って、フォームから送るだけ。注文をしなければ料金は発生しませんので、「ひとまず見積もりだけでも」という場合でも大丈夫。ぜひご利用ください。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
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監修者
ライター
ワタシト 編集部
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