屋根裏のイタチを駆除!自分で追い出す方法や業者選びについて解説
オコジョやフェレットなど可愛くて人気のあるイタチ属の動物。しかし、イタチが家へ棲みついてしまうと、さまざまな被害が出てしまう可能性があるんです。今回は、自分でできるイタチ駆除や対策について紹介していきます!
目次
イタチ駆除の方法は4つ!
イタチの捕獲は「鳥獣保護管理法」で禁止
イタチは国で定められた「鳥獣保護管理法」という法律の保護対象の動物で、安易に駆除や捕獲をしようとすると法律に違反してしまい、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が課される可能性があります。この法律の規定事項の概要をまとめておくと、このようなものがあります。
・イタチのオスは保健所や市町村役場に申請をして捕獲許可を得たうえで、冬季の狩猟期間内のみ捕獲可能
・毒エサでのイタチ駆除禁止
そもそもイタチのオス・メスの区別は素人には困難ですし、区別がついたとしても制限が多くあるので、なかなか自分で捕獲をして駆除するのは難しいですよね。そこで、「捕獲」することはあきらめて、「追い出す」という方法で駆除することを考えましょう。
イタチの駆除方法一覧
駆除の種類
方法
嫌な臭い
イタチにとって嫌な臭いを発生させて追い出す
強い光
強い光を当ててイタチを驚かせ、追い出す
超音波
イタチの嫌がる超音波を使って追い出す
罠を使う
罠を使ってイタチを捕獲して駆除する
イタチの駆除方法は全部で4つ!それぞれ紹介していきますね。
イタチの駆除方法1:嫌な臭いを嗅がせる
まず最初に紹介するのは、イタチにとって嫌な臭いを発生させて、イタチを追い出す方法です。
クレゾール石鹸
液動物忌避剤
イタチの嫌がる臭いのものはこんな感じ!どれもホームセンターや薬局などで購入することができます。
木酢液
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土壌改良や害虫対策などに使われることもある木酢液。使い方は簡単で、使わなくなった布や新聞紙に木酢液を染み込ませて、イタチが居そうな場所に置いておくだけ。木酢液の臭いを嫌ってイタチが近寄らなくなる可能性があります。
動物忌避剤
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動物忌避剤を使って追い出す方法。イタチだけでなく、ヘビやネズミなどの害虫・害獣対策にも使えます。使い方も簡単で、忌避剤の粒をイタチが通りそうな場所に撒いておくだけ。
くん煙剤は使わないほうが良い
害虫・害獣駆除としてよく使われるくん煙剤ですが、イタチ駆除には使わないほうがいいです。くん煙剤はイタチにも使えるのですが、くん煙剤を焚いてしまうと、親が子供を安全な壁の隙間に隠してしまいます。
壁の間に落とされた子供は、建物内を走り回り、手の届かないところで死んでしまう可能性があります。そうなると、死骸から悪臭や害虫が湧いたり、死骸を取り除くために壁に穴を開けなくてはいけなくなったりする可能性があります。無理にくん煙剤は使わず、自分で駆除できなかった場合はプロに頼むようにしましょう。
イタチの駆除方法2:強い光を当てる
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イタチに強い光を浴びせて驚かせ、追い出す方法です。イタチは夜行性であるため、点滅する強い光を浴びると、驚いて逃げてしまいます。イタチが通りそうな場所にライトを設置して、一晩中つけておきましょう。光の当たる範囲にCDをぶら下げておき、光を乱反射させる方法もあります。
イタチの駆除方法3:超音波を聞かせる
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イタチの嫌がる超音波を発生させて、イタチを追い出す方法もあります。イタチだけでなく、ネズミや野良猫に対して使われることもあります。しかし、犬や猫などのペットを飼っている家は要注意!超音波が影響を与えてしまう可能性があります。
イタチの駆除方法4:罠を使って捕獲する
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最後に紹介するのは罠を使ってイタチを捕獲し、駆除する方法です。鳥獣保護管理法により、イタチの捕獲は禁止されていますが、自治体に許可をとれば捕獲して駆除することは可能です。自治体によって手続きの仕方や狩猟期間が異なるので、まずは問い合わせをして確認してから行うようにしましょう。
・どうしても駆除が必要と判断されないと許可が降りない
・罠を仕掛けても必ずイタチが捕まるとは限らない
・自分でイタチの処分をする必要がある
イタチを捕獲して駆除するのは、例え許可が取れたとしても簡単ではありません。特にイタチの処分に関しては殺処分か放獣をする必要があり、噛まれたりする危険もあるので、素人には難しい作業です。何をしてもイタチが駆除できない場合は、プロに頼むようにするようにしましょう。
イタチ駆除はプロに頼むのがおすすめ!
自分で駆除方法を試してみたけど、駆除できない。そんなときはプロに駆除を依頼しましょう!ここでは、プロに依頼するメリット・デメリット、業者さんの選び方についてご紹介していきます。
プロにお願いするメリット・デメリット
イタチ駆除の業者さんは、イタチ駆除全般のプロフェッショナルです。イタチの駆除だけではなく、巣の徹去や、殺菌・消毒、再侵入を防ぐ対策まで請け負ってくれるので、自力の駆除に比べて不安を残すことなく任せることができるはずです。
メリット
業者さんに依頼するメリットとして、次のようなことが挙げられます。
・自力でやる手間を省けられる
・再発防止や清掃も行ってもらえる
・野生のイタチに近づかずに済むので、病気をもらうリスクを下げられる
デメリット
プロに依頼した場合に考えられるデメリットはこちら。
イタチ駆除の相場は1~5万円ですが、被害状況によっては10万円以上かかる場合もあるので、まずは業者さんに費用の見積もりをしてもらって、お財布と相談する必要があるでしょう。
業者さんを選ぶポイント
業者さんに依頼する場合は、以下のような、お客さんに寄り添ったサポートをしてくれるかどうかを判断基準に検討するのがいいでしょう。
・費用を事前に細かく教えてくれる
・現地調査や見積もりが無料、追加費用もかからない
・駆除後の、相談窓口などのアフターサポートもしっかり整っている
プロにお願いするならユアマイスター
駆除を依頼するなら ユアマイスターがおすすめです!ユアマイスターは、お掃除の「プロ」と「あなた」をつなぐサービス。 お住いの地域のプロをご紹介します! 詳細はこちらからご覧ください。
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実際にプロにお願いするとなっても、どのくらいの料金がかかるのか、見積もりは必要なのか気になりますよね。そこで、「ユアマイスター」では、イタチ駆除・退治のプロに「 イタチの生息調査・駆除の見積もりには実際にきていただく必要があるのでしょうか。」と聞きました!
株式会社さくら防除センターさん(千葉県)
山城害虫駆除さん(京都府)
見積もりの際には、被害状況や侵入経路を調査する必要があるため、実際に業者さんに自宅まで来てもらう必要があるようですね。料金や作業日程も被害状況などによって異なるため、イタチ駆除をお願いする際は、まずはプロに来てもらって調査してもらうようにましょう。
イタチが侵入しないようにするには?
イタチ駆除をしても、そのまま放置していたらまたイタチが自宅に侵入してきてしまうかもしれません。せっかくイタチ駆除をしたのにもったいないですよね。そこでここでは、イタチが侵入して来ないようにする対策方法を紹介していきます。
糞尿を掃除する
イタチはマーキングを行う習性があります。イタチの糞尿をそのままにしてしまうと、また戻ってきてしまう可能性があります。臭いもきついのでしっかりと掃除をして除去しましょう。掃除を行う際には、必ずマスク・ゴーグル・使い捨てゴム手袋をして、菌やウイルスが体内に入らないように注意しましょう。
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掃除に使いやすいスプレータイプの次亜塩素酸ナトリウム液です。糞尿の嫌な臭いもしっかり対策しましょう。
侵入口を塞ぐ
そもそもイタチが侵入してくる場所を塞いでしまえば、イタチが家の中に入ってくることはないですよね。イタチが侵入してくる場所はこんな場所。
・換気扇や通気口
・軒下の隙間
・エアコンや室外機の近くの壁穴
・配管の貫通部分
イタチはわずか3cm四方の穴からでも侵入することができると言われています。侵入経路を素人が見つけるのは難しいので、プロにお願いしましょう。侵入してくる場所がわかったところで、次にそれを防ぐアイテムを紹介していきます。
金属製のネットや網
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先ほども説明したように、イタチは3cmの穴からでも侵入することが可能です。侵入経路を見つけたら、金属製のネットや網を使ってそこを塞ぎます。2重3重にして効果を狙いましょうです。
パンチングメタル
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パンチングメタルを穴の大きさに合わせて切り、ネジやビスで固定して穴を塞ぐ方法もあります。パンチングメタルは強度もあり、固定できるためおすすめです。
エサになるものを置かない
イタチは肉食系の雑食で、ネズミや鳥を食べます。これらの巣がある場合はすぐに駆除しましょう。また、生ゴミもイタチのエサになりうるので、放置せず、蓋付きのゴミ箱などを用意して対策しましょう。
イタチの嫌がる忌避剤や撃退器の設置
イタチ駆除で紹介した忌避剤などを常時設置しておくこともイタチが侵入して来ないようにする方法です。追い出すだけでなく、寄せ付けない効果もあります。
イタチの種類や特徴を理解して対策に繋げよう
イタチの種類や特徴を理解しておくことも、イタチ駆除や対策を行う上で重要です。イタチの種類や特徴を知って、駆除や対策に繋げましょう!
イタチの種類
まず、最初にイタチの種類について簡単な表で紹介します。日本に生息するイタチには、在来種の「ニホンイタチ」と外来種の「チョウセンイタチ(別名シベリアイタチ)」がいます。
イタチの種類
ニホンイタチ
チョウセンイタチ
体長
オス:30~37cm
メス:20~27cm
オス:28~39cm
メス:25~31cm
体色
茶褐色~暗褐色
黄褐色
生息環境
基本的には平野
低地や山地の農村周辺
生息地
北海道・本州・四国・九州・南西諸島
本州西部・四国・九州・対馬
狩猟の有無
オス:可能
メス:不可
オス:可能
メス:可能
※長崎県対馬市に分布する個体を除く
ニホンイタチとチョウセンイタチ、ぞれぞれの特徴はこんな感じ。チョウセンイタチの方が、ニホンイタチよりも一回り大きく、尻尾が長いです。狩猟に関しては、許可をとれば可能ですが、ニホンイタチのメスや対馬市に分布するチョウセンイタチについては禁止されています。
イタチの特徴
次にイタチ全般の特徴について解説していきます。
夜行性
イタチは昼間にも活動しますが、夜行性で主に日が落ちてから活動します。そのため、夜中に足音がするなどの被害が考えられます。
警戒心が強く、凶暴
イタチはそのかわいしい見た目とは裏腹に、非常に凶暴で攻撃的な性格をしています。警戒心が強いですが、安易に近づくと引っ掻かれたり、噛み付かれたりする危険性があります。イタチを見つけても無闇に近づかないようにしましょう。
雑食
イタチは肉食系の雑食で、ネズミや鳥などを主なエサとしています。魚や昆虫なども食べ、時には自分よりも大きい鳥を食べることもあります。
イタチに似た動物
日本にはイタチに似た動物も生息しています。イタチに似た動物はこんな動物。
・フェレット
・テン
・ハクビシン
ハクビシンは農作物や倉庫に被害を与える害獣として有名ですよね。また、フェレットは日本ではペットとして飼われていることも多いです。どれもイタチと似ていますが、大きさや色で見分けることができます。イタチだと思ったら、別の動物の被害だったということもあるので、しっかりと判別することが大切です。
イタチによる被害とは?
ここまでイタチの駆除方法や対策について紹介してきましたが、実際にイタチを放置しているとどのような被害があるのでしょうか?
足音が騒音となる
屋根や天井裏にイタチが棲みつくと、足音が騒音となる可能性があります。また、イタチは夜行性であるため、寝ている間に騒音が発生し、睡眠の妨げにもなってしまいます。
悪臭が発生する
イタチの糞尿はかなりの悪臭がします。イタチはマーキングのために同じ場所にトイレをする習性があるため、糞尿が溜まるとさらに臭いがキツくなってしまいます。また、それらの臭いに釣られて、ハエやゴキブリが集まってくる可能性も!
ダニやノミが発生する
イタチには、ダニやノミといった寄生虫が多くついています。イタチについたダニやノミに噛まれることで健康被害が出る可能性もあります。
家屋が傷む
イタチは巣を作るために断熱材を剥ぎ取ってしまいます。また、糞尿を同じ場所にするため、その部分が腐っていき、家屋が傷んでしまう可能性があります。
このようにイタチを家の中で放置していると、さまざまな被害が出る恐れがあります。家でイタチを見つけたり、臭いがあったりした場合はすぐに駆除するようにしましょう!
まとめ
今回はイタチの駆除方法や対策について紹介しました。自分で駆除することもできますが、完全に駆除、対策をするのは難しいです。自分で一度、駆除を試してみて、効果が実感できなかったら、プロにお願いするようにしましょう!
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