
ザ・ノース・フェイスのリペアイベントを取材!サステイナブルな社会を目指す「想いに寄り添う修理相談」
人気のアウトドアブランド、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)。
アウトドアブランドの中で圧倒的なクオリティとスタイリッシュなデザインを兼ね備えたザ・ノース・フェイスのアイテムは、
アウトドアをする人だけでなくおしゃれさん定番アイテムになっていますよね!
「大切なものをより永く」という精神のもと、ブランド設立当時からリペアサービスを行っているそう。
今回、ザ・ノース・フェイスが、期間限定のリペアショップを開催していると聞き、大切なモノをもっと大切にする人のため、
日々生活に役立つ情報をお届けすることに全力を注いでいるユアマイスタースタイル編集部が取材に行ってきました!
期間限定で開催された「THE NORTH FACE Repair Center(リペアセンター)」の取り組みについてインタビューしてきましたのでご紹介します!
目次
ザ・ノース・フェイスのリペアサービス
アウトドア、ランニングなどのあらゆるシーンに適したアイテムを展開している株式会社ゴールドウインが運営するブランド「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」。
製品修理の新たな可能性を模索する試みとして、2020年10月28日(水)から11月9日(月)の期間限定で「THE NORTH FACE Repair Center(リペアセンター)」を開設しました。
今回は、ザ・ノース・フェイスのリペア職人さんである宿谷さんに、ザ・ノース・フェイスのリペアサービスの魅力や修理に対する思いについてお話を伺いました。
——まず初めに、宿谷さんがザ・ノース・フェイスのリペアサービスを担当されているきっかけを教えてください。
元々ザ・ノース・フェイスには、アウトドアなどのザ・ノース・フェイス商品が好きで入社しました。
ショップ店員からスタートし、リテール部門や直営店での修理相談などを担当していました。
商品に触れているうちに修理に魅力を感じ、修理ができるようになり、5年前から本格的に修理を担当しています。
——現在のザ・ノース・フェイスのリペアサービスについて、詳しい内容を教えていただけますか。
富山工場に構えたリペアセンターで、私も含めた専門のスタッフが修理や相談を行っています。
バークレーでブランドオリジナル製品の製造と販売をスタートした1966年、「高価な商品は生涯使用可能であるべきであり、
それは結果的に装備の消費量を大幅に削減することで環境保護にもつながる」という理由から、
自社製品に生涯保証をつけたという米国「THE NORTH FACE」の精神を引継ぎ、リペアサービスも展開してきました。
リペアサービスの始まり
——ブランド設立当初より、プロダクトのリペアサービスを実施されているとのことですが、
当初からリペアサービスはどのようなものでしたか?
元々のリペアサービスの始まりは、富山でのスキーウェアの製造・修理です。
30年前は、工場の現場のほんの一角で修理をやっていただけで、その当時は直営店2店舗のみで卸メインでした。
そこから、直営にシフトし、価格もサービス価格で修理できるような仕組みになったんです。
正式に「リペアセンター」という名称となったのは2年前。
カスタマーサービスとしての修理をもっと会社の顔にしたいという方針です。
元々ゴールドウィンの縫製技術は高いので、一般の方にももっと知ってもらいたいですね。
初の試みとなる「Online Repair」と「Repair Shop」
——今回、「Online Repair」と「Repair Shop」という2つのサービスが期間限定で初の試みとなりましたが、どのような内容でしょうか。
「Online Repair」は、特設サイトから事前予約を行うことで、期間中に富山のリペアセンターのスタッフとウェブ会議ツールを使用して修理のカウンセリングを受けることができます。
お1人当たり30分の枠に対し、期間中に55名もの応募をいただきました。
1人で3枠も予約される方もいるくらいでした笑。
特に、地方のお客さまが7割近くで、周りにお店もないし、どこに持って行ったら良いかわからないというお客さまが多かったです。
また、近くにショップはあるけれども、コロナ禍で外出を控えていることにより持ちこめないというお客さまもいらっしゃいました。
オンラインでお話しをして、実際に修理される場合は、富山のリペアセンターに送付していただく流れになります。
ショップで対面でやりとりする簡易リペアおよびカウンセリングサービス「Repair Shop(リペアショップ)」は、5日間限定で「THE NORTH FACE STANDARD 二子玉川店」で実施します(※2020年11月9日で終了)。
私たちが直接店頭に立って、大切に着ているザ・ノース・フェイスの衣服を持ってきて相談にいらしたお客さまにリペア方法をご提案しています。
幅広いリペアサービスを通して、修理した製品に対する愛着を感じてもらえるよう、通常の機能復旧を目的とする修理だけでなく、
一部の品番に限り修理箇所の生地とファスナーのパーツの色を選択できるサービスも行っています。
一部の簡易的な修理であれば、富山から持ってきた機械で、その場で修理を行うことも可能です。
修理だけでなく、長く着続けるために、どうお手入れしたら良いか教えて欲しいと相談にきてくれる方もいらっしゃいますよ。
ザ・ノース・フェイスが目指す「サステイナブルな社会」
——最近、世間では「サステナブル(Sustainable)」という言葉をよく目にするようになりましたが、どのような変化を感じますか?
30年前、工場の現場の一角で修理をやっていた頃は、修理やリペアは日の当たらない、長年注目されてこなかったカテゴリーでした。
しかし、最近やっと「サステナビリティ」「ロングライフ」などの言葉が世の中に広まってきていて、
ザ・ノース・フェイスが20~30年やってきたことが、ようやく日の当たるところに出てきたかなと感じています。
——ザ・ノース・フェイスのファンの方や、サステナブルな暮らしを楽しんでいる方へのメッセージがあればお願いします。
ザ・ノース・フェイスは、これからも常に最高の物を今ある素材や縫製技術と極力環境に負荷をかけない方法で作り続けていきます。
これは創業当時から我々が大事にしている物作りの精神です。
「想いに寄り添う修理相談」を掲げ、どんなに古くなったものも元の機能に戻すことを前提に最大限修理をお受けしています。
職人達はそんな長年使って頂いた商品を1点1点心を込めてお直しします。
キッズの商品に至っては修理代は頂いておりません。ザ・ノース・フェイスの商品であれば着続けることができるのです。
どうぞ兄弟ご友人と共に、この素晴らしいアウトドアライフを体感して頂ければと願っています。
2020年3月にリニューアルOPENしたザ・ノース・フェイス3(march)のレジ付近の写真です。店舗のコンセプトの一つでもあるサスティナビリティを具現化すべく洋服(ウェアー)の回収をレジに持ってきています(レジ右の投入部分)
取材を終えて
今回、このようなインタビューの機会をいただいたザ・ノース・フェイスの皆さま、本当にありがとうございました!
「ずっと長く着続けたい!」と思っているダウンやジャケットなど、とっておきの一着をお持ちの方も多いはず。
ザ・ノース・フェイスでは、普段の修理受付はカスタマーセンターが対応しているそうです。
今回は初の試みでしたが今後第2回も検討中とのこと。大切なザ・ノース・フェイスの衣服がある方は、相談してみてはいかがでしょうか。
私たちも「大切なモノをもっと大切にする人のためのメディア」として、より多くの方に役立つ情報をお届けしていきします。
ユアマイスタイルをこれからもよろしくお願いいたします♪
