
【大人の社会科見学】メリーチョコレート工場の甘~い秘密とグランプリ受賞の「ミルフィーユ」の裏側
「いつも何気なく食べているあのチョコレート、一体どうやって作られているんだろう?」食に深い関心を持つワタシト編集部。私たちが普段口にする食べ物が、どのような過程を経て届けられているのかをリサーチすべく、シリーズ「ワタシト大人の社会科見学」がスタートしました。今回、「大人の社会科見学」として選んだのは、多くの方に愛されるメリーチョコレートでおなじみのメリーチョコレートカムパニーの船橋工場!甘くて奥深いメリーチョコレートこだわりのミルフィーユの裏側を、一緒に覗いてみましょう。
目次
「ミルフィーユ」誕生まで3日間!細やかな工程をご紹介
こちらが今回お邪魔する、メリーチョコレートカムパニー船橋工場。工場は1号館、2号館、2つの棟に分かれており、その中でチョコレートや焼き菓子の製造、包装、出荷が行われています。
一歩足を踏み入れると、チョコレートの甘く香ばしい香りがふんわりと漂ってきます。もうこの時点で筆者の期待度はMAX!お菓子の工場って、本当にいい香りがするんだなあ…!と単純すぎる感想を抱きつつ、用意していただいた館内用の白衣に着替えます。
館内は徹底した衛生管理が実施されており、筆者もヘアーキャップをかぶるときに髪の毛がはみ出ないよう、また、ズボンの裾もしっかり留めるようご指導いただきました。
ちなみに今回特別に公開された『ミルフィーユ』の製造工程ですが、なんと3日間にもわたる工程を経ているのだとか。それでは製造工程の1日目から順にご紹介していきます。
チョコレートが美味しいミルフィーユができるまで
【1日目】パイ生地の焼成
ミルフィーユの製造工程の一番最初はパイ生地の焼成です。ここでまず驚いたのは、焼く前のパイ生地の薄さ。1枚1枚は非常に薄いのですが、これがオーブンで焼かれると、144層にも重なったこんがり軽やかなパイに膨らんでいく様子は感動的でした。
工場長の木村さんいわく、このパイ生地の焼成がミルフィーユの食感を左右する重要なポイントになるのだとか。
【2日目】クリーム充填と冷却

焼き上がってから1日冷ましたパイ生地の間に、専用の機械で香り豊かなクリームが丁寧に充填されます。
その後、手作業で圧着し、パイの反りを防ぐために15kgもの重しをかけて冷蔵する作業が。こうした細かな工夫が、美しいミルフィーユの形を保つ秘訣なのか、と感動しました。
【3日目 前編】裁断、チョコレートがけ、そして包装
3日目はいよいよ仕上げ。クリームを充填した生地を専用の機械で丁寧に裁断し、いよいよチョコレートがけの工程へ。ここでは「エンローバー」と呼ばれる機械が活躍します。
近くから覗くと、チョコレートが上から滝のように流れています。均一にチョコレートをかけるため、一度かけたチョコを風で飛ばし、さらにまたチョコレートをかけるという2度がけをしているとのこと。この手間が、ミルフィーユの美しい見た目とチョコレートのハーモニーを作り出すのですね。
出来立てのミルフィーユは、巨大な筒形のクーラーの中を通り、すかさず冷やし固められます。中は10度~15度の冷風が吹きつけていて、出口ではしっかり固まっていました。
冷やし固めたミルフィーユは包装前に金属検出機にかけられます。消費者が安心しておいしいミルフィーユを食べるための欠かせない工程です。
その後、ピロー包装機を経由してあっという間に包装完了。この包装機では、1時間に2万個包装できるそうで、オンシーズンは1日あたり19万本も包まれているんだそうです。
【3日目 後編】いよいよ製函箱詰めロボットへ!
包装されたミルフィーユをいよいよ箱詰めしていきます。ここでは自動でアームが動くロボットが登場。華麗なアームさばきでテキパキと出来上がったミルフィーユをセットしていきます。近未来SF映画の中の1シーンのようなハイテク感に思わず見とれてしまいました。
箱詰めの前段階の、箱を組み立てる箇所も機械で行います。スタンプのように機械が下に降りてきたと思ったら、あっという間に箱の形に。テクノロジーってすごい!と思わず息を呑んでしまいました。
ミルフィーユを支える、安全・衛生管理
今回の工場見学で驚いたのは、安全対策と衛生管理の徹底ぶり。工場内に入る前には、専用の履物への履き替えはもちろん、2度のエアシャワー、ブラシでのホコリ落とし、タイマーで測る30秒の手洗い、15秒の専用ブロアーでの衣類掃除、そして粘着クリーナーでの掃除と、幾重にも及ぶチェックがありました。
さらに、ミルフィーユの製造過程では、金属検出機でミルフィーユ一つ一つをチェックする工程も組み込まれていました。私たちが安心して美味しいチョコレートを食べられるように、というメリーチョコレートの強いこだわりを感じました。
手間暇惜しまぬ職人技と、多様な人々が支える製造現場
工場長の木村憲一さんの解説を聞きながら生産ラインを見ていくと、その一つ一つの工程に、機械化されながらも人の目と手が欠かせないことが伝わってきました。例えば、パイ生地とクリームを接着させる作業やエンローバーでチョコレートをかけた後の余分なチョコレートをはじく作業、写真のように、包装前のミルフィーユを一定間隔空けていく作業などには人の手が入り、みなさんリズミカルに、なおかつ的確に作業されており、熟練の職人技を感じました。この手間暇を惜しまない工程が、メリーチョコレートの品質を支えているのですね。
また、印象的だったのは工場で働く人々の多様性です。繁忙期には常勤社員に加え、さまざまな地域から100名以上の派遣社員が勤務するとのこと。工場内には日本語だけでなく5ヶ国語分の説明書きが掲示されており、多様なバックグラウンドを持つ人々が協力し合い、おいしい製品が作られている現場を垣間見ることができました。
新たなチョコレートの魅力を発見!マリアージュ提案
見学の後は、できたてのミルフィーユ3種(チョコレート、アーモンド、ストロベリー)を試食させていただきました。工場から直接届けられたミルフィーユは、チョコレートの香りがさらに豊かで、パイ生地のサクサク感も格別。まさに工場見学ならではの貴重なお味を堪能できました!
さらに、メリーチョコレートの研究開発部の皆さんによる、ミルフィーユの新たな魅力を引き出す「マリアージュ」の提案も。ここからは、メリーチョコレートが提案する、いつもと一味違うミルフィーユをご紹介します。
ストロベリーミルフィーユ×粗挽き黒コショウ
最初に振る舞われたのは、ストロベリーミルフィーユに粗挽きの黒コショウをかけたもの。一口食べると、ホワイトチョコレートの甘さが引き締まり、スパイシーな香りが抜けていく不思議な感覚!たっぷりコショウをかけてもチョコが負けていないのも印象的で、ワインなどのおつまみにも合いそうな、まさに大人の味わいでした。
アーモンドミルフィーユ×カカオアイスデザート
カカオアイスデザートとアーモンドミルフィーユを組み合わせた「冷やしミルフィーユ」も提案いただきました!濃厚でほんのりビターなカカオアイスとアーモンドの香りがまさにマリアージュという感じで、ひんやりとろける新感覚のおいしさ。夏にぴったりの涼しげなデザート体験でした。
チョコレート工場見学を終えて
工場を出る頃には、ミルフィーユへの愛情がぐっと深まっているのを感じた今回の社会科見学。この体験を通して、 製品になるまでの工程、徹底した品質管理、そしておいしさの追求など、私たちが普段何気なく手に取るミルフィーユの裏側にたくさんのこだわりが詰まっていることに感動しました。 皆さんもぜひ、メリーチョコレートのミルフィーユに出会ったら、じっくり味わってみてくださいね。
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