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更新日: 2024年12月9日

防蟻処理って本当に必要なの?その作業過程や費用、頻度をチェック!

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シロアリによる被害は被害が進行するまで気付きにくいのが特徴です。しかし気付かないまま放置してしまうと柱を食い荒らされ、家がボロボロという取り返しのつかないことに…。そんな家への被害をあらかじめ防ぐための「防蟻処理」について今回は解説していきます。

防蟻処理とは?

防蟻処理とは床下や地面に専用の薬剤を散布することで、未然にシロアリの被害を予防する処理のことを指します。これらはただ推奨されているだけではなく、なんとそれに関する法律もあるんです。

防蟻処理に関する法律

防蟻処理に関する法律は「 建築基準法施行令」の49条の部分に書かれています。

「構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。」

つまり、地面から高さ1メートル以内の主要な柱や土台には防蟻処理などの何かしらの対策をしなさい、ということ。それほどまでにシロアリの被害は甚大なんです。そのため防蟻処理はしっかりとするようにしましょう。

防蟻処理をしないとどうなる?

先ほどの法律は木造建築の話ですが、実は、鉄筋コンクリート製の建物でも被害に遭うことがあるのです。鉄筋と言えどもつなぎ目には小さな隙間があります。そこからシロアリが侵入して中の木材を食い荒らしてしまうのです。そしてシロアリ被害の一番怖いところが、被害が見えにくく、気づいたら建物が脆弱になっているという点です。

防蟻処理をしっかりしていないとその分シロアリの標的にされる可能性が高まります。そうすると耐震性が下がり、それにより地震による被害なども非常に大きくなってしまうことから防蟻処理をしないと、最悪の場合は家の倒壊につながってしまうのです。

防蟻処理のタイミングと頻度は?

防蟻処理のタイミング

防蟻処理はシロアリに対する「予防」なので、基本的にはシロアリがまだ発生していない段階で行います。もしすでにシロアリが家の中に潜んでいる段階で薬剤などを散布してしまうと、シロアリがびっくりして家の中に逃げ込んでしまいます。

そうすると、これから来るシロアリは防ぐことができても、すでに家の中にいるシロアリの被害は抑えられませんそのため防蟻処理はシロアリがまだ発生していない段階で行うのです。

防蟻処理の頻度

防蟻処理の頻度は薬剤の効果に依存し、約5年に1度のペースで防蟻処理を行います。以前は10年間効果が持続する薬剤もありましたが、人体への影響などから現在は使われていません。5年で効果が薄れてきてしまうため、5年ごとに防蟻処理を行うようにしましょう。

しかし防蟻処理の効果が5年どころか、早めに切れてしまうこともあるかもしれません。そういった場合はどうすれば良いのでしょうか?「ユアマイスター」では、防蟻処理のプロに「 シロアリ被害が駆除作業後それほど経たずに再発した場合、再駆除はしてもらえるのでしょうか?」と聞きました!

株式会社さくら防除センターさん(千葉県)

施工日より5年間の再発保証が発生します。当然納得頂けるまで再駆除致します。 保証書を発行しておりますので、ご安心下さい。

株式会社ミヤショーさん(宮城県)

建築物の構造にもよりますが、通常の木造や鉄骨造のように床下潜行が可能であって、部分施工ではなく全体施工であれば、再発保証が付きますので再駆除いたします。

つまり、5年間という一般的に薬の効果量が持つ間は再駆除を行っていただけるんです。これならプロにお任せしたくなりますね!

防蟻処理のやり方

防蟻処理には主に3つの方法があり、ここでは3つの方法とその違いについて説明していきます。

土壌処理

土壌処理とは侵入を防ぐ処理のことを指し、具体的にシロアリの通る土壌に薬剤を散布し、そもそも家に近づけないようにするという方法です。家にたどり着けなければ木材を食い荒らされる心配もありませんね。

木部処理

木部処理とは木材の食い荒らしを防ぐ処理のことを指し、具体的に家の柱となっている木材などに、薬剤を散布します。これは表面だけでなく、木材の中にも薬剤を注入することで表面上の薬剤が取れ、シロアリに中に侵入されることもしっかりと防いでくれます。

ベイト工法

ベイト工法とはシロアリの繁殖を防ぐ処理のことを指します。具体的に床下や庭などのシロアリが好む場所にシロアリが好む味の駆除剤入りの餌を設置し、巣に持ち帰らせてシロアリの繁殖を防止する処理方法です。こちらは現在シロアリが発生している場所に行うことでその真価を発揮することができます。

防蟻処理の相場

編集部が調べた防蟻処理の相場は、1坪辺り大体5,000~1万円です。あくまでも一般的な構造の建築物を対象としており、複雑だったり特殊だったりする建築物は少し料金が変わってしまうことがあるので注意が必要です。

業者は最初に見積もりを行いますが、こちらの見積もり料金ですら変わってしまうことはあるのでしょうか?今度は防蟻処理のプロに「 駆除するシロアリの量で追加料金が発生する場合はございますか?」と聞いてみました!

株式会社ミヤショーさん(宮城県)

施工前に提示するお見積りの額に追加料金が加わることはありません。シロアリの量によるものではありませんが、調査時点と施工時点で床下の状況が大きく異なる場合は別途大工工事などが必要になることがあります。(=羽アリは年間通して出るものではないため、一旦施工を見送る方もいらっしゃいます。そして、見積もり約1年後の同じ時期に再度羽アリが出たり、床の異変に気付いてご発注というようなケースもあり、1年前の調査時点では折れていなかった根太が折れているなどのように状況が大きく変わっている場合の事です)

合同会社サンワテックさん(愛知県)

施工決定の前に必ず事前調査を行い金額を決定させていただきますので、当日に金額が変わることはございませんので ご安心ください。

つまり見積もり前と当日に例外的な大きな変化がない限り、何かあった場合でも当日に料金が変わるといったことはあまりないようですね。そのため見積もりが出された場合にはそれ以上の追加料金はほぼないと考えて良さそうですね!

まとめ

今回、防蟻処理を行う理由やその重要性について解説してきました。シロアリをただのアリだと思っていると痛い目を見ることになりますが、その反面しっかりと最初に防蟻処理をし、その後も適切な頻度で防蟻処理を行うことでその心配も軽減されます。備えあれば憂いなし!防蟻処理をしっかりして、快適な生活を送りたいですね。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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監修者
ライター
ワタシト 編集部
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