シロアリの種類を特定!家屋に被害を与える3種類の特徴と駆除について
住宅などの建物に大きな被害を与える「シロアリ」。世界で約3000種類ほど、日本だけでも約20種類以上のシロアリがいると言われています。シロアリの種類を知ることは、シロアリの駆除を行う上で、とても大切なこと。今回は、シロアリの種類やそれぞれの特徴などについてご紹介します。
シロアリの種類とは?
日本には、カンモンシロアリやアマミシロアリ、スギオシロアリなど、20種類以上のシロアリが生息すると言われています。その中で、家屋に被害を与えているのは「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の3種類で、それぞれ以下のような特徴があります。
ヤマトシロアリの特徴
ヤマトシロアリは、イエシロアリの次に日本でよく見られるシロアリの種類です。
寒さに弱いですが、現在は家の中が暖かくなってきた影響で、北海道の北部以外では全国どこでも発生する可能性があるシロアリです。繁殖期である4~5月の日中に、地中に出てきて活発に活動を始めます。
見た目は、体が小さく、全体的に黒っぽい色をしているのが特徴です。警戒心が強く、危険を感じるとすぐに移動してしまうため、駆除をする際には注意が必要です。
イエシロアリの特徴
イエシロアリは、巣内の個体数が非常に多く、1m以上にもなる大きな巣を作るのが特徴です。そのため、他の種類と比べても、被害が進むのが非常に早く、特に注意が必要な種類のシロアリです。
イエシロアリは、寒さに弱く暖かい場所を好むため、千葉県以西の海岸沿いを中心とした地域に多く生息しています。全体的に黄褐色の見た目をしているのが特徴です。
アメリカカンザイシロアリの特徴
アメリカカンザイシロアリは、もともと日本にいない種類のシロアリでしたが、建材や家具などの輸入によって、日本にも運ばれて繁殖をしました。
ヤマトシロアリやイエシロアリと比べると、被害が進むスピードが遅く、被害を発見するまでに時間がかかるため、気づいたときには被害が大きく広がっていたということもあります。また、乾いた木材をエサにするため、床下などの地中に近い場所だけでなく、建物全体に被害が広がるのが特徴です。
見た目は、羽アリか兵アリか種類によって異なりますが、頭部が濃褐色~赤褐色、胴体が黒褐色~黒色をしています。
シロアリがいるかもしれないサインとは?
いずれの種類のシロアリも、放っておくと建物に大きな被害を与えかねないものばかりなので、シロアリの被害にいち早く気づき対策をすることが大切です。シロアリの被害を見抜くには、以下のようなサインを見逃さないようにしましょう。
床がきしんだり、壁を叩くと空洞音がしたりする
シロアリによって食べられた建材は、叩くと空洞音のようなものがしたり、床がきしんだりする原因になります。床がきしんだり、空洞音がする場合には、注意が必要です。
アリ道がある
柱や壁などにシロアリが食べ進めたような「アリ道」がある場合、シロアリによる被害が進んでいる可能性が大きいです。
シロアリの羽が落ちている
床下や屋根裏などにシロアリの羽が落ちている場合には、すでにシロアリの被害が進んでいる可能性が大きいため注意が必要です。
シロアリは、1つの巣が大きくなり、巣の中のシロアリが多くなると、繁殖の役割を持つシロアリが、羽をつけて一斉に巣から飛び立ちます。そのため、シロアリの羽を見つけた場合には、どこか別の場所にも巣を作っている可能性もあるので、注意しましょう。
アメリカカンザイシロアリのフンを見つけた
アメリカカンザイシロアリのフンは、黄色~褐色の1ミリ程度の俵状の大きさをしたフンで、巣穴から排出したフンはまとまっているため、容易に見つけることが可能です。このようなフンを見つけた場合には、アメリカカンザイシロアリの被害である可能性が大きいと言えるでしょう。
シロアリの駆除方法をチェック!
シロアリの駆除には、市販されている駆除剤を使って自分で駆除することも可能です。しかし、表に出ているシロアリだけを殺虫剤などで駆除しても、巣には何万匹ものシロアリがまだ残っています。
シロアリは、グルーミングと言ってお互いの体を舐め合う習慣があるため、遅効性のある駆除剤を選ぶことで、表にいるシロアリだけでなく、巣にいるシロアリも合わせて駆除を狙えます。
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シロアリの駆除はプロの業者へ
シロアリを駆除するためには、シロアリの巣の位置を正しく把握して、駆除を行う必要があります。
シロアリは、種類によっては、家中のさまざまなところへ巣を作る種類もいるため、素人が全てを把握するのは難しい場合が多いです。アリ道を見つけたり、床がきしんだりとすでに被害が深刻化している可能性がある場合には、プロの業者に依頼して、点検・駆除を行うことがおすすめです。
シロアリの駆除を業者に依頼する場合には、建物の構造や被害の状況によっても変わりますが、編集部調べによると、1坪当たり10,000円程度の費用の相場となります。
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まとめ
シロアリの種類やそれぞれの特徴、駆除の方法などについてご紹介させていただきました。シロアリは、大切な建物に大きな被害を及ぼす恐ろしい害虫です。シロアリのいるサインに気づいた場合には、すぐに対処するようにしてくださいね!
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