
旅行計画を生成AIで立ててみた!使えるプロンプトや実際のプランを公開【Gemini編】
時間のかかる旅行計画を生成AIで立ててみたらどうなるのか、実際に旅行プランを作ってみました!本記事では、無料で使えるおすすめの旅行計画AIアプリや、効果的なプロンプトのコツのほか、AIのGeminiが提案してくれた実際のプランの中身までまるっと紹介。これから旅行を計画する予定の方は参考にしてみてください。
目次
めんどくさい旅行計画はAIで立てられるのか?

観光地を調べたり、移動手段を考えたりと、旅行プランを立てるのは思った以上に時間がかかり、少しめんどうに感じることがあると思います。そんな旅行計画のサポート役として、いま話題になっているのが「生成AI」の活用です。
実際に「JR東日本」では、訪日観光客向けにAIを使った旅行計画支援サービスを展開しており、「国土交通省」もAI活用に関するガイドラインを発信するなど、官民問わず導入が進んでいます。
そこで今回は、実際に生成AIを使って旅行プランを立ててみることにしました。
【生成AIで国内旅行計画】ステップ1. アプリをダウンロードし利用登録する
・Google Gemini(ジェミニ)
・ChatGPT
・AVA Travel(アバトラベル)
・NAVITIME Travel AI
まずは、生成AIのアプリをダウンロードします。もちろんパソコンのブラウザでも操作は可能ですが、旅行中に“連れて行く”ことも想定して、アプリでの利用が便利だと感じました。
本記事では、2024年5月にリリースされた『Google』の生成AI「Gemini(ジェミニ)」を実際に使って、8月の夏休みの旅行プランを立てていきます。
※本記事では、分かりやすさを重視して、ブラウザ上でのやり取りを例にあげています。
【生成AIで国内旅行計画】ステップ2. プロンプトを入力する
・日程|8月に2泊3日間
・行き先|与論島(鹿児島)
まずは、旅行の概要をざっくりと「Gemini」に伝えるところからスタート。今回は「8月の家族旅行」というテーマで、日程や行き先などおおまかな情報をプロンプトに入力し、旅行プランの作成を依頼しました。
プロンプトとは、生成AIに対する「こうしてほしい」という指示や依頼のことを指します。
Geminiの回答その1
ここからは、実際に私が入力したプロンプトと「Gemini」の回答を使って、やりとりを紹介していきます。
8月に2泊3日で与論島へ旅行に行きたいので旅行計画を立ててください。
行きは那覇空港に10時頃到着、帰りは16時頃出発の便を想定しています。
2歳の子連れなので、移動は余裕のあるプランだと助かります。
おすすめの観光スポットグルメや、2歳でも楽しめるマリンアクティビティがあれば教えてください!

2泊3日分のタイムテーブルを自動で作成してくれました。フライトの案やレンタカー、夕食の時間など、細かい予定も組み込まれているので、当日の行動がイメージしやすくなっています。
さらに、各所におすすめのスポットや注意点などのポイントも散りばめられており、事前に確認しておくべきことを把握できるのは助かるポイントです。
Geminiの回答その2

2日目の15:30からの活動については、選択肢を3つ用意してくれました。2歳の子連れであることをしっかり認識して、観光スポット情報には「階段あり、抱っこ推奨」といった具体的なアドバイスをくれる点が親としては大変ありがたいです。
さらに、指示していなかったにもかかわらず、お昼寝の時間がしっかりとプランに組み込まれており、子どもの生体リズムをよく理解していると感じました。実際、我が子のお昼寝時間は13:00~15:30が多く、提案内容がぴったりで驚きました。

最終日のプランです。こちらも時間に余裕があり、無理のない日程になっています。
Geminiの回答その3

※画像は回答の一部です。
観光スポットやレストランの提案は、子連れ旅行という前提をしっかり踏まえた内容で提案をしてくれました。ただ、おそらく「子連れ」を重視した提案だったためか、島魚や『ヨロンアイランドビーフ』などの人気グルメは含まれておらず、少し物足りなさも感じました。
観光地やグルメの情報を事前にある程度調べておかないと、AIだけでは拾いきれない情報を見逃してしまう可能性があります。あらかじめ前知識を持っておくことで、AIとのやり取りもスムーズになり、より満足度の高い旅行プランを引き出せるようになります。

2歳の子どもが参加できるマリンアクティビティは、与論島に限らず選択肢が限られているため、自分で探すのは思いのほか大変です。今回は、生成AIが年齢に合った具体的なプランを提案してくれたことで「これなら楽しめそう」と家族全員の旅行イメージがしやすくなりました。
また、暑さ対策や持ち物に関するアドバイスまで含まれていたのはうれしいポイント。細かい気配りのある提案に、思わず「仕事ができるなぁ」と感心してしまいました。
【生成AIで国内旅行計画】ステップ3. 自分のこだわりに合わせて調整する
1つの指示でおおまかな旅行プランが完成しました。次は自分のこだわりに合わせて再度プロンプトを入力します。
Geminiの回答その4
与論島の目玉でもある『百合ヶ浜』は、潮の満ち引きによって限られた日・時間に出現する砂浜です。旅行に行った日に出現しない可能性もあるので、その場合の代案プランをお願いしようと思います。
百合ヶ浜が出現しない場合の代案のプランを教えてほしいです。
それと予約するならタイミング的にいつがお得ですか?

当初は「ビーチアクティビティ中心の旅行」をイメージしていましたが、具体的な希望を伝えきれていなかったためか、プランには「赤崎鍾乳洞」や「サザンクロスセンター」などの観光スポット巡りが中心の結果になりました。これらはもともと選択肢として提示されていたもので、代案としてスケジュールに組み込まれていました。
生成AIに旅行プランを任せる際は、「何をしたいか」「どこに行きたいか」をできるだけ具体的に伝えることが、理想の旅に近づけるコツだと実感しました。

8月は旅行のハイシーズンなので、できるだけお得に旅行したい場合のコツもしっかりとおしえてくれました。予約パターン別に回答をくれるのは優秀だと感じます。
Geminiの回答その5
代案で提案されたスポット以外にも、おすすめの場所がないかをさらに聞いてみました。
赤崎鍾乳洞、サザンクロスセンター以外に見どころのスポットはある?

※画像は回答の一部です。
ここで念願のビーチの紹介が登場しました。AIとの旅行計画は、自分が欲しい情報を引き出すために、しっかりと対話が必要だと感じました。
とくに印象的だったのは、「メーラビビーチ」の紹介。あとから調べてわかったのですが、知る人ぞ知る穴場ビーチで、「Google Map」でも場所が曖昧なほどです。「Gemini」によると「島の様々な表情を持つビーチがあることをお伝えしたかった」とのことで、新たな発見をもたらしてくれる視点も大きな魅力だと感じました。
Geminiの回答その6
海に行くのは午前中が一般的だと思っていたので、今回の旅行プランでビーチをあえて午後に組み込んでいた理由が気になりたずねてみました。
ビーチ遊びを午後にした理由はなんですか?

※画像は回答の一部です。
納得の回答です。子どもの生活リズムまで考慮されていたとは思わず、驚きとともに感心しました。
また、旅行プランの中には緑や茶色のマーカーが付いている箇所があり、クリックすると参照元へ飛べるようになっています。参照元は個人ブログから「環境省熱中症予防情報サイト」まで幅広く、信頼性のある情報も取り入れている点が好印象でした。
Geminiの回答その7
そして最後に、旅行中でも「Gemini」が作成したプランをすぐに見返せるように、シンプルにまとめ直してもらいました。
スマホで見やすいように、計画してくれた旅行プランをまとめてくれますか?

※画像は回答の一部です。
スッキリと整理されたタイムスケジュールは、旅程全体をひと目で把握できてとても便利でした。画像としての保存はできないようなので、画面をスクリーンショットして保存しておくのがおすすめです。

※画像は回答の一部です。
持ち物リストまで自動で作成してくれました。子連れ旅行では準備する荷物が多いため、必要なアイテムがあらかじめリスト化されていることで、パッキングの手間もぐっと軽減されます。
ここで生成AIを使った旅行計画が一通り完了しました。わずか30分足らずで、大まかな旅行スケジュールから観光スポット、持ち物リストまで揃えることができました。
【生成AIで国内旅行計画】ステップ4. 距離感をGoogle mapで再確認
これまで「Gemini」が提案してくれたプランをもとに、実際の移動時間を「Google Map」で再確認してみました。今回は「子連れで移動にゆとりを持たせたい」とリクエストしていたこともあり、提案されたスケジュールは無理なく行動できる内容になっていました。
宿泊先におすすめされた『プリシアリゾートヨロン』からは、各観光スポットまで車で約5~10分とアクセスも良好。周辺の飲食店やカフェも近くに集まっていて、移動の負担が少なく効率よく楽しめるプランになっていたのが印象的でした。

ワタシト編集部スタッフ
旅行計画をAIで立ててみて分かったメリット・デメリット
旅行計画をAIで立ててみて感じたのは、まるで旅行会社の担当者と話しているような感覚で、やり取りがスムーズだったということです。
実際に感じたメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
・素早く旅行計画が立てられる
・柔軟にプランの修正ができる
・おすすめ情報や注意点など自分では気づけないこと知れる
まず、ざっくりとした旅行概要を伝えるだけで、数秒で旅程のたたき台ができるのはとても便利でした。さらに、「代案がほしい」などの希望にもすぐ応えてくれる柔軟さも魅力です。AIとの対話を繰り返すことで、旅行プランがどんどん自分好みに近づいていきます。
また、自分では気づけないおすすめスポットや注意点を教えてくれるのもうれしいポイント。旅先での過ごし方の幅が広がるだけでなく、事前に知っておくと役立つ情報も得られます。
デメリット
・要望を具体的に伝えないと反映されにくい
・最新情報とのズレがあることも
・自分の興味に合わない場合もある
絶対に訪れたい観光スポットや希望する過ごし方がある場合、できるだけ具体的にAIに伝えることが重要です。また、ざっくりとした指示でも提案はしてくれますが、観光地やグルメの情報を事前にある程度調べておかないと、思っていたスポットや食事処が提案に含まれない可能性があります。
AIはあくまでサポート役として活用し、自分の要望に応じたプランを引き出すために、あらかじめ自分の希望を整理しておくことが大切です。
また、お店の営業時間や定休日、公共交通機関の時刻など、AIの提案には最新の情報が反映されていない場合もあるため、プランが完成したら、必ず自分で確認し、最新の情報を取り入れることをおすすめします。
旅行計画をAIで立てるときは自分の要望をしっかり伝えるのがポイント!

今回初めてAIを活用して旅行計画を立ててみました。これまで何時間もかかっていた作業が、短時間で無料で自動作成できるようになったことに驚きです。自分の興味に合った満足度の高いプランを作成するためには、「ここに行きたい」「これが食べたい」など具体的な要望を伝えることと、前知識を持つことが大切です。AIと繰り返し対話を重ねて、自分にぴったりの旅行プランを作り上げていきましょう!
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