洗濯機の水抜きの簡単な手順方法!引っ越し前の注意点と凍結時の対策
春は引っ越しや就職・進学で新しい生活がスタートする季節。引っ越しする際には、家具と一緒に運ぶ家電製品。引っ越しの準備をするだけでも大変なのに、実は家電にもやっておかなければいけないことがあるんです。それは、洗濯機の水抜き!
何もせずに洗濯機を新居に運んでしまうと、洗濯機本体と付属のホースから水が漏れて他の家電にも被害が出てしまうかもしれません。今回は、洗濯機の水抜きについての作業手順や注意点を簡単に説明していきます。
目次
なぜ引っ越しで水抜きが必要なのか
テレビなどの家電は業者さんが運んでくれるだけですが、洗濯機に関しては「水抜き」という事前準備が必要になってきます。
では、なぜ水抜きが必要になるのでしょうか。
洗濯槽ではないところに水が溜まっている
洗濯機の水抜きは、洗濯機の中に残っている水を抜くことと思いがちですが少し違うんです。正しくは洗濯機本体に繋がっている、「給水ホース」と「排水ホース」に残っている水を抜く作業のことを「水抜き」といいます。
もし、水抜きをしないまま洗濯機を運ぶと、運搬中にホースや洗濯機本体から水が漏れて、大事な荷物が濡れてしまいます。また、ホースや洗濯機本体から水が漏れ出てしまうと、床が濡れて業者さんが滑ってケガしてしまうことも…。
その他にも、運搬中に洗濯機から水が漏れて他の家電への水濡れを防ぐ意味合いもあります。
また、水抜きをしなかった場合、洗濯機の重量が増えて運搬が大変になってしまいます。水抜きをしていない場合は業者が代行してくれる場合もありますが、オプション料金として加算され引っ越し料金に上乗せされてしまうことも…!
なので、水抜きは自分で行っておくのがおすすめなのです。
水抜きは前日がベストタイミング!できない場合は当日の朝に
水抜きをするタイミングは、引っ越しする前最後の洗濯が終わってから。
実際に水抜きしてみたところ、かかった時間は30分程度でした。さほど時間はかかりませんが、引っ越し当日は色々ドタバタとするもの。水抜きは引っ越しの前日に行うのがベストです。
ただし、前日にできない場合もありますよね? その場合は、当日の朝の早い時間に行いましょう。余裕を持って作業するのがおすすめですよ!
水抜きをする前にすること
水抜きをする前にすることは2つあります!
1.濡れたら困るものは前もってどかす
2.取り扱い説明書を事前に確認する
1つめは、濡れたら困るものはどかしておいてください!洗濯機から大量の水が漏れてくることはめったにありませんが、万が一の時に備えましょう。
2つめは、メーカーによって作業手順が異なる場合があるので、取り扱い説明書を手元に用意して事前に読んでから水抜きを始めてください。
縦型式洗濯機の水抜きの仕方
洗濯機の中には、縦型式とドラム式の2種類があります。まずは、縦型式洗濯機の水抜きの仕方を紹介していきます。
・洗面器またはバケツ
洗濯機の中に何もない状態にしてから水抜きを始めたいので、空っぽかを確認しましょう!
水抜きをした後は、ホースなどを取り外したりするので洗濯はできないと思ってください。
洗濯物を洗う時に、給水している水道の蛇口を閉めましょう。蛇口を閉めないと普段の洗濯と一緒で水抜きにならないので、気をつけてください!
フタを閉めてから電源を入れて、スタートボタンを押します。給水していたホースの中に残っている水を出したいだけなので、標準コースに設定しスタートボタンを押してから1分程経ったら電源を切りましょう。
これだけで、給水ホースからは水が抜けるんですよ。
水が抜けてたとしても、給水ホースを蛇口から外すときに、水があふれてくるかもしれないので、洗面器やタオルを受け皿にして水がこぼれないようにしましょう!
実際にやってみたら、そこまで多くの水は出てこなかったですよ。
排水ホースを抜く前に、洗濯機の中にある水を捨てましょう!もう1度フタを閉めて電源を入れたら、脱水ボタンを押してください。1番短い時間で回せば大丈夫です。
これで洗濯機の中から水がなくなりましたが、洗濯機の内側に残った水気はタオルで拭き取っておきましょう。
洗濯機を少し傾けると洗濯機の中にある水が排水ホースに流れます。
排水口からホースを抜く時も、給水ホースの時と同様に水があふれてくるかもしれないので、洗面器やタオルを受け皿にして水がこぼれないようにしましょう!
給水ホースより取り外すのに少しコツがいりました。引っ張るだけでなく、左右にねじったりしてみてください。
外した給水ホース・排水ホース以外にも、給水ホース部分に元口ゴムパッキンというドーナツ型の部品もまとめましょう。大きな袋にまとめて入れておくと、失くさないので安心ですよ!取り外した部品は洗濯機の中に入れ、洗濯機のフタはテープで留めておきましょう。
ドラム式洗濯機の水抜きの仕方
続いてはドラム式洗濯機の水抜きの仕方を紹介します。
ドラム式は糸くずフィルターに水が溜まることが縦型式の洗濯機との違いです。そのため、ドラム式の水抜きは給水ホースの後に糸くずフィルター、排水ホースという作業手順になります。
・洗面器またはバケツ
注意しておきたいこととして、ドラム式洗濯機は傾きに弱いため、給水ホースを取り外した後、洗濯機本体の水を排水ホースに流すために傾けないようにしましょう。
洗濯機の中に何もない状態にしてから水抜きを始めたいので、中に何もないか確認してください。水抜きをした後は、ホースなどを取り外したりするので洗濯することができません。
洗濯物を洗う時に、給水している水道の蛇口を閉めましょう。蛇口を閉め忘れてしまうと水抜きにならないので、忘れずに!
洗濯機のドアを閉めてから電源を入れます。洗濯機の種類によって、「ドライコース」や「槽洗浄コース」と表記されていると思います。どちらかを選びスタートボタンを押しましょう!
30秒くらいで水拭きできるので、終わったら電源を切り給水ホースを外してください。
洗濯槽の中にある水をなくしたいので、ドアを閉めて脱水ボタンを押します。
1分程度に時間を設定し脱水が終わるのを待ちましょう!
糸くずフィルターのつまみをゆるめると、そこから水が出てきます。洗面器を受け皿にして水がすべて出たら、タオルで拭いて糸くずフィルターのつまみを元に戻しましょう。
排水口からホースを抜く時も、給水ホースの時と同様に水があふれてくるかもしれないので洗面器やタオルを受け皿にして洋服が濡れないように気をつけて抜いてくださいね。
凍結している場合
冬の時期に洗濯機を買い替えたり、処分したりすることがありますよね。その洗濯機がベランダに置いてある場合に、水道管や給水ホース・排水ホース内に凍結する可能性があります。
もし凍結してしまった時の対処法を紹介します。
水道管
水道管が凍結した場合は、熱湯を水道管にかけてしまうと破裂するかもししれません。そうならないように、ぬるま湯でゆっくり少しずつぬるま湯を水道管にかけていきましょう!
給水ホース
給水ホースが凍結した場合は、給水ホースを外してからバケツやシンクにお湯を溜めてつけましょう。給水ホースを外す前に、蛇口を閉めることを忘れないでください。
排水ホース
排水ホースが凍結した場合は、ドライヤーの温風をあてると溶けていきます。
まとめ
今回は、洗濯機の水抜きについて説明してきました。縦型式洗濯機の水抜きの大まかな作業は、給水ホース→排水ホースの順に行うとスムーズに作業できます。加えて、ドラム式洗濯機の水抜きの大まかな作業は、給水ホースの水抜き→糸くずフィルターの水抜き→排水ホースの水抜きの順に水抜きをすると簡単にできます。
また凍結を防ぐために、洗濯機を覆うカバーをかけておくと凍結だけでなく雨による劣化も防げますよ。
洗濯機の水抜きをすることで、他の家電を水から守りスムーズに引っ越しできるようにしましょう!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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