布団の干し方ひとつで疲れの取れ方が変わるなら疲れてでも干すべき話
今日は朝からみっちり働いて、ヘトヘト。
足はパンパンだし、背中はカチカチ。
そんな時、私たちをふんわり包んでくれるもの。
それはもちろん、お布団。
布団の中で、私たちは朝まで快適に過ごすことが出来ます。
さて、朝起きてみなさんは布団をどうしますか?
畳む、はたまたベッドに放置。
うーん。
正解は干すこと、なんです。
一体なぜ布団を干すことが重要か、そして正しい干し方を説明します。
なぜ人は布団を干すのか?
我々の快適で健康な睡眠を支えてくださるお布団様ですが、そのお布団様には手強い敵がいるのです。
湿気
布団は湿気を含んでいると、布団に入った時に快適ではないですよね。
ずっと湿気を含んだままだと羽毛やへたってしまって、なんだか残念な肌触りになってしまいます。
しっかり天日干しすることで、布団乾燥機と同じ効果が得られます。
皮脂、汗の臭い
布団は毎日使っていると、皮脂や汗などが原因の臭いが発生します。
ベタベタしてたり、嫌な臭いがする布団で寝たくはないですよね。
もちろん、完全に皮脂汚れを落とすにはお洗濯が1番です。
が、布団を干すことで、消臭効果も期待できます。
雑菌
布団の中に多く潜んでいる雑菌。
病気の元になります。
しっかり回復するために寝るというのに、その布団のせいでなんだか調子が悪いなぁ、だなんて本末転倒ですね。
天日干しすることで紫外線によって菌が死滅します。
ダニ
ダニは高温多湿の場所で繁殖します。
また、人間の皮脂汚れ、汗を栄養分とします。
毎日毎日体がかゆい、蚊とかの季節じゃないはずなのに・・・?
そんな時、原因は湿気や雑菌だらけの布団で育ったダニかもしれません。
布団を干せば湿気はなくなり、汗も蒸発しますからダニの繁殖を抑えることができます。
これら4つの敵は、せっかくの快適なお布団を台無しにしてしまいます。
発生してしまうと本当に嫌なものですが、撃退の方法は実に簡単。
そう、干せばいいだけ。
わざわざ忙しい朝の時間に運ぶのは大変だなぁと思われるかもしれません。
でも、慣れてしまえばこっちのもの。
慣れてしまえば「たったこれだけの手間」です。
それでいつも暖かくてふかふかでいい匂いのする布団で眠れるようになるのです。
というわけで、布団は洗濯の後でなくても、必ず干すことをおすすめします。
なかなか干す時間を作れないという方には、布団カバーを洗濯することをおすすめします。
カバーだけでも綺麗になると、気持ちよく寝られそうですよね。
布団カバーの洗濯するときは、「布団カバーを洗濯!天気が良い日の習慣にしたくなる洗い方から干し方までを解説」を参考にしてみてください!
布団の種類別!正しい布団の干し方
それでは、正しい布団の干し方を伝授します。
布団の素材が綿の場合と羽毛・羊毛の場合に分けて紹介します。
綿布団は「天日干し」
綿は羽毛布団や羊毛布団と違って吸水力が高いため、湿気がたまりやすいのです。
そのため、毎日でも天日干しするのがおすすめです。
夏は午前中に1~2時間、夏以外は4時間
夏は日差しが強く、殺菌効果はあります。
でも、あまりに強い日差しが、中の綿を傷めてしまうのです。
そこで、
・片面30分から1時間
・両面で1時間から2時間
・日差しがより強い正午から午後を避けて午前中に
干しましょう。
夏ほど日差しの強くない時季は、片面2時間ずつの4時間ほど干すのがGOOD!
特に日差しの弱い冬は、正午から午後にかけて4時間ほど干すのがおすすめです。
叩かない
よく布団叩きでバンバン叩く人を見ます。
でも実は、布団は叩かないのが正解。
中の綿が刺激で傷んでしまいます。
これはもちろん、羽毛布団と羊毛布団も同様です。
天日干しだとよくわからなくなるのが、「どっちの面を太陽に当てたらいいの?」ということ。
これは、普段寝ている時に体が触れている上の面に日光が当たるようにするのがおすすめです。
そちらの面の方が湿気が溜まっていますからね。
羽毛布団・羊毛布団は部屋干し
綿よりも繊細でふわふわな羽毛布団と羊毛布団。
どちらも生物由来のものですね。かなりデリケートなので要注意です。
日差しはNG
羽毛布団と羊毛布団は素材がデリケート。
わざわざ天日干しするのはNGです。
特に羽毛布団は紫外線で傷みます。
必ず部屋干ししましょう。
毎日干したりする必要はありません。
週に1、2度くらいの頻度で大丈夫です。
風通しをよくする
普段は、窓を開けて部屋の換気をしましょう。
風通しを良くしておくだけでも、羽毛布団・羊毛布団は乾燥します。
干す時間がないなら、風通しの良い部屋や窓際に置くだけでも。
窓を開けて、布団の裏面にも風が当たるようにたたむだけでも効果はありますよ。
干す時間があるときは、ベランダや軒先で陰干し、または窓を開けて部屋干ししましょう。
x字型の布団干しが便利です。
こちらは、洗濯物の量に合わせて高さも幅も調整することができます。低めに設定すれば、重い布団を持ち上げるのも少し楽になりますね。バーが2本になっている部分があるので、干すときに空気の通り道を確保することができます。
また、羽毛布団を叩くのは綿布団を叩くよりもへたってしまう危険性が高いです。
絶対にやめましょう。
日差しに弱いので、普段は部屋干しで問題ありません。
それでも、殺菌のため月に1度ほどは綿布団と同じ干し時間で天日干しすることをおすすめします。
布団を干したら、片付けるその前に
布団をお日様に当てて、ふかふか。
しかし、それそのまましまってはダメなのです。
干し終わったら3つのケアをしましょう。
熱をとる
干した後すぐ畳んだり収納したりすると、熱が冷やされて湿気となってしまいます。
風通しのいい場所でしばらく広げて熱をとりましょう。
布団乾燥機をかける
はっきり言って、天日干しだけではダニは死にません。
ダニを完全に除去するためには、日差しよりも高温な状態にすること。
布団乾燥機をかけるか、または乾燥機に30分ほど入れるのがおすすめです。
掃除機をかける
干した後の布団にはダニの死骸、また花粉や外のゴミがついています。
表面に掃除機をかけて、それらを吸い取るのがマストです。
布団用の掃除機、または通常の掃除機のヘッドだけ布団用のものにしてかけると清潔ですよ。
花粉をつけないコツもついでにご紹介!
花粉の時期だけど、なんとかして外干ししたい!
そんな方のために、花粉シーズンで外干しする際に注意したい5つのポイントをご紹介しますね!
ポイントは大きく、
・柔軟剤
・天気
・時間帯
・取り込む前に振り落とす
・素材に注意
の5つです。それぞれ見ていきましょう!
柔軟剤
柔軟剤を使うと、布団が柔らかくなったり、いい匂いになったり…。
ですが、実は花粉対策にも効果があるんです!
あまり知られていませんが、花粉を引きつける主な原因は静電気。
柔軟剤はその静電気を防ぐ力を持っているんです!
天気
花粉は、実は天気によってかなり散布量が変わってきます。
例えば、カラッと晴れている日は、花粉が飛びやすくなっているので、注意が必要です。
狙い目は、風が弱く気温が低い、曇りの日ですよ!
時間帯
花粉の散布量は、時間帯によっても変わってきます。
特に、お昼の12時頃と日没後の18時頃にピークです。
また、濡れていると花粉はさらにつきやすくなります。
花粉の飛散がピークを迎えるお昼頃には布団がある程度乾いているようにするためにも、干し始める時間帯は早朝をねらいましょう。
取り込む前にしっかり振り落とす
実はこれ、かなり効果があるんです!
布団を取り込む前にしっかりはらうことで、30~40%も花粉の量を減らすことができちゃうらしいですよ!
この時、布団叩きは使わないようにするのがコツ!
布団叩きを使うと、花粉をはらうというよりは、内部に浸透させてしまう可能性があるので、優しく振り払うイメージが理想です。
素材に注意
花粉のつきやすさは、素材によっても異なります。
綿などの素材は一度花粉がついてしまっても比較的落としやすく、逆にウールなどのふわふわの素材は落としにくいです。
どうしても外干ししたい場合でも、花粉がつきやすい素材は避けてくださいね!
洗濯物の花粉対策について、詳しくはこちらの記事にまとまっているので、ぜひ参考にしてみてください!
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まとめ
いかがでしたか?
「干す」
ただそれだけのことで布団の清潔感が大きく違ってくるのです。
起きたら布団を干す。
それだけで夜布団に入ったときの感触が全くちがうはず。
ぜひ習慣化しましょう!