
苛性ソーダで掃除する最強の油汚れ落とし術【お掃除業者さん必見の洗剤技】
こんにちは! 茂木和哉です。清掃業者さんなら、「安全性が低くてもいいから、汚れ落ちがいい洗浄剤を使いたい。」と思ったことはないですか~?キレイに落とせないのでは、仕事になりません。時間をかけず、そして楽に作業ができることは、コスト削減に繋がります。そんな清掃業者さんに、最強の油汚れの洗浄剤を紹介します。ズバリ、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)です。
苛性ソーダとは?
実は、油汚れの洗浄なら、アルカリ洗浄剤を使うより水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)をそのまま使う方が、格段に洗浄力が強力なのです。もちろん、アルカリ洗浄剤の取り扱いより危険度は増しますので、注意は必要です。
では、なぜ、アルカリ洗浄剤を使うより水酸化ナトリウムをそのまま使うほうが、落ちがいいのか?その点についてお話します。
そもそも水酸化ナトリウムは、アルカリ洗浄剤に含まれる洗浄成分としてよく使われます。洗浄成分の中でも、トップクラスの洗浄力があります。
洗浄剤は、他の成分(界面活性剤や添加剤)や水を加えて作られます。そのため、そのまま水酸化ナトリウムを使うのと比べ、はるかに濃度が低く、洗浄力は弱いのです。
また、水酸化ナトリウムは、水に溶かすだけで、化学反応によって高温の洗浄液が簡単にできます。油汚れは、洗浄液の温度が高ければ高いほど、よく落ちます。そんな洗浄液を、水酸化ナトリムなら簡単に作れるのです。
常温のアルカリ洗浄剤では、そうはいきません。もし温度を上げるとしたら、ヒーターで洗浄液の温度を高めるなど、非常に手間がかかります。
この2つが、水酸化ナトリウムの洗浄力が高い理由です。裏返せば、危険なところでもあります。
変わった使い方としておすすめなのが、煮洗いです。ステンレス製の鍋に水酸化ナトリムウムの希釈液を作り、火をかけ煮込む方法です。油で汚れた工具や調理器具などに最適です。
でも、もし、「苛性ソーダをそのまま使うのは、怖い……」「そのまま使えないし、溶かすのが面倒」と思っているのなら、洗浄剤を使った方がいいかもしれません。ただし、できるだけ強力な洗浄剤を使ってください。
お掃除のプロ向けの情報です。一般の方には危険ですので、やらないでください。
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