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更新日: 2024年10月23日

靴クリームは何がおすすめ?職人がリアルに使っている靴クリームと使い方を紹介

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靴クリームをいざ購入しようと思っても、乳化性クリーム・油性ワックス・液体クリームと種類が豊富で何を買えばいいのかわからない…。そこで今回は、靴クリーム選びのポイントを紹介します。また靴修理・靴磨きの職人さんたちが実際に使っているおすすめの靴用クリーム・クリーナーや使い方を紹介。目的に合ったものを選び、正しくお手入れをしていきましょう。

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靴クリーム・靴クリーナーはなんのために使うの?

靴クリーム/靴磨き

靴に使われている天然の皮はそのまま放置してしまうと、乾燥しひび割れの原因に。気が付かずにそのまま履いてしまうと、せっかくの革靴がボロボロになってしまいます。そこで必要になるのが靴クリームや、靴クリーナー。目的に合ったものを正しく選び、使うことが大切になります。まずは選び方から確認していきましょう。

靴クリームを選ぶときのポイント

靴クリーム/靴磨き/道具

乳化性クリームと油性ワックスを使い分ける

靴クリームは大まかに2種類あります。

・乳化性クリーム
・油性ワックス

それぞれ役割が違うので、まずはその役割について確認しておきましょう。まず乳化性クリームは、保湿と自然なつや出しです。革靴の革に必須となる栄養分を供給し、革本来のツヤとみずみずしい質感を与え、保湿してくれます。

乳化性クリームを使用すれば、必要な栄養補給と保湿をしてくれるので革がボロボロになるのを防ぐことができます。加えてツヤを強調したいときに使うのが油性ワックスです。こちらの役割はツヤを強調し、光沢を出すこと。

また保湿だけでなく、革の色見を回復したいという場合は無色ではなく、カラータイプの乳化性クリームや油性ワックスを使用するのがおすすめです。

プロがおすすめする靴クリーム!乳化性クリーム4選

靴クリーム/種類

ここからは革靴のお手入れに欠かせない、乳化性クリームを紹介します。乳化性クリームといってもいくつかのタイプに分けることができるので、目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

タイプ

こんな方にオススメ!

みずみずしいタイプ

クリームの塗りやすさを重視する方

水分の少ない固めのタイプ

効果を長く保ちたい方

ロウが多めのタイプ

光沢によってもっとツヤを出したい方

デリケートタイプ

光沢を出したくなかったり、保湿を重視する方

ここからは靴磨きのプロが実際に愛用している靴クリームを紹介。購入の際はぜひ参考にしてください。

コロンブスブートブラック 乳化性クリーム

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コロンブスブートブラック 乳化性クリーム

コロンブスのこちらの商品は多くのプロに支持されている乳化性クリーム。日本のシューケアブランドであるコロンブスの中でも、ブートブラックは高級ラインに当たります。しかしお値段は55gで1,000円前後と、比較的安く購入しやすい商品となっています。

このクリームはとても細かい粒子でできているため、革の表面になじみやすくきれいな仕上がりになります。 プロでなくても色ムラになりにくくキレイに発色してくれるので、使いやすいと人気です。

    

bootsbellさん(京都府)

とても使いやすいです。伸びがよく、色もよく入ります!
    

BOILさん(京都府)

ムラが出にくい上に、伸びがいいので、使いやすい商品です。

コロンブスの商品がおすすめな理由は扱いやすさだけではありません。もうひとつの理由は日本のブランドという点。シューケアグッズを展開する海外ブランドも多く存在しますが、日本で使うのであれば日本のブランドがおすすめです。理由は靴の管理は気候にも左右されるから。

日本で使用される場合は、日本の気候に合わせた作られた商品の方がより効果を発揮してくれます。その点コロンブスは日本のブランドで、職人さんたちからも支持の厚いブランド。カラーバリエーションも37色と豊富なので、なにを購入するべきか迷ったときは、こちらを選んでみてはいかがでしょうか。

M.モゥブレィ シュークリームジャー

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M.モゥブレィ シュークリームジャー

M.モゥブレィは靴の本場であるヨーロッパの中でも、イタリアで生まれたブランド。本格的なアイテムながら初心者でも使いやすい商品を展開しています。この靴クリームの特徴は他のクリームよりも柔らかいというところ。

水分が多い分伸びがよく、保湿力もバツグンです。プロからもシミになりにくく、でもしっかり保湿をしてくれると人気の高い商品です。お値段は50mlで1,000円前後、カラーバリエーションは18色です。

サフィール ビーズワックスファインクリーム

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サフィール ビーズワックスファインクリーム

サフィールはフランス生まれのブランドで、初心者から靴磨きのベテランまで、幅広い層から支持されているシューケアブランドです。この靴クリームの特徴は、アーモンドオイルを使っているというところ。

アーモンドオイルは保湿力がとても高い成分で、乾燥知らずの革を作ってくれるだけでなく、ツヤ出しにも向いています。別の靴クリームを用意せずとも、栄養補給とツヤ出しを同時にすることができる一石二鳥な商品です。

    

靴修理工房REPAIRISTさん(京都府)

成分ミツオイルの他に、蜜ろうも入っていて保湿力も申し分ありません。お値段は50mlで1,000円前後、カラーバリエーションは70色です。

サフィール ユニバーサルレザーローション

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サフィール ユニバーサルレザーローション

こちらは靴クリームというよりも、ローションですが、栄養補給をしっかりしてくれるシューケアグッズ。汚れ落としも兼ねているので、ひどい汚れではなければ、これ1本でお手入れできる優秀なアイテムです。

プロの方はどんなところが気に入っているのでしょうか?

    

リペアショップ神戸魔法堂さん(兵庫県)

素人の方でも簡単にピカピカにすることができるくらい、使いやすいです!

この商品の特徴はなんといってもその手軽さ。簡単に輝きが出るので、靴磨き初心者にもおすすめです。ただし色は無色のみなので、補色はできません。捕色したい場合は、他のクリームを選びましょう。お値段は150ml入って、2,000円前後です。

靴クリームに保湿を求めるならコレ!おすすめのデリケートクリーム3選

靴クリーム/靴磨き/デリケートクリーム

ここからはツヤだしではなく、保湿を重視したいという場合の靴クリームを紹介。乳化性クリームの中でも水分量が多く、デリケートな素材にも使用可能なデリケートクリームをピックアップしました。

M.モゥブレィ デリケートクリーム

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M.モゥブレィ デリケートクリーム

こちらはM.モゥブレィのデリケートクリームで、ゼリー状になっています。伸びがよくしっかりと潤うのが特徴。ですがベタベタすることなく、とても使いやすいテクスチャーです。

    

靴修理工房REPAIRISTさん(京都府)

保湿に特化されているので、革がよく潤います。

デリケートクリームなのでツヤは出ませんがその分保湿に強く、ヒビができてしまった靴にもこれを塗ってあげれば改善することができます。お値段は60mlタイプで1,200円前後、200mlタイプで2,600円前後です。靴に限らず、革のカバンやお財布にも使えるので一つあると便利な商品です。

コロンブスブートブラック デリケートクリーム

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コロンブスブートブラック デリケートクリーム

こちらはコロンブスのブートブラックから出されているデリケートクリーム。柔らかくデリケートな革であっても安心して使うことができる靴クリームです。ベタつかず伸びがいいのが特徴です。

    

bootsbellさん(京都府)

浸透しやすいので、使いやすいです。

プロから浸透しやすくて使いやすいと人気の商品。しっかりと保湿をしてくれるので、長く大切に履きたい革靴には欠かせません。お値段は55g入って1,300円前後です。

サフィールノワール スペシャルナッパデリケートクリーム

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サフィールノワール スペシャルナッパデリケートクリーム

サフィールノワールは、乳化性クリームのところで紹介した「サフィール」の高級ラインに当たる商品。このクリームを塗ると、ボロボロになってしまっていた革がよみがえる!と人気の商品です。しっかりと保湿をしてくれますが、ベタつき感はなくリピーターが多いのもうなずけます。

お値段は75mlで2,700円ほど。ほかの商品と比べるとややお高めですが、使用感を踏まえるとコストパフォーマンスの高い商品です。

靴クリームと一緒に購入したい靴クリーナー

靴クリーナー/靴磨き

革靴に保湿は欠かせませんが、同じように大切なのが汚れを落とすということ。いくら保湿クリームで栄養補給をしても、汚れを放置すれば前に塗った古いクリームや汚れなどが蓄積してしまいます。

そこで活躍してくれるのが靴クリーナー。クリーナーでしっかりと汚れを落としてから、乳化性クリームで保湿することでよりキレイに、長く愛用することができます。ここからは靴クリーナーと一緒に用意してほしい、おすすめクリーナーを紹介します。

サフィール レノマットリムーバー

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サフィール レノマットリムーバー

このクリーナーは多くの靴磨き職人さんたちが愛用している人気の商品。クリーナーで迷ったらこれ!という商品です。靴に残ってしまっている古いクリームから、汚れやカビまでしっかりキレイに落としてくれます。

    

靴修理工房REPAIRISTさん(京都府)

強力なので汚れがよく落ちる!ひどい汚れの場合は、こちらのクリーナーを愛用しています。
    

BOILさん(京都府)

強いので、汚れがよく落ちます。

プロから見ても強力で汚れがしっかりと落ち、使いやすいというこちらの靴クリーナー。強力にも関わらず天然成分で作られていて、革にやさしいというのも選ばれるポイントです。

コロンブスブートブラック ツーフェイスプラスローション

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コロンブスブートブラック ツーフェイスプラスローション

この靴クリーナーの特徴は2層になっているというところ。油性の汚れを落としてくれる層と、水性の汚れを落としてくれる層で分かれていて、どちらの汚れが判断付かないという場合に重宝するアイテムです。使う時には、ボトルをよく降ってから2層を混ぜ合わせます。

プロからも、強力で汚れもしっかりと落とすことができると人気の商品。お値段は100mlで1,400円前後です。

M.モゥブレィ ステインリムーバー

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M.モゥブレィ ステインリムーバー

こちらのクリーナーは奥に詰まってしまった古いクリームなども取り除いてくれるスグレモノ。また、軟水を使って作られているので、とても革にやさしく負担をかけずキレイにすることができます。

成分はそれほど強くないので軽い汚れやデリケートな革にぴったり。しかし水性なのでペーストタイプのものに比べると奥の汚れまでしっかりと届いてくれるので、成分としてはやさしくても十分に汚れを落としてくれます。

ツヤを出したいなら油性ワックスを併用しよう!

靴クリーム/靴磨き/ブラシ/油性ワックス

ここからはツヤ出しの役割を果たしてくれる油性ワックスを紹介していきます。基本的には保湿をしてくれないので、必ず乳化性クリームと併用しましょう。

油性ワックスは大きく分けると2種類あり、クリームのようなテクスチャーのものと、固まっているタイプのものがあります。クリームの方は保湿効果を期待でき、固まっている方は鏡面磨きなどにぴったりです。

職人が愛用している油性ワックスを全部で4つ紹介しますが、最初の2つがクリームっぽいもの、後の2つが固まっているタイプとなります。

サフィールノワール クレム1925

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サフィールノワール クレム1925

サフィールノワールの油性ワックスは、クリームのようなテクスチャーが特徴。油性ワックスですが先ほど紹介した乳化性クリームと同じで蜜ろうが入っているため、保湿も可能です。またシアバターも配合されていて、高い保湿効果を誇ります。

そのため職人さんの中には乳化性クリームとして使う場合もあるのだとか。お値段は75ml入って2,700円前後、カラーバリエーションは14色あります。

コルドヌリアングレーズ ビーズワックスクリーム

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コルドヌリアングレーズ ビーズワックスクリーム

コルドヌリアングレーズは、1885年にパリで創業した歴史のあるブランド。この油性ワックスにも同じく蜜ろうが使われていて、保湿効果のある商品です。

    

靴修理工房REPAIRISTさん(京都府)

蜜ろうが入っているので、適度なツヤを出すことができます。

厳選した蜜ろうが使われていて、ツヤの出方にも重みがありより上品な仕上がりに。ツヤの出方までこだわりたいという方におすすめな商品ですお値段は100ml入って2,200円ほど。カラーバリエーションは5色です。

サフィールノワール ビーズワックスポリッシュ

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サフィールノワール ビーズワックスポリッシュ

こちらの油性ワックスは、固まっているタイプのもので、鏡面磨きに適しています。

この商品も蜜ろうが使われていて、鏡面磨きをしてピカピカにしつつ、保革もできるという商品。職人の方々に選ばれるのもうなずける仕様です。

    

リペアショップ神戸魔法堂さん(兵庫県)

深い光沢が出るところが気に入っています。
    

BOILさん(京都府)

使い勝手がよく、伸びがいいです。一般的な商品なので、手に入れやすいところもいいですね。

伸びがよくツヤが出やすいと初心者でも扱いやすいのがポイント。また手に入れやすいのも選ばれる理由の一つです。お値段は50mlで1,600円前後、カラーバリエーションは13色です。

KIWI シューポリッシュ

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KIWI シューポリッシュ

KIWIはインドネシア生まれのブランドで、この油性ワックスは多くの職人さんに愛されています。こちらも固まっているタイプのものなので、鏡面磨き向けです。ツヤが長持ちするような工夫がされているため、一度磨けば長い間その仕上がりを保つことができるワックス。

    

靴修理工房さん(京都府)

使い勝手のいいアイテムです。磨き上がりが他社のワックスと比べて早い気がします。

伸びがよく、扱いやすいのも特徴。またちょうどいいツヤが出るので、派手になりすぎるということもありません。お値段は50mlで1,000円前後、カラーバリエーションは3色です。

液体クリームは使っちゃダメ?

シューケアグッズの中には液体クリームというものもありますが、多くの靴磨き職人さんからは「あまりいいものに出会えたことがない」との回答がありました。中には「使わない方がいい」という方も。その理由はかえって革が硬くなりひび割れの原因になってしまうのだとか。

スティックタイプのものが多く手軽にさっと補色できるのが特徴ですが、大切にしている靴には使わないほうがいいようです。

今回は靴職人さんが実際に愛用している靴クリームやクリーナーを紹介しました。しかし靴磨きではこのほかにもシューキーパーやブラシなどが必要です。こちらの記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。

もっとそれぞれについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

また、プロの靴磨きの技も見てみたい、本格的な磨き方を知りたい方はこちらがおすすめです。

靴クリームを使ったお手入れ方法

最後に簡単ではありますが、靴クリームの使い方をご紹介します。目的に合った靴クリームを見つけることができたら、ぜひチャレンジしてみてください。

用意するもの
・ブラシ
・捨ててもいい布
・靴クリーナー
・靴クリーム
手順
1
汚れをブラシで落とす

まずは靴の表面の汚れをブラシで落とします。縫い目などの汚れが溜まりやすい部分は入念にブラッシングしましょう。このときに前から後ろに向かって作業するのがおすすめです。

2
靴クリーナーを塗る

汚れが落ちたら靴クリーナーを布へ適量取り、靴全体へ薄く伸ばしていきます。このときにクリーナーを靴へ直接出さないように注意しましょう。シミなどの原因となってしまいます。

3
布で汚れを拭く

先程の靴クリーナーを落とすイメージで汚れを拭いていきます。汚れがなくなればキレイになった証拠。磨きすぎも靴を痛めてしまうので、加減に注意しましょう。

4
靴クリームを塗る

いよいよ靴クリームの出番です。靴と同じ色調の靴クリームを選び、全体的に薄く塗っていきます。こちらも靴クリーナーと同様に、薄くていねいに塗るとムラになりにくいので意識してみましょう。

5
仕上げ磨き

最後に仕上げの磨き作業です。まず軽くブラッシングをして余分なクリームを取り除きます。次に新しい布を使って全体的に磨き上げていきましょう。これで靴磨きは終了です。

ここで撥水スプレーをすれば水を弾いてくれるので、雨の日でも汚れにくいのでおすすめ。キレイな状態を長く保つことができるので、あわせて用意するといいでしょう。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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監修者
ライター
ワタシト 編集部
ワタシトは暮らしの不便を解決するアイデアや商品を紹介するメディアです。掃除や洗濯、日用品のお手入れ、ハウスクリーニング、家具、家電、生活雑貨の新商品など役立つ情報をお届けします。
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