ベンジンの使い方マニュアル!注意点を確認して油汚れを徹底染み抜き
洋服やカーペットに付いてしまいがちシミ。なかなか落ちないシミの染み抜きを行うのは一苦労ですよね。
そんな染み抜きの定番アイテムがベンジン。
昔から使われていますが、正しい使い方をすればベンジンは汚れ落としの強力なアイテムなんですよ♪
そこで今回は、ベンジンを使った正しい汚れ落としの方法を徹底解説します!
まずは初心者向けのベンジン講座!
まずはベンジンについて基本的なところから勉強していきましょう!
原油から精製された無色透明の液体
油分が含まれているので、カレーや口紅といった油汚れを溶かすことに優れています。
・カイロ用ベンジン
の2種類があり、今回染み抜きに使うのは、文字通り染み抜き用のベンジン。
カイロ用は、様々なものを温めるために使用するので、染み抜きとしては使えませんよ!注意してくださいね!
ベンジンを使うメリット
そんなベンジンを使うメリットは2つ!
・強力な油汚れを落とせる
通常の洗剤で染み抜きを行う場合、染み抜きの後にすすぎ洗いをする必要があります。それでは洗濯不可のデリケートな洋服には使えません。
しかし、ベンジンは蒸発して、衣類の繊維に残らないので、デリケートな服にも使用可能なんです♪
また、ベンジンは原油から精製された液体。ということはカレーや口紅と行った頑固な油汚れのシミでも落とせちゃいます!
ベンジンを使うデメリット
一方でこんなデメリットが…!
・水溶性の汚れは落とせない
ベンジンは染み抜きのパワーがあまりに強すぎて、時に色落ちを招くことがあります。
そのため、この後紹介しますが、事前に色落ちテストを行う必要があるんです!
また、油と水が混ざらないように、油性のベンジンは水溶性の汚れはコーヒーやジュースのような水溶性の汚れを落とすことができません。
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ベンジンを使う前に確認したい注意点
ベンジンは石油系の染み抜き剤なだけに、使用する際にいくつか注意が必要になります。
・換気を行う
・事前に色落ちのテストを行う
それぞれ見ていきましょう!
引火しないように気をつける
何度も言っていますがベンジンは石油でできているもの。
当然引火しやすくなっています。火の近くに置かないようにしましょう。
また、静電気も火の元となります。十分に気をつけてくださいね!
換気は忘れずに
ベンジンは蒸発すると空気中に充満します。
良い成分が含まれているわけではないので、すぐに外に追い出しましょう!
窓は必ず開けてくださいね♪
色落ちしないか確認する
有機溶剤に弱い素材や染料を使っている衣服の場合、ベンジンを使うと傷んでしまいます。
そのため染み抜きの前に色落ちのテストを行う必要があるんです。
とはいえ、白いタオルにベンジンをつけて、衣類の目立たないところに軽く押し付けるだけ!
タオルに色がついていなければ、色落ちテスト通過ですよ♪
ベンジンでシミ抜きしよう!
使い方の注意が把握できたら実際にシミ抜き作業をしてみましょう。
・布
・歯ブラシ
まずは白い布を汚れ箇所の下に敷きます。
ベンジンを歯ブラシにつけて、シミの箇所を叩いていきます。シミが白い布に移っていくイメージです。
何度かポンポンすると、こんな感じでシミが移ってきます。白い布にシミが移らなくなるまで作業を行いましょう。
広い範囲を叩いておく
ベンジンを使うと色ムラができてしまう可能性があるので、周りと馴染むように広い範囲を叩いておくと良いですよ!
シミが取れたら、水洗いをせずに乾かします。これで完了です!
他にもあるベンジンの活用術
ベンジンは染み抜きだけでなく、他にもいろんなところに使えるんです♪
・シールのベタベタ剥がし
ベンジンは強力な有機溶剤ですから、油性ペンのインク汚れも簡単に落とせます。
子供の落書きはもちろん、うっかり家具などに付けてしまった汚れも布につけて拭き取れば落ちますよ♪
また、シールを剥がした後のベタベタしたのりも、ベンジンで拭き取ればすぐに取れます。
事前のテストは忘れずに
塗装面や一部の樹脂を溶かしてしまう恐れがあるので、目立たないところで事前に色落ちテストは必ずして下さいね!
まとめ
今回はベンジンの使い方を徹底解説しました!
ベンジンは同じ有機溶剤でもアルコール類などでは落としきれない、強い油汚れまで溶かしてくれます。
それだけ強力ですので素材を傷めないよう注意が必要なのです。
紹介した注意点をしっかり確認して、正しい使い方でシミを落としてくださいね♪