革財布のお手入れは使う前の保革クリームと日々の乾拭き、月1の保湿
革製品の楽しみはその「味の変化」。
長く使えば使うほど、新品の頃よりなじんで、独特の風合いになり、オンリーワンのものになっていきます。
しかし、ただ使っているだけでは、経年変化を楽しむどころが、どんどんボロボロになってしまいます…。
革財布を良い状態で使い続けるためには、しっかりお手入れをすることが大切です。
でも、実際のところ、革財布ってきちんとお手入れしている方はあまり多くないですよね…。
そこで今回は、「これさえ分かれば大丈夫」な、革財布のお手入れ方法を紹介します。
味のある革のお財布をきれいに長く使って、素敵なオトナになりましょう!
革財布は使い始める前にお手入れ!
まずは、革財布を使い始める前にしておきたいお手入れの方法を解説します!
新しいお財布を買ったら、すぐに使い始めたくなりますよね?
元のお財布から、お札・小銭・カードを全部入れ替えたりして……。
でも、ちょっと待った!!!
まずは、保革クリーム(オイル)を使ってお財布を保護しましょう。
保革クリーム(オイル)というのは、別名「保湿クリーム(オイル)」とも言われますが、革製品に適度な湿度を与えてくれるクリームです。
革に水は厳禁なのですが、しっとりした質感を保つには適度な油分は必要なんですね。
おろしたての革財布は、油分が少なくダメージを受けやすい状態なのです!
長く大切に使うためには最初が肝心。革財布をしっかりお手入れしてあげましょう。
ちなみに、おすすめの保革クリームはこちら
おすすめ 商品
こちらのクリームは、色が付いていないので、革財布だけでなく、いろいろな革製品に使うことができます。まずはこれを持っておけば間違えないです。
購入して最初にするお手入れ方法
では実際に、革財布に保革クリーム使い方を解説していきます♪
用意するもの
・保革クリーム
・やわらかい布 1~2枚
・防水スプレー
手順
1. 保革クリームを少量、布にとる
革財布には、保革クリームのつけすぎもよくありません。
1枚目の布の先に少しクリームをつけるぐらいで十分。
2. 保革クリームを薄く、均一に伸ばしていく
革財布に少しずつおいて、均一に伸ばしていきます。
クリームと革の種類によっては、相性が悪いことも…。
最初に目立たないところに塗って、様子を見ると安心ですよ♪
3. 乾かす
風通しの良い日陰に30分ほどおいて乾燥させます。
完全に乾燥させるようにしてくださいね。
4. (できれば)防水スプレーをする
最後に防水スプレーを吹き付けて、革財布のお手入れ完了です。
防水スプレーを使っておくと、水に強くなるのはもちろん、少しの汚れならしっかり予防できるのでおすすめです。
防水スプレーを吹き付けた後は、風通しの良い日陰で20分ほど乾かしましょう。
5. (艶がある革財布の場合には)やわらかい布で磨いて艶を出す
磨くと言うより、軽く拭くイメージです。
2枚目の布で、ツヤを出していきましょう。
おすすめの布はこちら
おすすめ 商品
おすすめのクロスを挙げるならこちら。コットン素材で、革製品のお手入れ用の商品なので安心です。クリームを塗るときにも、仕上げに艶を出したいときにも使えます。34cmx34cmの大きなサイズなので、折りたたむと、いくつかの面を使い分けて使うこともできます。
革財布を大切に使うための普段のお手入れ
さて、続いて革財布を大切に使うための普段のお手入れを紹介します。
用意するもの
・ブラシ
・やわらかい布 2枚
・保革クリーム
・防水スプレー
革製品のお手入れの基本は、「ブラッシング」。
ブラッシングで革財布についた汚れやホコリをとっていきましょう。
ちなみにおすすめのブラシはこちらです。
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柔らかい毛の馬毛ブラシなので、革財布を優しく掃除することができます。
しかし、普段のお手入れは「ブラッシング」だけでは不十分です。
定期的に保革クリームで油分と水分を補ってあげる必要があります。
頻度としては、月に1回ほど。
多くても2週間に1回。
それ以上やると、かえって革財布を傷めてしまいます……。
保革クリームの塗り方は、「購入して最初にするお手入れ方法」で、先ほど紹介しました!
そちらを参考にトライしてみてください♪
革財布の汚れやカビ、傷には?
革財布のお手入れ方法がわかっていても、それだけでは対処できない場合があります。
例えば、濡れてしまった時や、カビが生えた時、傷がついたときなどなど。
そんな時でも、自分でなんとかできるように対処法を知っておきましょう。
汚れてしまったら
革財布が汚れてしまった、そんな時にはどうしたら良いのでしょうか?
少しの汚れなら、布で拭き取れば綺麗になります。
拭き取るだけでは綺麗にならなかった汚れには、革専用の消しゴムが効果的です。
鉛筆の文字を消すように、汚れを落とすことができます。
おすすめの革専用の消しゴムはこちら↓
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消しゴムなら水や洗剤を使わないので、シミが残らないのが嬉しいところです。財布だけでなく、靴やカバン、洋服にも使えます。革製品がお好きな方は、1つ持っておくと便利だと思います。消しゴムを使う時は、革専用のものを使ってください。筆箱に入っているものは使わないでくださいね。
濡れてしまった時は
革財布が濡れてしまった時は、どうしたら良いのでしょうか?
革に水は大敵です。
お財布の場合も、なるべく濡らさないようにするのがGOOD。
気をつけていたけど、濡れてしまった。
そんな時は、なるべく早くお手入れしましょう!
濡れてしまったら、すぐに乾いた布で水分を拭き取ってください。そのときは押すように布を当てるのがポイント。
布でふきとった後は、風通しのよい日陰で陰干しして、完全に乾かしましょう。
早く乾かしたいからと、直射日光に当てたり、ドライヤーをつかったりするのはやめてくださいね。
革に必要な水分まで逃げてしまって、お財布を傷めることになってしまいます…。
革財布にカビが生えてしまった時
久しぶりに使おうとした革財布にカビが生えていた!
そんな時の対処法を紹介します。
用意するもの
・布
・アルコールスプレー
手順
1. 水を固く絞った布で拭き取る
まず、試して欲しいのは、固く絞った布でカビを拭き取ること。
こすらず拭き取るイメージで!
少量のカビならこれで綺麗になりますよ♪
2. アルコールスプレーを吹き付けた布でカビを拭き取る
水だけでは綺麗にならなかったカビには、アルコールで挑みましょう。
このときもこすらずに拭き取るように!
スエード革の場合
スエード革の場合、起毛加工されていますから、布で拭き取るだけでは綺麗になりません……。
専用のブラシを使って、丁寧にカビを取り除きましょう♪
おすすめのブラシはこちら↓
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なんと、ゴム製のブラシが3種類、樹脂製のブラシが1種類の、計4種類のブラシが1つになっています!ホコリからこびりつきまで、淡い色のスエードから濃い色のスエードまで、幅広く活躍します。スエード革の製品を愛用している方は、1本持っていても良いですね!
革財布についた擦り傷には…
何かの拍子に革のお財布に傷をつけてしまうこともあると思います。
すれてしまった傷は、クリームを塗り込んだり、染色スプレーを使ったりして目立たなくすることもできますが、染色などは初心者がやると失敗しがち……。
こちらの革財布をご覧ください。
かすれてしまったところがまるで新品のように生まれ変わっていますよね!
これは「美靴工房」さんというプロの職人さんに実際に修理してもらった革財布です。
大切なお財布なら、職人さんに修理をお願いするのがおすすめです。
こちらをみて、「プロに修理を頼んでみたい!」という方は以下のフォームから、二子玉川 美靴工房さんに見積もりをお願いすることができます!
写真を撮って、フォームから送るだけ。
注文をしなければ料金は発生しませんので、「ひとまず見積もりだけでも」という方も大歓迎です!
ぜひご利用ください。
革財布のシミはどうしたらいい?
革財布が雨などでぬれてしまった場合、水シミなどが付いてしまうこと、よくありますよね。
大切な革財布についたシミ。
どうやったらうまく取れるのでしょうか?
実は、革財布についたシミはあえて表面をぬらすことで上手に取ることができるんです!
しかし、何も考えずにぬらせば、さらにシミが広がったり、もっと大きなシミができてしまったり、被害を広げてしまうことにもなりかねません…。
シミ抜きの際には、細心の注意を払って、行ってくださいね!
どんなシミなら落とせるの?
革財布のシミ抜きでは、雨にぬれた場合だけでなく、コーヒーやお茶などがこぼれてできてしまった場合も同様に可能です!
ただし、飲み物をこぼした場合は、雨などよりも濃いシミになることが多いので、まずはすばやくふき取ることが肝心です。
・革用クリーム
革財布のぬれたところを乾いたタオルで拭きます。
こすって拭くのではなく、軽くたたいてふき取ることがポイントですよ!
濡れタオルでたたくようにシミ周辺を拭きます。
このとき、びしょびしょにぬれたタオルではNGです。水にぬらして固く絞ったタオルで行ってください。
自然乾燥させます。約1~2時間ほど自然乾燥させてください。
このとき、色むらなどの原因となってしまう可能性があるので、直射日光やドライヤーなどを使うのはオススメしません!
最後に革用クリームで全体をなじませて下さい。
もし、革用クリームがなければ、ハンドクリームでも代用できます。
ただ、ハンドクリームを使う場合は、一度少量でテストをして、相性を確かめてからすることをおすすめします。
まとめ
革財布のお手入れ方法を紹介しました。いかがでしたか?
まず使う前に保革クリームを塗って、できれば防水スプレーを吹き付けるんでしたね。
その後も月に1回保革クリームを塗って、お手入れできるとベストです。
濡れてしまったときはすぐに拭きとって、陰干ししましょう。
カビが生えてしまったときは、アルコールスプレーを使います。
スエードのものはブラシを使って拭き取りましょう。
自分でお手入れできると、革財布の魅力をより感じる事ができます。
意外に使う物も少なく、お手入れの仕方もごく簡単なので、ぜひお試しあれ!
しかし、大きなシミや傷などは、自分のお手入れではどうにもなりません!
むしろ悪化させてしまうかも……。
心配なときには、革製品の修理の職人さんに任せるのがおすすめですよ♪