
弱アルカリ性洗剤とは?特徴や市販のおすすめ洗剤を紹介
弱アルカリ性洗剤の特徴や成分などについて解説。洗濯用や食器用など、用途別のおすすめ洗剤を紹介します。弱アルカリ性洗剤が活躍するシーンや、「デメリットは?」「弱アルカリ性と中性洗剤はどっちがいい?」などの疑問にもお答えします。
本記事内ではアフィリエイト広告を利用しています
目次
弱アルカリ性洗剤とは?中性洗剤との違い
普段使っている洗剤の説明欄を見ると、液性という欄に「弱アルカリ性」と書かれているものがあると思います。液性とは、その名の通り液体の性質のこと。
液性は、pHという数値で測ることができ、pHが6以下だと「酸性」、6~8だと「中性」、11以上は「アルカリ性」に分類されます。そして「弱アルカリ性」とは、「中性」と「アルカリ性」の間のpHが8~11のものを指します。
洗剤には、「中性洗剤」などもあり違いがイマイチ分からないですよね。ここからは「中性洗剤」と「弱アルカリ性洗剤」の違いについて説明していきます。
弱アルカリ性洗剤
中性洗剤
洗浄力
高い
低い
衣服への影響
デリケートな素材の衣類には向かない
少なめ
肌への影響
肌に負担がかかることがある
肌への負担を軽減できる
使える素材
綿・麻・ナイロン・ポリエステルなど
シルク・ウールなど
中性洗剤は弱アルカリ性に比べて肌や衣類への負担が抑えめであることが特徴。洗浄力は低いですが、特におしゃれ着のようなデリケートな素材の服を洗うときや、食器を洗う際に肌への負担を軽減したい場合は、中性洗剤を選びましょう。
それに比べて、弱アルカリ性洗剤は洗浄力が高いのが特徴。中性洗剤では落としにくい油汚れや皮脂汚れなど、頑固な汚れを落とす際には弱アルカリ性洗剤がおすすめです。
弱アルカリ性は、洗浄力の高さからデリケート素材の洋服には向かない点がデメリットとして挙げられるため、素材を確認してから使用してください。
弱アルカリ性洗剤の成分
弱アルカリ性洗剤には、汚れを落とすためにさまざまな成分が含まれています。その中でも特に役立つ、界面活性剤、蛍光増白剤について解説していきます。
汚れを落とす界面活性剤
界面活性剤の効果を簡単に解説すると、「普通は混じりあわないものを混ざるようにする」ことです。
掃除や洗濯の際には、水と汚れの間、水と油汚れの間など、洗濯物と汚れや水の間などにさまざまな境目があります。その境界を融解させ、混ざり合わせることで頑固な汚れを落とすのが界面活性剤の力です。なぜそのような効果があるのかは、こちらの3つの作用が働いているため。
浸透作用
洋服の繊維や皮など水をはじく素材を水に浸しても、なかなか水は浸透しません。これは、界面張力(水の分子同士が引き合う力)によるもの。しかし、水に界面活性剤を入れると界面張力が下がり、水が繊維の中へとスムーズに入っていきます。
分散作用
分散作用とは粉末状のものを水中に分散させること。普通は水に粉末状のものを入れると、水面上に浮かんでしまいます。しかし界面活性剤の分散作用により、粉末状のものを水中に分散させることが可能です。
乳化作用
乳化作用は水と油を乳化させ、混ぜる働きです。普通は水に油を混ぜようとしても、分離してしまいます。しかし、そこに界面活性剤を加えると、水と油が均一に混ざり合うようになります。
衣類の白さを保つ蛍光増白剤
洗剤の多くに含まれている蛍光増白剤。
そもそも蛍光増白剤は多くの新品衣類に含まれており、洋服の白さを引き出しています。ところが洗濯すればするほど失われてしまうため、白さを補うために使うのが蛍光増白剤です。
白さを引き出す蛍光増白剤ですが、きなり色やベージュなど淡い色の麻やレーヨン素材は蛍光剤により色が変わってしまうことがあります。素材感を大切にしたい衣類や小物には、使用しないようにしましょう。
弱アルカリ性洗剤が落とせる汚れ
ここからは弱アルカリ性洗剤の得意な汚れについて解説します。アルカリ性の洗剤は酸性の汚れを分解するのが得意。主な酸性の汚れは以下の通り。
・皮脂汚れ
・手垢
キッチン周りのベタベタ油汚れ、洋服についている皮脂汚れ、ドアノブに付着する手垢を落とすときには、弱アルカリ性洗剤を利用しましょう!
しかし、中には弱アルカリ洗剤を使えないケースもあるので紹介します。
弱アルカリ性洗剤を使えないもの
便利な弱アルカリ性洗剤ですが、使用する上での注意点もあります。アルカリ性洗剤は以下の素材には使えません。
・木製品
・畳
・やわらかい素材の床や家具
・水拭きや水洗いが出来ないもの
アルミ製のネックレスや木製の家具、畳などには使用できません。掃除に使用する際は、掃除をする場所の素材と、使う商品の成分表示を確認するようにしましょう。
弱アルカリ性洗剤のおすすめ6選
弱アルカリ性洗剤は掃除に洗濯に、さまざまなシーンで大活躍してくれる便利なもの。ここからはおすすめの弱アルカリ性洗剤を紹介します。食器用や掃除用、洗濯用と用途別でピックアップしました。
弱アルカリ性の食器用洗剤
おすすめ
[PR]
食器用洗剤は基本的には中性洗剤が多いのですが、「arau.(アラウ) 台所・食器用せっけん」は弱アルカリ性です。
植物から生まれたせっけん成分配合の台所用洗剤で、しつこい油汚れもスッキリと落とせます。泡切れがよくサッとすすげるので、毎日の食器洗いにぴったり。ラベンダーとスペアミントの天然精油配合で、ほのかに天然ハーブが香ります。
リビングのお掃除に使える弱アルカリ性洗剤
おすすめ
[PR]
「かんたんマイペット」は、フローリングや壁、窓ガラス、鏡、カーペット、ドアノブなど、いたるところのお掃除に使える弱アルカリ性のリビング用洗剤です。
除菌作用(※)もあり、二度拭き不要。ただし車の塗装面や、液晶・プラズマのディスプレイの画面など使用できない場所もあるので、使用前に注意事項は必ず確認をしましょう。※全ての菌を除去するわけではありません。
洗濯に使える弱アルカリ用洗剤
おすすめ
[PR]
「アリエール プロクリーン 洗濯洗剤 液体」は、なかなか落ちない襟や袖の汚れにも使える弱アルカリ性の洗濯洗剤。普段着や色柄物にも使用可能です。
洗浄力だけでなく、抗菌(※1)やウイルス除去(※2)作用により衣類の繊維の奥まで洗浄します。※1:全ての増殖を抑えるわけではありません。※2:全てのウイルスを除去するわけではありません。エンベロープタイプの代表試験ウイルスでテスト。
よく聞くあの洗剤は何性?
こちらではよく耳にする洗剤が何性なのかを簡単に紹介。ただし種類によっては液性が異なる場合もあるので、購入前に必ず商品裏に記載されている液性部分をチェックしましょう。
・オキシクリーン:弱アルカリ性
・キッチンハイター:アルカリ性
・さらさ:弱アルカリ性
・ナノックス:中性
・エマール:中性
弱アルカリ洗剤の代用品
ここからは弱アルカリ性洗剤の代用品にもなる、自然由来の重曹とセスキ炭酸ソーダを紹介します。どちらも液性は弱アルカリ性。環境や肌への刺激を抑えられた、さまざまな場所の掃除に使えるものなのでチェックしてみてください。
重曹
おすすめ
[PR]
重曹のpHは8.2ほどと、洗浄力はそこまで強くはありませんが、粒子による研磨効果が期待できます。スプレーボトルに100mlの水に対して、小さじ1の重曹を入れて混ぜると、キッチンやお風呂場で使える弱アルカリ洗剤の代用品となります。液だれが気になる部分の掃除は、水を少し混ぜてペースト状にするのがおすすめです。
セスキ炭酸ソーダ
おすすめ
[PR]
セスキ炭酸ソーダのpHは9.8。そのため重曹よりも洗浄力が強いのが特徴です。スプレータイプなので、気になる汚れにシュッと吹きかけて手軽に掃除が可能。キッチンや食卓などの油汚れをキレイにしてくれます。
頑固な汚れに強い弱アルカリ性洗剤は掃除や洗濯の味方!
今回は弱アルカリ性洗剤の特徴や、おすすめ洗剤を紹介しました。しつこい汚れを落とすのに活躍してくれる弱アルカリ性洗剤。用途や汚れの具合に合わせて洗剤を選び、掃除や洗濯をしてみてはいかがでしょうか。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がユアマイスター株式会社に還元されることがあります。
※本記事のコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
