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更新日: 2025年4月9日

「塩素系」とは?洗剤につてい深く掘り下げてみる!【家庭用・業務用】

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洗剤にはさまざまな種類があります。その中でも塩素系洗剤は漂白力があるため、家庭用と業務用で幅広く使われています。しかし「塩素系」と一括りにしてもいいものでしょうか?お掃除のプロ・茂木和哉さんが塩素系洗剤について詳しく解説してくれました。

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塩素系洗剤とは?

茂木和哉

こんにちは! 茂木和哉です。みなさん、「塩素系」漂白剤というと、どんなものをイメージしますか?

・液体
・ツンとくる独特の臭い
・薄い黄色
・ヌルヌルする
・容器が緑色

などでしょうか?実はこの特徴は、塩素系漂白剤の特長というよりも「次亜塩素酸ナトリウム」という塩素剤の特徴なのです。

家庭用、業務用を含め、塩素系漂白剤のほとんどに、次亜塩素酸ナトリウムが使われています。そのため、塩素系漂白剤のイメージが、先ほどあげた点をイメージしてしまうのです。

ですが、なにも塩素系は次亜塩素酸ナトリウムだけではありません。まだまだあります。そこで今回は、塩素剤の種類と特徴についてお話したいと思います。

塩素系洗剤の種類

塩素系洗剤の種類
出典:Adobe Stock
・次亜塩素酸ナトリウム
・次亜塩素酸カルシウム
・トリクロロイソシアヌル酸
・ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム

まずは種類ですが、上記の4つがあります。では詳しく説明していきます。

次亜塩素酸ナトリウム

先にお伝えした通り、ほとんどの塩素系漂白剤の主成分として使われているのが、この次亜塩素酸ナトリウムです。下記のような特徴があります。

・液体である。
・塩素濃度が高くない。
・塩素が飛びやすい。

実は、液体の塩素剤は、この次亜塩素酸ナトリウムだけで、他の3つは固形です。他の3つは、水で溶かして液体にしてから使うのですが、固形のものは、溶かすと塩素濃度が徐々に落ちていきます。

一方、次亜塩素酸ナトリウムは、最初から液体の状態です。この、塩素系では唯一無二の「液体」という特徴が、製品化するのには非常に都合が良いわけです。

しかし、最初から液体の次亜塩素酸ナトリウムでも、固形タイプの溶かした液ほどではないのですが、塩素濃度は徐々に飛んでいきます。

さらに、原料用の次亜塩素酸ナトリウムは、濃度が高いもので12%です。この12%という数値は、他の塩素剤と比べると非常に低い数値なのです。

メーカーでは、濃度12%の次亜塩素酸ナトリウムにm界面活性剤や添加物などを加えて、漂白剤やカビ取り剤を作ります。そのため、塩素濃度は、12%より必ず低くなります。

一般的な製品の濃度は、
・キッチン用漂白剤、衣類用漂白剤で5%前後
・カビ取り剤で0.5%ぐらい

といったところです。

製品にすることで、さらに低くなった塩素濃度を、少しでも長く保たせる工夫として、製品の容器は、光が入りにくいよう色をつけています。漂白剤の容器が、緑色だったり、カビ取り剤のスプレーボトルが乳白色だったりするのは、そのためです。

用途としては、漂白剤以外にも、水道水の消毒や公衆浴場のお風呂の水の消毒として使われています。

次亜塩素酸カルシウム

言葉としては、次亜塩素酸ナトリウムにとっても似てますが、大きく違う点が3つあります。

・次亜塩素酸ナトリウムが液体なのに対して、次亜塩素酸カルシウムは固形。
・次亜塩素酸ナトリウムがアルカリ性なのに対して、次亜塩素酸カルシウムは中性。
・次亜塩素酸ナトリウムは塩素濃度が高いもので12%なの対して、次亜塩素酸カルシウムは70%。

ちなみに、この次亜塩素酸カルシウムは、「さらし粉」とも呼ばれたりします。塩素濃度は高いのですが、水に溶かしてからの塩素濃度の持ちがよくありません。水に溶かしたとたん、一気に塩素濃度上がり、その後急降下します。そこが大きなデメリットです。

もう1つデメリットがあります。それは、完全に溶けないことです。次亜塩素酸カルシウムは、水酸化カルシウムに塩素を加えてつくっているのですが、そのカルシウム分が溶け残るのです。それらのデメリットがあるため、最近は、使われる場面が少なくなりました。

昔は、プールの消毒剤として直接プールに投げ込んで使われてました。年配の方ならわかると思いますが、昔プールの底に白い丸い玉があった記憶はないですか?それが次亜塩素酸カルシウムです。

それと昔は、もやしも塩素漂白してから袋詰めしてました。今では、その用途としても使われることがなくなりました。洗浄剤や漂白剤として製品化しているものも、おそらくないはずです。

トリクロロイソシアヌル酸

これまで紹介した次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸カルシウムは、無機系塩素剤です。このトリクロロイソシアヌル酸と、次に紹介するジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、有機系塩素剤になります。無機系と有機系の大きな違いは2つあります。

1つは、水に溶かした時の塩素濃度の飛びやすさが違う点です。有機系の方が、格段に飛びにくく安定しています。もう1つは、塩素臭です。有機系の方が、断然、塩素臭がしません。

さらに、トリクロロイソシアヌル酸の特徴としては、以下の3つが挙げられます。

・非常に溶けにくい固形塩素剤
・有効塩素が約90%
・酸性

溶けにくいのに塩素濃度が非常に高い特徴から、次亜塩素酸カルシウムに変わってプールの消毒剤として使われるようになりました。

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム

最後に紹介するのが、ジクロロイソシアヌル酸ナトリム。私がもっとも大好きな塩素剤です。特徴としては以下の3つです。

・塩素濃度は約60%
・溶けやすい
・中性

さらに有機系塩素剤の特徴である、「塩素臭の低さ」「塩素濃度が飛びにくい」が加わります。

溶けやすくて塩素濃度が飛びにくい」それだけでも、非常に魅力的な塩素剤なのですが、さらに中性なのです。中性ということは、素材を傷めないので、用途の幅が広がります。一般向けの商品としては、錠剤タイプの哺乳瓶洗浄剤やハイプ洗浄剤に使われています。

業務用の商品なのですが、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを使った製品を、私もこれまでいくつか開発してきました。

例えば、この「黒木真白」もその1つです。素材を傷めないという特徴から木部のカビ取り剤として最近人気の商品で、浴場施設から大変好評をいただいております。

黒木真白

黒木真白 180g|黒カビ取り剤 塩素系

今回は、とてもマニアックな内容になってしまいましたが、少しでも参考になるようでしたら嬉しいです!ぜひ、試してみてください!

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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監修者
ライター
ワタシト 編集部
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