
キッチンの必需品「棕櫚たわし」。フライパン・食器、野菜も洗える暮らしの道具
フライパンの焦げや食器のベトベト油汚れ、土がついた野菜。キッチンでは常に何かを洗っています。その労力たるやもう!金たわしや研磨剤で力任せに洗うと傷がつきそうで不安。特にテフロン加工のフライパンは、剥がれて焦げつきやすくなるかも。そのストレス、「棕櫚たわし」が解決してくれますよ。日本の手仕事がひかる暮らしの道具・棕櫚たわしの魅力を紹介します。
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棕櫚たわしとは

棕櫚(しゅろ)たわしの「棕櫚」とは、ヤシ科の常緑樹です。原産地は南九州ですが、現在では和歌山県を筆頭に、東北地方まで広く栽培されています。柔らかくコシがある棕櫚の繊維は、古くからほうき・たわしなどに加工され、生活道具として愛用されてきました。
強度と柔軟性を兼ね備えた棕櫚たわしは、汚れをしっかり落としつつ、食器やフライパン、鍋を傷つけにくいのが特徴。たわしといえば、力で汚れを落とすイメージがあり、大切なキッチンツールを洗うときはスポンジを使ってきましたが、予汚れ落ちがイマイチなのが難点。
ところが、棕櫚たわしのやさしい洗い心地を実感してからは、ウレタン素材のスポンジや、研磨剤入りの洗剤をあまり使わなくなりました。
用途に合わせて選べるかたち
たわしといえば俵型が一般的ですが、用途に合わせて形を選ぶことで、汚れが落ちやすくなります。例えば、持ち手までたわしになっている「棒たわし」は、フライパンやお皿などを洗うときにおすすめ。 手を汚さずに使える柄つきタイプは調理器具のほか、水筒や台所のシンク、洗面所、シューズの掃除にも大活躍しますよ。
棕櫚たわしで洗えるもの
棕櫚の繊維はボディケアにも使えるほどの柔らかさなので、鍋や食器などのキッチンツールのほか、野菜も洗うことができます。わたしが普段、棕櫚たわしで洗っているものは次の通り。
フライパン

鉄とテフロン加工のフライパン、どちらも棕櫚たわしで洗っています。特に南部鉄器のスキレットは洗剤を使わないため、焦げを落とすのに棕櫚たわしが大活躍。力を入れなくてもお湯でしっかり汚れが落ちます。
また、テフロン加工のフライパンは力を入れてゴシゴシ洗うと、フッ素加工を傷める心配があったのですが、棕櫚たわしは力を入れなくても“シャワシャワ”と汚れを払うように洗浄できるため、安心して洗うことができます。
鋳物ホーロー鍋

ル・クルーゼやストウブなどの鋳物ホーロー鍋は、もともと焦げ付きにくい加工が施されているとはいえ、料理によっては少し焦げつくことがあります。柔らかくコシがある棕櫚たわしは、鍋を傷つけることなく、汚れを落とします。
わたしの場合、ホーロなべやフライパンを洗うときは、軽い汚れには台所用洗剤と柔らかいスポンジ、焦げつきが気になるときは棕櫚たわしと、使い分けています。
木のまな板

わたしが棕櫚たわしを使うようになったきっかけは、木のまな板のお手入れのためでした。木のまな板の場合、汚れが細かい木目に入るため、汚れをかき出すように洗います。この、“かき出し洗い”に棕櫚たわしがぴったりなんです。
水を流しながらまな板についた汚れを棕櫚たわしでしっかりと洗い、仕上げに熱湯をかけ、乾かします。カビが心配な木のまな板ですが、このお手入れ方法を毎日やっているおかげか、カビが発生したことは一度もありません。
ザル・おろし金

ザルの網目に汚れが詰まると、スポンジで表面を洗うだけでは汚れが落ちないことがあります。隙間にも入りやすい棕櫚たわしは、ザルのように目の細かい道具を洗う際もおすすめ。
また、おろし金やピーラーのように、野菜の繊維がたまりがちなキッチンツールも、棕櫚たわしならきれいにつまりや汚れを落とすことができます。
お皿

大切なお皿、たわしで洗うと傷がつきそうと思われがちですが、柔らかい繊維の棕櫚たわしなら安心して洗うことができます。コップやお皿の角についた汚れもしっかり落ちますよ。
野菜

大根やごぼうなどの根野菜の泥を落としたり、薄皮を剥いたりと料理の下ごしらえにも棕櫚たわしがあると便利です。棕櫚たわし特有のコシをうまく使いながら野菜をこすると、汚れを落としながらも、栄養価の高い皮部分はしっかり残すことができますよ。
棕櫚たわしのお手入れ方法

棕櫚たわしの原料である棕櫚の皮から採れる繊維は、何十年と雨風にさらされても風化しない強さを持っています。また、天然の繊維には植物性の油分が含まれいるので、水や汚れを弾きます。そのため、棕櫚たわしは特別な手入れをしなくてもカビが生えたり、たわしそのものが劣化したりするようなことはまず、ありません。
とはいえ、キッチンで使うものは清潔であることに越したことはありませんよね。次は棕櫚たわしのお手入れ方法を紹介します。
水気をしっかり切って乾かす
使用後はしっかりと水気をきり、吊るしたり立てたりしてしっかり乾かすのがおすすめです。食べかすなどが繊維に挟まっているときは、爪楊枝などを使って取り除きます。
熱湯消毒をする
油汚れを洗ったときなどは、熱湯をかけて消毒をし、天日干しにします。丈夫な棕櫚の繊維は、熱湯にも耐えられるので、洗い物の最後に毎日熱湯消毒をしても問題ありません。
棕櫚たわしの寿命
棕櫚たわしはプラスチックを原料とするスポンジに比べて値は張りますが、針金だけになるまで使い続けることができます。そのため、明確な交換時期はありません。
例えばわが家では、最初はキッチンで使用し、次に洗面台、お風呂場と、棕櫚たわしを使い込みながら洗う場所を変えています。こうすることで10年、20年と使い続けることができますよ。
手仕事から生まれる“ホンモノ”のたわし

棕櫚たわしを調べると、「和歌山」というワードがヒットします。その理由は、和歌山県海南市が棕櫚産業が盛んな地域で、日本最大規模の家庭日用品産業があるからです。
たわしづくりの工程には、繊維の選別、たわし作りの基本「棒巻き」などがあり、それは熟練の技によるもの。用途に合わせたかたちと大きさ、繊維の密度、フォルムの美しさにこだわることで、秀品な棕櫚たわしが生まれます。
約100年前に日本で生まれた棕櫚たわしは、洗剤のない時代から私たち日本人の暮らしの道具として寄り添ってきました。先人たちの自然の恩恵を日常生活に活かす知恵は、環境への関心が高まっている今の時代にこそ、必要なのかもしれません。
でも、環境に良いこと以前に、棕櫚たわしって本当に使い勝手がイイんです。まずは一度、手にしてその使い心地を体感してみてほしい!そして、暮らしに合わせて使い方・使う場所を見つけてくださいね。
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