手のひらにすっとなじみ、注ぐたびに心地よさを感じさせてくれる。白山陶器の「しょうゆさし」は、長く愛され続ける理由が詰まった暮らしの道具です。液だれしない注ぎ口や飽きのこないかたち。見た目の可愛らしさだけでなく、日々の使い心地に寄り添う設計が食卓で息づいています。毎日の食事が心豊かになる、白山陶器の魅力を紹介しましょう。

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小さな器がくれる、大きな満足

食卓に何気なく置かれている醤油差しなどの小さな道具。それが“お気に入りのもの”であるだけで、毎日の食事が心地よく感じられることがあります。私にとって、白山陶器の「G型しょうゆさし」も、そんな道具のひとつ。

使いやすくて、注ぎやすく、見た目もどこかやさしい。ずっと前からわが家にあったような安心感がありながら、きちんと気持ちにも寄り添ってくれるー。日々の暮らしの中で輝く「名脇役」の姿をたどってみました。

波佐見の地から生まれた日常の器「白山陶器」

400年以上の歴史を持つ焼き物の町として知られる長崎県・波佐見は、江戸時代から日用の器を全国へ送り出してきた土地です。そんな風土のなかで白山陶器は1950年代にスタートしました。大量生産が主流になっていく時代の中、暮らしに寄り添う器を「使いやすく、美しく」作ることを大切にしてきた白山陶器。派手ではないけれど、手に取るとちゃんと理由がわかる。そんな器を、ていねいに、まじめに作り続けています。

職人さんとデザイナーが一緒になって、一つひとつのかたちを考える。その代表的なアイテムが、「G型しょうゆさし」です。「使いやすくて、飽きがこない」。これは白山陶器がずっと大切にしてきたこと。今では国内だけでなく、海外にも多くのファンがいるブランドに発展しています。

「用の美」が息づくデザイン

白山陶器の「しょうゆさし」に込められているのは、「用の美」という考え方。見た目の美しさだけではなく、使いやすさ、洗いやすさ、丈夫さ。つまり、日々の生活のなかでこそ真価を発揮するデザインになっているのが特徴です。決して主張しすぎず、けれど確かな存在感があると思いませんか？

液だれしない、見えない工夫

白山陶器の「G型しょうゆさし」が液だれしない秘密は、釉薬のかけ方や注ぎ口の微細な角度にあるのだそう。何度も改良を重ねてたどり着いた“ちょうどよさ”。これこそが、白山陶器のこだわりであり、日本のものづくり精神の結晶と言えるでしょう。

名脇役の存在感

醤油をただの調味料とせず、そこに“うつわ”を設ける。たったそれだけのことで、食卓はぐっと引き締まります。白山陶器の「G型しょうゆさし」を使うことは、丁寧な暮らしへの小さな投資であり、日々に対するちょっとした敬意のようにも思えるのです。

料理をつくること、味わうこと。それは暮らしの中心にあるもっとも人間的な営みです。その中に美しさと心地よさをさりげなく添えてくれる白山陶器の「G型しょうゆさし」は、例えるなら静かな名脇役といったところでしょうか。

ほんのひと手間が食卓を変える

多くの人は、調味料にそこまでのこだわりを持たないかもしれません。スーパーで買ったお醤油をそのまま食卓に並べて、さっと注いで終わり。それでも料理は美味しいし、なんら、困ることはありませんよね。でも、お醤油を専用の器に移し替えるだけで、日々の食事が丁寧な営みに変わるかもしれません。

白山陶器の「G型しょうゆさし」は、特別なことをしているわけではありません。けれど、手に取るたびに、その控えめなやさしさに気づかされます。毎日の食卓に、そっと寄り添う。そんな道具がひとつあるだけで暮らしはあたたかく、少しだけ丁寧になっていくような気がします。

これからも変わらず、私たちの食卓のそばにいてくれる白山陶器のしょうゆさしは、わが家にとって、背伸びをし過ぎない丁寧な暮らしの象徴なのです。

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