頑固なサビに効く!簡単なサビ落としのやり方6選|重曹やクエン酸を使った方法や予防も紹介
自転車や工具などの鉄に、気づいたらついていた頑固なサビ。じつは重曹やクエン酸などを使って簡単にサビ落としができるのをご存知ですか?本記事では、身近なアイテムでできるサビ落としのやり方やおすすめのサビ落としアイテム、サビの予防方法などをまとめました。自分でできるサビ取りの方法を知って、ものをきれいに保ちましょう。
目次
- 1 「サビ」って何?サビの種類と原因
- 2 自分でできる!簡単なサビ落としのやり方6選
- 3 1. ワイヤーブラシでサビ落とし|軽いサビを削り取る
- 4 2. 重曹ペーストでサビ落とし|赤サビや青サビにおすすめ
- 5 3. クエン酸でサビ落とし|中和反応でサビを取る
- 6 4. 頑固なサビには「サビ取り剤」がおすすめ
- 7 5. 水垢洗剤の「茂木和哉」はサビ取りでも大活躍
- 8 6. ステンレスのサビ落としは重曹や専用のクリーナーで!
- 9 サビ落とし時に気を付けること
- 10 再発サビを予防!サビ落とし後にやるべきこと
- 11 お風呂のサビは落とし方をプロに聞いてみた
- 12 【Q&A】サビ落としに関するよくある質問
- 13 サビ落とし方法をマスターして頑固なサビを撃退!
「サビ」って何?サビの種類と原因
そもそも「サビ」とは、金属が空気中の酸素と化学反応を起こすことで酸化し、他の物質に変化したもののこと。金属が「サビる」と、見た目が悪くなったり、サビがものの内部まで広がって劣化が早くなったりします。
そんなサビには3つの種類があります。はじめに、代表的な赤サビ・黒サビ・青サビの違いを知りましょう。
3つの種類とは?
赤サビ
生活のなかでもっともよく見かけるのが、赤茶色のサビ。一般的には「赤サビ」と呼ばれています。
赤サビは、鉄が水や空気中に放置されることで酸化して発生します。赤サビを放置しておくと、酸化がどんどん進み、金属の内部までボロボロになる危険性があるため、早めにサビを落とすことをおすすめします。
黒サビ
「黒サビ」は鉄を高温で加熱することで発生します。黒サビは、鉄の表面を覆うするように形成するため、鉄の酸化を抑制し赤サビから保護してくれる「良い」サビなのです。
南部鉄器など、あえて黒サビで表面をコーティングしている製品も多く存在しています。
青サビ
「青サビ」は、真鍮(しんちゅう)や銅の表面に派生する青緑色のサビです。緑青(ろくしょう)とも呼ばれています。こちらも赤サビ同様、内部までサビが侵食する前に早めに取り除いておくことが大切です。
緑青(青サビ)の落とし方は以下の記事で詳しく紹介しています。気になった方は以下の記事もチェックしてみてください。
あわせて読みたい
サビが発生しやすい環境は?
雨にさらされる野外や湿度の高い環境に長時間放置することで、サビは発生しやすくなるといわれています。
また、金属の酸化は、酸素と水分がある条件のほかにも、ほこりや汚れが溜まることによっても起こります。人が金属に触れ、皮脂汚れをつけることもサビができる要因のひとつです。
ステンレスもサビる?その原因は?
ステンレスは、表面に保護膜をまとった金属のため、サビにくいといわれています。そんなステンレスも、主に2つのことが原因でサビが発生すると言われています。
表面のこすりすぎ
ステンレスは表面にサビに強い膜が施されていますが、たわしやクレンザーなどを使ってこすりすぎると、膜が剝がれてしまいます。
膜自体は時間が立てば復活しますが、膜が復活する前にサビができてしまうと、表面にサビが発生し、広がっていきます。
もらいサビ
ヘアピンの空き缶をステンレスのシンクに放置していたら、シンクに跡が残っていたことはありませんか? それがもらいサビです。ステンレス自体がサビているのではなく、ステンレスの上に長時間放置されている金属がサビてしまい、サビがステンレスの表面に付着してしまった状態です。
水や油、塩分はサビの大敵。これらを日常的に使用するシンクは、サビができやすいので普段からお手入れを心がけましょう。
自分でできる!簡単なサビ落としのやり方6選
今回は、鉄に付着した赤サビの落とし方を中心に6つのサビ落としの方法を解説します。赤サビは、金属面に付着している別の物質なので、研磨したり、浮かせて取り除いたりするのが有効的です。
今回、紹介するのは6つの方法。
・【赤サビや青サビ】重曹ペーストでサビ落とし
・【赤サビ】クエン酸を使ったサビ落とし
・【赤サビ】サビ取り剤で頑固なサビ落とし
・【赤サビ】水垢洗剤の「茂木和哉」でサビ落とし
・【ステンレス】重曹や専用のクリーナーでサビ落とし
それでは上から順に紹介していきます。
1. ワイヤーブラシでサビ落とし|軽いサビを削り取る
金属製のワイヤーブラシでこすって、サビを削り落とす方法です。ワイヤーブラシはホームセンターでも安価で手に入ります。
おすすめ
[PR]
真鍮・ナイロン・ステンレスの3種類の材質のブラシセット。鉄など金属のサビ落としには、真鍮とステンレスのブラシを使うのがおすすめです。もうひとつのナイロンのブラシは、サッシなど傷つきやすい面のサビ落としに使いましょう。
頑固なサビの場合は、ステンレスのブラシでサビをおおまかに落とします。ステンレスのブラシは毛が硬いので、傷がつきやすい素材には使用しないようにしましょう。何についたサビを落とすのかに応じて、ブラシを使い分けるのがポイントです。
おおまかなサビが取れたら、ステンレスブラシよりも柔軟性があり、表面を傷つけにくい真鍮やナイロンのブラシで丁寧に磨いていきます。最後の仕上げにはやわらかいナイロンのブラシがおすすめです。
2. 重曹ペーストでサビ落とし|赤サビや青サビにおすすめ
重曹は、粒子がサビを削り落とすため、サビ取り剤のように使うことができます。少量の水でペースト状に溶かして使うのがポイント。
重曹:水=1:4を目安に重曹を水で溶かし、重曹ペーストを作ります。
サビの部分に重曹ペーストを塗りましょう。
時間を置いてからペーストを塗った部分を擦ります。メラミンスポンジや歯ブラシなどがおすすめです。
サビを残さないように、乾拭きでペーストを拭き取りましょう。研磨力がある重曹とメラミンスポンジを使うことで、表面に付いたサビが削れてきれいになりますよ。
重曹は、サビ落としだけでなく家のお掃除でも大活躍! さまざまな重曹の使い方が知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
あわせて読みたい
3. クエン酸でサビ落とし|中和反応でサビを取る
キッチンやお風呂場など、家庭の掃除に幅広く使えるクエン酸。 このクエン酸、じつはサビ落としにも活用できます。サビをクエン酸で取る方法や、掃除する際の注意点をチェックしてみましょう。
サビを取りたいアイテムが入るほどの容器に、クエン酸をお湯で溶かします。 洗面器一杯のお湯に対して、大さじ1~2を目安にしっかり溶かしましょう。
サビを落としたいものを、先ほどの容器のなかにつけおきします。 一晩じっくり漬けることで、中和反応でサビを落とすことができます。
ものが大きくてつけおきできない場合は?
サビ汚れの中には、水道の蛇口や自転車など、クエン酸水につけられない部分もあります。その場合は、以下の方法で試してみましょう。
クエン酸水でパックする
サビができてしまっている部分を、クエン酸水に浸した要らないタオルやぞうきんなどでパックしましょう。しっかりクエン酸水を含ませてから時間を置くことで、サビが落ちていきます。
クエン酸水を含ませたスポンジで擦る
「パックするには液が垂れてきて困る…」という場合は、スポンジにクエン酸水を含ませて擦ります。軽度のサビであれば、これだけで除去が可能。サビ落ちが悪い場合は、クエン酸の量を増やして濃度を濃くしてみましょう。
クエン酸でサビを取るときの注意点
クエン酸水を作る際は、金属製のバケツは使わないようにしましょう。
金属のシンクや金属製のバケツなどを選んでしまうと、クエン酸の成分で変色してしまう恐れがあります。クエン酸を溶かす際は、プラスチック製のバケツや陶器製の洗面所などを選んでくださいね。
4. 頑固なサビには「サビ取り剤」がおすすめ
ワイヤーブラシで磨いただけでは落ちなかった頑固なサビには、サビ取り剤を使いましょう! 頑固なサビができやすい自転車やネジなどにも、この方法がおすすめです。今回は、2つのタイプのサビ取り剤の使い方を紹介します。
磨くタイプ
サビ取り剤をサビを取りたい部分につけ、磨いてサビを落とします。
・柔らかい布2枚
おすすめ
[PR]
金属表面のサビや汚れを落とし、シリコンコーティングするクリーム。磨いた後に表面がピカピカに輝くのが特徴です。アルミ、マグネシウム、金、銀、銅、ステンレスなど、多くの金属に使用できます。
布に1円玉分ぐらいのサビ取り剤を取ります。
サビ取り剤を取った布で、やさしくサビを磨きます。これだけでサビが落ちていきますよ。
サビが落ちたら、最後にサビ取り剤をきれいな布で拭いて完了です。
つけおきタイプ
リン酸やシュウ酸が含まれているサビ取り剤は、つけおきして使います。
・ステンレストレー
・歯ブラシ
・ゴム手袋
・ゴーグル
おすすめ
[PR]
鉄、銅、真鍮などの金属表面のサビを除去するリムーバー。とくに、銅のサビ落としにおすすめです。かなり強力なので、皮膚につかないようにする、つけおきを60分以上しないなど、取り扱いには注意が必要です。
酸性液なので、皮膚に付着したり目に入ったりすると危険です。長袖長ズボンにゴム手袋、ゴーグルで、服装から備えましょう。
つけおきをするため、金属部品をステンレストレーのなかに入れます。
錆びた金属部品が浸かるように、サビ取り剤をトレーに入れます。基本的には原液で使いますが、軽度のサビの場合や、非鉄金属の場合には2~3倍に希釈して使います。
だいたい20分ぐらい経った頃から効果がではじめます。最大60分程度を限度に、そのまま放置しましょう。
時間が経ったら、温水か水で洗い流しましょう。
部品が大きくつけおきができないという場合には、サビ取り剤を刷毛で塗るのもおすすめです。
5. 水垢洗剤の「茂木和哉」はサビ取りでも大活躍
水垢落としで有名な「茂木和哉」はサビ落としにも活躍します。実際にどのように使うのか、写真で見ていきましょう。
・アルミホイル
・サランラップ
・柔らかい布
おすすめ
[PR]
酸の力と研磨剤のハイブリッド洗浄で、水垢を簡単に落とします。研磨剤の粒子のバランスが良く、傷がつきにくいのに汚れが落ちやすいのが魅力。お風呂やキッチンの水垢掃除、焦げやサビ落としなどにも使えます。
サビを落としたいものに、「茂木和哉」を100円玉分ぐらいつけます。アルミホイルを丸めたものを使って、くるくると磨きましょう。
「茂木和哉」をサビ部分になじませたら、サランラップを丸めたものでさらに磨きます。最後は、柔らかい布で拭き取ったら完了です。
画像のように、サビが落ちてきれいになりました。汎用性が高い「茂木和哉」。ぜひお掃除に活用してみてくださいね。
6. ステンレスのサビ落としは重曹や専用のクリーナーで!
ステンレスの表面の膜は剝がれやすいので、ブラシでゴシゴシ擦るのはNG。ステンレスの軽いサビには、鉄に付いた赤サビを落とすときにも使った重曹ペーストでのサビ落としが効果的です。
もしこの方法をやってみてもサビが落ちない場合は、ステンレス専用のサビ落としを使ってみてください。
おすすめ
[PR]
ステンレスのサビだけでなく、水垢にも効果的なシンク周りの汚れを落とすクリーナー。保水層と研磨層の2層構造で、研磨層でサビをこすり取りながら、保水層から水分が染み出るので軽い力で作業できますよ。
サビ落とし時に気を付けること
さまざまなサビ落としの方法を紹介しましたが、誤った方法でサビを落としてしまうと、かえってものを傷つけてしまう場合があります。素材を傷めてしまわないためにも、以下の注意点を意識しておきましょう。
・サビを落とす際に強く擦りすぎないようにする
・長時間のつけおきはしないようにする
再発サビを予防!サビ落とし後にやるべきこと
サビを落としきったとしても、同じ条件でものを扱っているとサビは再発してしまいます。とくに、サビを削り取った後は、金属表面に細かい傷がある状態なので、じつはとてもサビやすいのです。
そんなサビの再発を抑えるために、サビ落としのあとにして欲しいことがあります。 それは、サビ止めです。サビ止めには、専用のアイテムを使用します。詳しくやり方を説明していきます!
・柔らかい布
おすすめ
[PR]
こちらは、防サビ・防湿・潤滑・保護の効果があるスプレー。マリンレジャー用品への使用もおすすめです。金属表面に薄くて強固な皮膜を形成し、腐食やサビの発生を防ぎます。
サビ落としをした箇所にサビ止め剤を吹き付けます。傷が付いているところはサビが発生しやすいため、小さな傷も見逃さずに吹き付けましょう。
サビ止め剤を吹き付けたところを、柔らかい布で磨きます。これでサビ止めの処理は完了です。
サビ落としをする前でも、傷が気になったときにサビ止め剤を使用することで、サビを予防できます。また、サビ止め剤の効果は1ヶ月程度。定期的に塗り直しましょう。
コーティング以外にも、ついた水気はこまめに拭き取ることもサビ予防の大切なポイント。サビが発生しにくい環境に保管をすることも重要です。
お風呂のサビは落とし方をプロに聞いてみた
家の中でもとくにサビが発生しやすい「お風呂」。ピン留めやカミソリの刃がいつの間にか錆びていた、ということも多いですよね。お風呂でサビを発見してしまった時、どんな対処法があるのでしょうか。
あなたのマイスターでは、お風呂クリーニングのプロに「お風呂場の浴槽や床にさびが出てしまいました。自分でも浴槽や床のさびを落とせますか?また、業者さんはどのように浴槽や床のさびを落とすのですか?」と聞いてみました!たくさんの回答の中から一部を紹介します。
アースクリーンさん(埼玉県)
らいふ いず ぐっど 太田事業所さん(群馬県)
Renovation Lifeさん(埼玉県)
お風呂のサビのほとんどが「もらいサビ」です。重曹や茂木和哉など、サビを落とすことができる洗剤を使うのが良いのですね。また、ハイドロハイターなど粉末還元系漂白剤を使ってもサビ落としができるようです。この他にも、歯磨き粉が使えるという意見もありました。
お風呂のサビに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
「あなたのマイスター」では、もっとたくさんのプロに、他にもいろいろな疑問に答えてもらっています。そんなプロの声を「プロが答えてお悩み解決!アスクマイスター」に集めました。自分でお掃除するときも、ハウスクリーニングをお願いするときも、役に立つこと間違いなしです。
あわせて読みたい
【Q&A】サビ落としに関するよくある質問
Q. サンポールはサビ落としに使えますか?
A. サンポールは尿石汚れなどに効果的なトイレ用洗剤です。金属には使えません。
サンポールは、尿石などの頑固な汚れに効果的な酸性のトイレ用洗剤です。塩酸が入っているため、金属に使用すると腐食・変色等の恐れがあります。誤使用による危険も考えられるため、金属のサビ落としには使用できません。
Q. クレ5-56で自転車のサビは落とせますか?
A. はい。クレ5-56は自転車のサビ落としにも使えます。
おすすめ
[PR]
自動車や自転車、その他精密機械などのサビを取り、動きをよくするスプレータイプのアイテム。さまざまな金属の防サビ・潤滑など、あらゆる用途で活用できるため、あると便利な製品です。
Q. 酢でサビは落とせますか?
A. はい。酢はサビ落としに効果的です。
斑点のように赤いサビがでてきたときなど、「食酢」でもサビを落とすことができます。容器に2~3倍に希釈をした食酢、サビが気になるものを入れ、約30分ほど放置をしたあと、水できれいに洗って乾燥させます。
水筒や鍋などのサビが気になるときにおすすめです。
Q. 家にあるものでサビ取りに効果的なものは?
A. 上記で紹介した重曹やクエン酸、お酢がおすすめです。
そのほかにも、軽いサビは歯磨き粉(研磨剤が入っているもの)やメラミンスポンジでも落とすことができるといわれています。
サビ落とし方法をマスターして頑固なサビを撃退!
サビ落としは磨いたり、ブラシでこすったりして削り落とす方法が一般的ですが、頑固なサビにはサビ取り剤が効果的です。サビの状態をよく見極めて、有効なサビ落としの方法でアプローチしましょう。
100均一でも手に入る重曹やクエン酸など、ナチュラルなアイテムを使用してもサビ落としができるので、日常的なサビのケアで試してみてください。
サビ取りの後は、サビ止め剤での予防もセットで行うことで、よりきれいな状態キープできます。サビは放っておくと、どんどん広がってしまいます。早めに対処するように心がけましょう!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がユアマイスター株式会社に還元されることがあります。
※本記事のコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。