部屋を定期的に掃除しているのに「なんか臭い」「独特の匂いがする」を感じたりすることってありますよね。正体は生活臭。さまざまな臭いが組み合わさっているので、完全になくすのは難しいです。しかしきちんと対応すればある程度は軽減できます。今回は、部屋の臭い全般に対して効果のある対処法を紹介していきます。

本記事内ではアフィリエイト広告を利用しています

部屋に漂う臭いの種類

まずは部屋でする臭いをチェックしていきましょう。家で発生する臭いのもとになる原因はいくつかあります。

尿に含まれるアンモニア

これは容易に想像することができると思います。そう、あのトイレで臭う、鼻を突き刺すアンモニア臭のもとです。

菌のゴミの分解

汗や、生ゴミなど一般に臭いものだと考えられているものは、それが出た直後は、実はそれほど臭くないんです。生ゴミや皮膚についている細菌などが、皮脂やちり、油分を分解したときに臭い成分が出てきて発するということです。

たばこや芳香剤などの人工物

たばこはわかりやすいですが、芳香剤が悪臭の原因になってしまうというのは驚きだと思います。たとえ良い香りであったとしても、相性の悪いものと混ざってしまうと悪臭として感じてしまうということ。例えば焼き魚の臭いと芳香剤を一緒に嗅ぐことを想像してみてください。気持ち悪いですよね…。

何となく部屋に漂っている臭い

いわゆるその人の固有のものである生活臭です。洗剤業界では「複合臭」と呼んでいます。食べもの、細菌の分解物の臭いといったさまざまなものが混ざってできたものです。

消臭の原理と3つのパターン

ここでは消臭の原理と3つ消臭パターンを解説しています。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1.脱臭炭などの原理である吸着消臭

脱臭炭がこの消臭方法に入ります。そもそも臭いとは、元をただせば「臭いの粒」です。それを鼻の内部器官がキャッチすることによって感知します。

この吸着消臭は、臭いの粒を、脱臭炭などにある小さな穴に取り込んで空気中の粒を少なくし、臭いを軽減するという方法です。

2.重曹やクエン酸などを使った化学消臭

臭いの粒は、それぞれ酸性寄りなのか、アルカリ性寄りなのかが決まっています。酸性の臭いの粒にはアルカリ性の液体やスプレーを使って、アルカリ性の臭いの粒には酸性の液体やスプレーを使って中和して消臭します。

中和とは、酸性・アルカリ性の性質を持っている物質をどちらでもない中性にすること。中性に近づけば近づくほど臭いがしなくなるというわけです。アルカリ性で代表的なものは尿のアンモニア、酸性で代表的なものはこびりついた油汚れがあります。

3.良い香りで悪臭をごまかす感覚消臭

「吸着消臭」「化学消臭」の2つの消臭法は、臭いの粒を取り込んだり中和したりして生活臭を減らして消臭するというものでした。

しかし、この感覚消臭では臭いの粒を減らすということはしません。悪臭の粒が減ったわけでもないのに、部屋からあたかも悪臭がなくなったように感じるから、「感覚」消臭とよばれるわけです。この感覚消臭には大きく分けて2つの方法があります。

マスキング法

良い香りで部屋中を満たすことで、悪臭が消えたように感じさせるというものです。これは芳香剤を使った消臭法です。悪臭をより強い臭いでごまかすという方法なので、好き嫌いがはっきり分かれてしまいます。

ペアリング法

悪臭の粒を良い臭いの粒に取り込んでしまい、消臭できたように見せるというもの。マスキング法のように、部屋の臭いがきつくなることはありません。ちまたで売られている「芳香消臭剤」という芳香と消臭という2つの機能を持つ製品は、このペアリング法を消臭の仕組みに取り入れています。

ペアリング法と似ている化学消臭では臭いの粒や原因を消すので、どんなきつくも消臭できます。ただこのペアリング法は、生ゴミの臭いなどの強い悪臭は取り除くことはほとんどできません。

リビングの臭いとその対策

ここからは、場所ごとの臭いへの具体的な対策を見ていくことにしましょう。まずは一番お困りであろうリビングの臭いの原因と対策を見ていくことにします。具体的な対策に入っていく前に、リビングのにおいの主な原因を4つあげ、効果的な消臭方法をいくつか紹介してきます。

1回だけである程度の消臭効果を期待できる方法

ここでは、1回だけでほどほどに消臭できる方法を紹介していきます。部屋の臭いを今すぐに消したいという方におすすめです。

まず紹介していく吸着消臭ですが、その中でもすぐに効果が実感できる消臭方法が2つあるのでご紹介します。以下の2つのやり方です。この方法は生活臭、ゴミ、ペット、タバコなどの人工物のすべてに効くクイックな方法なので、ぜひ試してみてください！

濡れたタオルを振り回す

濡れタオルを振り回すのはすごく単純ですが、短期的な対策としては有効です。タオルに空いた小さい穴に臭いの粒を集めて消臭します。水でタオルを濡らすのは臭いの粒が吸着しやすくなるからです。

テーブルや床を掃除するときは水拭きが多いですよね。水拭きをすると汚れが吸着しやすくなるのですが、原理としてはそれと一緒です。

換気する

部屋の臭いの軽減するには定番ですが、やはり効果は期待できます。その場のにおいを直接、外に追いやるという方法だからです。

定期的に換気をすると、臭いを部屋にとどまらせるのを防いで、染みついてしまわないようにすることができます。消臭法の中でも肝になる消臭法ですので、ぜひやり続けましょう。

ある方向の窓しか開けずに換気をした気になってしまうと思いますが、それでは部屋の臭いがしっかりと抜けていきません。

外の空気の入口になる窓を1つ開けたら、その気の入り口となる窓と直線上にある窓や扉を空気の出口として開けます。空気の通り道を直線状にすることで、空気が角にとどまって抜けていかないことがなくなるので、効率がいいのです。

茶葉を炒める

仕上げとして最後に行うと部屋の香りがよりいっそう爽やかになります。この方法は、吸着消臭・化学消臭・感覚消臭の3つの効果をちょっとずつ合わせ持った方法です。茶葉の香りが出てきて、茶葉が黄色みがかってくるまでじっくりと弱火で炒めます。キッチンで炒めていても香りがどんどんと広がり、リビングにも充分に届きます。

まず、茶葉とフライパンを用意します。そして茶葉をじっくりと弱火で炒めます。ここで用意するのは、すでに使った茶葉であってもOK！水気を取れば使えます。長らく使っていない古い茶葉でも問題はありません。

もしリビングとキッチンがあまりに離れている場合には、炒めた茶葉を口の広いお皿に入れてリビングに持っていって、部屋の真ん中に置きましょう。

炒め終わっても、その炒めた茶葉は消臭剤として使うことができます！靴箱の中や冷蔵庫の野菜室などに置いておくだけでいいんです。さらに臭いを取ってくれるだけでなく乾燥剤としても効果を発揮し、湿気を取ってくれるので一石二鳥です。

長い目で見てやっていくリビングの消臭法

ここでは長い目で見てやっていくような部屋の臭いを消すような方法を紹介していきます。

感覚的な消臭方法

この感覚的な消臭方法とはこのの2つでしたね。軽減することができる臭いは「生活臭」「ペット臭」「たばこ」です。

感覚消臭では、生ゴミのきつい臭いの軽減は期待できません。感覚消臭は「なんとなく臭う」というようなものに有効な方法なので、生ゴミのようなきついにおいには、別に対応しなければいけません。

マスキング法では、芳香剤を使い、ペアリング法では消臭剤を使います。その2つはそれぞれ効率のよい置き方が違いますので、ポイントを紹介していきます。

臭いの正体は「臭いの粒」でしたよね。空気よりも重いので上から下に落ちていきます。そのような性質を考えると香りを部屋にまきたい芳香剤は高い位置に置いて、逆に部屋の悪臭を取り込みたい消臭剤は低い位置に置くという使い方が、もっとも効率が良いといえます。

リビングにおけるゴミ箱の扱い方

ゴミ箱からでる臭いは感覚的な方法では処理しきれないきついものです。臭いのもとになるゴミ箱に対しては、また別に臭い対策しないといけません。それではここで、ゴミ箱の正しい使い方を見ていくことにしましょう。

臭いのついたものは必ず洗ってから捨てる

臭いのついたものを捨てる場合はしっかりと対策をしましょう。例えば汁物の入っていた容器は洗ってから捨てたり、生ゴミは小さい袋に入れて密封して捨てるようにするなどです。

生ものを捨てるゴミ箱はリビングに置かない

生ゴミは、たとえいまは臭いがしなくてもいずれきつくなってくるので、そのときのために密封します。そして生ゴミなどのゴミ箱は、リビングなど開放的な場所には置かないようにします。

生ゴミのきつい臭いを完全に消すことは難しいです。つまり「消臭」ではなく、臭いがしても問題のない場所にゴミ箱を置いて対策をするということ。生ゴミ専用のゴミ箱を作り、お客さんが来ても大丈夫な場所に設置しましょう。

簡単には取れないゴミ箱の臭いですが、きちんと対策すれば軽減できます。それは、化学消臭の方法によって直接臭いのもとを除菌するということです。

こちらの記事では、生ゴミの菌への対策、においの予防策、防臭することの出来る便利グッズまで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください！

寝室の臭いとその対策

家の中でリビングの次に臭いが気になる部屋は寝室。疲れた体を休める大事な時間なのに、何か臭いがしていると、休もうにもいい休息はとれませんよね。そこで寝室で漂う臭いとその対策について見ていくことにしましょう。寝室に漂う臭いの大きな原因となるのはこの2つ。

敷き布団であれば、臭いが気になり次第で丸洗いができるため、臭いや汚れを放置することはあまりないのかもしれません。しかし、マットレスは丸洗いはできないので、とりあえず消臭スプレーだけかけて臭い対策を終わらせていることが多いと思います。

また、寝室のカーテンは意外と見逃されていることが多いんです。そこで、寝室で臭い対策を怠っていることが多い、マットレスとカーテンの臭いの対策を見ていくことにしましょう。

マットレス

マットレスの臭いの原因となるものは主に湿気と、角質、フケ、ほこりです。マットレスの臭いの原因となる湿気、角質などの汚れ、ゴミの対策について見ていきます。

湿気対策

寝汗の湿気をそのまま放置していると、そこに菌が増殖してしまうことになるので、きちんとケアをしなければいけません。

その対策とは、窓を開けて、そこにマットレスを立てて、湿気を飛ばすというもの。

湿気を飛ばす一番効率が良い方法とは、マットレスに空気を通すことなんです。マットレスを立てるのは、片側から入った空気の逃げ道を、マットレスのもう片側に作るのが目的です。マットレスを寝かせたままやろうとすると、寝かせたときの表面には空気が入っていくかもしれません。しかし、マットレスの裏面は床についたままなので、空気の逃げ道ができていないのです。

これは、換気をもっとも効果的に行うためのポイントと原理は同じです。空気をモノの中に通す際には空気の逃げ道がないと、その中にとどまっている空気が抜けていかず、効率が悪いということです。

横になったマットレスに安易に消臭スプレーをかけても、余計に湿気を増やしてしまうだけで、逆効果なことがあります。しかし、ここではマットレスを立てて通気性を良くしているので、スプレーの余分な湿気は飛ばすことができ、いいとこ取りできているという状態なんです。普段、マットレスにかけるやり方よりも消臭効果が高いので、おすすめです。

角質、ほこり、ふけ対策

角質、ふけ、ほこりは、臭いを発生させる菌のえさとなるものなので、これらを放置しておくとどんどんと、菌が増えてしまいます。こちらのおすすめの対策は、掃除機で吸い込むというもの。

いたって単純な方法ですが、物理的に取り除く方法は効率的。臭いの原因となるダニのミイラを除去できるのでおすすめです。寝具のほこりを落とすというと、ベランダで布団を叩くあの光景が思い出されますが、確実ではありません。

角などのくぼまったところに汚れはたまります。また、低反発マットレスなど、突起がある形のマットレスも、その突起の谷間を縫うように掃除機をかけると効率的です。

カーテン

カーテンは部屋にあるものの中でもっとも臭いを吸い込みやすいもの。汗、ペット、たばこ、食べ物などさまざまなものを取り込んで臭いを発する原因となってしまうのです。

カーテンの臭いはさまざまな臭いを取り込んでいるので、消臭スプレーでは完全には落としきれません。カーテンの臭いは洗濯で取るしかないんです。ただ、カーテンの洗濯は月に何度もするものではありません。そこで、普段の習慣としてできる、カーテンの臭いの予防策を2つ紹介していきます。

カーテンを開け閉めする、ブラッシングをする

臭いを発生させる細菌のえさとなってしまう、ほこりやちりを落とすための予防策です。カーテンの開け閉めもブラッシングも1日に1回はやっておくことをおすすめします。カーテンの開け閉めだけでもほこりやちりをある程度、落とすことができます。

しかしそれだけでは落とすことができない小さなほこりやちりは、ブラッシングでしか落とせません。ほこりやちりが落ちると見た目もキレイになって気分もよくなるので、ぜひやってみてください！

消臭スプレーをかける

これはみなさんやっていることだとは思いますが、カーテンのスプレーのかけ方にはポイントがありますので、それらを紹介していきますね。

満遍なく、1か所にシミができないようにかけるのがポイントです。シミがついてしまうと、そこにカビが繁殖し、新たに悪臭の原因をつくることになってしまいます。カーテンのシミは悪目立ちして部屋の印象が悪くなってしまうので気をつけましょう。

さて、カーテンのにおいを消す効果がある方法は洗濯でした。しかしカーテンは素材が色々とあったり、カーテンにされている加工がものによって違うので、すべてのカーテンが同じように洗濯できるわけではありません。そもそも洗濯ができないカーテンもあるのです。

種類のたくさんあるカーテンの素材ごとの洗濯方法や乾かし方、そして普段のお手入れのやり方まで詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

部屋用の消臭剤のおすすめは？選び方と種類

さまざまな対策法をご紹介しましたが、簡単で使いやすいアイテムはやっぱり消臭剤。最後に、消臭剤の選び方とおすすめの商品をご紹介したいと思います。対策をし終わったあとの部屋にセットすれば、仕上がりもワンランクアップ！すっきりとした空気も長続きします。

消臭剤の種類

まずは種類について触れていきましょう。消臭剤といってもその種類は実に豊富。簡単に分けると以下の2つなので、それぞれご説明しましょう。

置き型タイプ

もっともポピュラーなタイプがこれ。置いておくだけでイヤな臭いを吸収してくれます。最近はインテリアとして飾れるタイプも出てきているのがうれしいですね。空気が循環するよう換気を心掛けると、より効果が高まります。

スプレータイプ

トイレなどの臭いをすばやく解決したい場合はこれ。臭いの粒を待ち構える置き型に対して、こちらから解決に向かえるので即効です！また、ミスト状に広がるタイプも出てきたのでより効果的になりました。即効性を求める場所にはスプレータイプがあると便利ですよ。

消臭剤の選び方

それでは消臭剤を選ぶとき、参考にしたいポイントです。個々にご紹介します。

安全面

主にスプレータイプの選び方。消臭成分には化学物質が使われています。より効果的に臭いを消すには仕方のないことかもしれませんが、お子さんやペットがいるご家庭では無視できないのも事実。その場合、自然素材を使っている消臭剤を選んでみてはいかがでしょうか。

消臭効果

やはり気になるのはしっかり消臭してくれるかですよね！実際に使ってみないと好みに合うかはわかりませんが、評判は大切。より多くの人の意見を求めるなら、ネットの口コミは参考になります。もし自分で探したいという方は、いろんなサイトを見てみましょう。

おすすめの消臭剤

それでは最後にオススメしたい消臭剤をご紹介。タイプごとに商品を絞ったので参考にしてみてください。

【置き型】お部屋の消臭力 消臭芳香剤

消臭剤のにおい自体を気にする方は多いです。そういう面でも無香料のタイプはおすすめ。ナノパウダー（※）が臭い成分をキャッチします。置き型なので、トイレ、玄関、脱衣所など、気になる箇所にポンと置けて楽ちん。

※ナノレベルの孔（あな）を持つ、悪臭を吸着する消臭剤

【スプレー】ファブリーズ マイクロミスト クラシック･ガーデンの香り 

ミスト系のうれしいポイントは空気中に滞在する時間が長いこと。空間の消臭だけでなく、カーテンなどの布製品にも使えて便利です。

まとめ

部屋に漂うにおいの正体から、4つの消臭方法、そしてリビング、寝室に漂うにおいへ効果のある具体的な対策までご紹介してきましたが、この記事で紹介したのは大まかな対策です。部屋の臭いさまざまな要素が混ざった生活臭が原因です。根本的な解決をするには部屋全体の管理が重要になってきます。

ゴミ箱や、カーテン、マットレスといった部分ごとの臭いが不快な生活臭につながっています。日頃の丁寧な掃除を面倒がらずにやることが、回り道のようで一番の近道。そのことを意識して、普段の部屋のお掃除に取り組んでみてください。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がユアマイスター株式会社に還元されることがあります。
※本記事のコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。