【保存版】サンポールの使い方大全|トイレや風呂の水垢に
トイレ掃除の強力な洗剤として知られているサンポール。しかし、強力がゆえに、使用していいのか不安になってしまいますよね。また、トイレだけでなく、お風呂の水垢掃除に使ってもいいのか疑問に思っている方もいると思います。
そこで、今回はサンポールの使い方を徹底解説します。定番のトイレ掃除に加えて、お風呂掃除でのサンポールの活用術、そして危険な使い方についてもわかりやすく説明します。
目次
サンポールはどんな洗剤?
サンポールは、トイレ掃除用に開発された酸性洗剤です。どんな特徴があるのでしょうか?
掃除に使われる洗剤の種類
サンポールを正しく効果的に使うために、まずサンポールがどんな種類の洗剤なのかを押さえておきましょう。
洗剤は、中性、酸性、アルカリ性の3種類に大きく分けられます。酸性はアルカリ性に弱く、アルカリ性は酸性に弱いという特徴があります。中性は、酸性とアルカリ性の真ん中にあるものなので、どちらにも対応できますが、威力は弱いです。
そのため、中性洗剤は普段の掃除に、酸性洗剤はアルカリ性の黄ばみや水垢に、アルカリ洗剤は酸性のカビに使用します。
洗剤の使い分けについてはこの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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サンポールは強塩酸
サンポールの成分は以下のようになっています。
界面活性剤(アルキルトリメチルアンモニウム塩)
洗浄助剤
塩酸が9.5%含まれた、強塩酸の洗剤です。つまり、サンポールは特に、アルカリ性の汚れに効果を発揮します。アルカリ性を酸性で中和して、汚れを取れやすくしてくれるのです。
アルカリ性の汚れの代表的なものが水垢と尿石、黄ばみ。トイレやお風呂などの水周りに効果的な洗剤ですね!
便器のふち裏の汚れまで届く!
尿は便器のふち裏に飛び散りやすいため、尿石が付着しやすいです。奥まった場所だから洗いにくく、何より手を伸ばすのは気持ち悪いですよね。しかし! サンポールはノズルが横向き。便器のふち裏に簡単に洗剤をかけられます。
液体をかけた場所がすぐわかる
サンポールはボトルと同じ緑色の液体洗剤です。洗剤をかけた部分が一目瞭然だから、漏れなく掃除できます。
サンポールが使える素材と使えない素材
強酸性のサンポールは素材を傷めてしまう場合があるので注意が必要です! サンポールが使えるところと使えないところを見ていきましょう。
サンポールが使える素材
・プラスチック
・タイル
酸性洗剤は、陶器やタイルなどの焼き物には使用することができます。食器用酸性洗剤があることからも想像できますね。プラスチックへの使用も問題ありません。
サンポールが使えない素材
一方で、サンポールを使えないところもあります。
・大理石(人造を含む)
サンポールは、大理石や金属などの素材を溶かしたり、変色させる恐れがあります。とくにステンレスは黒く変色するから要注意です!
サンポールで掃除できる場所、できない場所
トイレの便器は陶器やプラスチックでできているため、当然ながら問題なく使用できます。同じようにプラスチックでできているお風呂の浴槽にも使用できます。しかし、金属に触れると変色させてしまうため、お風呂の浴槽の金属部品には注意しなければいけません。蛇口や浴槽の排水口に洗剤がかからないように気を付ける必要があります。
また、トイレ掃除でも、中に金属部品があるタンクの掃除には使用できません。注意してください。台所のシンクは大理石やステンレスでできているものが多いため、サンポールで台所の掃除はできません。
トイレ掃除でのサンポールの使い方
それでは実践編! 「トイレ掃除といえばサンポール」なので、まずはトイレ掃除での使い方を解説します! サンポールでお掃除すべき部分は、水垢や黄ばみがこびりつく便器の内側です。
やり方は、とっても簡単3ステップ。
・トイレットペーパー
まずは、トイレットペーパーを便器の内側全体に貼り付けましょう。この上からサンポールをかけることで、サンポールの液体が流れていかず、より効果を発揮してくれます。
便器にサンポールをかけましょう! サンポールの液体は緑色なので、かけた部分がわかりやすくなっています。目に見えない尿石も付着しているので、全体にまんべんなくかけましょう。
便器のフチ裏も忘れずに!
見落としがちな便器のフチの裏こそ、しっかりサンポールをかけましょう。目には見えない部分ですが、のぞいてみるとカビや黄ばみがびっしり……なんてことも。
2~3分程度放置したら、水で流してブラシで全体をこすります。
頑固な汚れで落ちない場合は数分伸ばしても大丈夫ですが、長く放置しすぎるとトイレの素材を傷めてしまうので、最大でも5~7分にとどめましょう。
お風呂掃除でのサンポールの使い方
サンポールは酸性の洗剤なので、アルカリ性汚れである水垢の多いお風呂場の掃除にも使えます。注意しなければいけない点も多いので、サンポールの使い方を詳しく解説します。上手く使えば、スポンジで擦ったぐらいでは落ちない、石化した水垢も溶かしてくれますよ。
ただしトイレ以外の使用はメーカー非推奨なので自己責任で! お風呂場には部分的にステンレスも使用されているので、かけてしまうと危険です。
・排水口の周りの石化した水垢
・お風呂の扉に白くついた水垢
・プラスチック製のシャワーヘッドについた水垢
・鏡の白い汚れ
排水口の周りの石化した水垢
ハケ
雑巾
ステンレス部分を避けて、ハケでそっと浴槽部分にサンポールを塗っていきます。
2~3分ほどサンポールを水垢になじませるために放置します。数分経ったら、濡らした雑巾で拭き取ります。このときもサンポールがステンレスにつかないよう、くれぐれも気をつけて。
クエン酸で掃除しても落ちなかった手強い水垢を、サンポールできれいに落とすことができました。
お風呂の扉に白くついた水垢
プラスチック製のお風呂の扉はサンポールできれいにすることができます。
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少量のサンポールの液をスポンジに含ませて、水垢の部分をこすります。サンポールをスポンジに含ませすぎないよう注意してください
1分ほど放置した後に、水で洗い流します。放置しすぎると洗剤によって変色してしまうことがあるので、気をつけてください
1と2の手順を扉がきれいになるまで繰り返してください。少し大変ですが、一度に大量のサンポールを使わないようにするためにこの方法をとっています。
プラスチック製のシャワーヘッドについた水垢
使用済み歯ブラシ
少量のサンポールを歯ブラシに含ませます。
サンポールを含ませた歯ブラシで、優しくこすってください。掃除が終わったら、水でしっかり流して、穴の中などに洗剤が残らないようにしましょう。
鏡の白い汚れ
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お風呂の扉を掃除する時と同じ手順で掃除します。
1と2の手順をきれいになるまで繰り返して、最後に水で流したら完了です!
タイル掃除でのサンポールの使い方
サンポールはトイレのタイルのお掃除にも使うことができます。これはメーカーも推奨している掃除方法なので、安心して使用してください。それではサンポールの使い方を解説していきます。
・サンポール
・お掃除用タオル
・容器(計量カップ)
・トイレットペーパー
そのまま使うには成分が強すぎるので、水で薄めて使います。コップぐらいの深さがある容器か計量カップを用意しましょう! 100均に売ってるもので大丈夫。今後も使えるアイテムなので、お掃除用に1つあると便利ですよ♪
サンポールを薄めて洗浄液を作ります。用意した容器(計量カップ)に水とサンポールを1:5の割合で混ぜましょう。約5倍の水で薄めていますが、効果が弱い場合はサンポールを少し足せばOKです。
トイレットペーパーをタイル全体に敷いていきます。汚れが部分的なら、気になる場所にだけ敷きましょう。要領はトイレのときと同じなので簡単ですね。
敷いたトイレットペーパーに、洗浄液を染み込ませていきます。このとき、勢いよくかけると必要ない場所にまで広がってしまうので要注意です! 少しずつを意識してかけていきましょう。
全体的にかけ終わったら約2~3分放置します。汚れがしつこかったり、落ちが悪かったりする場合は20~30分ぐらい置いてみてください。ただし、あまり長いとタイルが傷むので注意しましょう。
時間が経ったら、トイレットペーパーは流してしまいましょう。注意点は2つ。
①ゴム手袋をすること
薄めたとはいえ、塩酸が使われている洗浄液です。直接触るのは危険です。
②複数回に分けて流すこと
部分的なお掃除ならいいのですが、大量に流すと詰まりの原因になります。必ず、何回かに分けて流すようにしましょう。
ここで終わりにしたいところですが、このままでは危険です。残った洗浄液に触れれば危ないですし、タイルを変色させる原因にもなります。
お掃除用のタオルなどで水拭きし、最後に乾拭きをすれば完璧です♪ 拭き残しがないよう、しっかり行いましょう!
サンポールを使用する際の注意点
サンポールを使うときに絶対に守ってほしい注意事項を覚えておきましょう!
塩素系漂白剤とは混ぜるなキケン!
酸性の洗剤にはサンポールやクエン酸があります。一方、塩素系漂白剤ではカビキラーやキッチンハイターなどが有名ですね。
サンポールの酸性成分と塩素系漂白剤を混ぜたり、同時に使ったりすると、体に有害なガスが発生してしまうんです! ご家庭で使う機会が増えてきた次亜塩素酸も、サンポールと混ぜると危険なので、必ず分けて使用してください。
換気を欠かさない
→サンポールの成分が揮発することで人体への刺激が強まると言われています。トイレのような狭い空間を閉め切って長く作業すると危険です。掃除中は換気扇を回し、ドアも開けておき、よく換気しましょう。
サビ落としに使わない
「サンポールで金属のサビを取れる」というウワサがあります。確かに金属のサビと反応して溶かす作用がありますが、それは「金属が劣化しているだけ」とも言えます。サンポールを金属のサビ取りに使用することは控えた方が良いでしょう。
金属のサビは、専用のサビ取り剤を使うのが安全ですね。また、サビ取りの方法についてまとめた記事がこちら。
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サビを取るための方法がいくつか載っているので、参考になりますよ♪
まとめ
今回はサンポールの使い方を、トイレ掃除だけではなく、お風呂掃除についても解説しました。強力な洗剤だからこそ、賢く使えば効果的ですが、気をつけなければいけないこともたくさんあります。
注意事項も常に意識して、サンポールをトイレやお風呂などの水回りのお掃除にぜひ活用してみてください。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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