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更新日: 2024年10月17日

革靴の洗い方を解説!臭いの落とし方と普段の手入れ方法とは?

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革靴って意外と臭いませんか?足の臭いに加えて革独特の(なめし剤みたいな)アレも相まって、夏場とかもう……。ブーツを履く機会が増える冬なんかも、臭いが気になりますよね。いっそ丸洗いしたいと思うこともあるでしょう。というわけで、革靴の洗い方をご紹介しましょう!手順通りにしっかり洗えば、染み付いた臭いも軽減できるはず!

革靴を手入れしないとどうなる?

みなさんは定期的に革靴の手入れしていますか?やばい、サボりがちかも…なんて思った方は要注意。靴の汚れは長時間放置すると落ちにくくなってしまうため、早めのお手入れが大切です。サボらずに定期的なお手入れを心がけましょう!

革靴って洗えるの?

ではさっそく水洗い……の前に、少し確認をしましょう。気をつけるべき点が2つあります。

・水に耐えきれる素材なのか
・洗っても色落ちしないか

まずはここから始めましょうね。

素材について

革の素材によっては、水分を含むことで大きなダメージを与えることがあるので気を付けてくださいね。起毛系の革靴(スエードやヌバックみたいな、もさもさしてるやつ)やエナメルは水洗いに向いていません。あとはヌメ革とか。

起毛系の靴は、水洗いした後にもっかい毛を立たせるのが難しすぎるんですよ。どうしてもキレイにしたいなら業者さんに頼らなきゃいけません。

色落ちしないか

さらに、革の外側・内側どちらも、水を含ませた布で磨いてみて、どのくらい色が落ちるのか事前にチェックしてから洗うかどうか判断しましょう。少しでも、自宅で水洗いするのが不安なら、やっぱりプロのクリーニング業者さんにお任せしましょうね。

水洗いする時期と頻度

革靴の丸洗いは、多くても半年に1度くらいに留めておきましょう。革が含んでいる油を洗い流してしまうので、あまり頻繁にやると……そうですね、人間で言う脱水症状みたいなことになっちゃいます。

『春の始まり』とか『夏の終わり』のような季節の変わり目に洗えば、面倒が少なくて済むでしょう。夏や冬のように靴の中が蒸れる時期に洗っても、どうせまた汚れますからね。

革靴を丸洗いしよう!

革靴

自分の革靴が洗えるかどうか確認したら、早速準備に取り掛かりましょう。

 用意するもの 

・いらない歯ブラシ
ホコリとか取るのに便利です。繊細な口の中を掃除するものなので、普通のブラシより細かいのです。

・革靴専用洗剤、またはサドルソープ
持ってなくても、ボディソープを5%に薄めれば革靴専用洗剤の代わりになります。本格派の方は、サドルソープを使いましょう。

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Leather Honey (レザーハニー) レザーコンディショナー

こちらは長年愛されているレザーコンディショナーです。もちろん革靴だけでなく、同じ素材であれば革ジャンやバッグなどにも使用できます。

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[M.モゥブレィ] 革靴丸洗い用石鹸 サドルソープ

サドル——馬の鞍のメンテナンスをするために作られたものだそうです。雨ジミ・塩フキ・靴の型崩れなどの際に良いそうで。革靴が生き返ったかのように元気を取り戻し、長持ちもするのです。

・スポンジ
やわらかいものを用意しましょう。台所用スポンジで大丈夫です。

・新聞紙
水分を吸収し、型崩れを防ぐのにとても役立ちます。

・いらない布
服の切れ端とかでも。

 

  手 順  

1. 靴ひもをはずす

靴ひもも、汚れてるんならこの隙に洗濯しちゃってもいいかもしれませんね。洗濯機に入れるなら、色落ちチェックを忘れずに ですよ。

2. 汚れを落とす

表面に浮き出てるワックスも布を使って軽く落としちゃってください。水洗いの邪魔ですので。どうせもう一度しっかり落とすので、触った時にベタ付かない程度を目安にするといいでしょう。

3. ホコリも取る

歯ブラシなどをを使って、革靴のスキマにあるゴミを丁寧に取り除きましょう。特に、つま先と縫い目にホコリがたまり易くなってるので、入念に歯ブラシをかけましょう。

4. 全体をお湯で濡らす

まず、40℃くらいのお湯を含んだスポンジで、靴の表面全体を濡らしていきましょう。バケツにお湯を張って、丸ごと革靴をつけても大丈夫です。というかその方が楽です。ただし、長時間つけると革が劣化しやすくなるので、全体が濡れたらすぐに引き上げましょう。

5. 革靴専用洗剤(サドルソープ)で洗う

ある程度濡らしたら、スポンジと洗剤で丁寧に洗っていきます。革靴の中も洗いましょう。汚れだけでなく、古くなった靴クリームなども取り除きます。傷を付けないように、やさしく洗いましょうね。

6. 拭き取る

洗い終わったら、キッチンペーパーや雑巾などで丁寧に泡を拭き取ってください。最後にきれいな布で再び拭きます。革靴の中もしっかり拭きましょう。

7. 乾燥させる

持っている方はシューツリーを入れて乾かすのがおすすめです。しっかり型がつきますし、木には湿気を吸収し逃す効果もあります!

洗った革靴を乾燥させて、完了です。乾かすときはシューツリーを入れてもいいですし、新聞紙を入れるのもおすすめですよ♪

 乾かし方

洗い方も重要ですが、乾かし方もとても大事です。

革靴の水分吸収型崩れ防止のために、新聞紙を入れます。新聞紙はとても吸湿性が高いので、丸めた新聞紙を内側に詰めたまま放置しましょう。

完全に乾燥させるため、2~3日ほど陰干ししてください。新聞紙は4時間おきに替えることがベストですが、一日に1回以上替えることができれば十分です。

風通しのよい日陰で、革靴を立てて乾かすことがポイントです。靴の中の空気が入れ替わってくれないと、内部にカビが発生してしまいます。窓のそばに立てかけてやると、風通しも良くなって乾きやすいのでおすすめですよ。

革靴を洗ったあとのお手入れ

洗って乾燥させた後の革靴は、汚れだけではなく水分も油分も抜けちゃいます。
真冬のくちびるが如きカサカサ状態です。保湿クリームを塗って、しっかりとケアしてあげましょう。

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[コロンブス] 栄養 保革 防水 クリーム ミンクオイル

このようなミンクオイルを保湿クリームとして思い浮かべる人もいるかもしれませんが……

これについては……
うん、話すと長くなるので説明してる記事を貼っておきますね。
ほれ「ミンクオイルの使い方を知ったムンクは面くらって文句なしに叫ぶ!!

詳しいことはここに書いたので、気になるなら見といてくださいな。

大雑把に言うと『ミンクオイルは保湿クリームとしてちょっと性能が高すぎるので、気を付けて使って下さいね』って話です。
油の浸透効率が良すぎるんですよねぇ……。

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[M.モゥブレィ] 靴 革小物用栄養・保革クリーム

ミンクオイルでなくとも、このようなソフトレザー対応のデリケートクリームも売られています。

自分で洗えない革靴はプロにお任せ

先ほどご紹介したように、全ての革靴を水洗いできるわけではありません。また、シューキーパーなしで乾かすと型崩れにつがることも。高価な革靴の場合は絶対に型崩れなんてさせたくないですよね。

水分に弱い靴をきれいにしたい、自分で水洗いして失敗したくないという方は、プロにお任せするのがおすすめ。プロの手にかかれば、専用の道具を使用して革靴をピカピカにしてくれますよ♪

こちらの動画でプロの技術をちょっとだけご紹介します!

 汚れて古びた靴が新品みたいに生き返りましたね♪

ユアマイスター」では、お住いの地域のプロに依頼できます。プロの靴クリーニングを利用してみたいと思った方は、こちらから詳細を見に行ってみてください!

革靴の日ごろのお手入れ方法は?

革靴を履いているサラリーマン

革靴の代表的なお手入れ方法といえば、靴磨きですよね。でも、毎日磨けばいいってものでもないのです。

お手入れの頻度

革靴の日々のお手入れとしては、履き終わったら靴ブラシを使ってホコリや汚れを落とすようにしましょう。クリームで磨くのは、週一程度で充分です。磨きすぎても、逆に靴を傷めてしまいますよ。

 革靴を長持ちさせる方法

もちろん『日頃の手入れ』は大切です。使うたびにブラッシングをするだけで革の質はかなり変わってきます。

ですが、ここではそんな当然のことから半歩先を話しましょう。日頃の手入れ以外にも、革靴をより長持ちさせるために、覚えておきたいコツを紹介します。

下駄箱の湿気をとる

湿気がこもりやすいので脱臭・吸湿剤だけでなく、使った後は扉を開けて換気するなどしましょう。新聞紙……でも構わないのですが、汗のにおいとか溜まっちゃいますからね。玄関の換気も兼ねてみてはどうですか?

同じ靴を連続して履かない

1日靴を履いたら、最低丸1日は休ませるようにしましょう。ビジネスシューズなど毎日必要なものは、2足買うことをおすすめします。

革の手入れについて少し知識があれば、聞いたこともあるでしょう。湿気は革の天敵なのです、乾燥させる時間をしっかり取りましょうね。

帰宅したらシューキーパーを入れる

革靴を脱いだら、シューキーパーを入れて保管しましょう。湿気対策になります。

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Wellnice シューキーパー シューツリー レッドシダー

消臭効果の期待できるシューキーパーもありますよ。こちらは、除湿・香り・脱臭に使えるレッドシダーという木材。可動して靴にぴったり合ってくれます。シワができるのも防いでくれるんですよね。革靴を常用してるなら持っておくといいでしょう!

雨に濡れた時

何度も言いますが、水分は革靴の天敵。雨などで革靴が濡れてしまったら、まずは形を整えて、徹底的に乾かしましょう。

革靴を丸洗いした後の乾燥方法と同じように、丸めた新聞紙を入れ、風通しの良い日陰に立てかけるようにして、完全に乾くまで干します。完全に乾いた後は、クリームで保湿し、シューキーパーで形を整えましょうね。

革靴の臭い、どうすればいいの?

靴が臭う原因は、汗です。靴を一日中履きっぱなしにしていると、コップ一杯分もの汗が足から排出されるといわれています。しかし、足から出る汗は、実は無臭なのです。汗そのものが臭うのではなく、靴の中の雑菌が汗を食べ、繁殖するときに、あの嫌な臭いが放たれるのです。

簡単にできる消臭方法

発生してしまった臭いを今すぐ消したい!そんなときの方法を紹介します。

とはいえ、丸洗いには遠く及びません。その場しのぎにしかならない対策も多いのは注意してくださいね。

10円玉を入れる

革靴の中に10円玉を入れます。こうすると、銅が雑菌を分解してくれるのです。10円玉はきれいなほど消臭効果があると言われています。

新聞紙を入れる

丸めた新聞紙を、革靴のつま先の方から詰めて、形を整えます。その状態で一晩置くと、湿気を吸いとってくれるのはもちろん、新聞紙のインクが消臭効果も果たしてくれます。

重曹を使う

重曹を、お茶のパックや巾着、使い古した靴下などに入れて口を結び、靴の中に入れて一晩置きます。こうすると、重曹が、嫌な臭いを吸い取ってくれます。

冷凍庫で冷やす

革靴をジップロックなどに入れて、冷凍庫で一晩冷やします。冷凍庫に入れるなんて、と驚かれる方もいらっしゃると思いますが、低温にすることで、臭いの元となる雑菌を減らすことができるのです。

冷凍庫に入れる前に、革靴はしっかりと乾かしておきましょうね。じゃないとカチコチになりますから。

革靴の臭い予防

方法自体はいろいろあるんですがね、簡単かつ効果の高い物を挙げてみますね。予防なので、『菌が住みにくい環境にする』という部分にスポットを当てます。

素足で履かない

できるだけ、素足で革靴を履かず、靴下を履いて汗が直接つくのを防止します。靴下も、汗をかいたらすぐに履き替えるくらいの気持ちです。最近は、消臭効果のある靴下やストッキングなども売られていますよ。

足自体を消臭する

3分以上じゃ湯船に浸かり、皮膚が柔らかくなった所で石鹸を泡立て、手で優しく洗いましょう。固形石鹸を使うことをオススメします。汚れの溜まりやすい指の間、爪の間を念入りに洗ってください。もしかしたら、革靴の臭いの原因は、足自体の臭いだったのかもしれませんね。

プロにも聞いてみた、臭いを取る方法

最後に、靴磨き職人さんたちにどうしたら靴の嫌な臭いが取れるのか、聞いてみましょう!

「ユアマイスター」では、靴修理・靴磨きのプロに「靴の臭いが気になるのですが、プロが教える臭いの取り方はありますか?」と聞いてみました!
たくさんのプロの意見の中から、一部を紹介します。

備前表町皮革美藝さん(岡山県)

除去としては、丸洗いクリーニングがおすすめです。年に1回オフシーズンを設けてクリーニングされることがおすすめです。メンテナンスが行き届いていたり、使用状況にもよって2~3年に1回でもいい場合もございます。あとは予防として 靴のローテーションと、シューキーパーの使用内側の湿気や除菌をするために一日 履き終わったら除菌スプレーも有効です。除去する方法のように気づいたときの原因の解決も大切ですが、毎日使う場合などはちょっとした毎日のメンテナンスがより重要な場合もございます。

レザーリペア杉さん(埼玉県)

ご家庭で簡単にできる方法としては、重曹を不織布などに入れてシューキーパーの代わりに使うとよいでしょう。

なるほど。汚れを溜めないこと、それからなるべく毎日続けて同じ靴を履かないことがキーになるようですね。こんな風に、臭いを取る方法はたくさんあるので、いろいろと試してみるといいと思います。

「ユアマイスター」では、もっとたくさんのプロに、他にもいろいろな疑問に答えてもらっています。そんなプロの声を「プロが答えてお悩み解決!アスクマイスター」に集めました。自分でお手入れするときも、靴磨き・靴修理をお願いするときも、役に立つこと間違いなしです!

まとめ

ある程度の代償があるとはいえ、革靴を水洗いできるというのは大きいです。この知識の有無で、捨てられる革靴が減ることでしょう。革靴を履いていて臭いが付くのはどうしようも無いですからね、対処を知っておくのは大事ですよ。

重要なのは、丸洗いした際はしっかりと形を整えて乾燥させることです。ぜひ、試してみてください。革靴によっては革が劣化したり、シミができたりする可能性もあります。心配なら、プロのクリーニング店に任せちゃいましょう!

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してださい。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
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監修者
ライター
ワタシト 編集部
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