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更新日: 2024年9月11日

「シロアリ駆除が必要ない」は本当?放置のリスクや対策を徹底解説!

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シロアリが出ても、「新築でシロアリ対策したから大丈夫」「駆除した方がいいのはわかるけど費用が高い」などの理由で放置していませんか?でもその考え危険かもしれません!シロアリを放置していると取り返しのつかないことになる可能性もあるんです!そこで今回は、シロアリ駆除や予防策について解説していきます。

「シロアリ駆除が必要ない」は間違い!

注意

シロアリを見つけても、「コンクリートだから大丈夫」「築年数が浅いから大丈夫」などと思って放置していませんか?実は、コンクリートの家や、築年数が浅い家でもシロアリを放置していると、シロアリ被害に遭う可能性があります。ここでは、シロアリを放置しているとどうなるのか解説していきます。

駆除と予防の違い

まず、シロアリの被害を紹介する前にシロアリ駆除とシロアリ予防の違いについて解説します。シロアリ対策には、駆除と予防の2種類があります。

シロアリ駆除=駆除作業+消毒作業
シロアリ予防=消毒作業

シロアリ駆除は棲みついたシロアリの駆除をしてから消毒作業をするのに対し、シロアリ予防はシロアリを寄せ付けなくするための消毒作業のみを指します。また、シロアリ予防は防蟻防除とも呼ばれており、法律によって家を立てる際には必ず行われます。

コンクリートやベタ基礎でもシロアリ被害のリスクはある

うちはコンクリート造や鉄骨造だから安心、シロアリ被害に遭いにくいベタ基礎で作られているから大丈夫と思っていませんか?実は、このような安全そうな家でもシロアリ被害に遭う可能性があるんです。

シロアリは床下がコンクリートであっても小さな隙間から侵入し、最悪の場合、コンクリートをかじって穴を開け、侵入してくることもあります。たとえ、コンクリートや鉄骨であっても安心はできません。しっかりとシロアリ対策を行なって、シロアリ被害に遭わないようにしましょう!

耐震性が下がる

シロアリをそのまま放置していると、目に見えない壁や床下の木材を食べられてしまいます。これが進むと、家を支える部分の強度が下がり、結果として耐震性が下がってしまう可能性があります。耐震性が下がると、地震が起きた際に倒壊するリスクが高まります。

シロアリは目に見えない場所に潜んでいるため、シロアリを見ていないからといって安心することはできません。しっかりと対策を行うようにしましょう。

被害総額が大きくなる

シロアリを放置していると、床下や壁の中などでシロアリによる浸食が進みます。被害が拡大すると、気づいたときには修理費用や駆除費用がとても大きくなってしまうんです。

ときには被害総額ががすぐに駆除した場合と比べて、10倍以上の被害総額になることも。被害総額を抑えるためにも、シロアリや被害の痕跡を見つけらたらすぐに駆除して対策するようにしましょう。

プロに聞いてみた

「ユアマイスター」では、害虫・害獣駆除のプロに「 家の中でシロアリを見かけたのですが、シロアリ駆除をしないでこのまま放っておくとどうなりますか?」と聞きました!

株式会社さくら防除センターさん

株式会社さくら防除センターさん(千葉県)

シロアリを見かけたのに何も対策をしないで放置しておくと、当然シロアリの被害が拡がり深刻化する事が考えられます。おおくの一戸建ては材料に木材を使っております。シロアリはこの木材の繊維(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)を食べてしまいます。それにより木材強度が低下し、床がブカブカしたり、木枠がボロボロになり大工での高額な改修工事が必要となるケースも有ります。こうなってしまうと、シロアリ駆除代の何倍もの費用がかかってしまいます。
ミガキさん

ミガキさん(福岡県)

白蟻による食害が進み構造体の強度が落ちてきます。住まいが壊されていきます。

シロアリを放置すると、木材繊維を食べられてしまい、建物の強度が低下して、住まいが壊されていってしまいます。また、シロアリ被害が進むと、シロアリ駆除をお願いするよりも何倍もの費用がかかってしまう可能性もあります。シロアリを見かけたら、放置せず、すぐに駆除をお願いする必要がありますね。

シロアリ駆除が必要な状況

 必要

シロアリを放置する危険性がわかったところで、次にシロアリ駆除が必要な状況について解説していきます。自分の家がこれから紹介するような状況にあったら、すぐにシロアリ駆除をお願いしましょう。

蟻道(ぎどう)がある

蟻道(ぎどう)とは、シロアリが移動するために作るトンネルの道のことです。シロアリは光や外気を嫌うため、地表に出ることはなく、土の中を穴を掘って移動します。この移動のときに作られるのが蟻道です。蟻道があるということはそこをシロアリが通ったという証拠です。

木材や基礎コンクリートに茶色い土のトンネルを見つけたら、蟻道である可能性が高いので、被害が拡大する前にすぐに駆除を依頼するようにしましょう。

シロアリの被害にあった跡がある

床がしなる、屋根や床下、庭周りの木材がスカスカなどといったことがあった場合、それはシロアリに食べられてしまっている可能性が高いです。シロアリは木材の中から食べていくことが多いので、気づいたときには手遅れで、修理が必要なんてことも。シロアリの被害が広がると耐震性が落ち、非常に危険なので、シロアリ被害の痕跡を見つけたら、すぐに駆除するようにしましょう!

近所でシロアリが発見された

近所の家でシロアリが出た場合、近くの家にシロアリが侵入してくる場合があります。もし、近隣の家がシロアリ被害に遭っていたり、シロアリが発見されたりした場合は、シロアリ被害がなかった場合でも、消毒をして予防するなど、対策をとるようにしましょう。

シロアリ駆除をしなくてもいい場合

安全安心

シロアリ駆除が必要な状況について解説してきましたが、次は、シロアリ駆除を行わなくてもいい場合について解説していきます。

シロアリ駆除5年保証期間中や新築5年以内の場合

シロアリ駆除の5年保証の期間中や、新築5年以内の場合は、シロアリ駆除をまだ考えなくてもいいでしょう。約5年を目安に予防効果が持続するよう、床下やシロアリが侵入してきそうな場所に薬剤が撒かれており、シロアリが侵入してくる可能性は低いからです。

しかし、保証や新築から約5年が過ぎると、薬剤の効果が切れてしまい、シロアリが侵入してくる可能性が高まります。自分の家が保証期間に入っているかを確認し、約5年以上経っていた場合には、一度業者さんに頼んで、調査、予防してもらうといいですね。

自宅周辺や近所でシロアリの痕跡が全くない

自宅周辺や近所でシロアリの痕跡が全くない場合、シロアリ被害を受けている可能性は低いので、シロアリ駆除をする必要はあまりありません。床下や屋根、畳の裏など、シロアリの被害が出やすい場所に痕跡がないなら、シロアリが発生している可能性は低いと考えられます。

マンションは被害に遭いにくいが例外もある

一般的にマンションの場合は、木造住宅よりも被害に遭いにくく、シロアリの痕跡や被害がない場合は駆除をお願いする必要はありません。しかし、マンションだからといって、必ずしも安心できるわけではありません。

マンションの一階部分に木が植えてあったり、塗装や壁が剥がれヒビが入っていた場合、シロアリが発生する可能性があります。マンションだからと油断せずに、少しでも怪しいと感じたら駆除をお願いするようにしましょう。

自分でシロアリ駆除することはできる?

はてな

結論から言うと、シロアリ駆除を自分でやるのは難しいです。目先のシロアリを駆除することは可能ですが、長期的にシロアリを予防するには、薬剤を使う必要があり、しっかりと薬剤を効かせるためには専門的な知識が必要となるからです。

プロに聞いてみた

「ユアマイスター」では、害虫・害獣駆除のプロに「 自分でシロアリ駆除をすることはできるのでしょうか?できる場合、気をつけることはありますか?」と聞きました!

株式会社さくら防除センターさん

株式会社さくら防除センターさん(千葉県)

ご自身でシロアリ駆除を出来るか出来ないかの二極化での答えは完全駆除は不可能かと思います。シロアリ駆除は建物の状況、例えば木造軸組工法か木造枠組工法か軽量鉄骨工法かで施工法やシロアリの危険ポイントが変わってきます。これにはしろあり防除施工士の知識や経験がとても必要になります。闇雲に床下に薬剤を散布するだけでは完全駆除は難しいです。
ミガキさん

ミガキさん(福岡県)

無理だとおもいます。白蟻を逃がすだけになる可能性がありますのでやめるべきです。

やはり、自分でシロアリ駆除をするのは難しいようです。その場からシロアリを逃すだけになってしまい、再発の可能性が残るので、シロアリ駆除は素直にプロにお願いするようにした方が良さそうですね。

シロアリ駆除はプロに頼もう!

駆除スプレー

自分でやるのは難しいシロアリ駆除はプロに頼みましょう!駆除を依頼するなら ユアマイスターがおすすめです!

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シロアリ駆除の相場は?

シロアリ駆除の費用は被害状況や周辺環境、家の大きさなどによって異なります。編集部が調べたおおまかな料金相場はこんな感じ。

工法

ベイト工法

床下処置

相場(坪単位あたり)

6,500~10,000円

8,000~30,000円

相場(30坪の場合)

195,000~300,000円

240,000~900,000円

被害が進めば進むほど、駆除にかかる費用も大きくなってまうので、シロアリを見つけたり被害に遭ったらすぐにプロに頼むようにしましょう。

シロアリ駆除を頼む際のポイント!

いざシロアリ駆除をプロに頼もうとなっても、どうやってプロを選べばいいかわからないですよね。そこで、プロに頼む際に注意するべきポイントを紹介します!

・日本シロアリ対策協会に所属している
・見積書や料金が明確
・シロアリ駆除以外のサービスを過剰に勧めてこない
・保証やアフターサービスが手厚い
・施工の実績が豊富で、作業内容について詳しく説明してくれる

以上の5つのポイントを意識して、シロアリ駆除を頼むようにしましょう!2、3社のプロに見積もりをしてもらい、料金や作業内容を比較してプロを選ぶとより安心です。

シロアリ駆除はいつ行うべき?

カレンダー

シロアリ駆除をお願いするにしても、いつ行えばいいのかわからないですよね。そこで、「ユアマイスター」では、害虫・害獣駆除のプロに「シロアリを駆除するのに最適な季節はいつでしょうか?理由も一緒に教えてください。」と聞きました!

株式会社プログラントさん

株式会社プログラントさん(熊本県)

シロアリ駆除の最適な季節はありません。シロアリの薬剤効果が切れる状況になる前に再消毒施工が望ましいです。昨今の住宅は高気密・高断熱で、床下状況も以前の住宅事情と比較しても環境は変化しています。シロアリは冬眠しない生き物ですので早めの処理が適切です。
ホームプロテクトさん

ホームプロテクトさん(東京都)

白蟻が一番活発な時期は4月~7月ですが、一年中活動をしていますので、被害がでたり、白蟻を見かけたら駆除をオススメします。

シロアリは冬眠しない生き物なので、駆除に最適な時期は特にないようですね。シロアリを見かけたり、被害を発見したりした際には、すぐに駆除をお願いして、被害を拡大させないようにしましょう!

シロアリ予防は必要!

害虫対策

ここまで、シロアリ駆除について解説してきました。シロアリ駆除はシロアリを見つけたり、被害に遭ったりした場合に必要ですが、そういったことがなければ必要ありません。しかし、シロアリ予防はシロアリを家に寄せ付けないために必ず必要です。ここでは、シロアリ予防について解説していきます。

予防の効果が切れると被害リスクが高まる

通常、シロアリ予防の薬剤の効果は約5年を目安に切れてしまいます。そうすると、徐々にシロアリ被害に遭う可能性が高くなっていきます。また、築年数が長いほどシロアリ被害が出やすくっていき、築年数が10年以上になると、シロアリ被害に遭う確率が20%を超えるとも言われています。シロアリ被害に遭わないために、継続的なシロアリ予防が必要です。

保証が100%安全とは限らない

ハウスメーカーによっては、「シロアリ駆除10年保証」と言っているところもありますが、通常、シロアリ予防の薬剤の効果は約5年が目安のため、定期的な予防が必要です。

ハウスメーカーが10年といっているのは、家の構造を工夫したり、防虫効果のある木材を使ったりして、シロアリ予防の効果が約10年続くような設計にしているだけで、薬剤の効果自体は約5年と考えてください。保証があるから、100%安全と言うわけではないので、定期的にシロアリ予防をするようにしましょう。

シロアリは木材以外も食い荒らす

「ユアマイスター」では、害虫・害獣駆除のプロに「 木造でなくてもシロアリが発生する可能性はあるのでしょうか?」と聞きました!

株式会社さくら防除センターさん

株式会社さくら防除センターさん(千葉県)

はい、有ります。一戸建て住宅の大まかな工法で、木造軸組工法、木造枠組工法、木質パネル工法、軽量鉄骨工法があります。これらの建築工法全てにシロアリの餌となる木材が使用されています。 最後の工法にあげました、軽量鉄骨工法は「鉄」の文字が有る為木材を食べるシロアリとは無縁と考える方も多くいらっしゃいます。しかし、「鉄」の部分はあくまでも土台や柱と言った主要材で、床材、木枠などなど多くの木材を使用して建てられております。建物に木材を使用している以上、シロアリ被害の危険性は有ります。
株式会社プログラントさん

株式会社プログラントさん(熊本県)

シロアリは木造住宅と他の建築工法比べると駆除件数は少ないですがシロアリはどの工法でも発生します。中でもイエシロアリは水を運ぶ習性があり鉄筋コンクリートやマンションでも被害が出るほどです。 床下状況がべた基礎でもシロアリは侵入してきますのでどんな構造でも予防は大切です。

木造住宅でなくても、ほとんどの家には木材が使われています。マンションやコンクリートでできた家などは木造住宅と比べると被害件数は少ないようですが、シロアリはどの工法の家でも発生するので、安心はできません。鉄筋コンクリートやマンションでも被害が出ることがあるそうなので、やはりシロアリ予防は必要です。

まとめ

今回は、シロアリ駆除が本当に必要ないのかについて解説していきました。シロアリ駆除は必要ない場合もありますが、シロアリ予防は必ず必要です!シロアリ予防を欠かさないようにし、少しでもシロアリの痕跡や被害があった場合には、被害が広がる前にすぐにプロのシロアリ駆除をお願いしましょう!

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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監修者
ライター
ワタシト 編集部
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