蒸し器「せいろ」がカンタン便利!使い方・選び方・お手入れ方法とは
「せいろ」は、食材を蒸す調理器具の一つ。テーブルに並べば一気に華やかになりますが、ひのきや竹など天然の素材でできていたり、馴染みがなかったりと、手が出しにくいと思う方も多いのでは?実はズボラさんにもおすすめな便利なキッチンツールです。使い方からお手入れの仕方、簡単レシピまで、せいろを使いたくなる情報をご紹介します。
目次
ズボラにこそ「せいろ」がピッタリ
せいろとは、竹や杉、ひのきなどでできた蒸し器のこと。料理好きや料理上手な人が使っているイメージですが、実はメリットが多くズボラさんにこそ取り入れてほしいキッチンツールです。
1~2人前の朝ご飯やランチはもちろん、夕飯にさっとおかずを1品増やすことができます。
せいろのメリット
・食材の栄養を逃しにくい
・甘みがましたり、臭みが飛んだりと、食材がよりおいしくなる
・食材にじんわりと火が通り、しっとりとやわらかく仕上がる
・切って並べて待つだけで簡単に調理ができる
・さまざまな食材の調理に適している上に蒸しパンやデザートなども作れる
せいろの選び方のポイント
手軽に始めるなら竹か杉
せいろの一般的な素材は、杉・竹・檜(ひのき)の3種類です。安価で手を出しやすいのが杉と竹。杉・檜は、それぞれの木材の良い香りがほのかに食材にうつります。竹は香りはありませんが、耐久性が高いのが特徴です。
はじめてなら直径18cm前後を2段がおすすめ
18cmの1段で1人前ほどの食材を蒸すことができます。2段あれば、2人前の蒸し料理を作ることができる上に、上段でご飯やパンを温めるなどの用途として使うこともできます。
まずは直径18cmを基準にせいろを使いながら、普段の使い方に合わせて大小さまざまなサイズを検討してみましょう。
せいろと鍋のサイズによって受け台を購入を
鍋にそのまませいろを乗せる場合、鍋のサイズはせいろとピッタリか数ミリ小さいくらいが良いです。せいろが鍋より大きいと、はみ出た箇所が焦げてしまうためNG。
逆に鍋が大きすぎるとお湯に浸かってしまうため、受け台を購入しましょう。
また、せいろは沸かしたお湯の湯気で調理をするため、たっぷりのお湯が沸かせるサイズ感で、蒸気の逃げ道になる注ぎ口がない鍋がベストです。
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せいろの基本の使い方!簡単3ステップ
STEP1. せいろの内側・外側すべてを水で濡らす
調理する前に、せいろを濡らします。
また、初めて使用する場合にのみ15~30分ほど浸水させると割れや歪みの予防になります。
STEP.2 中敷きをしき、蒸したい食材を並べる
中敷きには、キャベツやレタスなどの葉物野菜や、キッチンペーパー、蒸し布・さらしふきんなどを用います。
脂がでない食材や臭いうつりの心配がない食材の場合、中敷きはなくてOKです。
STEP.3 鍋に水を7分目ほど入れ、沸騰したらせいろをおく
沸騰した水が少なくなってきたら途中で水を追加しましょう。使いはじめの数回は、蒸し時間は15分以内にするのが割れや歪み防止に繋がります。
食材に火が通ったら火を止め、せいろのまま食卓へ。
火を止めてすぐは蒸気や熱くなったせいろで火傷しやすいので、注意してください。
せいろのお手入れ方法|長持ちのポイント
使用後のお手入れ方法は、濡らしたキッチンペーパーやふきんなどで拭き取りましょう。
汚れがひどい場合はタワシなどで擦り水で洗い流しても良いですが、乾き切るまでに時間がかかるため素材の劣化やカビの発生に繋がりやすいため、できるだけ控えられるとベストです。
汚れをとったらカビないようにしっかり乾かし、風通しの良い場所に保管しましょう。
せいろ初心者が実際に使ってみた!赤裸々レビュー
今回、初めてせいろを使ってみて強く思ったことを2つ、まずお伝えします。
蒸した食材すべてが、とにかくおいしさレベルがアップして感動!
調理が簡単すぎて拍子抜け!
まずは、とにかく手軽にはじめるを軸に製品を購入
・1人前でも、2人前でも使える!程よい容量の使いやすい直径18cmの2段重ね
・できるだけ安いもの
という2つの条件のもと、筆者が購入したせいろがこちら。
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家にある鍋やフライパンは18cmより広いものばかりで、唯一使えそうだったのがティファール・取っ手のとれるシリーズのソースパン16cmでした。
ちなみに16cmはソースパンの内側の直径。鍋の厚みが加わって18cmのせいろにフィットしたようです。
使い始めの注意点は押さえておこう
さっそく、せいろをジャブジャブと水に濡らしていきます。
ちなみに使用後に気がついたのですが、はじめて使う場合の注意点「①15~30分の浸水時間を設けること」、「②使い始めの数回は1回の蒸し時間は15分でおさえること」を完全に無視してしまったため、フタが割れてしまいました。
割れて歪んでしまった箇所が引っかかり、少しだけフタが締めにくくなってしまいましたが、問題なく使用できています。
編集部スタッフH
切って、詰めて、蒸すだけ。こんなに楽でいいんですか?
せいろを濡らしたら、一口大に切っておいた食材を詰めていきます。
大きく場所を取るものを1番先に入れ、そのまわりからせいろの中を埋めていくのがスムーズにいきました。
詰め終わったら、お湯がぐつぐつとしている鍋の上へ。
ピッタリと言っても、せいろがほんの少しだけ大きかったからか水滴が垂れてきてしまいました。
しかし、せいろが焦げたりすることはなく、中の食材も蒸されて完成!
すべての食材がおいしい!せいろの可能性に感動
冷凍していたカチカチのベーグルは、暖かいうちはもちろん冷めてももっちもちのしっとり。
冷凍のご飯もせいろで温めてみましたが、レンジで温めるよりもしっとりもっちりでした。
チーズもしっかりと温まっていました。にんじんとさつまいもの火の通りが甘かったので、火の通りやすい下段に寄せるか、他の食材よりも小さく、または薄く切っておくのが良さそうです!
せいろのおすすめの使い方・レシピ4選
せいろ初挑戦の筆者でも簡単に調理ができ、おいしくできあがりました。ぜひ挑戦してみてください。
餃子のせいろ蒸し。野菜をプラスして温野菜サラダ付きに
下から、ざくざくと切ったキャベツ、ニラ、冷凍餃子を重ねて15分蒸すだけ。 ちなみに全く同じキャベツとニラをお鍋にして食べたのですが、柔らかさと野菜の甘みがせいろ調理の圧勝でした!特にニラは筋っぽさがありません。
・食材を切って重ねるだけで、餃子と温野菜の2品が完成
・餃子の皮はもっちりと柔らかく、野菜のおいしさもアップ
せいろでチーズフォンデュ
冷蔵庫の中で余っている食材、なんでもせいろに詰めて、チーズを入れた器と一緒に蒸すだけで完成。 食材はなんでもOK!火が通りにくい根菜類は薄めに切るのがおすすめです。
・さまざまな食材を蒸しながらチーズもトロトロに温めてくれて、焦げる心配をしないで良い
・簡単なのに食卓が一気に華やかに見える
パンの温め直し。野菜やウインナーを添えてモーニングにも
冷凍でカチカチ、またはパサパサに乾燥したパンはせいろで復活します!
レンジでの温め直しなんて比べ物にならないくらい、もちもちしっとりです。パンの周りの余った隙間に器に入れた卵や、お野菜ウインナーなどを添えてもOK。
・レンジでのパンの温め直しは温めすぎないように時間を調整したり、様子をみたりと意外と繊細な上に1回勝負。しかし、せいろなら放置しているだけでできあがる上に、何度も温め直しをしてもふんわりもっちりに仕上がります!
りんご蒸し。アレンジ多彩な生より甘い簡単デザート
温かいままでも、冷やして食べてもOK!レーズンやシナモンなどを添えるなど、お好みでアレンジがしやすいせいろを使ったお手軽デザートです。
もう半分残した生のりんごと食べ比べた際に、酸味がまろやかになりやさしい甘さがアップしていた上に、青臭さまで消えていました。
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・りんごを縦半分に切って芯をくり抜いたら、せいろで15分ほど蒸すだけ
・酸味や、青臭さが気になるりんごの救済レシピにも!
せいろに関するQ&A
Q. せいろ蒸しにおすすめの食材は?
A. 野菜・肉・魚介類、ご飯にパンなどさまざまな食材がおすすめです。
上記以外にも、豆腐や油揚げ、卵やお餅、そばやそうめんなどの麺類も蒸せます。
Q. せいろのメリットは?
A. せいろには以下のようなメリットがあります。
・油を使わないで調理できるためヘルシー
・食材の栄養を逃しにくい
・甘みがましたり、臭みが飛んだりと、食材がよりおいしくなる
・食材にじんわりと火が通り、しっとりとやわらかく仕上がる
・切って並べて待つだけで、簡単に調理ができる
・さまざまな食材の調理に適している上に、蒸しパンやデザートなども作れる
Q. せいろのお手入れ方法は?
A. 調理後は濡らしたふきんなどで汚れている部分のみの拭き取りが長持ちに繋がります。
Q. せいろを使ったおすすめ料理やレシピはなんですか?
A. パンの温め直しや、チーズフォンデュなど、簡単でおいしいレシピを記事内で紹介しています。
Q. 無印良品でせいろは購入できますか?
A. 直径15cmと23cmの竹のせいろを販売しています。
人気商品でネットでも店舗でも売り切れていることがほとんどのようです。(※2024年2月現在)
Q. ニトリでせいろは購入できますか?
A. ニトリではせいろの取り扱いはありませんでした。(※2024年2月現在)
Q. せいろのおすすめ商品は?
A. 有名どころなら中華街照宝のせいろ。初めてなら、杉か竹素材の安価なせいろをまずはAmazonや楽天で買うのもおすすめです。
せいろを調理道具にプラスしてみよう!
料理が苦手な方や、ズボラさん、お仕事・家事・育児などに忙しい方に、美食家さんまで、みんなにメリットいっぱいのせいろ。ぜひキッチンツールの一つとして迎えてみてくださいね!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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