アルカリ電解水とは?掃除への効果的な活用方法や注意点を解説
アルカリ電解水は、タンパク質や油を落とすメリットがあります。フローリングの皮脂汚れや、壁紙のヤニ汚れによる黄ばみ、窓ガラスなどの掃除に活用可能。pH値が高いアルカリ電解水なら、スプレーすることで除菌にも有効です。今回は、アルカリ電解水の使い方やおすすめの商品の紹介や、「アルカリ電解水は危険?」「使えないものは?」などのデメリットについても解説します。
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目次
アルカリ電解水とは?
電解水とは、水を電気分解した水溶液のこと。食器の洗浄や床掃除など、さまざまところで活用されています。
水に塩(塩化カリウムや塩酸など)を混ぜて電気分解すると、プラス極では酸性電解水、そしてマイナス極ではアルカリ性電解水が生成される仕組み。そのなかでも、電解水の濃度やpH値(水素イオン指数)によってさらに種類が細かく分かれています。
ちなみに酸性電解水(次亜塩素酸水)は除菌効果が高く、主に食品や医療現場などで使用されています。
一方アルカリ電解水は、タンパク質や油を分解する効果があり、掃除目的として使われることが多いのが特徴。どのように汚れを落とすのか詳しく見てみましょう!
アルカリ電解水が汚れを落とす仕組み
アルカリ電解水は親水性(水を吸着する力)が高いため、こびりついている酸性汚れと物体のあいだに浸透していきます。
そして、マイナスイオン(水酸化イオン)がプラスイオンを帯びている酸性汚れを包み込み、物体がもつマイナスイオンと反発することで汚れが剥離します。
タンパク質や油脂はアルカリで乳化する性質があるため、アルカリ電解水により分解され、汚れを落とすことができるのです。界面活性剤を含まなくても汚れを落とす力があるため、さまざまな場所の掃除に使いやすいことが人気の理由でもあります。
アルカリ電解水のメリット
アルカリ電解水のメリットについて解説します。日ごろの掃除に使いやすい特徴を詳しく見てみましょう!
酸性の汚れに強い
・食べこぼし
・手垢、皮脂
・タバコのヤニ
・石鹸カス
アルカリ電解水は、タンパク質や油などを分解する特徴があり、上記にまとめたような油汚れや食べこぼし、皮脂汚れなどを落とすのに向いています。
レンジフードや冷蔵庫内などのキッチン周りや、テーブル、床などの拭き上げ掃除などにアルカリ電解水が有効です。
除菌もできる
pH値が12.5以上のアルカリ電解水なら、除菌力も兼ね備えた洗浄剤として使えるのもメリット。「掃除のついでに除菌もしたい」というときに活用できます。
除菌にも使いたい場合は、pH値が高いアルカリ電解水を選んでみましょう。
刺激が抑えめでさまざまな用途に使いやすい
アルカリ電解水は水と塩から生成されており、界面活性剤が入っていないのもポイントです。
界面活性剤が含まれている洗剤を使うと、床やテーブルなどに泡やぬめりが残ることがありますが、アルカリ電解水は洗剤残りがないため二度拭き不要。場所を選ばず使いやすいのもメリットです。
アルカリ電解水とほかの掃除用品の違い
「アルカリ電解水の特徴はわかったけど、ほかのアルカリ洗剤とどう違うの?」という方のために、重曹やセスキ炭酸ソーダなど、ほかのアルカリ性洗浄剤との違いについて解説します。
重曹やセスキ炭酸ソーダとの違い
アルカリ電解水は重曹やセスキ炭酸ソーダと比較してpH値が高いため、1本でさまざまな酸性汚れを落とす力がある点が大きな違いです。
基本的にpH値が高いほど洗浄力が高くなるため、この3種類のなかではアルカリ電解水の方が、重曹やセスキで落とせないような酸性汚れも落としやすいと言えます。
家庭用と業務用アルカリ電解水の違い
・業務用:pH値は12.6~13以上、より高い洗浄力が期待できるが不純物が多い場合がある
市販されている家庭用のアルカリ電解水は、pH値が11~12.5のものが多くあり、手ごろな価格帯で購入できます。
だた、商品によってはpH値の安定力が弱いものがあり、「久々に使ってみたら汚れが落ちにくい!」となることがあります。アルカリ電解水のpH値は徐々に低下して中性に変化し、時間の経過とともに水に戻るため、効果を維持するためになるべく早めに使うのがよいでしょう。
業務用アルカリ電解水はpH値が13以上と高く、より頑固な汚れ落としの効果が期待できる一方、生成方法により薬品が添加されていたり、不純物が多くなっていたりする場合もあります。
【油や皮脂汚れの掃除】アルカリ電解水の使い方
アルカリ電解水を掃除に使う際は、直接スプレーするか、布に染み込ませて拭き掃除をする方法がおすすめ。油汚れや皮脂汚れを落とせるため、キッチンやリビングなどのさまざまなものに使いやすくなっています。
ここからは具体的な掃除方法をいくつかピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
フローリングの拭き掃除
フローリングには、皮脂汚れや調理をした際に飛び散った油が付着しています。アルカリ電解水を適量染み込ませたふきんや雑巾などで、拭き掃除しましょう。
アルカリ電解水は洗剤成分が残らないため、仕上げの水拭きや二度拭きは必要ないのがうれしいポイント。普段の掃除後に、pH値が12.5以上のアルカリ電解水で床を拭くといった除菌目的でも使用できます。
ただ、無垢材や白木など天然素材のフローリングは変色のおそれがあるため、使用は避けましょう。
レンジの油汚れにスプレー
アルカリ電解水を、汚れている部分に直接吹きかけて拭き取る方法です。汚れがひどいときは、アルカリ電解水をやや多めに吹きかけて5分ほど待ち、布で拭き上げることで落としやすくなります。
液ダレしやすい箇所は、布にアルカリ電解水を染み込ませて拭き掃除をしましょう。
シンクの油汚れ
シンクに付着しやすい油汚れもアルカリ電解水にお任せ。
アルカリ電解水は温めることで浸透性がさらによくなるため、40~50℃ほどに温めたタオルや布に染み込ませて拭き上げると、汚れを落としやすくなります。
窓ガラスの掃除
窓ガラスに付着した手垢汚れを落とす場合は、雑巾やタオルなどにアルカリ電解水を適量スプレーし、拭き掃除をしましょう。
窓ガラス以外にも、ドアノブやトイレの手すりなどの掃除にもおすすめです。
壁紙に染み付いたタバコのヤニ掃除
壁紙に付着したタバコのヤニや手垢も酸性汚れなので、アルカリ電解水を使って落としましょう。布やクロスにアルカリ電解水を吹きかけて、やさしく押し当てるように汚れを拭き取ります。
掃除をする際、ゴシゴシと強くこすってしまうと壁紙の表面を傷つけてしまうことがあるため、こすりすぎに注意してください。
また広い壁面に大量に使う際はアルカリ性の強さでむせることがあるため、マスクとメガネの着用をおすすめします。
アルカリ電解水のおすすめ商品4選
ドラッグストアやホームセンター、通販サイトなどでも購入できるアルカリ電解水から、編集部スタッフがネットの口コミやランキングなどを参考に、おすすめの商品をピックアップしました!
レック|水の【激落ちくん】
おすすめ
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「激落ちくん」シリーズでおなじみ、「レック」のアルカリ電解水100%のマルチクリーナー。コンロまわりや魚焼きグリルなどにこびりついた油汚れを落とせます。
無印良品|水からできたクリーナーアルカリ電解水
おすすめ
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「無印良品」のシンプルなパッケージのアルカリ電解水クリーナー。逆さにしても噴射しやすい構造で、角度を気にせずスプレーできるのが特徴です。
ケミコート|アルカリ電解水・超電水クリーンシュ!シュ!
おすすめ
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スプレーのつまみを回すことで、アルカリ電解水が出る範囲を「広」「狭」の2種類に切り替えられるため、掃除範囲に合わせて吹きかけやすいのが特徴。pHは12.5の高濃度のアルカリ電解水で、洗浄と除菌に活用できます。
ウッドライン|H2Oアクアクリーン 電解水クリーナー
おすすめ
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「コストコ」の公式通販サイトでも購入可能なアルカリ電解水。ニオイの元を分解する役割もあるため、電子レンジや冷蔵庫などの消臭効果も期待できます。pH12.5のアルカリイオン水100%で、洗浄、除菌、消臭ケアが1本で叶います。
アルカリ電解水は危険?使えないものやデメリット
アルカリ電解水を使う際の注意点やデメリットについて解説します。水洗いできないものへの使用は避け、取り扱いに気をつけましょう。
水洗い・水拭きできないものには使えない
・皮革類
・無垢材
・アルミ
・貴金属
・宝石類
・表面加工された家具
・自動車の塗装面
・テレビやパソコンの画面
材質や塗装の種類によって、アルカリ電解水を使うと変色や劣化するおそれがあります。主に上記のような水洗いできないものへの使用は避けてください。
上記以外のものへの掃除に使う際も、一度目立たない箇所で試してから使うようにしましょう。
ゴム手袋やメガネを着用する
特にpH値が高いアルカリ電解水を長時間使うと手荒れが起きる場合があるため、ゴム手袋を着用しましょう。
また目や口に入るのを防ぐために、スプレーを使う際はメガネやマスクを着用することをおすすめします。
【Q&A】アルカリ電解水についてよくある質問
「アルカリ電解水は何に使うの?」「アルカリ電解水はどこに使用しない方がいい?」など、アルカリ電解水に関する疑問についてまとめました。
Q. アルカリ電解水は何に効く?
A. 油汚れや皮脂汚れなどの酸性汚れを浮かせて落とします。
コンロやレンジフードについた油汚れ、テーブルについた食べこぼしやリビングの手垢、皮脂汚れなどの掃除におすすめ。
Q. アルカリ電解水はどこに使わない方がいい?
A. 水拭きや水洗いできないものは使えません。
皮革類やアルミ、表面加工された家具、自動車の塗装面、テレビ画面などへの使用は避けてください。
Q. ダイソーに売ってるアルカリ電解水にはどんな効果がある?
A. 油汚れを落とす効果や除菌、消臭効果が期待できます。
「ダイソー」のネットストアで購入できる「アルカリ電解水クリーナー 落ち落ちV」は、手垢や軽い油汚れを落とすことや、除菌、消臭効果が期待できます。
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